【2026年6月発売予定】ミステリー小説以外のおすすめ注目作品50選
2026年6月はミステリー小説以外にも注目・話題の作品がたくさん!その中でも特にチェックしておきたい作品を50冊厳選してピックアップしました。発売が待ち遠しいですね。好みの作品がないか、探してみてくださいね♪

『失恋カルタ』又吉直樹
お笑い芸人で芥川賞作家のピース・又吉直樹と、
人気イラストレーターのたなかみさきが初めての豪華コラボ!
失恋は、無理に終わらせなくていい。
とらわれず、向き合いすぎず、でも手放さず、心にしまっておいていい。
まっすぐ共感できる軽やかな言葉と、
可愛くてちょっと切ないイラストがたくさん詰まった、
失恋を乗り越えるための、新しい道しるべのような一冊ができました。
カルタの絵札・読み札がページを鮮やかに彩り、
加えてふたりの共作ミニまんが、
又吉直樹による書き下ろしショートストーリーも収録。
ごく短いストーリーの中に、楽しかった恋の瞬間、
手放したくない切ない思いが詰まっています。
『わたしを庇わないで』石田 夏穂
100万部読まれてほしい、史上最高のデブ小説!
九段理江さん (小説家)
この一年で読んだ小説の中で、一番好きかもしれない。
ラランド・ニシダさん (お笑い芸人)
あなたは人に「デブ」と言えますか?
欺瞞の薄皮をぴりりと剥ぎとる、
笑いと皮肉てんこ盛りの、傑作中編小説集!
三國造船で働く安井は、職場の人たちを「サンゾウ」と一括りにし、直視せぬようやり過ごしてきた。労働組合からの要請を受け、改めて個々のサンゾウを観察し始めるが……。
――「世紀の善人」
小学校を卒業した望は、友人とディズニーランドに行く計画を立てたが、自分の顔が嫌いで乗り気になれない。「奇跡の一枚」を目にしたことで、自意識が変わり……。
――「小人二十面相」
タナマル水産の広報部員として働くアヤノは、自他ともに認める「デブ」である。担当する食べ歩き企画で、その食べっぷりと自虐ネタが「おもしろい」
『みづもの』中里友香
昭和24年、進駐軍占領下の東京。上京して下宿暮らしをしている官立大生の青柳凜斗は、人の文字が虫に見える奇妙な症状を隠している。学内で唯一普通に読めた貼紙をきっかけに、駄菓子屋を訪れると、店主の堰はシベリヤ帰りで、どこか得体が知れない。が、凜斗の能力を買ってくれ、学校帰りに凜斗は店番として働くことになる。その矢先、下河原線の仮乗車場で妙齢の女性・美遙と再会する。凜斗の郷里は美遙の疎開先で、双方がある出来事を鮮烈に覚えていた。それからというもの凜斗は美遙と行き会うのを楽しみに、店番に通うが……。地図の空白や復員兵の影が交錯する中、生と死の境界が妖しく溶け合った、中里友香の長編幻想小説。
『夜行堂奇譚 捌』嗣人
「大野木さん、右眼が見えない。——思ったより早かったな」
他人を救う人生の先にあるのは、確実な死。
隻腕の見鬼・千早と堅物公務員・大野木が逃れられない宿命を悟る、バディホラー第8弾!
毛髪が編まれた行李、亡者が這い出る六曲屏風、幻獣を造む深蘇芳のインク、禁足の実と樹化した男… 隻腕の見鬼・千早と堅物公務員・大野木が逃れられない宿命を悟る、バディホラー第8弾!
『たぶん、恋しい』一穂ミチ
身を焦がすような恋、結婚願望、自分を捨てた家族への想い……なくしたと思っていた感情が、ふと立ち上る瞬間がある。名前の付けられない、でも誰もが共感できる感情の綻びに寄り添い、心を解放してくれる6つの物語。
『霊媒クラブ』梨
「他の生徒よりも早く、この怪異を”解決”せよ」
雨穴氏(『変な家』『変な地図』著)推薦!
気鋭のホラー作家”梨”待望の最新作!
