この記事の要点(2026年9月24日時点・Anthropic 公式ページで確認)
- Claude Marketplace とは:2026年9月23日に Anthropic が正式に始めた、Claude 向けの「コネクタとプラグイン」「エージェントと製品」「サービスパートナー」を 1 か所にまとめた公式の掲載先。2026年3月の限定プレビューが本公開になった
- 利用者ができる 3 つ:①2,000 以上のコネクタ・プラグインを Claude に追加する、②Anthropic へのコミット支出の一部で Claude を使った製品(本体の一覧は 15 製品)を買う、③Claude Partner Network の認定パートナー(Global Premier 14 社ほか)に導入を頼む
- 作り手の 3 経路:MCP コネクタは Connectors Directory に提出、Claude を使った製品はパートナー待機リストに登録、コンサル/SI は Claude Partner Network に加入
- 法人が先に決めること:自社に Anthropic のコミット契約があるか(購入の棚はコミット契約が前提)、コネクタの許可と権限を誰が決めるか、データの扱いを社内規程にどう書くか
結論から言うと、Claude Marketplace は「Claude で使えるものを探して追加し、買い、導入を頼む」ための Anthropic 公式の 1 か所で、2026年9月23日(現地時間)に正式に始まりました。本記事の初版(2026年6月)は 2026年3月の限定プレビュー時点の報道をもとにしていましたが、この記事では 2026年9月24日に Anthropic の公式ブログ、マーケットプレイス本体の 3 つの棚、パートナー待機リスト、購入窓口、顧客事例の各ページを取得し直し、確認できたことだけで書き直しています。
中小企業の経営者・情報システム担当・SaaS の調達担当にとって重要なのは 2 点です。1 つは、Claude のコネクタやプラグインはコミット契約がなくてもマーケットプレイスから探して追加できること。もう 1 つは、「エージェントと製品」の棚で買えるのはAnthropic とコミット契約(年間の支出約束)がある組織で、承認済みの予算枠から充てられるため、稟議の立て方が変わることです。
Claude Marketplace とは|3 つの棚(2026年9月24日時点)
公式ブログ「Claude Marketplace: one place to discover plugins, agents, and services from our partners」(2026年9月23日付)は、マーケットプレイスを「プラグインとコネクタ、エージェントと製品、サービスパートナーを 1 か所にまとめた場所」と定義しています。本体ページ(claude.com/marketplace・日本語表示あり)も同じ 3 つの棚で構成され、上部の検索窓から横断検索できます。

| 棚(公式の名称) | 並んでいるもの(2026年9月24日時点) | 利用者にとっての意味 |
|---|---|---|
| Connectors and plugins(コネクターとプラグイン) | Model Context Protocol(MCP)で動くコネクタと、Agent Skills を使ったプラグイン。公式ブログは「2,000 以上(Atlassian・Google・Microsoft・Notion・Salesforce など)」。本体の一覧はコネクタ 830・プラグイン 337 が並び、Google Drive・Gmail・Google カレンダー・Canva・Microsoft 365・Notion・Figma・Slack・Atlassian MCP・HubSpot が「人気の 10 本」 | Claude に自社のアプリ・データ・ツールをつなぐ。「Add … in Claude」から追加できる |
| Agents and products(エージェントと製品) | Claude を使った他社製品。本体の一覧は 15 製品(Augment・Base44・CodeRabbit・CrowdStrike Charlotte AI・Cursor・Factory・Gamma・GitLab・Harvey・Hebbia・Legora・Lovable・Rogo・Snowflake・Vercel)。用途フィルタは Code/Data/Financial Services/Legal/Security | 「Anthropic へのコミットを、すでに仕事をこなしているソフトウェアに充てる」(本体ページの見出し)。窓口は「Request to buy」 |
| Service partners(サービスパートナー) | Claude Partner Network の認定コンサル/SI。Global Premier 14 社(Accenture・Bain・BCG・Capgemini・Cognizant・Deloitte など)、Preferred 17 社、Select。提供地域のフィルタに「Japan」がある | AI 戦略の策定から全社展開まで、認定エキスパートに頼む。Claude Partner Network への加入申請も同じページから |
公式ブログには参加企業の談話も載っています。Atlassian(Teamwork Graph で Confluence・Jira の文脈を Claude に)、CrowdStrike(Falcon プラットフォームを Claude Marketplace へ)、Hebbia・Legora(顧客がコミット支出の一部で導入できる)、Notion、Salesforce(CRM と Slack の会話を Claude の中で)、Snowflake(コミット支出の充当で調達サイクルを短縮)の 7 社です。
