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数式ミステリー➈『素数博物館』

    『… 11,7,5,3,2』

    「完成しました!全素数表の完成です。素数は無限にあります。でも我々は画期的な方法で全ての素数を並べることに成功しました。それは『大きい方から素数を並べる』という方法です。小さい方から並べても
     2,3,5,7,11 …
    と永遠に終えることはできません。でも、大きい方から並べることによって、最後、ようやく我々は2まで辿り着いたのです!」

    僕は素数表を見上げた。
     … 11,7,5,3,2
    確かに最小の2で止まっている。大きい方に目を向けると宮殿のような長い廊下。遠くは暗く闇のよう。

    「すみません。大きい方から並べたと言っていますが、大きい方の素数はどうなっているのでしょうか?」
    「お客様、お気になさらずに」
    「でも、気になります」
    「それなら、この廊下を歩いていってください。大きい方に、どんどんどんどん行ってください。帰れなくても、いいのでしたら……」



    (コメント)
    400字短文小説の投稿サイト『ショートショートガーデン』に投稿した理数系ショートショートです。数式を書ける仕様ではなかったため、400字の制限を超えて加筆修正し、美しい数式の描けるこちらに再投稿します。

    400字という制限も魅力です。タイトな原型(400字バージョン)や、一般のショートショートは、以下の『ショートショートガーデン』で読むことができます。⇩

    理数系ショートショート


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