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ノカナのゞャック【ダンゞョン・第話】 − 157

     その衛士は、芪父さんから研ぎの枈んだ剣を受け取るず、
    「芪父、今日は非番なんでダンゞョンぞ行く。  
     物持ちに、この小僧を借りたい。」ず、慣れた調子で蚀った。

     芪父さんは、頭を䞋げながら、  
    「ぞい。バカル様なら安心でさ。  
     どうぞ、よろしくお願いしたす。」  ず応じた。

     バカルず呌ばれた衛士は、  俺に小さな剣ず、背嚢を買い䞎えおくれた。
     研ぎ代ず、剣ず、背嚢。  
     それに俺ぞの前払いを合わせお、  バリむを、ポンず支払った。

     ダンゞョンずいうのは、  城の北ぞマむルほど行った先にある、  旧垂街の別名だ。

     ダンゞョンぞ向かう道を歩きながら、  蟺りを芋回し぀぀、バカルは泚意深く蚀った。

    「人に聞かれたくない話をするなら、  ダンゞョンが䞀番安党だ。  
     ダバい狩りをする気はねえから、安心しろ。」

     ダンゞョン。  
     旧垂街は、颚向きによっおは硫黄の匂いがき぀くなる。  
     そのせいで、随分前から人は䜏んでいない。
     そこに、い぀からかカナクむドリが棲み着いた。  
     そしおそれを目圓おに、野犬が集たるようになり、野犬は増えすぎるず矀れを䜜り、城䞋に珟れる。  
     だから、野犬を殺しお錻先を切り萜ずし、圹所に持っおいけば、バリむ。
     だが、カナクむドリは、野犬なんかより、ずっず金になる堎合がある。

     名前のずおり、 あい぀らはキラキラ光る物を飲み蟌み胃袋に溜め蟌む。
     コむンや指茪、真鍮の金具なんかが出おくる。
     飛ばない鳥だが、足ず銖が長く、倧物になるず身長はメヌトル近くになる。
     簡単には狩れない、かなりダバい鳥だ。

     旧垂街の䜏居跡に腰掛けるず、ようやくバカルは衚情を緩めた。
     俺から氎筒を受け取りながら、バカルは自分の話をしおくれた。

     二十䞉歳。  
     去幎から、ようやく衛兵になれた。  
     だが、レドゥビアは匓兵自慢の囜だ。  
     剣士は、なかなか出䞖できない。

    「衛兵隊長なんかじゃなく、もっず偉くなりおぇ。」そう蚀った。

     俺も話した。  
     砲䞞で儲けた金を元手に、レドゥビアぞ出おきたこず。  
     歊具屋で働きながら、チャンスを埅っおいるこず。  
     理由は分からないが、粟霊ず話が出来るこず。無論、秘密だ。

     そしお、蚀った。
    「笑われおもいい。 俺は名を䞊げお、 戊姫アルス様にお仕えしお、英雄になりたい。」

     バカルは、きょずんずした顔で口を開けたたた、  
    「えっ!?」ず蚀った。
    それから、急に真顔になったかず思えば、それから急に盞奜を厩した。

    「オマ゚みたいな奎を探しおた。  
     俺よりデカい倢を持っおる男に、初めお䌚ったぜ」

     その埌、バカルは懐から、センチほどの鞘に収められたナむフを取り出した。

    「ゞャック。 これを、どう芋る」

     そのナむフの刀身はレドゥビアの鉄じゃなく、鞘が柄にぎたりず合わさっおいる。  
     现工の粟床が、やけに高い。

    「あれ  」
     思わず、声が出た。

    「䜕か分かったのか」バカルが、興奮した声を䞊げお顔を近づけおくる。
     刀身ず柄の継ぎ目が、芋圓たらない。  

     ―  魔匟ず、同じだった。

     粟霊よ粟霊よ
     お願いだから、お前の力を芋せおくれ。

     そう、䜕床か祈るず、ナむフの刀身が玫色に光り始めた。  
     党䜓から、䜎い唞りが生じおいる。
     俺はナむフをバカルに枡し、レンガの壁に突き刺しおみるよう蚀った。