「あなたには、この学校の『霊媒【れいばい】』をしていただきたい」――中学二年生の春。遠渓中学校に転入してきた松谷美夜は、生徒会長である常守通から生徒会に誘われる。そこで松谷を待ち受けていたのは、「一般生徒が『怪異』を捏造し、生徒会がその『怪異』の解決=霊媒を行う」という“歪な学校の伝統”だった。
人工的に作られた怪異をめぐる推理合戦。この伝統が生まれた本当の真実とは。
ホラー界の奇才が放つ痛快学園推理バトルホラー、ここに開幕。
『愛蔵版 鴨川ホルモー』万城目学
万城目学デビュー20周年記念!奇想天外なデビュー作が豪華愛蔵版で登場!
2006年4月に万城目学氏のデビュー作として刊行された、京都を舞台に大学生たちが謎の競技を繰り広げる奇想天外な青春群像劇『鴨川ホルモー』。唯一無二の作品世界でファンを魅了する万城目学氏の原点にして、今なお多くの読者を獲得しつづける名作が、20年の時を経て、金の箔押し、函入りの豪華愛蔵版としてよみがえります。書き下ろし「二十年目のあとがき」収録。
『ホルモー燦燦』万城目学
忘れられない青春譚、二十年目の完結編!
このごろ都にはやるもの、決戦、助っ人、大茶会。ホルモー競いて幾時代、川の流れは絶えずして、因果は巡るよどこまでも。オニを追ってか追われてか、今宵も河原でひといくさ、今宵もタワーでふたいくさ。このごろ都にはやるもの、好敵手(ライバル)、テンシキ、古茶釜。古都の騒ぎを聞きつけて、天下に広がる動きアリ。落下上等下剋上。目指すはテッペン、ホルモーdeタァップ! 妬みに、迷いに、友情に、思いの丈は蛇行して、耀(かがや)くアムリタ天駆ける。二つの都にこだまする、狂喜乱舞の雄叫びウェーブ。二十年目の大団円、問答無用の完結編。『ホルモー燦燦』いざ見参!
『目が』背筋
目が
背筋(せすじ)
『近畿地方のある場所について』(KADOKAWA)で2023年にデビュー。同作が『このホラーがすごい! 2024年版』(宝島社)国内編第1位を獲得。近著に『穢れた聖地巡礼について』 (KADOKAWA)、『口に関するアンケート』(ポプラ社)など。
『夜の恩寵』三浦しをん
夢のなかで生まれたものは、夢のなかに還っていく。
「カリスマ」をテーマに描き出される五つの物語。
故郷の父親からの電話で三年ぶりに帰った俺を待っていたのは、相変わらず若々しい継母の姿だったが――(「神馬に乗る女」)。他、夢見の力(予知夢)がある祖母をもつ未千が、二十一歳の誕生日に高熱に浮かされて以降、それまで見ることのなかった夢を見るようになる「胡蝶」や、「夢見る家族」「金の糸」「夢の子ども」の全五篇が奏でる、夢をめぐる妖しくも美しい不思議な物語。
その問いに答えてはいけない。決して。
夢か、うつつか、それとも――。
『団地のさんにん』藤野千夜
NHKテレビドラマ化で話題のベストセラー小説『団地のふたり』から生まれた絵本。
団地の仲良し なっちゃん、ノエチと、もうひとりの親友そらちゃんの小さい頃のお話を、
原作著者・藤野千夜と人気絵本作家・北澤平祐が描く。
「団地のさんにん」「お花見の日」二編収録。
『家族の味』平野レミ・和田誠|文庫
\阿川佐和子さん、清水ミチコさん推薦/
【内容紹介】
結婚は、わたしの料理の腕を上げました。子どもが生まれたことは、食べ物を真剣に考える糸口になりました――レミさんの人生の中心には、いつも家族と料理があった。小学生のとき初めて作った料理の思い出、和田誠さんとのなれそめや子育て方針から、レミさんらしい自由な料理哲学まで。家族と料理への愛情がぎゅっと詰まったエッセイ集。
巻末収録:和田誠さんとの夫婦対談
巻末収録:阿川佐和子さん・清水ミチコさんとの鼎談
『おつかれ、今日の私。』ジェーン・スー|文庫
凹んだ夜にそっと寄り添う
セルフケア・エッセイ
つい頑張りすぎちゃう人、必携の書!
