原田マハおすすめ小説15選|アートと人生を描く名作に心が動く
美術、旅、仕事、家族、恋愛。原田マハさんの小説には、人生の大切な場面で立ち止まった人をそっと前へ押してくれるような温かさがあります。
キュレーターとしての経験を生かしたアート小説はもちろん、映画化・ドラマ化された人気作、働く女性の再出発を描いた短編集まで、幅広い作品がそろっています。
今回は、原田マハさんの小説の中から特に読んでおきたい厳選してご紹介!気になる作品があったら、ぜひ手に取ってみてくださいね。

『本日は、お日柄もよく』
ロングセラーお仕事小説。
何度も泣けて読み返したくなる、
世代をこえて読み継がれる名作!「言葉は世界を変える」
伝説のスピーチライターと
彼女の言葉に魅せられた若者の物語。
会社員・二ノ宮こと葉は、
想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に
最悪の気分で出席していた。
ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する
衝撃的なスピーチに出会う。それは
伝説のスピーチライター・久遠久美の祝辞だった。
空気を一変させる言葉に魅せられてしまった
こと葉はすぐに弟子入り。
久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ
野党のスピーチライターに抜擢された!
目頭が熱くなるお仕事小説。
2017年に比嘉愛未さん主演でテレビドラマ化された作品。スピーチライターという仕事を通して、言葉が人の心を動かす瞬間を描いたお仕事小説です。
主人公の二ノ宮こと葉は、想いをうまく言葉にできない女性。ある結婚式で伝説のスピーチライター・久遠久美と出会ったことをきっかけに、言葉の力に向き合っていきます。結婚式、選挙、仕事、人間関係。人生の節目に響く言葉が詰まった、原田マハさんの代表的な人気作です。
『カフーを待ちわびて』
「嫁に来ないか。幸せにします」
「絵馬の言葉が本当なら、私をお嫁さんにしてください」
から始まるスピリチュアルなほどピュアなラブストーリー。
ゆるやかな時間が流れる、沖縄の小さな島。一枚の絵馬と一通の手紙から始まる、明青(あきお)と幸(さち)の出会い。偶然に見えた二人の出会いは、思いも寄らない運命的な愛の結末へ。
第1回「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞作品。
第1回日本ラブストーリー大賞を受賞した作品。原田さんの小説デビュー作です。2009年、玉山鉄二さん主演で映画化されています。また、2009年に外伝となる小説『花々』が出版されています。沖縄の小さな島を舞台にした、やさしくて少し切ない恋愛小説です。
雑貨店を営む明青は、愛犬カフーと穏やかに暮らしていました。ある日、昔に絵馬へ書いた言葉を見たという女性・幸から手紙が届きます。偶然のように始まった出会いが、やがて明青の人生を大きく変えていく物語。静かな島の空気と、人を信じることの尊さが心に残ります。
『楽園のカンヴァス』
とうとう、みつけたわね。
ルソーの名画に酷似した一枚の絵。そこに秘められた真実の究明に、二人の男女が挑む。興奮と感動の傑作アート・ミステリ。山本周五郎賞受賞。
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。山本周五郎賞受賞作。
第25回山本周五郎賞受賞、第147回直木賞候補、第10回本屋大賞第3位となったアートミステリー。原田マハさんの美術小説を読むなら、まず手に取りたい一冊です。
物語の中心にあるのは、アンリ・ルソーの名画「夢」に酷似した一枚の絵。その真贋をめぐり、日本人研究者・早川織絵とMoMAのキュレーター、ティム・ブラウンが謎に挑みます。美術の知識がなくても物語に引き込まれ、読み終える頃には美術館へ行きたくなるような作品です。
『生きるぼくら』
第2回徳間文庫大賞受賞
いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。
頼りだった母が突然いなくなった。
残されていたのは、年賀状の束。
その中に一枚だけ記憶にある名前があった。
「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」
マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ!
祖母のいる蓼科へ向かうと、
予想を覆す状況が待っていたーー。
人の温もりにふれ、米づくりから、
大きく人生が変わっていく。
第2回徳間文庫大賞を受賞した作品。引きこもりの青年が、米づくりと人とのつながりを通して少しずつ自分を取り戻していく再生の物語です。
主人公の麻生人生は、母が突然いなくなったことをきっかけに、祖母の住む蓼科へ向かいます。そこで待っていたのは、認知症の祖母と、思いがけない共同生活でした。土に触れ、米を育て、ごはんを食べる。ごく当たり前の営みが、人生を立て直していく力になることを教えてくれます。
『暗幕のゲルニカ』
暗幕の下にこそ、決して目を逸らすことのできない真実がある
ゲルニカを消したのは誰だ――? 衝撃の名画を巡る陰謀に、ピカソを愛する者たちが立ち向かう。現代と過去が交錯する怒濤のアートサスペンス!
ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。MoMAのキュレータ ー八神瑤子はピカソの名画を巡る陰謀に巻き込まれていく。故国スペイン内戦下に創造した衝撃作に、世紀の画家は何を託したか。ピカソの恋人で写真家のドラ・マールが生きた過去と、瑤子が生きる現代との交錯の中で辿り着く一つの真実。怒濤のアートサスペンス!
第155回直木賞候補、第14回本屋大賞第6位となったアートサスペンス。ピカソの名画「ゲルニカ」をめぐり、現代と過去が交錯する重厚な物語です。
ニューヨークの国連本部に飾られていた「ゲルニカ」のタペストリーが、ある日突然、姿を消します。事件を追うキュレーター八神瑤子の物語と、スペイン内戦下で「ゲルニカ」が生まれるまでの物語が重なり、絵画が持つ力を強く感じさせます。美術と戦争、信念を描いた読み応えのある一冊です。
『キネマの神様』
無職の娘とダメな父。ふたりに奇跡が舞い降りた! 39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、しかも多額の借金が発覚した。 ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることになった。〈ゴウ〉のハンドルネームで父が書くコラムは思いがけず好評を博し、借金とギャンブル依存から抜け出せそうになるが、ある時〈ローズ・バッド〉を名乗る覗の人物に反論されて……。 〝映画の神様〟が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。
第8回酒飲み書店員大賞を受賞した作品。2021年に山田洋次監督、沢田研二さん、菅田将暉さん主演でて映画化されています。映画を愛する父と娘の、笑って泣ける家族小説です。
会社を辞めた娘・歩と、映画とギャンブルを愛する父。頼りない父の映画評が思わぬきっかけで注目され、家族の止まっていた時間が動き出します。映画館の暗闇、スクリーンの光、映画を語る楽しさ。映画館で映画を見たくなる気持ちが沸く作品です。
『旅屋おかえり』
売れないアラサータレント“おかえり"こと丘えりか。ひょんなきっかけで始めた「旅代理業」は依頼人や出会った人々を笑顔に変えていく。『楽園のカンヴァス』の著者が贈る感動の物語。(解説/吉田伸子)
第12回エキナカ書店大賞を受賞した作品。2022年、安藤サクラさん主演でテレビドラマ化された人気作です。旅に出られない人の代わりに旅をする「旅代理業」を描いた、心温まる物語。
売れないタレントの丘えりか、通称おかえりは、ひょんなことから人の旅を代行する仕事を始めます。依頼人が本当に見たかった景色、伝えたかった想いを抱えながら、各地を訪ねるおかえり。旅の楽しさだけでなく、誰かの願いを預かる責任と優しさが丁寧に描かれています。
『さいはての彼女』
『楽園のカンヴァス』新山周賞作家が描くリセット・ストーリー!
脇目もふらず猛烈に働き続けてきた女性経営者が恋にも仕事にも疲れて旅に出た。だが、信頼していた秘書が手配したチケットは行き先違いで――? 女性と旅と再生をテーマにした、爽やかに泣ける短篇集。
第15回エキナカ書店大賞候補にもなった短編集。旅と女性の再出発をテーマにした、爽やかな読後感のある作品です。
仕事に疲れた女性経営者が、予定とは違う場所へ旅立つ表題作をはじめ、それぞれの女性が人生の行き止まりのような場所で新しい風に出会います。バイク、旅、北の大地、思いがけない出会い。自分の人生を少し遠くから見つめ直したい時に、静かに寄り添ってくれる一冊です。
『ジヴェルニーの食卓』
印象派の巨匠4人の美の謎を色鮮やかに描き出した短編集。
モネ、マティス、ドガ、セザンヌという4人の印象派の巨匠たちの、創作の秘密と人生を鮮やかに切り取った短編集。ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が映っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」)
語り手は画家の身近にいた女性たち。美術史や評伝から見えてこない画家の素顔や心情が、キュレーターの経験がある作家の想像力によって色鮮やかによみがえる。
第149回直木賞候補となったアート短編集。モネ、マティス、ドガ、セザンヌなど、印象派や近代美術の巨匠たちを身近に感じられる作品です。
画家本人ではなく、その周囲にいた女性たちの視点から、名画の裏側にある日々を描いています。芸術家のまぶしさだけでなく、孤独、老い、葛藤、創作への執念も浮かび上がる構成です。美しい絵画を眺めるように、静かに味わいたい短編集です。
『独立記念日』
累計17万部突破!
恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の喪失……。
さまざまな年代の女性たちが、それぞれに迷い悩みを抱えながらも、誰かと出会うことで、何かを見つけることで、今までは「すべて」だと思っていた世界から、自分の殻を破り、人生の再スタートを切る――。
寄り道したり、つまずいたりしながらも、独立していく女性たちの姿を鮮やかに描いた、24の心温まる短篇集。
顔をあげ、風を感じてごらん、世界はやさしく豊かだ。
『インディペンデンス・デイ』を改題。(解説:瀧井朝世)
単行本『インディペンデンス・デイ』を改題して文庫化された連作短編集。恋愛、仕事、結婚、別れ、喪失などに揺れる女性たちの小さな決意を描いています。
収録されているのは24の物語。それぞれの主人公は、華やかな成功者ばかりではありません。悩みながら、立ち止まりながら、それでも自分の人生を自分のものにしようとします。短い物語の中に、日常の痛みと希望がぎゅっと詰まった一冊です。
『たゆたえども沈まず』
19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが"世界を変える一枚"を生んだ。 読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。
第15回本屋大賞第4位となったアート小説。フィンセント・ファン・ゴッホと弟テオ、日本人画商・林忠正を軸に、19世紀パリの美術界を描いています。
売れない画家として苦しむゴッホ、兄を支え続けるテオ、浮世絵をヨーロッパへ広める林忠正。彼らの出会いが、ゴッホの絵にどのような影響を与えたのか。史実をもとにしながら、原田マハさんらしい想像力で名画誕生の物語が広がります。ゴッホが好きな方には特におすすめです。
『リボルバー』
パリのオークション会社に勤務する高遠冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。だが持ち主は得体の知れない女性。なぜ彼女の元に? リボルバーの真贋は? 調べを進めるうち、冴はゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく。傑作アートミステリ。
第19回キノベス!2022第11位、第19回本屋大賞第25位に選ばれたアートミステリー。2021年には安田章大さん主演で舞台化されています。
パリのオークション会社に勤める高遠冴のもとに、ゴッホの死に関わるとされる一丁のリボルバーが持ち込まれます。それは本物なのか。ゴッホは本当に自ら命を絶ったのか。ゴッホとゴーギャンの関係をたどりながら、美術史の謎へ迫っていく構成が魅力です。
『総理の夫』
20××年、相馬凛子(そうま・りんこ)は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。鳥類学者の夫・日和(ひより)は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。
税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ……。凛子の理想は実現するのか!? 痛快&感動の政界エンターテインメント!
2021年に田中圭さん、中谷美紀さん主演で映画化された政界エンターテインメント。日本初の女性総理と、その夫になった鳥類学者の日々を描いています。
相馬凛子が総理大臣に選ばれたことで、夫の日和は史上初の「ファーストジェントルマン」になります。政治の世界に戸惑いながらも、妻を信じて支えようとする日和の視点がユーモラスで温かい作品です。夫婦愛と政治ドラマを軽やかに読ませてくれます。
『美しき愚かものたちのタブロー』
「日本に美術館を創りたい」。その夢を追いかけ、絵を一心に買い集めた男がいた。国立西洋美術館の礎“松方コレクション”誕生秘話。
第161回直木賞候補となったアート小説。国立西洋美術館の礎となった松方コレクションをめぐる、壮大な物語です。
日本に本物の西洋美術を届けたいと願った実業家・松方幸次郎。戦争、破産、国境を越えた交渉の中で、絵画を守ろうとした人々の情熱が描かれます。美術館に並ぶ作品の裏側に、これほどの人間ドラマがあったのかと胸を打たれる一冊です。
『常設展示室』
ゴッホ、ピカソ、フェルメール。
6枚の絵画と人生が交差する傑作短編集。
いつか終わる恋をしていた私。不意の病で人生の選択を迫られた娘。忘れられないあの人の記憶を胸に秘めてきた彼女。運命に悩みながら美術館を訪れた人々の未来を、一枚の絵が切り開いてくれたーー。
足を運べばいつでも会える常設展は、今日もあなたを待っている。
ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷……実在する6枚の絵画が物語を彩る、極上のアート短編小説集。女優・上白石萌音さんによる、文庫解説を収録。
第16回本屋大賞第45位に選ばれたアート短編集。常設展示室に飾られた名画と、人生の岐路に立つ人々を結びつける作品です。
ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷など、実在の絵画が物語の中で静かに光を放ちます。美術館で偶然出会った一枚の絵が、誰かの背中を押す。大きな事件ではなく、心の奥に灯りがともるような読後感があります。
まとめ|原田マハおすすめ小説15選|アートと人生を描く名作に心が動く
原田マハさんの小説は、アート小説だけでなく、旅、仕事、家族、恋愛、再生の物語まで幅広く楽しめます。
名画の裏側にある人間ドラマを描いた作品もあれば、日常の中で傷ついた人が立ち上がる作品もあります。どの物語にも共通しているのは、人が人に出会い、言葉や景色や一枚の絵によって少しずつ変わっていく瞬間が描かれていることです。気になる一冊を見つけて、ぜひ原田マハさんの物語の世界に浸ってみてくださいね。
