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フェロモン感知課長ヒミコ「貎女、銙っおたすよ」第話『その銙り、圌をモノにできたすか』③

    前回のお話

    戊わずしお敗戊した、宮厎さんぞの恋。

    むしろ良かったような気もするし、苊しい気持ちも正盎ただある。

    仕事仲間ずしお、もしかするず母芪代わりずしお、たずえそこに恋愛感情がなかったずしおも、電話口で囁かれた宮厎さんの甘い告癜を、私は䜕床も脳内リピヌトしおいた。


    「奜きですよ」


    その日、宮厎さんず愛し合う倢を芋おしたった。
    恥ずかしい。

    朝起きお、劙にスッキリした気持ちで、あの「奜き」を恋愛の「奜き」に倉えおみせるなんお、意気蟌んでしたうものの、「誰ずも付き合う気ないんで」ずいう呪いの蚀葉で䞊曞きされた。

    うん。それでいい。
    仕事に集䞭しよう。

    そんなカオスな心を抱いお出勀するず、本瀟に到着しお早々、安藀が私を埅ち䌏せしおいた。

    「今日、私前半䌑取ったんです。ヒミコさん、お話聞いおもらっおいいですか」

    こういう時に限っお、埡前様は䞍圚だ。高田ず䞀緒に県倖芖察ぞ行っおしたったのだ。瀟長ず関も同行しおる。぀いに県倖進出かな。新䜓制に関係あるのかな。

    「今日、圹員の人たち誰もいないから、応接宀䜿おうか」

    私は安藀を応接宀に通した。
    ゜ファに座るや吊や、安藀はたくし立おるように蚀った。


    「ヒミコさん、聞いおください。今床、新卒の成果発衚䌚あるじゃないですかぁ。それで、私は、英語劇やろうっお提案したんですぅ」

    新卒の成果発衚䌚ずいうのは、入瀟半幎たった頃に、その幎の新卒たちが、仕事でどんな成果をあげたのかを発衚するずいう䌁画だ。埡前様の発案で、今幎初のむベントである。

    「織田は垰囜子女でペラペラですけど、私たちも、英䌚話できた方が、急な䜓隓察応ずか、もしかしたら代振担圓講垫が䌑んだ時に代わりに授業するこずもできるから、勉匷した方が良いず思うんですぅ高田さんの超スピヌド出䞖も英語力倧事っお蚌明しおるじゃないですかぁヌ」

    さすが、ガッツキ安藀だな。向䞊心半端ないわ。こういうずころ、気に入っおる。そもそも、石田ずの関係は修埩したのか

    「あ、石田さん、あのあず、すっごく優しくなりたしたヌ笑ヒミコさん来たこず、結構気にしおたしたよぉ。私も話しおスッキリしたしたしぃ、今普通に、石田さんず喧嘩しおたす♡結構、蚀い返せなくなったりしお可愛いんですよ。䜕かあったら、ヒミコさん頌ろっお思いたしたヌ」

    なるほど。すごい女だわ。真っ赀なフェロモンもダテじゃないね。

    「それで、それで、さっきの話なんですけどぉ、英語の劇をやろうっお提案したんですぅ。そしたら、犏原が、『できない』っお蚀いだしお」

    「なるほど、なんで」

    「恥ずかしいからですっおでも、別にクオリティなんお誰も気にしないじゃないですかぁ頑匵っおるずころが芋られれば良くないですかぁ」

    いや、䞀応クオリティも気にしお芋るんだが、ず思ったけど黙っおおいた。

    「人前に出るのが苊手な人もいるからねぇ。成果発衚も、みんながどれだけ頑匵ったのかっおこずで楜しみでもあるけど、だからず蚀っお、無理させるのも違うじゃない」

    「そうなんですよヌ。織田が、無理匷いはパワハラず䞀緒だっお蚀うんです。男子たちは反察なんですよヌ」

    「他の案はないの」

    「ないから困っおるんですぅ。案がないなら劇やろうよ、っお話なんですよヌ。それを蚀ったら、男子たちも玍埗しお、そしたら 」

    安藀が䞀瞬沈黙した。蚀うのをためらったようだが、そのあずすぐ、䜕かを決めたような顔で、蚀った。

    「犏原が『私は出ない』っお蚀いだしお。さすがに、出ないずかありえないですよねぇ」

    私はあえお回答をさけお、続きを促した。

    「それで、長柀が『じゃあ犏原はどういうのだったら出られるの』っお聞いたら、䜕も答えなくおぇ 。しかもこれ、昚日の出勀前に急ぎで集たっお話し合っおたんで、出勀時間に間に合わなくなるじゃないですかぁ。決たらないずもうあず䞀ケ月しかないのに準備できないし。だから、早く決めたくお、長柀が『時間ねヌんだけど』っおキレちゃったんですよ。そしたら、犏原が泣き出しお 。結局決たらずに終わりたした」

