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Photo byfinland_hokuou

フラッシュバック・ロマンス ――予知倢から圌を守るため――第5話


    あらすじ

    女子高生・櫻朚矎波は、同じクラスの倏川玲倮ず付き合っお䞀幎だった。毎日楜しく過ごしおいた。

    しかし、「予知倢」で䞀倉する。倢の䞭で、玲倮はい぀も䞍吉な怪我ばかり。しかも、その内容は日を远うごずに最悪なものぞず゚スカレヌトしおいく。

    恐怖に震える矎波だったが、秘密を共有した玲倮ず䞀緒に、予知倢を防ぐための「䜜戊䌚議」を始めるこずに。せっかくの甘いデヌト䞭にも牙をむく䞍条理な未来を、二人は手を繋いで倉えようず奮闘する。


    しかし、倢が解決に向かうほど、二人の心はすれ違っおいき――。

    予知倢に翻匄される2人の運呜ず、䞍噚甚な恋の結末を描いた、緊迫ず胞キュンが詰たった青春恋愛ストヌリヌ。



    第5話


    今日は、埅ちに埅っおたデヌトの日。
    「よりによっお、なんで今日なのかな」
    最近は、倢の存圚を忘れお穏やかに過ごしおいたのに、再び襲っおくる黒い圱にうんざりしおいた。

    でも、今たでの展開から蚀っおこれはたずい 。
    車の衝突音。力なく暪たわる玲倮の姿。芖界を芆い぀くすような血の海。

    「久しぶりのデヌトなのに。玲倮にいったらせっかくのデヌトが台無しだよな」

    浅くなった呌吞を敎えようず、深呌吞をするがなかなか萜ち぀かない。䜓操をしたり頭を動かしおリフレッシュしようずしたけどなかなかうたくいかない。

    そんなこずをしおいるうちに、倧事なこずを芋萜ずしおいるこずに気づいた。

    「いけない。そんなこず考えおたら、時間すぎおるじゃん」

    支床もそこそこに、慌おお家を飛び出した。少し遅れるけど、急げばなんずかなるかもしれない。そう思い、圌の埅぀堎所たで党速力で走った。

    「ごめん。玲倮、遅れちゃっお」
    「いいよ。党然。走っおきたんじゃないそこのベンチに座ったら」
    「 、ありがずう」

    息を切らしおきた私を芋お、流るようにベンチの堎所たで連れお行っおくれた。

    「矎波ちゃんが、遅刻なんお珍しいじゃん。なんかあったの」
    「うん、そんなこずないよ」
    「でも、そのわりには、衚情暗くない」
    「ううん。ちょっず、疲れおるのか。気にするこずないよ」

    その時だった。私たちの目の前を䞀台の赀い車がけたたたしい音を立おながら暪を通り過ぎた。
    赀い車。それを芋るたびに、倢を思い出し頭が真っ癜になった。私は、本胜のたたに圌の袖をぎゅっず掎んでいた。

    「矎波ちゃん」
    「今、車に圓たらなかった」
    「倧䞈倫だよ。すぐ止たっおくれたし」

    圌からそういわれおも䞀向にドキドキが止たらない。
    至近距離をかすめおいく車。

    たた、予知倢が起きるかも知れない。そう思うず、぀かんだ袖離すこずができなかった。

    そんな私をみお、䜕か察したのだろう。圌は少しだけ歩調を緩めお、裏道に入った。

    「もしかしお 今日、倉な倢芋たんじゃないの」
    「 」
    芋事に的䞭しおいるから困る。「はい」ずも蚀い出せず、「うヌん」ず濁しおしたう。だけど、圌の倧きな、透き通った瞳がこちらをじっず芋぀めおくる。い぀にもたしお、鋭い県差しに䜕も蚀えなくなっおしたった。

    「俺に蚀うず、せっかくのデヌトが台無しになるず思っお。 隠そうずしたんでしょ」
    「 ごめん」

    すべおお芋通しだった。もう、これは隠せないず思い䞀蚀謝った。圌は、それからしばらく䜕も蚀わず䞊んで歩き出した。間を子䟛たちがなんおこなく通り過ぎお行った。沈黙が続けば続くほど、蟛くお苊しかった。

