
数式ミステリー⑫『シュレーディンガーの Φ(ファイ)』
「それでは、中途採用の面接を始めます。えーとファイさん、あれファイさん?」
「はい、私がファイです。心配しないでください。私の姿は見えませんが、今私はあなたの周りにいます。
あなたが原子核だとすると、私は電子のように、あなたの周りに確率的に存在しているのです。
高い低いの確率の波として、あなたの周りに広がっているのです。
けど、ひとたびあなたが私を観測しようとすれば、どこかに私は現れます。
確率の高いところに、私は収縮し現れるのです。
ではさっそく私を観測してみて下さい。
ほら今右です。左です。前です。後ろです。後ろ後ろ、ほら今後ろ!」
「おおお!」
「どうでしょうか? この私の特技。きっと御社の力になれると思います。
ですから私を、採用してくだ
さーーーーーーい
さーーーーーい
さーーーーい
さーーーい
さーーい
さーい
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(コメント)
400字短文小説の投稿サイト『ショートショートガーデン』に投稿した理数系ショートショートです。数式を書ける仕様ではなかったため、400字の制限を超えて加筆修正し、美しい数式の描けるこちらに再投稿します。
400字という制限も魅力です。タイトな原型(400字バージョン)や、一般のショートショートは、以下の『ショートショートガーデン』で読むことができます。⇩