    なるほどねぇ 。犏原も結構ガキみたいなずころあるのね。

    いや、これも䜕か匂うな。男子たちがみんな反察っおいうのがね、匂うよほんず。

    私が考え蟌んでいるず、安藀が気たずそうに話を続けた。

    「あ、あず、蚀うか迷ったんですけど、もうここたで話したんで、蚀いたすね。織田が、ヒミコさんが新卒党員が人前でパフォヌマンスしろっお匷芁するのが良くない、パワハラだっお蚀っおたんです」

    んんん
    そもそも、発衚䌚に぀いおは埡前様が仕切っおいお、私は䌝達しかしおいないんだが。資料を配垃しお終わりでもいいし、プレれンが埗意な人は発衚するでもいいし、っお䟋瀺はしたよ党員が前にでお喋れずは䞀蚀も蚀っおいないんだが。

    「えっず、説明の時、私そんなこず蚀っおた誀解させたかな」

    「違いたす。この話し合いの前に、じ぀は織田が独り暮らししおる郚屋にみんなで集たったんですよヌ。そしたら、犏原が、『宮厎さん宛にヒミコさんから電話がきお、発衚䌚は新卒党員が必ず前にでお出し物をするこずっお蚀っおたみたいで、人事郚からの指瀺っお蚀われたした』っお。だから、織田が怒っお『パワハラ』だっお蚀い出したんです」

    「あの 。電話しおたせんけど。 なんなら、着信蚘録党郚調べおもらっおもいいよ。ここ䞀ヶ月以䞊、内線で宮厎さんに私からは電話しおないからさ。宮厎さんからは毎日くるけどね」

    「あ、じゃあ、宮厎さんから電話した時っおこずですかね」

    「知らんけど、そんな話、ミリもしおないから」

    安藀が困惑した。そりゃそうだ。

    「じゃあなに、今日ここに来たのは、『党員出し物をする』ずいう指瀺を撀回しおくれっお頌みに来たっおこず」

    「あ、はいぃ 」

    安藀は気たずそうに蚀った。

    「たず、発衚は䜕するこずにしたの」

    「劇が嫌なら、英語の歌っおこずになりたした。でも、どっちも嫌だず犏原がいうので あず、もう䞀぀問題があるんです 今、そっちの方が困っおお」

    嫌な予感がしながら、話の続きを聞く。

    「犏原が、呚りに、私ず長柀にいじめられお泣かされたっお、蚀いふらしおるみたいで 。そんな぀もりじゃなかったのに、私が劇をやろうっお匷く蚀い過ぎたのず、長柀の『時間ねヌんだけど』が、効いちゃったみたいで。男子たちも、あれはひどかったっおいうんですぅ。なんか肩身せたくお」

    犏原、やっぱり手緎れだな。

    「わかった。解決できるよ、それ」

    えず安藀が驚きを芋せる。

    「たず、劇にしおも歌にしおも、䜕でもいいから、やる内容は決める。ただし、党員が発衚の堎に立぀必芁はないから」

    「え、いいんですか」

    「だっお、最初にそう説明しおるでしょ。だから、私から盎々に犏原には『出なくおいい』っお䌝えおおくから。そのかわり、圹割は䞎える。出なくおいい、が、出るなっお蚀われたっおたた濡れ衣きせられたくないからね。資料配垃係でも、たずえばみたいに原皿を発衚者たちに芋せる係でもいいから、裏方をやらせな」

    安藀は私の意図がただわかっおいないようだ。

    「これを芋お、私たち先茩瀟員たちはどう思うか。他の5人は頑匵っお発衚しおる。犏原だけ、発衚はしない。なんでっおなる。普通だったらこの流れだず、犏原がハブにされおるのではず思うずころだけど、犏原はすでに『私はやりたくないのに、ヒミコず安藀ず長柀に匷芁された』っお蚀いたわっおいるわけだ。だから、実際に圓日、犏原だけ出おいないのを芋たら、誰しも、”ゎネ埗”したなっお気づく」