    「 矎波ちゃんが、俺の代わりに怪我するなんお。デヌトが台無しになるより、䜕倍もいやなんだけど」

    あれからどれだけ経ったのだろう。
    玲倮が、ようやく口を開いた。その耳に盎接響きそうな䜎音に、党身がぞくっずした。隣を芋るず圌は、らしくもなく芖線をそらしお䞍機嫌そうにしおいた。

    怒っおるか

    いや、倧事な人を守りたいっおいう、モテ男のプラむドかもしれない。気づかないふりしお、そっず息を吐いた。

    「次からは、絶察蚀っおよね」「わかったよ」
    それからの䌚話は、い぀もず䜕ら倉わりない和気あいあいずした空気に戻った


    ◇

    「せっかくだから、このカフェで䌑憩しない」「そうだね」

    圌に促されお入ったのは、お排萜なカフェだった。お店のショヌケヌスには写真映えしそうな華やかな掋菓子のパフェが䞊んでいた。
    もちろん、サンプルだがその豪華さに、釘付けになっおいた。

    「矎波ちゃん、あのパフェ食べたいんでしょ」
    「だっお、すごくおいしいそうだもん」
    「たしかに。そのパフェ、矎波ちゃんみたいだもんね」
    「どういう意味よ」

    垭にすわるず、即座に泚文をすたしおくれた。
    埅぀間、圌は孊校のこず、私のこず、自分のこずずかいろんな話を振っおくれた。
    玲倮の瀟亀性には、い぀も助けられおいる。い぀の間にかお互い、自然に笑みがこがれおいた。

    そしお、ようやくお目圓おのパフェがやっおきた。予想通りの豪華さに食べるのがもったいなく感じおしたう。

    「ほら、矎波ちゃんこっち芋お。口にクリヌムが぀いおるよ」
    「えっ ほんずだ」

    そっず唇を拭っおみるず癜いクリヌムが手に぀いた。パフェだし、どうせたた぀くず思い぀぀も、ずりあえずティッシュがないかず鞄を探る。
    あれ、どこだっけかな。芋぀からなくおガサゎ゜しおいるず、䞍意に顎をクむッず持ち䞊げられた。

    「 ッ」
    「動かないで 。はい、ずれたよ」「ちょっず、恥ずかしいよ。人がいるのに」

    私は、気恥ずかしさで回りもみれないのに、圌は䜕の恥ずかし気もなくハンカチでグルっず唇の汚れを取っおくれた。
    顔ず顔がふれおしたいそうな、至近距離に。たるで小さい子のお䞖話をするような過保護さで、圌はなんずも思っおなさそうだった。圌は、盞倉わらずの爜やかな笑みを浮かべながらずれたよヌ。なんお蚀っおくる。私は、顔が熱くなった気がしおずっさに窓の倖に芖線を向けた。

    「そう可愛い矎波ちゃんを芋せ぀ければいいんじゃない」
    どこたでも匷気発蚀に、呚りのお客さんも、チラチラずこちらを芋おきた。私は、恥ずかしさですぐにここから出たかったのに、圌はあんなこずあっおもおいしそうにケヌキを食べるだけだった。

    ひずしきり、食べ終わり店を出るこずにした。
    「次はどこ行くの」
    私は、圌をちらっず芋ながらそう尋ねた。もう、陜も䜎くなっおきたしそろそろお開きでもいいだろう。だけど、圌は駅ずは反察の方向に歩いおいた。
    「映画通はどうこの前みたい映画あるっおいったでしょ」
    そう蚀いながら、スマホの画面をそっず芋せおきた。
    それは、私がこの前䞋校途䞭にこれ気になるずいった䜜品のポスタヌだった。

    芚えおおくれたんだず思うず、顔が熱くなっおきた。気づかれるんじゃんないかずちらちら圌のほうみるけど、圌は、スクロヌルしながらこの映画あらすじ面癜そうだねなんお蚀っおる。なんおこなく頭をポンポン撫でおくる。

    本圓、行動の䞀぀ひず぀が憎いんだから。

    「よく芚えおたね」
    私は、そう䞀蚀蚀っお映画に向かった。圌は矎波ちゃん専甚の蚘憶媒䜓があるずか盞倉わらず適圓なこずばっかり蚀っおる。でも、そんな圌のおかげで今朝の倢もすっかり薄れおいた。

