
魂に沿って生きる: 乳がんからの再生と変容:終わりに
乳がんと診断されてからもうすぐ4年が経とうとしています。ちょうど4年前の今頃、2度目の派遣切りに遭い苦しい日々を過ごしていたことを思い出します。
その後新しい会社に入って間もなく乳がんだと告げられた時、当時の私は心身共にすり減っていて、その重い事実を受け入れられる余裕はありませんでした。
この年の春、セラピストとしての活動に励むために、長く勤めた会社を退職していました。とても忙しかったのでもっと時間的余裕のある仕事に移りたいと思ったのです。
ところが予定に反して半年近く派遣社員として落ち着くことができずにいたため、3度目の正直で入った会社に早く慣れて、早くセラピーを本格的に行いたいと思っていました。
そのことだけが当時の私の希望であり、その人生計画の中に突如割り込んできた乳がんの存在を見て見ぬふりをしようとしていました。
けれども、仕事に慣れてきた翌年の夏、時間的余裕のあったはずの仕事の状況が急変し、毎日残業続きの忙しい日々が始まりました。
当然セラピーを行うどころではなく、内心がんは大丈夫かと心配になり、なぜまた以前のような状況に戻ってしまったのか混乱したことを思い出します。
その忙しい業務が完全に終わり、また元のようなゆったりした日常に戻った時、私は何となく充実感を感じられず、何もしていない時間が耐えられず、何かしようとまた必要以上に頑張ろうとしていることに気付きました。
私は自分が頑張って働くことで自分の価値を高めようとしていた事実を初めて認識したのです。
そして、自分のあり方、働き方をもっと楽しく豊かさが満ちる方向に向かって変えていきたいと思うようになった頃から、自分が乳がんを患っていることを少しずつ受け入れるようになった気がします。
乳がんの治療を受けることを決め、治療法を決め、治療のために仕事を休まざるを得なくなった経験を通して、私は少しずつ周りの人を優先する生き方から自分自身を大切にする生き方に移行していきました。
そして、不思議なことに、自分自身に向き合いながらブログを書き続けるうちに、お客様からもご予約をいただく機会が増え、乳がんになった経験が自分の変容と、セラピストとしての生き方にも深く関わっていることを認識するようになりました。
今ブログを読み返しても、乳がんになることは、たとえ見つかったがんが小さなものであっても、長年の生き方の結果であり、気づく必要のある大切なことを知らせてくれているのだと思います。
その生き方は自分以外の多くの影響を受けているため、病気にならなかったら到底気づけないような無意識レベルのものなのです。
今の私は乳がんが見つかった4年前より幸せに生きています。病気になったと知った時はとても悲しかったけれど、よりよく生きるためのメッセージであるならば、それほど悲観することではないのだと今は思えます。
自分の経験が乳がんに苦しむ方にとって少しでもお役に立てればうれしく思います。そして、一人でも多くの女性が幸せに生きる世の中になればと強く願います。
(ご参考)『魂に沿って生きる』目次
はじめに:乳がんと告知されて
第一章:乳がんになった原因を考える
(1) 目は心と世界をつなぐ窓〜トラウマを乗り越え前向きに生きる〜
(3) 私の性格は妊娠三十四週目から始まっていた
(4) 私は泣けなかったから乳がんになった
(5) ストレスと乳がんとADHDの人生から、生きたい人生に転向する
(10) 思考の使い方を見直して幸せな未来を創造する(ヨガニードラによる発見)
(13) 私の病気とブレインジム®「クリエイティブビジョン」
第二章:女性性と世代間で引き継がれるカルマを考える
(3) からだを受け入れ、自分を受け入れ、既に満たされていることを知る
(6) すべての女性の皆さんへ@獅子座新月~女性として新しく生き直す~
第三章:手術を決断してから治療が終わるまで
(1) 病と変容の可能性〜Metamorphic Technique (R)の観点から考える〜
(4) 五感を満たし、豊かに生きる〜すべての乳がん患者さんに捧ぐ〜
第四章:治療を終えて
(1) 丁寧に慈しみ肌を育てる 〜放射線治療から陰陽五行フェイシャルトリートメントへ〜