2026年3月の限定プレビューから何が変わったか
本記事の初版は「2026年3月6日に限定プレビューを公開・初期パートナー 6 社(GitLab・Harvey・Lovable・Replit・Rogo・Snowflake)・手数料ゼロ・年間契約予算からの直接購入」と、当時の報道(VentureBeat・Bloomberg)をもとに書いていました。2026年9月24日時点の公式ページと突き合わせると、次のように整理できます。
| 初版の記述(2026年3〜6月の報道) | 2026年9月24日時点の公式ページ |
|---|---|
| 限定プレビュー・営業経由の申請が必須 | 正式公開。コネクタ・プラグインの追加とパートナー検索は誰でも閲覧・利用でき、製品の購入は「担当営業に相談」(Request to buy) |
| 初期パートナー 6 社 | 「エージェントと製品」は 15 製品。GitLab・Harvey・Lovable・Rogo・Snowflake は掲載が続き、Replit は 2026年9月24日の一覧にはない |
| 手数料ゼロ | 手数料・売上配分の記載は公式ページにない(2026年9月24日時点で公式に確認できていない) |
| 年間契約予算からの直接購入 | 「既存の Anthropic コミットの一部を、当社の顧客が作ったソリューションの購入に充てられる」(購入窓口の FAQ)。表現は「コミット支出(committed spend)の一部を充てる」 |
利用者ができる 3 つ|追加・購入・拡大
1. コネクタとプラグインを追加する(コミット契約は不要)
コネクタは MCP で動き、「Anthropic verified」の印が付いたものが上位に並びます。カテゴリは生産性・営業とマーケティング・開発者ツール・データと分析・法務・金融・医療など 17、種類は Web/Desktop extension(デスクトップ拡張)/Interactive の 3 つで絞り込めます。プラグインは Agent Skills を使ったもので、本体の一覧には 337 本が並びます。コネクタの仕組みそのものはMCP 入門の記事、Claude のコネクタで何ができるかはClaude コネクタ一覧の記事で解説しています。
2. エージェントと製品を買う(コミット契約が前提)
購入窓口ページの FAQ は「組織に既存の Anthropic 支出コミットがあれば、その一部を Claude を使ったパートナーのソリューションに充てられる。始めるには Anthropic のアカウントチームに連絡する」と説明しています。つまり買い手の条件は「Anthropic とコミット契約を結んでいる組織」です。公式の顧客事例(2026年9月23日付)では、CodeRabbit がコミットの一部で Vercel のプランを拡張し、Power Digital と ThoughtSpot が Snowflake の容量・推論 API を既存のコミットに充てたと紹介されています。
3. サービスパートナーに導入を頼む
サービスパートナーの棚は、パートナーの階層(Global Premier/Preferred/Select)、リモート対応地域(Japan を含む 16 地域)、提供サービス(AI 準備度とガバナンス評価・戦略とロードマップ・PoC 構築・研修・コネクタと API 連携・SMB 向けジャンプスタート・運用代行など)、対象規模(100 名未満の Micro SMB から 10,000 名以上まで)、予算帯(25,000 ドル未満から 200 万ドル以上)で絞り込めます。中小企業でも「Micro SMB」「Jumpstart for SMB」で探せる設計です。
使い方の手順|公式ページで確認できる操作

筆者はまだ製品の購入を行っていないため、手順は 2026年9月24日時点の公式ページに書かれている範囲です。
コネクタ・プラグインを追加する
- claude.com/marketplace を開き、検索窓かカテゴリで探す
- コネクタの「Add … in Claude」を押して Claude の中で接続する(サービス側のログイン・許可が求められる)
- Team・Enterprise の組織では、管理者がコネクタの許可と権限を管理する。使えないときは管理者に確認する
エージェントと製品を買う
- 自社に Anthropic のコミット契約があるかを確認する(購入の棚はコミット契約が前提)
- 「エージェントと製品」の棚で用途フィルタ(Code/Data/Financial Services/Legal/Security)から製品を選ぶ
- 「Request to buy」から担当営業(アカウントチーム)に相談する
- コミットの一部を充てる形で契約する。運用面の窓口は各製品のベンダーになる
サービスパートナーを探す
- 「サービスパートナー」の棚で、リモート対応地域「Japan」や対象規模・予算帯で絞り込む
- 各社のページから連絡する(Claude Partner Network 側の加入申請も同じページにある)
法人の調達・稟議で変わる点

ここが本記事でいちばん伝えたい部分です。AI 研修や導入支援の現場で「Claude 以外の AI ツールを入れたいが、稟議が通らない」という相談は珍しくありません。Claude Marketplace の購入の棚は、その構造を変えます。
| 論点 | これまで(個別契約) | Claude Marketplace 経由 |
|---|---|---|