大きな失敗にくよくよする夜。
不本意な扱いに傷つく夜。
メイクを落とすのさえ面倒な夜。
幾つもの凹んだ夜にそっと寄り添う
48通りのセルフケア。
たとえば、美顔器。
たとえば、友人との鍋。
たとえば、いけてる自分のイメトレ。
たとえば、Apple Musicでハワイアンミュージックをかけて
自室にハワイを手繰り寄せる、など。
こり固まった頭と心を
じんわりときほぐすセルフケア・エッセイ。
解説:伊藤亜和
『コロナが去って、アジアを旅する』下川 裕治|文庫
コロナ禍は旅の形を変えた。空港手続はオンライン化し、街ではキャッシュレス化が進む。
最近、物価高のせいで路線バスに乗ることが多くなった。
また、アジアの街角では中国人に代わってインド人が増えた!?
様変わりしたアジアを元祖バックパッカーがさまよう。
『ラウリ・クースクを探して』宮内悠介|文庫
第11回高校生直木賞&第4回加賀乙彦顕彰特別文学賞 受賞。
第170回直木賞&第40回織田作之助賞ノミネート。
1977年、エストニアに生まれたラウリ・クースク。コンピューター・プログラミングの稀有な才能があった彼は、ソ連の研究者として活躍する道を目指す。だがソ連は崩壊し……。時代に翻弄された人物を描き出す、かけがえのない物語。《解説・マライ・メントライン》
絶賛の声続々のロングセラーがついに文庫化。
『かぜのてのひら』俵万智|文庫
恋、そして教師を辞めるまでの生徒達との日々。激動の24歳から28歳までをうたう第二歌集の新組・新装版。新解説/くどうれいん。
『なるほどフェルメール』千足 伸行|文庫
「どこが凄い?」「画面に隠されたトリックは?」……など、画家と作品の謎を解き明かす。全35作品をカラーで収載。
『にっこり、洋食 おいしい文藝』ヤマザキ マリ、 武田 百合子|文庫
ビーフシチュー、カツレツ、オムライス、ナポリタン……西洋料理から日本で独自にアレンジ・発展した「洋食」。ハイカラでどこか懐かしい。みんなが笑顔になる大人気エッセイアンソロジー!
『怖い物件 山手線めぐり』藤白圭|文庫
会社員の保智は人の好さそうな不動産屋から紹介される物件で、怪奇現象を次々に体験する。山手線全駅をめぐるワケあり不動産ホラー。
『また団地のふたり』藤野千夜|文庫
また、あのふたりに会える――。小泉今日子&小林聡美W主演、NHKでドラマ化された『団地のふたり』待望の続編! 実家の団地で暮らす、イラストレーターのなっちゃんこと奈津子と、大学非常勤講師のノエチこと野枝。
フリマアプリの売り上げでちょっとした贅沢を楽しんだり、近所のおばちゃんの恋バナを聞いてあげたり、部屋でふたりだけの「台湾映画祭」を催したり。50代独身、幼なじみの変わらぬ友情とささやかな幸せの日々を描く。解説・窪美澄
『幸福人生まっしぐら』宇野千代|文庫
こんなに自由に自分の花を咲かせた女性がいた!
本年度NHK後期朝ドラ「ブラッサム」は宇野千代がモデル。40年前のベストセラーを新編集で初文庫化!
解説は脳科学者・中野信子!
『スイカと自転車 ゆうれい居酒屋9』山口恵以子|文庫
新小岩の商店街の路地裏にある、昔ながらの居酒屋・米屋。
気の利いたおつまみと女将の心のこもったおもてなしが心地よいこのお店、じつはとんでもない秘密があるんです⁉︎
今夜も自転車で日本一周中の若者や舞台女優、マジシャン、そして国際テロリストのそっくりさんまで現れて……。
再開発で変わりゆく町を舞台に、変わらない人情と人生の機微を描く居酒屋物語第9弾。
作りやすいと大評判! 時短レシピ付き!
『横浜元町洋菓子譚 春といちごのホームメイド』小湊 悠貴|文庫
「ホテルクラシカル猫番館」「若旦那さんの『をかし』な甘味手帖」シリーズで大人気の著者が、文春文庫に初登場!