(6) 肺が伝えるメッセージ~悲しみを乗り越え、自分を生きる~
終わりに:魂に沿って生きる
付録:セラピーのご紹介
病気の背景に様々な問題があることを考えると、医学的な治療と平行して何らかのセラピーを受けることが根本原因の解決につながるのだろうと、自分の体験を考えても強く思います。
とはいえ、このような大きな問題を扱うためのセラピーは慎重に選ぶ必要があり、また答えは1つではないため、心の声を聞く必要があります。
ご参考までに、私がご提供しているセラピーをご紹介します。右脳を使って意識を拡大したい方には、クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)、Metamorphic Technique®などのボディセラピーを、より左脳を使って気づきを深めたい方には、ブレインジムが®お勧めできると思います。
◇Metamorphic Technique®
Metamorphic Technique®では、「変容」をテーマにしますが、自然界における変容の例え話として、どんぐりの実と土の関係があります。
どんぐりの実は土の中で発芽し根を張ると、いずれ大きな樫の木になりますが、そのままでは木になることはできず、土が必要です。
Metamorphic Technique®では、どんぐりの実を樫の木に変容する可能性を持ったお客様、土をプラクティショナーにたとえます。
土がどんぐりの実に直接何かをするわけではないように、セッションでは特定の症状を改善しようと意図したり、アドバイスしたりすることなく、ただ土のようにグラウンディングしてお客様に寄り添いタッチを行います。現象をジャッジせず、ただ、受け入れ手放していきます。
受けている方が本来持っている生命力が目覚め、その方にとって最善の展開が起きることを目指しています。
たとえ起きていることが大きな問題に見えても、その方が誕生前から持っている人生のパターンの1つの現象であり、そのパターンは変容する可能性を秘めています。
病気を患った方にとってセッションはどういう意味合いになるのかと考えた時、重要なことはプラクティショナーがお客様に対して愛を持って共に同じ空間にいることに尽きるのではないかと思います。
ただ、上記を大前提として私個人の考えを述べさせていただくと、Metamorphic Technique®のセッションでは、胎児期に関連のある脊椎反射区をタッチするため、誕生前・誕生時の経験(バーストラウマ)に起因するストレス反応に働きかける可能性があるのではないかと考えています。
胎児期の経験はたとえ記憶としては残っていなくても、意識が形成される重要な時期であり、その後の思考や感情パターンに大きな影響を及ぼします。
人生で繰り返される感情パターンとストレス反応の関連性を考えたとき、乳がんの方の助けになる可能性があるのではないかと考えています。
◇ブレインジム®
何かを変えたいと思った時、今までと違うやり方で取り組んでみたいと思った時、ブレインジム®のバランス調整では、実際にからだを動かして前に進んでいくための方法を探っていきます。
ブレインジム®のバランス調整は、第3章⑩「放射線治療で望む未来を創造する」でご紹介した苫米地氏のメンタルトレーニングの手法にも似ているところがあります。
セッションでは、ゴールを決めてからエクササイズを行います。
中でもゴールを定めるプロセスと、そのゴールをイメージした時の居心地の悪さやからだの動かしにくさを感じとるプロセスに時間をかけます。
その後に心身を落ち着かせるアクティビティやエクササイズを行うことで、定めたゴールに向かって脳とからだが統合されていきます。
最終的には、セッションの中で、ゴールの実現に伴う喜びの感覚を心とからだで先取りして体感することを目指しています。
ブレインジム®には、感情のバランスを整えるシンプルなアクティビティが多数あります。
感情のバランスを整え、過剰な感情は解放することにより、脳のストレス反応を防ぎます。
上級者向けセッションの中には、第3章⑩「放射線治療で望む未来を創造する」、第4章⑤「人生の変容と歯との関係~その2~」でご説明した内部環境(ストレス反応に基づく思考・行動・エネルギーパターン)に対する恒常性(ホメオスタシス)を打ち破るため、チャクラに働きかけるメニューもあります。
