完全犯罪がテーマのミステリー小説おすすめ14選|巧妙なトリックに震える名作・傑作
今回は完全犯罪がテーマのミステリー小説をピックアップ!「犯人が捕まらない」「完全に証拠を消した」――そんな知的な犯罪のスリルと緊張感を味わいたい方にぴったりの一冊が、ここにあります。
巧妙すぎて見破れないトリック、犯人の切実な動機、そして読者の予想を裏切る結末……。それぞれ異なる「完全犯罪の形」にワクワクドキドキが止まりません。
完全犯罪ミステリーの魅力に、今こそじっくり浸ってみませんか?次の一冊として、ぜひ手に取ってみてくださいね。

『容疑者Xの献身』東野圭吾
運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。 東野圭吾作品読者人気ランキング第1位。累計220万部突破、直木賞受賞の大ベストセラー。 天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。 ある日、靖子の前夫・富樫が母娘の居場所を突き止めて訪ねてきた。金を無心し、暴力をふるう富樫を、靖子と美里は殺してしまう。 呆然とする二人を救うために、石神は完全犯罪を企てる。 だが皮肉にも、石神と帝都大学の同期であり、親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。 ガリレオシリーズ初の長編。第134回直木賞受賞作。第6回本格ミステリ大賞受賞。2005年度の国内の主要ミステリランキング「本格ミステリ・ベスト10」「このミステリーがすごい! 」「週刊文春ミステリベスト10」すべてにおいて1位獲得、エドガー賞(MWA主催)候補作にもなった。日本では福山雅治主演で映画化、韓国、中国でも映画化。舞台化もされた。
第134回直木賞受賞作品、第6回本格ミステリ大賞受賞作品。累計発行部数が約300万部という驚きのベストセラー作品です。「本格ミステリ・ベスト10」2006年版、「このミステリーがすごい!2006」、2005年「週刊文春ミステリベスト10」で、それぞれ1位を取っています。2008年には福山雅治さん主演のテレビドラマ『ガリレオ』の劇場版として映画化されています。読後に残る静かな衝撃と切なさが、本作をただの推理小説ではない名作にしています。
『君の望む死に方』石持浅海
余命六カ月――ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。
『月の扉』、『顔のない敵』などの著者として有名な石持浅海さんのミステリー。碓氷優佳を探偵役とする『扉は閉ざされたまま』の続編です。2008年松下奈緒さん主演でテレビドラマ化されています。末期がんを宣告された経営者・日向が、自分を殺害してもらうための完全犯罪を計画し、部下の梶間にそれを依頼するという異色の展開。登場人物たちの思惑の交錯がサスペンスを生み出し、読み手を緊張感で包み込みます。
『真夜中のマーチ』奥田英朗
狙うは10億。オフビート&痛快クライムノベル!
ダメ社員に軽薄パーティー屋、謎の美女。25歳の3人がひょんなことで出会って、一世一代の現金強奪計画が始まった。ターゲットは10億円! 疾走するグルーヴ! 痛快クライムノベル。
『最悪』、『イン・ザ・プール』、『オリンピックの身代金』などの著者としても有名な奥田英朗さんの作品。2007年、玉山鉄二さん主演でテレビドラマ化、映画化されています。会話のテンポが良く、登場人物たちのキャラクターが立っており、読みやすさとスリルのバランスが絶妙な一冊。ミステリーとエンタメがうまく両立している作品です。
『青の炎』貴志祐介
こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか。
秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹の三人暮らし。その平和な生活を乱す闖入者がいた。警察も法律も及ばず話し合いも成立しない相手を秀一は自ら殺害することを決意する。
『悪の教典』、『鍵のかかった部屋』などの著者としても有名な貴志祐介さんの異色ミステリー。2003年に二宮和也さん主演で映画化、さらに、漫画化、2022年北村諒さん主演で舞台化されています。綿密な準備と冷静な計画。そして、少年であるがゆえの未熟さや焦りが、物語に人間味とリアリティを与えています。静かな怒りと孤独が胸を打つ作品。
『OUT』桐野夏生
ごく普通の主婦であった彼女たちがなぜ仲間の夫の死体をバラバラにしたのか!?
深夜の弁当工場で働く主婦たちは。それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へ導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点!