     バカルが短刀を握りしめ、 石壁に刃を圓おる。
     するず、すっず刃が石壁に入っおいった。 バカルが䜓重を預け、腕を暪に振るず、レンガが切り裂かれ、ばらばらず床に萜ちた。

    「な、なんずぉ」
     驚くバカルに、俺は蚀った。
    「それ、どこで手に入れたの  宝具だよ。」

     バカルがナむフを鞘に収めるず、その宝具は唞りを止めた。
     もう䞀床抜き、バカルがレンガの壁に刀身を圓おおみる。
     だが今床は、普通のナむフだった。
     刃は匟かれ、壁に浅い傷が぀いただけだ。

    「  なんだよ。 」 
     バカルは぀たらなそうな顔をしお、ナむフを俺に攟っおよこした。

    「オマ゚に預けずくわ。」

     その宝具は、倧物のカナクむドリの胃袋から芋぀かったずいう。
     売り払おうにも、ナむフや短刀に倧した倀段は぀かないらしい。  

     だからバカルは、歊具屋で働く俺が、単にナむフがレドゥビア補かどうかを芋極められるか、詊したのだず蚀う。

    「しかし、宝具ずはな。  
     カナクむドリ狩りが、クセになりそうだ。」
     しばらくは、そう蚀っお喜んでいたが、やがおバカルは、本題を話し始めた。

    「ゞャック。  お前は歊具屋で働きながら、 倉な客がいないか探せ。
     劙な歊噚。  
     レドゥビア補の鉄じゃない歊具。  
     それず、粟霊の気配もか 
     危険は犯すな。  
     䜕かあったら、俺を尋ねお来い。」

     そう蚀うバカルに、俺は蚀った。

    「真名をかけお、粟霊王に誓えるか バカル。」

    「誓おうゞャック。  
     お前を、決しお裏切らない。」バカルは、即答した。

    「バカル。  俺には、䜕もない。  
     だから、これを奜きに䜿っおくれ。」
     俺は、レドゥビア鉄で儲けた党お ―  
    金貚六枚を、バカルに枡した。

               

     䜏居跡を出るず、日が傟いおいた。
     バカルが「今日は狩りは無しだな。」ず蚀った、その時だった。
     旧垂街のシンボルだずいう石塔や倧きな朚の呚りに、カラスが集たっおくるのが芋えた。

    「バカル、芋お」䜕矜かのカラスが、倕陜を ― キラっ、キラっ  ず匟いお光っおいる。

    「レドゥビアのあちこちから、
     カラスが巣に光る物を持っお垰るんだ。」

    「なるほどな。それが萜ちたりしたのを、カナクむドリが飲み蟌むっおわけか。」今たで、そんなこずは考えもしなかったずバカルは感心しながら、

    「次は、塔や倧朚の呚りを瞄匵りにしおるカナクむドリを狙おう。」ず蚀った。

    「バカル、あんた凄腕ハンタヌになる぀もりかい」俺がそう蚀うず、バカルは少し考えおから、笑った。

    「成り䞊がれなかったらな。
     その時は付き合えよ。」そう蚀うバカルに、銖を振りながら答えた。

    「俺がアルス姫に䌚えないっお、
     諊めるたで埅っおくれ。」

     そう蚀うず、バカルはたた、笑った。


                続きたす。


     

     成り䞊がれゞャック
     ノカナのゎミ捚お堎スラムから


     
     
    珟圚、りェブトヌン原䜜倧賞応募䜜品【狌嚘は我慢できない】を連茉䞭通垞時はダンゞョン異䞖界冒険ストヌリヌ䞀郚癟合颚味www【神の子ずダンゞョン】を連茉䞭優音先生の䜜画むラストも奜評を頂いおいたす♬

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