ブレインジム®を習った時チャクラまで扱うと知った時には正直驚きましたが、人生の中で本当に重要な局面に立っている時に選ばれるメニューかと思っています。
感情を変容する、ブレインジム® 無料オンラインセッション
当サロンでは、乳がん、もしくはその他の重篤な病気をお持ちの方を対象とした「感情の嵐を変容する、ブレインジム® 無料オンラインセッション」を実施しています。
神経科学者のタラ・スワート博士によると、脳のストレス反応は世代間で遺伝したり、受精時や胎内で特定の遺伝子が発現するケースがあるようです。
そのような根深いストレス反応や、習慣化した行動パターンを変えていくことは容易なことではないと博士も話されていますが、それでも意思を持って変えることが可能だということです。
博士はストレスを感じ続けるリスクと病気との関係について以下のように語っています。
ストレスを感じるとコルチゾール(副腎皮質ホルモン)の分泌量が高まり、血流にのって全身へ広がる。
↓
睡眠障害、消化不良、お腹周りの脂肪の増加、風邪が治りにくい、乾燥肌などの症状が現れる。
↓
ストレスが高いままの状態が続くと、脳が生存の安全が脅かされている状態だと判断し、コルチゾールの分泌が続く。
↓
臓器等に炎症が生じ、病気が引き起こされる。
神経系は生物が生存するために進化してきた機能であり、一見ネガティブに見えるストレス反応は生存するために生じています。
タラ博士は、ストレスを減らす習慣を身につけ、引き寄せたい未来をイメージし、自分へのポジティブな言葉がけを続けることによって、何歳になっても人は脳を成長させ、現実を変えることができるという勇気づけられるお話をされています。
私もタラ博士の言葉に共感し、ストレス反応を抑え、目指す方向を意識していくことで、人生を変容させることができることをセラピーを通してこれからもお伝えしていきたいと思います。
当サロンのオンラインセッションの参加対象は、乳がんなどの病気をお持ちの方、そのご家族やご友人の方です。ペットも一緒に参加できます。
自分の思考や感情を整理できない状態のとき、どのように解放すればよいか、ブレインジム®による、簡単なバランス調整をご紹介します。
からだを動かし、からだの感覚に注意を向けるだけのシンプルなセッションです。
思考や感情の状態を、からだの感覚としてどう感じるかに意識を向け、気づくことがポイントになります。
がんと診断された方、手術や治療を受けた方が、少しでも前を向くためのお役にたてますと幸いです。
◇クラニオセイクラルセラピー
クラニオセイクラルセラピーとは、セラピストが頭蓋や仙骨に手を当て、脳~脊椎~仙骨の間を循環する脳脊髄液の流れるリズムを整えることにより、からだが本来持っている自然治癒力を呼び覚ますセラピーです。
セラピストが手を通して受ける方のからだの声を聴くことにより、からだは自らリズムや流れを整え始めます。
脳脊髄液は脳内で一定のリズムでポンプのように産出と吸収が行われており、その流れに合わせて頭蓋や仙骨の骨もゆりかごのように動いています。
からだの70%は水であり、ストレスやショック、カルマ的な記憶はすべて神経系を通して細胞や組織内の水の流れとからだを取り巻くエーテル体に記憶されています。
特にウエストより下の部分は、無意識の領域であり、この部分に存在する第1-3チャクラはカルマや遺伝的な影響を受けやすいと考えられています。
中でも仙骨は骨格上の要であるだけでなく、本能や行動にも関係する重要な部位です。ここは第2チャクラの中枢であり、子ども時代に経験した感情的な記憶が閉じ込められています。
頭蓋の歪みは、 誕生時に産道を通る際に生じてそのまま残るケースも多く、また、鼻中隔の下部分を形成する「鋤骨(じょこつ)」は、バーストラウマ等による感情の影響を受けやすいそうです。(実際、私は鋤骨のワークの時、水に溺れるイメージで恐怖心を感じ、何かにつかまりたい衝動に駆られました。)
さらに、人生の中で肉体的・感情的ストレスやトラウマ的な出来事を経験することにより、骨格に歪みが生じて流れるリズムが大きく乱れることがあります。