祖父の洋菓子店を引き継ぎ、パティシエとして店を守ってきた花丘春。
経営が厳しくなり、激務がたたって体を壊してしまう。
これから来るクリスマス期を乗り切れるか悩んでいたところに、かつて共に修業した有沢壱悟が突然現れる。
よく似た顔立ちの女の子・璃々花を連れて…。
ショートケーキ・バタークリームケーキ・いちごのタルト・
シュークリーム・コーヒーゼリー…
様々な思い出がつまった、懐かしの洋菓子が続々登場。
山手にあるあのホテルもちらっと出てくるかも…⁉
横浜の元町を舞台に、人々を笑顔にするケーキ作りに
奮闘する春と、
何やら事情を抱えた壱悟と璃々花が織りなす、
甘酸っぱくてちょっとビターな連作短篇集。
『永遠と横道世之介 上』吉田修一|文庫
『国宝』をはじめ、数々の名作を世に送り出してきた著者による、もう一つの代表作「横道世之介」シリーズの三作目。
39歳になった横道世之介は、カメラマンとして生計を立てている。
世之介が暮らす「ドーミー吉祥寺の南」には、元芸者の祖母が始めた下宿を切り盛りするあけみちゃん、最古参の住人である元芸人の営業マン・礼二さん、書店員の大福さんに、大学生の谷尻くんが暮らしている。ゆるやかで、ありふれた毎日の中に突如現れたのが、世之介の知り合いのベテラン教師・ムーさんの引きこもりの息子、一歩。
個性豊かな住人たちと騒がしく暮らす日々には、見逃してしまいそうなほどに何気ないきらめきが満ちている。季節は少しずつ移り、世之介は最愛の人を思い出す。
カメラマンになっても、39歳になっても、世之介は、やっぱり世之介だ。
誰の人生にもあたたかな光を灯す、永遠の傑作。
(本書からお読みいただいてもお楽しみいただけます。)
『日本ゲートウェイ』楡周平|文庫
百貨店の再建が、日本経済を救う!?
どん底老舗百貨店の命運をかけた、
地方と世界をつなぐ一大プロジェクト。
日本再生を掲げた熱き人間たちの、
目から鱗のプランとは――。
『プラチナタウン』の山崎鉄郎も大活躍!
筋のいいプランとは何か。コロナ禍で倒産寸前にある日本橋の老舗マルトミ百貨店の社長・富島は、かつての同期で四井商事の専務・徳田から、見込みある再建案ならば出資すると言われ、プラチナタウンを作った山崎を紹介される。すると他からも同様の相談を受けていた山崎のもとで、地方と世界を巻き込む驚きの再生構想が持ち上がり……。ニッポン再発見の傑作ビジネス小説。
『大草原の小さな農家』中谷美紀|文庫
オーストリアでの暮らしを始めて、早十年。静寂と自由を求めて、さらなる田舎への引越しを決意。ようやく見つけたのは、築百三十年の農家を改装した小さな家。枯れた老木を撤去したり、果樹を植えたり、リノベーションをしたり。不便さを楽しみながら、豊かな自然と共に暮らす。自分の居場所を整える傍らで、日々の思いを綴ったささやかなエッセイ。
『本朝金瓶梅 西国漫遊篇』林真理子|文庫
妾二人を連れ伊勢で魔羅を治し、京大阪でも当代きっての色男として名を轟かせた慶左衛門。江戸に帰るや否や、新しい妾ができた。若い髪結いに惚れ込んで一軒家を持たせたという。それを聞きつけたおきんは男の現金さに呆れ果て一計を講じる。さらに、もう若くない飽きられかけた妾・おきんの最後の大逆転劇が始まって。極上官能絵巻、感動の最終章。
『銀座に住むのはまだ早い』小野寺史宜|文庫
銀座が好きすぎて銀座に住みたい千葉在住作家が、いきなり銀座はないよなぁ、と二十三区で〝住めそうな〞町を探索することに。神田にたゆたう神保町。静かに元気な西荻窪。駅前キュートな下落合。何ともほどよい新大塚。未知を知る鐘ケ淵。……どの町も、みんなちがって、みんないい。スマホじゃなく、地図を片手に歩きたくなる町歩きエッセイ。
『雨露』梶よう子|文庫