| 予算の出どころ | ツールごとに新規予算を申請 | 承認済みの Anthropic コミット枠の一部を充てる(購入窓口 FAQ)。顧客事例では「頼んだ時にはもう契約書が作られていた」「承認済みの予算から出た」と語られている |
| 請求・契約 | ベンダーごとにばらばら | Anthropic のコミットに集約。運用面の窓口は各ベンダー |
| ベンダー審査 | 都度ゼロから | 掲載製品は「エンタープライズ顧客のセキュリティ・規模・コンプライアンス要件に合わせた製品」(待機リスト FAQ)から選ばれている。ただし自社のセキュリティ審査が不要になるわけではない |
| データの扱い | ツールごとに確認 | コネクタは各サービスの権限に従って動く(Atlassian MCP は「既存の Atlassian の権限で」と明記)。社内規程に「どのコネクタを誰が許可するか」を書く |
稟議書の書き方は、「新規のツール費用」ではなく「既に承認された Anthropic コミットの充当先の追加」として起案するのが筋です。社内の AI 導入稟議の型はAI 導入稟議テンプレートの記事、コネクタや外部ツールに社内データを渡す時の確認事項はClaude の法人利用セキュリティガイドにまとめています。
この記事の内容を社内で使うなら
要点と手順をまとめた資料を無料で受け取れます。研修4,000名以上・支援100社以上の実績をもとに、自社の業務に当てはめる相談も30分から受け付けています。
作り手側の 3 経路|自社のツールを載せるには
公式ブログは作り手向けに「提供するものに合う経路を選ぶ」と 3 つを示しています。自社で Claude 向けの何かを作っている企業向けに、表で整理します。

| 作ったもの | 入口 | 公式の記載 |
|---|---|---|
| MCP のコネクタ/プラグイン | Connectors Directory への提出(コネクタの棚の「Submit a connector」) | 「MCP と Agent Skills という Anthropic が先導したオープン標準で作る」。提出は Claude.ai の組織設定から行うため Team か Enterprise の組織が必要 |
| Claude を使ったエージェント/製品 | パートナー待機リストに登録 | 「エンタープライズ顧客のセキュリティ・規模・コンプライアンス要件に合わせて設計された Claude 搭載製品を作る企業を求めている。待機リストから申請すると、チームが適格性と次のステップを相談する」 |
| コンサル/システムインテグレーション | Claude Partner Network に加入 | 「Claude Partner Network に参加するとマーケットプレイスに表示され、Claude の顧客が見つけて連絡できる」 |
混同しやすいのが Claude Code の「プラグインマーケットプレイス」です。こちらは自分で marketplace.json を書いて社内やコミュニティに配るカタログで、Anthropic が運営する Claude Marketplace とは別物です。社内配布が目的ならClaude Code Plugins 完全ガイドの手順で足ります。
導入手順:5 ステップ(2026年9月版)

- コミット契約の有無を確認する:Anthropic のアカウントチームがいる組織か、Team/Enterprise のセルフサーブ契約かで、使える棚が変わる。プラン比較はClaude 法人プラン比較の記事
- 使う棚を決める:まず「追加(コネクタ・プラグイン)」で既存ツールをつなぎ、「購入」は既に使っている製品(データ基盤・開発ツール・法務 AI など)がコミットで賄えるかを見る
- コネクタの許可と権限を管理者が決める:Team・Enterprise では管理者がコネクタを管理する。「Anthropic verified」と各サービス側の権限を確認してから全社に開放する
- 製品は「Request to buy」で見積もりと契約条件を出してもらう:運用・サポートの窓口が Anthropic か各ベンダーかを契約時に確認する
- 導入支援が必要なら「Japan」対応のサービスパートナーを探す:対象規模と予算帯で絞り、複数社から提案を取る
注意点:3 つの確認事項
注意1:買えるのはコミット契約がある組織
「エージェントと製品」の棚は、公式 FAQ のとおり既存の Anthropic 支出コミットがある組織が対象です。個人プランや小規模の Team プランの組織は、製品は各ベンダーと直接契約することになります。一方、コネクタ・プラグインの追加とパートナー検索はコミット契約がなくても使えます。
注意2:手数料・値引きは公式に書かれていない
初版で書いた「手数料ゼロ」は当時の報道の記述で、2026年9月24日時点の公式ページには手数料・売上配分・値引きの記載がありません。製品の価格や条件は「Request to buy」の後に担当営業と各ベンダーから提示される前提で、比較のために直接契約の見積もりも取っておくのが安全です。
注意3:サポート窓口の明確化
顧客事例でも、契約はコミットの充当で進む一方、製品の運用は各ベンダー(Snowflake・Vercel)が担っています。トラブル時に Anthropic と各ベンダーのどちらに問い合わせるかを契約時に明確化してください。
よくある質問
ラッコキーワードでは「claude marketplace」(月間 390)のほか「claude code plugin marketplace」「claude code skills marketplace」「aws marketplace claude enterprise」など、別物と混ざりやすい検索が並びます。混同を解くものを中心にまとめます。