頭蓋の中央に位置する蝶形後頭軟骨結合の癒合時期は17-25歳であり、進学や就職により、感情的にも様々な経験をする時期にも、影響を受ける可能性があることは印象的です。
クラニオセイクラルセラピーを習ったサラ先生によると、大きなショックを受けてから2年以内にがんなどの病気が引き起こされるという説があるそうです。
また、顎と骨盤がともにUの字を描く構造をしていることから、遠く離れたこの二つの部分には深い関係があり、額関節症自体を自覚していなくても、顎や首周りが緊張している方は多いそうです。
この部分は無意識領域での感情の影響を受けやすく、特に感情が麻痺しているような場合に症状が出やすいと聞きました。クラニオセイクラルセラピーで顎周りの緊張がほぐれると、お腹周り、腰周りの緊張もほぐれることになり、肉体面だけでなく感情面でもよい影響が起きる可能性があります。
放射線治療4か月後に受けた、筋膜(*)リリースの実習では、放射線治療を受けた側の腕が治療で大きなストレスを受けていて、腕が動かしにくかったことに気づきました。
始めはある方向では動かしにくさを感じていましたが、最終的には腕が深く深く動いていきました。練習相手の方が私の腕を動かしているように感じていましたが、実際には私のからだの意思にそってサポートしていただいているだけでした。
*筋膜とは、筋肉、臓器、骨、血管、神経などのあらゆる組織を保護する鞘のようなもので、脳と全身をつないでいます。単に組織を保護するだけでなく、肉体面・感情面での記憶を保持していると考えられています。
◇女性のためのライトタッチリフレクソロジー
英語では、足裏を意味するSoleと、魂を意味するSoulは同音異義語です。足をケアすることは魂をケアすることです。心の不調や疲れは足に現れます。足へのタッチを通して心とからだのバランスを整え、魂の思い(本音)を行動に移し、人生を変える力を育みます。
足をライトタッチ(羽のようなフェザータッチを含む)でタッチすることにより、からだだけでなく、心の奥深くの感情にも働きかけます。
また、足を通してチャクラや内分泌系のバランス調整を行うこともでき、各内分泌器官のバランスを整えるだけでなく、全体として調和が取れることを目指します。
◇陰陽五行フェイシャルトリートメント
デンマーク出身のリフレクソロジスト、ロネ・ソレンセン女史が考案した陰陽五行すべての要素を活性化させながら美と健康にアプローチする「コスモフェイシャル」」を元にしており、からだの中のコスモ=宇宙=陰陽五行のバランスを整えることを目的に作られています。
陰陽五行論とは、自然界は5つの要素「木・火・土・金・水」から成り立ち、各要素は陰と陽でできている、という考え方です。
五行に対応した経絡が人体にあり、私たちも陰陽のバランスを取りながら生きています。
五行は怒り・喜び・同情・悲しみ・恐れの感情と強く関わっていて、生きていく中で強い感情を経験すると、五行のバランスが崩れやすいと考えられています。
コスモフェイシャルのトリートメントは、五行に関連する反射区やツボを丁寧に刺激しながら、五行のバランスを整え、エネルギーの流れを活性化することを目的としています。
オーガニックのお肌に優しい粧材を使用し、リフトアップもプログラムに入れることにより、美容面での効果も高めます。
美容に働きかける内容が盛りだくさんで、クリームにクレイやソルトを混ぜて反射区を刺激した後、オイルをお顔に塗布し、カラフルなストーンを使って表情筋を刺激していきます。
乳がんに罹患された方を含め、女性の方が豊かに生きるためのサポートになればと願っています。
【おことわり】
本内容は、乳がんの診断と治療を経験する中で、著者自身が感じたこと、考えたこと、そして人生の変化について綴った個人的な体験記です。
本文中には、心や感情、ストレスと病気との関係についての記述がありますが、これらは医学的事実を断定するものではなく、あくまで著者個人の経験・解釈・気づきに基づくものです。
また、本記事は医療行為や治療を否定するものではありません。治療や健康に関する判断については、必ず医療機関や専門家にご相談ください。