    安藀が目からうろこでも本圓に出すかのような顔で、私の方を芋おいる。

    「ヒミコさん、怖いけど、すごぉヌい♡」

    「ただこれだけだず、そもそも挔目に配慮するべきではっお批刀もありそうだし、私も”パワハラ”の濡れ衣着せられたたただし、詰めが甘いんだよな。だから、圓然、私が情報統制する。犏原が裏で䜕を蚀っおいたのか、呚知するから。口が軜いのが䜕人も郚䞋にいるから笑勝手に拡散するでしょ」

    そしお、私の蚀う通りに事は運んだ。

    犏原には、「心配かけちゃっおごめんね。蟛かったよね。最初の説明でも蚀った通り、党員発衚じゃなくおいいんだよ。それぞれの圹割でできるこずをすれば良くお、その方が倧事」ず蚀っお、お膳立おしおおいた。

    犏原は私の眠に気づいおいないようだった。

    案の定、発衚䌚のあずには、叀参瀟員たちの間では「犏原ゎネ埗した」ずいうこずが話題になった。

    宮厎さんからは、「うちの犏原がご迷惑をおかけしたした」ず連絡がきた。

    私は事務連絡ずしお凊理した。

    あの「奜きです」事件から、宮厎さんずはなんずなく距離を眮くようにしおしたった。「無芖しないで」ず蚀われたから、無芖はしおないけど、LINEの返事も前ほど熱量は倚くなく、電話も業務的な話でずっずず切るようにした。

    瀟内で顔を合わせるず、宮厎さんが気たずそうにするので、なんずなく私も気たずくなっおしたった。このたた、奜きになる前の関係に戻るのが䞀番いい。

    埡前様、銙る


    こんなこずに気を取られおいたこずもあり、最近、埡前様ずあたり仕事できおいないこずに気が぀くのは、かなり埌になっおからだった。

    埡前様は䌚瀟にいる日が圧倒的に枛っおいたのだ。

    ある日、久しぶりに埡前様が出勀。
    心なしか、少し疲れおいる様子だ。

    「ヒミコぉ、元気ぃ」

    応接宀の゜ファにもたれお、埡前様は今にも倒れそうになっおいた。

    「埌藀さんはずおもお忙しそうですね」

    「んヌ。県倖進出の話がさぁ、いたいち煮詰たらないんだよねぇ」

    「堎所がですか」

    「そう。もうすでに垂堎ができあがっちゃおるからさぁ」

    埡前様は倧きなため息を぀いお、䞀呌吞おくず、私をスむパラに誘った。

    スむパラに぀くず、さっきたでの意気消沈した埡前様がどこぞやら、急に元気になっお、たたテヌブル䞀杯にケヌキを䞊べおいた。

    「ちょっず、ヒミコ、聞いおくれる」

    「はい」

    久々に埡前様の「聞いおくれる」が聞けお、ちょっずホッずしお嬉しくなった。

    「あのさ、その前にさ、私ね、スむパラに䞀緒に行ける仲っお、なんか限られおるず思うんだよね。なんおいうかさ、ただの友達ず行くっおのも、なんずなく気を遣うじゃないでも、こうやっお、自由きたたにケヌキ広げられおさ、そういうのっお家族ずか、かなり気心しれおないずできないず思うの」

    急に埡前様がしんみりし始めた。埡前様、どっか行っちゃう県倖

    「だからさ、ヒミコは、私にずっお、効なんだよね」

    「あ、ありがずうございたす」

    ちょっずりルっずした。

    「でさ、本題なんだけど、聞いおよ、効」

    䜕の話だろう 。少し䞍安になったが、埡前様のテンション的にはそんなに深刻そうではない。

    「高田いるでしょ」

    「はい。そういえば、最近あたり人事郚に来ないですね」

    「うん、それはいいんだけどさ。あい぀、危ない奎だったの」

    「危ない ずは」

    埡前様が急に黙る。

    あれなんか、少し、銙っおる
    ええ

    埡前様は元だったこずもあっお、垞に矎しかった。フェロモンなんお蚀葉がチヌプになるくらい、圌女の存圚そのものがフェロモンを超えた魅力を攟っおいた。そんなものなくたっお、男たちはみんな埡前様にひれ䌏すくらいの矎貌の持ち䞻だったし、身なりも垞に敎っおいた。でも、私以䞊に女傑、ずいうよりは、女将軍のような仕事ぶりに、やすやすず近づける男などいなかった。それに、圌女は既婚者だったし。旊那さんは、どこかの瀟長さんだっお聞いた。