慶応四年。鳥羽伏見の戦で幕府軍を破った新政府軍が江戸に迫る。多くの町人も交えて結成された彰義隊は上野寛永寺に立て籠るが、最新兵器を駆使する新政府軍にわずか半日で敗北――。なぜ、名もなき彼らは、無謀な戦いに身を投じたのか。臆病者の武士・小山勝美ら、若き彰義隊隊士の葛藤と非業の運命を情感豊かな筆致で描き出す、傑作歴史小説。
『忌み児の町』阿泉来堂|文庫
だって、こんなにかわいいんですもの……
高原市葦根町は平凡な土地だった
■■■が家々に忍び寄るまでは
日常世界を地獄へ変える不穏と戦慄の‟町”ホラー
文庫オリジナル
高原市葦根町に暮らす高校生の誠一は、プリントを届けに訪れた家の玄関口で、同級生・沙織の異様な姿を目にする。後に町で続発する怪事の、それは先触れの一つに過ぎなかった。甘く漂う蠱惑的(こわくてき)な香り。台所に散乱した肉のパック。「最近この町は、何かおかしい」。微かな疑念は確信となり、日常世界は地獄に一変する。実力派作家が驚きの趣向を凝らした、不穏と戦慄の長編ホラー。
『パシヨン 最後の司祭』川越宗一|文庫
信条・信仰の相容れぬ人々に、和解の道はないのか。江戸禁教下最後の日本人司祭を軸に、迫害する側とされる側、双方を描く傑作巨編。
『森博嗣の道具箱 The Spirits of Tools』森博嗣|文庫
良い道具は、歩いて気持ちの良い道と同じだ。
目的地は同じかもしれないが、周囲の風景が全然違う。
素晴らしい道具に触れると、ときとして視点は高くなる。
はるか遠くまで見通すこともできるだろう。
もの作りの楽しみを知り尽くしたミステリィ作家・森博嗣の発想と思考。
全48話のカラーフォト&エッセィ。
『あしたの私のつくり方』真戸香|文庫
クラスの人気者・花田日南子が、突然孤立してしまった。密かに彼女に憧れていた杉谷寿梨は、日南子を人気者へ戻す計画を立てる。それは、親や友達の顔色をうかがって生きてきた寿梨にしかできないやり方で──。思春期の痛みや輝きを鮮やかに描き、2007年に実写映画化された青春小説の傑作が待望の文庫化!
「私たちは、二人とも臆病だから」
思春期のままならなさ、輝き。青春小説の名手が、愛おしいそのすべてを描き切る。
共感度100%の青春ガールミーツガール小説!
『文学ノート 付=15篇』大江健三郎|文庫
1973年に書き下ろし長篇小説として出版され、その年の野間文芸賞受賞作となった『洪水はわが魂に及び』執筆と並行して、大江健三郎は文芸誌「新潮」1970年12月から1973年8月にかけて6回の「文学ノート」を発表する。これは一般的なイメージでの創作ノートとは大きく異なる、作品を創造することに関する詳細な自己分析の集積である。
また「付=15篇」とされる、最終的に長篇小説『洪水はわが魂に及び』から省かれた細部の15篇は、執筆中の作品と作家にとってどうしても必要な要素であった。
最終稿としての長篇小説、執筆中の作家の意識の詳細な自己分析、執筆途上では作品そのものと作家にとって必要不可欠だった細部、この三者をあわせ読むことで、大江健三郎という稀有な作家の想像力のありよう全体が明瞭となるのである。
『新装版 世界で一番美しい病気』中島らも|文庫
「極端に言えば、恋愛というのは一瞬のものでしかないのかもしれない。唇と唇が初めて触れあう至高の一瞬、そこですべてが完結してしまい、それ以外は日常という散文への地獄下りなのだ。ただし、その一瞬は永遠を孕んでいる」
(「恋づかれ」より)
作家、ミュージシャンとして数々の名作と伝説を残した中島らもが語った、恋にまつわるエッセイや小説、詩を収録。
誰よりも恋を恐れ、愛した著者が綴る、恋の真理。
『をんごく』北沢陶|文庫
第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!
嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――
大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻倭子の死を受け入れられずにいた。
未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。
巫女の懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。
倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。
エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、
倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。
壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。
家に、死んだはずの妻がいる。
この世に留めるのは、未練か、呪いか。
『キッチン常夜灯 満月のキッシュロレーヌ』長月天音|文庫
どんな日も、このお店は温かく迎えてくれる。
23歳の高坂あかりは、「ファミリーグリル・シリウス」の新入社員。厳しい研修を経て、いよいよ仕事が始まった。あかりは研修を受けた神保町店ではなく、駅ビルに入っている池袋店に配属。研修では「筋がいい」とほめられたものの、実際の仕事は思いがけないことの連続で、うまくこなせないし、配属先の違う同期と励まし合うものの焦りが募る。両親はともに仕事で海外におり、帰る実家もない。心も身体もすっかり疲れてしまったある日、店長のいつきに誘われ「キッチン常夜灯」に行くことに。シェフが作る美味しい料理に心をほぐされ、居心地のいい空間でおしゃべりを楽しむうち、自分の中にお客さん気分が残っていたことに気づき、気を引き締める。新入社員ならではの気づきを提案したり、自分から積極的にイベントに参加したり。脱落していく同期がいる中、あかりはいま目の前にある仕事に集中すると決め、仕事に向き合っていく。
『怪談小説という名の小説怪談』澤村伊智|文庫
ごしゅけん、すしゃかき、すしゃぐすり――
高速道路を走る、逃げ場のない車内の恐怖体験「高速怪談」、再開発されたリゾートホテルの奇妙な風習「こうとげい」、最も怖いと噂される、存在しない短編「涸れ井戸の声」、おぞましい死をもたらす化け物を狩る「すしゃかき」を取材したルポ「ノンフィクション」など、全8編を収録。「小説」で「怪談」を読む楽しさが味わえる。不穏さを増す状況に背筋が凍り、想像もしない結末に息を呑む。澤村伊智が放つ、極上の恐怖短編集!
『パッキパキ北京』綿矢りさ|文庫
味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを。
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!
北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?
著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の痛快中華爆走小説!
満を持して、続編準備中――!!
『新装版 デルフィニア戦記 第2部 異郷の煌姫2』茅田砂胡|文庫
騎士バルロが出撃する。
叔父のマグダネル卿を討つために――。
サヴォア一族の内紛とは、主家失脚をたくらむ卿と、それを阻止せんとするバルロの対立であった。
背後に渦巻く隣国の陰謀に、国王ウォルは敢然と立ち向かう。
そして王女リィと銀髪の侍女シェラの間には不思議な主従関係が生まれつつあった。
『新装版 切り札 トランプ・フォース』今野敏|文庫
憧れの商社へ就職したものの、何かが物足りない日々。
佐竹竜はニューヨークへの駐在をきっかけに、総合格闘技大会へ出場する。
あらゆるルーツの武術家が集う命知らずの闘いに、日本古来の拳法は通用するのか。
その大会の真の目的とは?
一人の男が超国家的特殊部隊「トランプ・フォース」へ身を投じるまでを描く一級のエンターテインメント小説。
『あなたはここにいなくとも』町田そのこ|文庫
生きていける。
あなたが、この痛みに気付いてくれたから。
ままならない人間関係に傷つき、自分を見失った時には気付けなかった想い。
後悔とその先の人生をあたたかく照らす全5編の短編集。
ごめんなさいも、ありがとうも、大切な人にこそ言えなかったのは――。
恋人に紹介できない家族、会社でのいじめによる対人恐怖、人間関係をリセットしたくなる 衝動、わきまえていたはずだった不倫、ずっと側にいると思っていた幼馴染との別れ……。後悔とその先の人生にあたたかな救済をもたらす全5編。
デビュー作「カメルーンの青い魚」と同時期に書かれた幻の短編「くろい穴」収録。
『君が手にするはずだった黄金について』小川哲|文庫
認められたくて必死だったあいつを、お前は笑えるの?
