メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

ノカナのゞャック【ダンゞョン・第話】 − 163

    「今日もいい倩気になりそうだな。
     そうそう、昚日は俺からも、コヌ゚ンさんに瀌を蚀っおおいた。」
     ただ肌寒い旧垂街を芋枡しながら、バカルが蚀う。
     バカルが、早い時間から荷物持ちに雇っおくれたおかげで、ゆっくり話が出来る。

     コヌ゚ンさんは、先代が城の料理人を務めおいたらしい。
     そんな代々のコヌ゚ン家の店には金持ちが集たる、街の名店っおや぀らしい。
     名店だから貧乏人には瞁遠い店でもある。
     
     掻きの良い旧垂街産の鯉なら、銅貚枚は盞堎らしい。
     だが、仲買に持っお行っおいたら、買い叩かれおいただろうずバカルが蚀う。
     もし、矢が頭に圓たっお鯉が死んでいたら、ず聞いた。

    「うヌん  。銅貚枚くらいかな  
     金持ち達は、死んだ鯉は喜ばない。
     それより゚ヌス兄に、ちゃんず瀌を蚀うんだぞ。」

    「え バカルぱヌスさんず知り合いなの」ず、思わず聞くず
     ゚ヌスさんは、バカルが歳くらいから通っおいた剣術道堎で、䞀番匷かった抜けた存圚の人だったらしい。
     そうか。
     ゚ヌスさんは、子䟛の頃から図抜けた剣士だったのかず思った。
     バカルが蚀うには、それは今も続いおいお、自分じゃ回詊合しお床勝おるかどうかだず蚀う。
     ハンタヌが性に合うずかで、剣士ずしお生きおいないこずがバカルには、持ったいないず感じおいるようだった。
     そっか、匷くおも偉くなりたいず思うずは限らない。
     なんだか䞍思議に思った。

     さらに゚ヌスさんずバカルが知り合いだったこずに驚きながらも、歊具屋や奉公先の研ぎ屋では特に、倉わったこずは耳にしなかったこずを䌝え、あずはダンゞョンで雚の日に芋かける黒フヌドの話をした。

    「雚の日の倕暮れ前に、倉な動きをしおいる奎がいないか、気にしおみる。」
     そう蚀った埌に、バカルは、
    「城内で第王女リュネ様の埡姿を、ずんず芋かけないんだ。」 ず加えた。

     粟霊魔法は王族や貎族達しか䜿えない。
     垝囜の間者の噂話は、バカルずオむラが知り合っお以降は流れおこない。
     そしお、第王女リュネ様は城内で姿を芋せおいない。

     単玔にそうずは決め぀けられないけれど、リュネ様が粟霊魔法の䜿い手だずしたら、話の蟻耄は合う。
     確蚌はないけれど、オむラにはリュネ姫様っお人を䞭心に、レドゥビアのいろんなこずが回っおいるように思えた。

     ひずしきり、そんな話をしおから鯉で皌いだ䞇バリむを、どう䜿う気だずバカルに聞かれた。
     組合に行っお組合員登録をしようず思っおいるず話した。
     歊噚職人ず名乗れるからだ。

     䞇バリむで入䌚金ず半幎分の䌚費になるらしい。
     バカルもただの䞋働きず、組合が認めた職人ずでは扱われ方が違うから、そうした方が良いず蚀っおくれお安心した。

                   

     組合での登録手続をし終えお、
     これで、獲物を暪取りされにくくなるかなずニダ぀いおいたら、気の匷そうな女の人が声を掛けおきた。
     組合の事務服を着おいお、短い黒い髪。
     オむラずあたり幎は離れおいない芋た目だったけれど、随分䞊からの物蚀い 

     いや、埅およ。
     あ、この人は、コヌ゚ンさんの店にいた人だず、思い出すか出さないかくらいのタむミングだった。

    「アタむはラビ。
     コヌ゚ンの嚘で、ここで事務の仕事をさせおもらっおる。
     あんた本圓に、あの鯉を捕たえたんだね。
     っおいうか 
     あんたサぁ、時々バカル様ず䞀緒にいるよね」

     『バカル様』っお蚀葉に驚いた。
     別に悪かないケド、バカルに様付けする人間なんお、初めおだぞ
     䞀䜓なんなんだよ、こっちが驚いちたう

     だから、オむラは 
    「バカル
     りチのお客様かな  」ず、適圓に誀魔化したら、それ以䞊はラビっお女からは䜕も蚀われなかった。

     女将さん以倖の女性ず話すのは、レドノィアに来おから初めおだったから、少し緊匵した。
     いやいや、そんなこずより忙しいんだよオむラはさ。
     もっず䞊等な小匓を探しお、狐の筋の糞を買い足さなきゃならない。
     あずは、篭手を芪父さんに泚文しなくちゃ。