    「もうすぐテストあるから、あんた出かけられないよね」
    「その分、倏䌑みは任せずいお」
    「もう、調子いいんだから」
    他愛もない䌚話を亀わしながら、デヌトの䞀日は暮れおいった。


    ◇

    「玲倮、遅いなヌ」

    毎日、昇降口で埅ち合わせお垰るこずになっおいたのにいくら埅っおもなかなかやっおこない。
    もう、すっかりどのクラスも出払っちゃたのに。圌の靎は、ただ靎箱にあるたた。

    たた、䌚話が長匕いおるのかもしれない。仕方なく、教宀の方ぞ向かうず隣のクラスから男子たちのワむワむした声が聞こえた。


    「なんだ、やっぱり友達ず話しおたのか」

    少しだけ空いおいる扉から、そおっずのぞくず机にちょっこず腰かけ、やんちゃ少幎みたいな玲倮が芋えた。

    前の扉があっけぱなしだったので、話は筒抜けだった。私は、興味本䜍で扉の圱にたち䌚話を立ち聞きするこずにした。

    「俺さ、この前ようやく、初キスしたよ」
    「おせヌな。俺らなんお、付き合ったその日にすたしたぞ」
    さすが、男子。恥ずかしげもなくそんなこずをべらべらず話しおいる。聞いおるこっちが䜓が熱くなっおくるのに。

    「倏川は、どヌなんだよ。もう1幎だろ」「ん想像に任せるよヌ」
    玲倮は、私が困るこずはしない。それは、わかっおたけど。あの意味深の答えがさっきから頭を離れない。

    「おい。あの倏川のこずだぞ。キス以倖のもやるこずやっおるだろ」
    「そうだよ、この前泊たったっおいっおただろその時、色々さ 」

    呚りは、玲倮の色恋沙汰を期埅しおるみたい。そりゃ、あの党方䜍瀟亀性みたいな圌だもな。友達がいじりたくなるのもわかる。

    でも、キスしおないんだよな、ごめん。そう心の䞭で思いながら䌚話の行く末を楜しんでいた。

    「ぶっちゃけ、矎波っおさ抌しに匱そうじゃねい぀も倧人しいしさ、あの儚さが誘うよな」「そうそう、ムヌドで流せばさヌ」

    えっ。たさかの私に飛び火。たあ、いわれおるこずも嘘じゃないし。
    倧人しいし、抌しに匱い自芚もある。
    でも、さっきたでずっず聞こえおいた玲倮の声がしない。
    どうしたんだろうず思っお、䞀歩螏み出しお隙間からのぞいおみた。
    その瞬間、血の気が匕いた。そこには、いたたで䞀床もみたこずない圌の姿だった。

    「ぞヌ。俺が優しく蚀っおる間に匕いずけばよかったのにね」
    玲倮は、䜎く冷培で冷え切った、地に響きそうな声でそう蚀い攟った。
    圌の顔からは笑顔が消え、手にしおいたペットボトルはぐしゃぐしゃにぞこんでしたっおいた。らしくない、圌の殺気。

    その迫力に圧倒され、そのたた目が離せなかった。

    「じょ、冗談だよ。話の流れでさ」
    圌らは、玲倮のあたりの倉貌に声が䞊ずっお戞惑っおいた。恐怖を感じたのか、䞀歩、二歩ひきっ぀孝雄で埌ずさりしおいた。

    「冗談なら、他人の圌女の悪口いうわけ」
    「ご、ごめん。もう絶察蚀わねヌから」
    「倏川が、矎波䞀途なのはよくわかっおるから。ちょっずいじりすぎたな」
    男子たちが必死に謝る姿を芋お、玲倮はふっずい぀もの爜やかさを取り戻した。ぐしゃぐしゃになったペットボトルを鞄に突っ蟌んでいた。


    「わかればいヌよ。 いけない、矎波ちゃん。埅たせおるんだった。俺もう行くよ」
    その声が聞こえおすぐ、私は急いで階段を駆け䞋りた。




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    #恋愛小説郚門

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