『東京島』、『燕は戻ってこない』などの著者としても有名な桐野夏生さんの作品。第51回日本推理作家協会賞を受賞した作品です。2004年、米ミステリー界のアカデミー賞といわれるエドガー賞最優秀作品賞にノミネート(最終候補)されています。1999年、田中美佐子さん主演でテレビドラマ化、2002年、原田美枝子さん主演で映画化されました。単なるサスペンスを超え、現代社会における女性の孤独や抑圧、格差や暴力といった問題を鋭くえぐっています。
『99%の誘拐』岡嶋二人
緊迫度MAXIMUM(マキシマム)!空前絶後の完全犯罪
末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作!
井上泉さん、徳山諄一さんのコンビである岡嶋二人さんの作品。『そして扉が閉ざされた』、『クラインの壺』などが代表作です。第10回吉川英治文学新人賞受賞作品。「誘拐の岡嶋」と言われ、誘拐をテーマにした作品が得意な岡嶋二人さんが描く完全犯罪。当時の技術を駆使し、通信の仕組みを巧みに活用した頭脳戦が読みごたえを増しています。
『僕の殺人計画』やがみ
YouTubeで2億回再生超!気鋭のホラークリエイター初著書!
YouTubeチャンネル登録者数75万人超&総再生回数2億超。
書籍化希望の声殺到!気鋭のホラークリエイター“やがみ”、ついに筆を執る―。
これまで何冊もの大ヒット小説を生み出してきた
編集者・立花のもとに届いた奇妙な原稿。
そこに書かれていたのは、
自身が完全犯罪の被害者として殺されるという衝撃の内容だった!
「命は惜しい。でも、続きを読まずにはいられない」
一人の人間として恐怖心を抱きながらも、
編集者としての圧倒的な好奇心が、立花を死のループへと誘う。
かつての天才ミステリー編集者は、
謎の殺人鬼作家から命を守ることができるのか?
命をかけた究極の頭脳戦を描く本格ミステリー!
本作がデビュー作のやがみさん。やがみさんはYouTubeチャンネル登録者数75万人超えを誇る人気ホラークリエイターです。二転三転する展開とミスリードに読み手はどんどん混乱させられます。読後、タイトルの意味をもう一度考えたくなる作品です。
『白昼の死角』高木彬光
明晰な頭脳にものをいわせ、巧みに法の網の目をくぐる。ありとあらゆる手口で完全犯罪を繰り返す”天才 的知能犯”鶴岡七郎。最後まで警察の追及をかわしきった”神の如き”犯罪者の視点から、その悪行の数々を冷徹に描く。日本の推理文壇において、ひと際、異彩を放つ悪党小説。主人公のモデルとなった人物を語った秘話を収録。<巻末エッセイ・逢坂剛>
『能面殺人事件』、『人形はなぜ殺される』などの著者としても有名な高木彬光さんの金融犯罪ミステリー。1963年木村功さん主演でテレビドラマ化、1979年夏木勲さん主演で映画化、渡瀬恒彦さん主演でテレビドラマ化されています。実在の事件である「光クラブ事件」がベースになっており、高度成長期の日本社会の歪みを感じさせる作品であり、組織的犯罪というテーマの先駆けともいわれています。
『カーテン』アガサ・クリスティ
ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。老いて病床にある名探偵は、過去に起きた何のつながりもなさそうな五件の殺人事件を示す。その影に真犯人Xが存在する。しかもそのXはここ、スタイルズ荘にいるというのだ……全盛期に執筆され長らく封印されてきた衝撃の問題作。
『アクロイド殺し』、『オリエント急行の殺人』などの著者としても有名なアガサ・クリスティさんの作品。ポアロシリーズ最後の事件です。スタイルズ荘に始まったポアロの物語がスタイルズ荘で終わるという印象的な作品。シリーズの終幕にふさわしい重厚な内容。衝撃の結末は必読もので、ポアロシリーズファンには切なく、胸に迫るものがある作品です。
『そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティ
驚天動地の展開で読者を圧倒する、
孤島ミステリの世界的傑作
その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が……そして無気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく。強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。新訳決定版!(解説 赤川次郎)
アガサ・クリスティさんの最高傑作とも称される名作。島という閉ざされた空間で、外部との連絡が断たれた中で進行する連続殺人。最後の一人が死んだあとに残る「真相」は、推理小説史上でも屈指のトリックとして語り継がれています。
『妻が夫を完全犯罪で殺す方法』上田未来
クズ夫は古典的な完全犯罪で殺す。殺されるくらいならAIを駆使した完璧な計画で妻を殺す――。
料理研究家の鷹内冴子は夫の射矢に殺意を覚えていた。探偵に素行調査を依頼すると、三桁を超える不貞の事実が発覚。別れる前に叩きのめすと心に誓い、まずは『妻が夫を完全犯罪で殺す方法』という小説を執筆し始める。
IT企業社長の射矢はキッチンの抽斗から妻の書いた小説を見つける。浮気がバレたと確信し、自社開発のAIに相談するのだった。夫婦喧嘩×完全犯罪×AIミステリー、このどんでん返しは絶対予測不可能!