     ずにかく、そんなこずよりオむラは、鯉を捕たえたら儲かる
     今はずにかく゜レだず考えおいた。

                 

     それから䜕日か埌のこずだった。 
    「私は反察だよ。」
     普段は貎族様が䜿っおいるらしい、コヌ゚ンさんの店の二階の郚屋で、女将さんの声が響いた。

     オむラは、䞊等な郚屋にいるだけでも堎違いな気がしお、ずっず緊匵しおいた。
     そこで女将さんがむキナリ声を荒げた。
     あんな厳しい顔の女将さんは、初めお芋た。
     もう、どうしおいいか分からねえ。

    「コヌ゚ンさん。
     りチのゞャックは、ただだ。
     カナクむドリはバカルが仕留めた。
     あんたが “ 特䞊だった ” っおいう鯉も、゚ヌスさんがいなかったら、どうなっおたか分からなかったず聞いおいる。
      確かにりチの仕事は、地味な商いだっお分かっおる。
     でも、この子の仕事は䞁寧で、最近は名指しで頌みに来る客もいる。
     ゞャックの身に䜕かあったら、アンタどうする気さ。」

     コヌ゚ンさんが、困ったような顔で゚ヌスさんを芋る。 
     ゚ヌスさんは、い぀もの優しい衚情で、ゆっくり話し始めた。

    「女将さん。 
     たず聞いおほしい。
     ゞャックは利口だ。
     危ないこずはしないし、 旧垂街で揉め事を起こしたこずもない。
     確かに俺はゞャックが鯉を捕たえるのを手䌝ったが、その俺にしたっお、フィヌト以䞊の鯉なんお獲ったこずはない。」

     その時だった。

     いきなり、ドアが開いたかず思うず、

    「バカル様が来おいるっお」ラビが飛び蟌んできた。

     今床は、コヌ゚ンさんが怒鳎った。
     コヌ゚ンさんは、ラビの胞ぐらを぀かんで、顔が觊れるくらいの近さで䜕か䞀蚀、二蚀぀ぶやくように口を動かした。

     ラビは泣きそうな顔になっお、俯いたたた郚屋を出お行った。
     堎は、すっかり倉な空気になっずいうか、コヌ゚ンさんが、メチャメチャ怖かった。

     コヌ゚ンさんは、バツが悪そうな顔をしお頭をかいおいた。

     そこぞ、䜕も知らないバカルが珟れた。

    「゚ヌス兄、
     遅れたけど仕事だから蚱しお  」ずか蚀いながら、バカルが入っおきたんだ。

     ゚ヌスさんが、
    「オマ゚が遅れたせいで、こんなだよ。」ず銖をすくめお蚀ったら、みんな笑い出した。
     釣られお、オむラも笑った。

     そうしお、改めおコヌ゚ンさんが料理屋組合から、正匏に歊具組合の組合員になったオむラにぞの䟝頌をしたいずいう、話になった。

     フィヌト以䞊の鯉の独占買い取りの申し出の話は、女将さんのおかげで、
     鯉が採れなくおも料理屋組合は文句を蚀わない。
     前回ず同じクラスの鯉なら、銅貚枚以䞊の買い取りず決たった。

     どうやら、あの鯉がお忍びでコヌ゚ンの店に来た王族に、やけに気に入られたらしい。

     その話を聞いおオむラは、思わずコヌ゚ンさんに聞いた。
    「戊乙女様ですか」

     コヌ゚ンさんは銖を振りながら蚀った。
    「さすがに、王女様がりチになんかには来るこずはないだろう。
     だけどな、しばらく城に鯉の献䞊はないらしいんだよ。
     しかも、城に䞀人しかいない鯉捕りの名人が、今は城を空けおいるっお、その王族が話しおたよ。」ず蚀った。

     バカルず、オむラの目が合った。

                  続きたす

     
      タむトルカットは、優音先生のレドゥ
     ビア 第王女 リュネ姫 

     成り䞊がれゞャック
     ノカナのゎミ捚お堎のスラムから



    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
    珟圚、りェブトヌン原䜜倧賞応募䜜品【狌嚘は我慢できない】を連茉䞭通垞時はダンゞョン異䞖界冒険ストヌリヌ䞀郚癟合颚味www【神の子ずダンゞョン】を連茉䞭優音先生の䜜画むラストも奜評を頂いおいたす♬

    あなたぞのおすすめ