Q. Claude Marketplace とは何ですか?
A. 2026年9月23日に Anthropic が始めた、Claude 向けのコネクタ・プラグイン、Claude を使った製品、認定サービスパートナーを 1 か所にまとめた公式の掲載先です。本体は claude.com/marketplace で、日本語表示もあります。
Q. 料金や手数料はかかりますか?
A. マーケットプレイスの閲覧とコネクタ・プラグインの追加に料金はかかりません(各サービス側の契約は別)。製品の購入は Anthropic へのコミット支出の一部を充てる形で、手数料や配分は公式ページに記載がありません(2026年9月24日時点)。
Q. 日本語で使えますか?日本の企業も対象ですか?
A. 本体ページは日本語表示に対応し、サービスパートナーの棚には地域フィルタ「Japan」があります。製品の購入は Anthropic のアカウントチーム経由なので、日本法人のコミット契約があるかを先に確認してください。
Q. コネクタとプラグインの違いは?
A. コネクタは MCP でアプリやデータを Claude につなぐもの、プラグインは Agent Skills を使って Claude に手順や振る舞いを足すものです。本体の一覧ではコネクタ 830・プラグイン 337 が並び、同じ棚で検索できます。Skills の作り方はClaude Skills 完全ガイドで扱っています。
Q. Enterprise 以外(Team・Pro)でも使えますか?
A. コネクタ・プラグインの追加は使えます。製品の購入はコミット契約がある組織が対象なので、Team・Pro の組織は各ベンダーと直接契約するのが現実的です。
Q. Claude Code の「プラグインマーケットプレイス」とは違うのですか?
A. 違います。Claude Code のプラグインマーケットプレイスは、自分で marketplace.json を書いて配る仕組みで、Anthropic が運営する Claude Marketplace とは別物です。AWS Marketplace 経由の Claude Enterprise の購入も別の調達経路です。
Q. 初期パートナー 6 社はどうなりましたか?
A. GitLab・Harvey・Lovable・Rogo・Snowflake は 2026年9月24日の「エージェントと製品」の一覧に載っています。Replit は同日の一覧にはありません。一覧は 15 製品に増えています。
まとめ:Marketplace は「探す・買う・頼む」を 1 か所にした
Claude Marketplace は、Claude の周辺ツールの調達を「個別契約の集合」から「公式の 1 か所で探し、コミット支出で買い、認定パートナーに頼む」形へ寄せる仕組みです。中小企業にとっては、まずコネクタ・プラグインの棚で既存ツールをつなぐところから始められ、コミット契約のある組織は製品の調達で稟議の立て方が変わります。作り手側は、自社のツールを 3 経路のどれで載せるかを決めておくと、Claude を使う顧客に見つけてもらいやすくなります。
本記事の情報は 2026年9月24日時点の Anthropic 公式ページに基づきます。詳細・最新情報は Claude Marketplace 本体と担当営業でご確認ください。
佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
参考・出典
- Claude Marketplace: one place to discover plugins, agents, and services from our partners — Anthropic 公式ブログ(2026年9月23日付・参照日:2026年9月24日)
- Claude Marketplace(本体・3 つの棚)(参照日:2026年9月24日)
- Connectors and plugins(参照日:2026年9月24日)
- Agents and products(参照日:2026年9月24日)
- Service partners(参照日:2026年9月24日)
- Claude Marketplace — Contact sales(購入窓口の FAQ)(参照日:2026年9月24日)
- Offer your solution on the Claude Marketplace(パートナー待機リスト)(参照日:2026年9月24日)
- How CodeRabbit, Power Digital, and ThoughtSpot scale with Snowflake and Vercel on Claude Marketplace — Anthropic 公式ブログ(2026年9月23日付・参照日:2026年9月24日)
- VentureBeat: Anthropic launches Claude Marketplace(限定プレビュー時の報道・参照日:2026年6月1日)
- Bloomberg: Anthropic Unveils Amazon-Inspired Marketplace(限定プレビュー時の報道・参照日:2026年6月1日)
- Anthropic 公式ニュース(参照日:2026年6月1日)
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