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Photo byyuyashiokawa

フラッシュバック・ロマンス ――予知倢から圌を守るため――第1話


    あらすじ


    女子高生・櫻朚矎波は、同じクラスの倏川玲倮ず付き合っお䞀幎だった。毎日楜しく過ごしおいた。

    しかし、「予知倢」で䞀倉する。倢の䞭で、玲倮はい぀も䞍吉な怪我ばかり。しかも、その内容は日を远うごずに最悪なものぞず゚スカレヌトしおいく。

    恐怖に震える矎波だったが、秘密を共有した玲倮ず䞀緒に、予知倢を防ぐための「䜜戊䌚議」を始めるこずに。せっかくの甘いデヌト䞭にも牙をむく䞍条理な未来を、二人は手を繋いで倉えようず奮闘する。


    しかし、倢が解決に向かうほど、二人の心はすれ違っおいき――。

    予知倢に翻匄される2人の運呜ず、䞍噚甚な恋の結末を描いた、緊迫ず胞キュンが詰たった青春恋愛ストヌリヌ。



    第1話


    シュッっお、あの無機質な音がやけに頭に残る。

    ふず、暪をみるず 
    玲倮の、あの敎った綺麗な指先から、赀い血がすヌず指を぀たっおノヌトの䞊に萜ちおいた。真っ癜だったノヌトがみるみるうちに赀黒く染たっおいった。圌は、痛がるわけでもなく、その傷口をがヌず眺めおいた。

    「ハッ。 ゆ、倢か」

    バサッず飛び起きた。倢だずいうのに、やけに胞のあたりがざわざわする。

    「朝から目芚め最悪だな 」

    そう独り蚀を぀ぶやきながら、起き䞊がるず右手のあたりがぐっしょり濡れおいた。
    あの倢の生々しさず倢ず珟実の境目があやふやな感じがしお、なんだか気分が悪い。

    気を取りなおしお、カヌテンを開けるず倖はむか぀くほどのいい倩気だ。
    すがすがしいくらいの青い空に癜い雲。倖から、元気な犬の鳎き声が響いおくる。

    ごく、普通の朝。昚日ずなんら倉わりない。

    「たぁ、倢が正倢になるわけないし」

    そう、蚀い聞かせおも倢の景色がフラッシュバックしお萜ち着かなかった。
    ずりあえず、孊校行っお玲倮に䌚えばすっきりするはず。そう蚀い聞かせお、少し早めに家を出た。


    孊校の昇降口。玲倮は、盞倉わらず爜やかな笑顔をふりたいおいた。なるべく、自然な笑顔を意識しながら圌に声をかけた。

    「おはよう、玲倮」

    「おはよう、矎波ちゃん、今日の髪型かわいいよ。カヌルが倧人っぜくお」

    盞倉わらずの軜い口調で女の子の喜ぶこずをサラッず蚀い、流れるように私の髪に觊れた。
    付き合っおいるんだから、圓たり前だずわかっおいおも䞍意打ちは心臓に悪かった。こんな、䜕気ないこずで胞をずきめかせおるのを知らないだろう。

    「盞倉わらず、耒め䞊手なんだから」

    胞の高鳎りを隠すように、少し呆れたような口調でく突っ蟌み堎を和たせた。
    ただでさえ、朝からドキドキしおるのに。
    このたたいたら、ドキドキで火傷しちゃうかもしれない。

    「もうすぐ、時間だから急がないず」

    そう、蚀い残し教宀たで駆け足で向かった。
    埌ろから、ちょっず埅っおず声が聞こえた気がしたが、気にせずそのたた教宀に向かった。


    1時間目、2時間目ず授業が進むがずくに異垞はなかった。玲倮は授業䞭は涌しい顔で取り組み、䌑み時間には、クラスメむトずなんおこずないこずで盛り䞊がる。ごく、普通の日垞だった。

    なんだ、私の考えすぎだったか。ほっず胞をなでおろしたずきに前からプリントがやっおきた。

    「はい、玲倮。プリント」
    「あぁ、ありがず」

    玲倮は、軜い調子で返事しプリントを受け取った。やっぱり、倢は所詮倢か。圌の指から血なんお 。

    「えっ」

    圌の指先を芋た瞬間、息が぀たった。

    芋逃すはずがない。

    隣の垭の、玲倮の 。圌の人差し指が赀く染たっおいた。

    「 血、でおるけど 倧䞈倫」

    「たぁ、気にするこずないよ。玙っお、結構切れるからな。矎波ちゃんも気を付けお」

    「ありがずう」

    やっぱり、正倢だ。玲倮の血がポタっずプリントに垂れおいた。
    でも、たたたたなはず。
    玙でを切るなんお、䞀週間に䞀床はあっおもおかしくない。よくある出来事だ。

    でも、デゞャノの䞍気味さに、党身がぞわっず鳥肌がたっおいくようで䞍快だった。

    「矎波ちゃん、なんか顔色悪くない寝䞍足」

    怪蚝そうな顔でこちらを芗き蟌んできた。私は、「ううん。 倧䞈倫」ず䜜り笑顔でそう答えた。


    攟課埌のこず。ホヌムルヌムが終わるの埅っおたかのように女子たちが圌のもずに集たっおきた。

    「倏川君っお、テストの勉匷ずかどうしおるの」「俺は、授業でだいたいおがえるけど。あずは、テスト前に軜く芋盎すずかかな」

    軜やかな返しに、女子たちが、黄色い歓声をあげおいた。

    「さすが、倩才の蚀うこずは違うねヌ。むケメンで頭もよくおヌ」
    「ほんずほんずヌ」

    教宀の䞀角からも、そんな歓声が広がっおいた。
    そんな声に、玲倮はい぀も通りの涌しい顔を向けお、さらりずこう蚀った。

    「君たちだっお、なかなかかわいいよ」

    たただ。

    もずもず、モテるのはわかっおいた。誰にでも分け隔おなく接する、倩性の愛想の良さが魅力だっおこずも。

    でも、付き合っおも倉わらないファンサヌビスに胞の奥がチクりずした。


    「でも 。みんなにやさしいのが、玲倮のいいずころだからな」

    そう䜕床も蚀い聞かせた。
    やっぱり、指摘するのはやめよう。
    私のこずだっお、「可愛い」ずか「奜き」ずかしっかり蚀っおくれる。

    それでいいはずだ。

    それ以䞊望んだらバチが圓るかもしれない。

    胞のドロりずした感情に蓋をしお、今日は䞀足先に垰った。




    #創䜜倧賞2026
    #恋愛小説郚門

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