才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは、「承認欲求のなれの果て」
「あなたの人生を円グラフで表現してください」大学院生の僕は、エントリーシートを書くのをやめて、小説というフィクションを書き始める。青山の占い師、80億円を運用する自称凄腕トレーダー、偽ロレックスを腕に巻く漫画家。小説家・小川哲が遭遇する怪しげな人物たちの末路……。成功への渇望と満たされぬ承認欲求の果ての噓と真実を描いた、傑作連作短編集。後日譚「革命前夜」を文庫特別収録。
『母とわたしの台所』槇 あおい|文庫
分かり合えなかった母が遺したレシピ。辿るなかで“本当の”母が見えてくる
35歳の奈々恵は、折り合いの悪かった母の死を機に、遺品整理に実家を訪れる。出てきたバインダーには、母の字で「レシピ帳」とあった。医師だった母らしく効能や目的まで細かに記されている。ある日、弔問客として小学生の陽翔が訪れる。母とは友達だったと語る陽翔に母のレシピを再現していく中で、奈々恵は母の本当の気持ちに気づいていく。反発していたのは似た者同士だったから――涙が止まらない母とわたしの物語。
『ショートショートなSF』日本SF作家クラブ・編|文庫
星新一生誕100周年記念
書下ろしSFショートショート50篇!
巨匠・筒井康隆を筆頭に、ベテランから新進気鋭まで50名が、星新一の「短いSF」の精神を継承し、現代の発想で紡ぐ、豪華共演!
『まるごとバナナが、食べきれない』大久保佳代子|文庫
大久保佳代子の半世紀を食の思い出を通して、
等身大の飾らない文章でユーモラスに描いた、妙齢女子たち大共感のエッセイ。
退屈な食卓に、ひと匙のユーモアを。
本当は受け継いでいきたい「大久保家の味」。
酒の力を借りてぐいぐいアピールしてきた若かりし日の恋。
大福の皮とあんこを分け合う、相方・光浦さんとの関係。
OLと兼業だった自分を育ててくれた『めちゃイケ』の思い出……。
体力・食欲・性欲…いずれも減退していく40代から50代へ。
『二人キリ 上』村山由佳|文庫
事件の裏にあるのは、究極の愛だった――。
「阿部定事件の”真実”」がここに。
傑作評伝小説!
昭和十一年、日本中が狂騒した阿部定事件。
脚本家の吉弥は、少年時代に事件に遭遇。
以来、訳あって定の関係者を探し出し、証言を集めてきた。
幼なじみ、初めての男、芸妓屋に売った女衒、更生を促した学校長、
被害者の妻、そして、事件から三十年が経ち、小料理屋の女将となっていた阿部定自身。
それぞれが語る事実が交錯する果てに浮かぶ”真実”とは。
猟奇殺人犯と呼ばれた女が見た、永遠とは――。
『アダムとイブの対話』谷川 俊太郎|文庫
男女の人間関係や恋愛、家庭についてのエッセイ『男と女』、対話篇『アダムとイブの対話』、26文字のアルファベットからはじまる英単語にまつわるエッセイ『アルファベット26講』を収録。
若き日に執筆された、力強く清冽なことばがきらめく作品集。
中公文庫『アルファベット26講』の原点となった単行本を文庫化。〈解説〉小池昌代
『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈|文庫
2024年本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』続編が待望の文庫化。まさか、成瀬が失踪――!? 幼馴染の島崎が帰省すると「探さないでください」の書き置きが。最高の主人公に再び会える、成瀬あかりシリーズ第2弾。
『星を織る』成田名璃子|文庫
私の人生を織り上げる――
美しき織物がつなぐ、時代を越えた感涙の物語。
織物の街・桐生。養蚕農家に生まれた芳乃の楽しみは、自ら染めた糸で心の赴くままに布を織ること。そんな彼女の生活に、戦争という時代の波が押し寄せてきて――。
時は流れ、都内でトリマーとして働く詩織は、母との確執を抱えていた。そして、偶然訪れた桐生で一枚の織物と出会い、彼女は少しずつ変わり始める……。
時代を越え、何人もの人生の糸が絡み、ほぐれ、美しく織り上げられていく感涙の物語。 『世はすべて美しい織物』改題。
まとめ|【2026年6月発売予定】ミステリー小説以外のおすすめ注目作品50選
今月も面白そうな作品が目白押し!吉田修一さんや小野寺史宜さん、澤村伊智さん、綿矢りささん、町田そのこさん、宮島未奈さんなどさまざまな作品が刊行されます。気になった作品はぜひ、チェックしてみてくださいね。