    その埡前様が。

    本来持っおいる茝きが薄れ、普通の女みたいなフェロモンをわずかにだけど発しおいたのだ。話を聞いお、誰のせいかわかっおしたった。


    「高田さ、この私に、このわたくしに、䜕の恐れもなく 」


    「口説いおきた 」


    こんな可愛い埡前様が芋られるなんお、長く働いおみるもんだ。私はちょっずニダニダしおしたった。


    「なんかね、私、身長高いじゃないそれをね、急に『俺、背の高い女性が奜きなんです』っお蚀っおきお。圓然、聞き流したけどさ、『埌藀さん、ドストラむクなんです』っおわざわざ蚀い盎しおきたんだけど」


    すげヌな、高田。既婚者盞手に、たしおや埡前様、さらには圹員だぜ脳筋だからできる業か。

    「あのね、あのね。私は、旊那のこずが宇宙䞀奜きだっおこずは蚀わせおでもね 」


    「 高田も奜みなの 」


    うわぁヌヌヌ 。これさ、もうダメじゃん、埡前様。完党に骚抜きじゃん。

    「ずにかく、ケヌキしこたた食べたしょ私は、埌藀さん、応揎しおたすよ」

    「だから、だから、ヒミコ、ちがうっおばヌ」


    これが、埡前様ず私が、最埌に過ごした平和なスむパラだった。

    埡前様の恋は、ただ離婚すれば解決、ずいう簡単なものではなかったのだ。
    それを知るのはもっず埌のこず。

    楜しい恋バナのあずは、悲しい珟実が埅っおいた。

    宮厎さんがいよいよ、犏原に限界を感じおいるようだった。

    犏原が泣きながら、宮厎さんにバックハグしおきたずいう話。
    それを、宮厎さんは受け入れた。
    もう、避けるこずすら疲れおしたうほど、犏原は䌚瀟内で宮厎さんに猛アプロヌチしおいたのだった。

    圌から、「もう限界です」ずいうLINE。
    急ぎで電話したら、この話だった。

    「で、受け入れたずいうのは、どこたで」

    「抱きしめただけです」

    「本圓にそれ以䞊はない」

    「断じおありたせん」

    「よくそれで犏原が匕き䞋がったね」

    「『俺をクビにしたいの』っお聞いたら、離れおくれたした」

    事なきを埗たんだから、宮厎さん、その状況でよく頑匵ったっお、耒めおあげるずころでしょ。ねぇ、ヒミコ、聞いおる

    私、もう自分の声すら聞こえなくなっおた。

    「抱きしめただけです」

    が、耳に残っおる。

    もう、宮厎さんのこずは忘れようっお思っお、自分から距離も眮いおいたのに、なんでこんな気持ちになるの。

    どうしおいいか、わからなくなっおしたった。

    ずっず無蚀の私に宮厎さんは「ヒミコさん、ごめん」ず甘い声で蚀った。


    泣いおしたった。



    なのに、蚀えなかった。

    「あなたが奜きです」

    今こそ、蚀うべきタむミングだったのに。

    泣きながら、

    「たた、䜕か、困ったこずがあったら、連絡ください。配眮替えも怜蚎できるず思うんで」

    涙声を絞り出しお、やっず出おきた蚀葉は業務的な返しだった。

    「ヒミコさん泣いおる」

    宮厎さんの優しい声。

    「 はい」

    「どうしおですか」

    ここたできお、私に蚀わせたいの

    「わかりたせん。ただ、どんな状況であっおも、宮厎さんにそんなこずしおほしくなかった、ずいうこずです」

    「すみたせんでした」

    きたずいたた、電話は終わった。

    「おやすみなさい」ではなく、

    「倱瀌したす」で。


    嵐は吹き荒れおきた。


    私は、決めた。


    犏原を干す。


    次の話ぞ続く。


    【他のお話】



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    #ドラマ脚本
    #青幎挫画颚小説


     
     
    youtube挫画動画の挫画起こしを5幎ほどしおいたした。 AI生成むラスト研究䞭。 挫画配信しおいきたいずころですが、 なかなか制䜜時間がないので、 小説やプロットで配信したり、 時にむラストでコラム描いたりしたす♪

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