『人類最初の殺人』、『ボス/ベイカー』などの著者としても有名な上田未来さんの作品。SNSなどでも取り上げられた話題作です。夫婦がそれぞれ完全犯罪を企てるというユニークなストーリーは、AIが絡み、2025年らしい展開で、サクサク読み進められます。
『黒死館殺人事件・完全犯罪』小栗虫太郎
日本3大ミステリの一つにあげられる傑作!
黒死館と呼ばれる降矢木家の城館は、過去に変死事件が続いた不吉な館として知られていた。数か月前、当主の算哲までもが不可解な自殺を遂げ、その後も屋敷の住人が次々と襲われてゆく。博覧強記の探偵、法水麟太郎は、神学、呪術、占星術、数学、化学、文学などあらゆる知識を縦横に駆使して事件を解決に導いてゆく――(「黒死館殺人事件」)。日本三大奇書の一つと言われる本作のほか、小栗虫太郎名義でのデビュー作「完全犯罪」も収録。
推理小説の三大奇書の一つといわれる『黒死館殺人事件』の著者として有名な小栗虫太郎さん。小栗虫太郎さんの名義でのデビュー作が『完全犯罪』です。とにかく難解、一度読んだだけでは分からないといわれる『黒死館殺人事件』よりは読みやすい『完全犯罪』。短編ですが、読み応え抜群の作品です。
『聖女の救済』東野圭吾
ガリレオが迎えた新たな敵、それは女
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。
シリーズ累計1320万部突破。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。
『容疑者Xの献身』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『祈りの幕が下りる時』などの著者としても有名な東野圭吾さんの作品。本作は、ガリレオシリーズ第5弾で、ガリレオシリーズ2作目の長編作品。2013年に福山雅治さん主演でテレビドラマ化されています。科学的な視点と女性の心理描写が高次元で融合し、シリーズファンならずとも惹き込まれる完成度を誇る作品です。
『完全犯罪』加田伶太郎
資産家が住まう洋館に届いた英文の脅迫状と、奇怪な密室殺人――迷宮入りとなった十数年前の事件に四人の男が推理を競う傑作短編「完全犯罪」。著者である加田伶太郎は、日本推理小説の爛熟期に突如として登場、本作を始めとする幾編かの短編小説をして斯界に名を知らしめた――。その謎に包まれた正体は、文学者・福永武彦が創りだした別の顔であった。精緻な論理と遊戯性を共存させ、日本推理小説史上でも最重要短編集のひとつに数えられる、文学全集の体裁を模した推理小説集。
『草の花』、『海市』などの著者として有名な福永武彦さんの「加田伶太郎」名義の作品。クラシカルなテイストを感じる本格推理小説集のうちのひとつが「完全犯罪」です。短編ながら無駄がなく、犯人の動機からトリック、そして顛末までがロジカルに描かれます。古典的な様式美に魅力を感じる読者にはたまらない一冊。
まとめ|完全犯罪がテーマのミステリー小説おすすめ14選|巧妙なトリックに震える名作・傑作
完全犯罪がテーマのミステリー小説は、知的なトリックと心理描写が魅力のジャンルです。いずれの作品も、ただ驚かせるだけでなく、物語の奥にある人間の弱さや強さを描いています。
緻密な計画と意外な結末に思わず唸ってしまうような一冊に、ぜひ出会ってみてくださいね。
