メインコンテンツへスキップ
見出し画像

②選択的別姓婚をしてた私が思い描く 内からも外からもCOOL JAPANな未来予想図/夫婦別姓・私の場合

    2026/5/31
    しばらくこの記事をプロフィールに表示します。私のパーソナリティとnoteの記事の傾向の紹介になるかと。。。宜しくです。

    「選択的夫婦別姓婚」第2回。
    今日はグッとパーソナルな話。かつて国際結婚をした際に別姓を選択した時のことなどを振り返ろうと思う。
    前回記事を読んでいなくても大丈夫。

    それではVamonos!(全3250字)

    3.たかが名前?  されど名前!

    夫婦別姓の話をする前に、私の名前に対するこだわりをまず伝えておきたい。これが別姓を選ぶ理由に直結するからだ。

    こだわり① 並び順

    私は現在メキシコで暮らしているが、特別に指定された時以外は必ず姓・名の順で言ったり書いたりしている。
    つまり英語で自己紹介をするなら。
    (※本名ではありません)
    ✅ I'm Naveoto Evan.  
    ❌ 
    I'm Evan Naveoto. 

    なぜってこの流れで初めて私の名前だから。
    (❌️は回文にならないからよりNG!)
    逆だとセーターの袖に両足を突っ込んだような違和感で非常にキモチ悪い。

    このことで海外では時々相手が混乱する。
    「え? どっちが苗字?」
    はい〜、待ってました。チャンス到来。

    「日本では姓が最初で名が後ろでね。例えば車はイギリスなどと同じ左側通行だし、字を縦書きに書いた本なら表紙は……」
    私は日本の様々なルールを伝える。そこに良いも悪いもない。単に「違う」ことを知ってもらい受け入れてもらう。国際理解なんて大上段に構えなくても、こんな草の根での交流で蒔いた種が、一番強く心に根付くと私は信じている。

    最近日本でもこの本来の並びで表記しようという動きもあるが、私が見る限りあまり皆様気にされていないようだ。良く言えば郷に行っては郷に従う柔軟さ、悪く言えば自国の文化の周知のサボタージュ……かな。
    これを機に皆さんもちょっと自分の名前の順番はどっちがいいか考えてみてはいかがだろう。

    ちなみに中国や韓国の人たちは極端に短い苗字が多くそのバランスの悪さもあるのだろうか、一般的に本来の並びのまま海外でも使用している場合が多い。


    こだわり② 20年越しの本当の漢字

    19XX年、とある市役所の戸籍係の窓口。
    出生届の私の名を見た職員は父に言った。
    「ああ、この漢字は常用漢字でも人名用漢字でもないので、使えませんねえ」
    それを聞いた父は咄嗟に簡易文字で登録。簡単に言えば「齋」を「斉」で登録するような感じだ。
    やれやれ終わったと帰宅したら、さあ大変。
    私の名を考えた俳人の伯父(母の兄)や母から非難轟々。
    「その字じゃ全然違う!まるでダメ!」

    こうして公文書は「簡易文字」、普段は「特殊文字」と二つ名(←使い方ちがう)を始めから持って私の人生はスタートした。
    学校の名簿から何から通称が使えたのでそれほど不便は感じなかったが、唯一許されなかったのが「卒業証書」。小中高とそれぞれの節目でもらう偉そうな紙に墨で書かれた文字はおよそ自分の名前とは思えない奇妙なものだった。

    その使えなかった文字が、私が大学生の時に晴れて人名漢字入りを果たす。
    母と私は喜び勇んで改名の方法を調べたのだった(父は?どうしてたか記憶なし)。

    私は通知表や大量の年賀状、定期券に診察券……通称を使っていた大量の「証拠物件」を紙袋にぶち込んで家庭裁判所へ赴いた。取調室のような小部屋で裁判官と接見、最終的に「主文。」から始まる名前の変更を認める判決文を厳かにGETした。
    とってもとっても嬉しい……んだけど、うっすら「犯罪者」マインドが沸き上がったのは法廷ドラマの見過ぎと思われる。

    ともあれ。

    出生届の際、父がその場で簡単に変更せず持ち帰り、皆で再び話し合って当時使える漢字で名前を付け直していたらこんな苦労は無かったとも言える。だがそうしたら私は自分の名を「自ら勝ち取る」この貴重な経験もできなかった。私はこの歴史と本当の漢字も含めて自分の名が大好きだ。だから。
    名付け親の伯父さん、ありがとう。
    諦めが反転して名を守った父、ありがとう。
    春は桜がきれいな多磨墓地で共に眠る二人に改めて今、とても感謝している。

    画像
    そうそうこんな普通の部屋で判決文を受け取った

    4. 実録・夫婦別姓が選ばれるとき

    20XX年。再び市役所の戸籍係の窓口の前。
    私と元夫は手を繋いで仲良く立っていた。
    「おめでとうございます。今、入籍をされた方たちに記念にこちらのキーホルダーを差し上げていて……」
    窓口のお姉さんの指さす先にぶら下がる全くイケてないキーホルダー。私と元夫はニッコニコで色選びを始めた。
    メキシコから持ってきた元夫の出生証明書などの書類をチェックしていたお姉さんが、こちらもニッコリ微笑んで言った。
    「それで、奥様は苗字をどうされますか」
    「え? どうされるとは?」
    「外国人と結婚する場合、日本人の方はその外国人の方の姓にするか、そのままご自分の姓を使うか選べるんです」

    ほええ〜、知らなかった!!!

    二つの候補を文字と音声で脳内に浮かべる。

    1)鍋音エバン
    2)ロドリゲスエバン

    ふむ。
    私は答えた。
    「じゃ、このままで」

    「えっ!?」
    正面のお姉さんと左隣の元夫が同時に顔を上げた。ものの3秒で答えが返ってくるとは思わなかったらしい。
    でもここまで読んでくださった皆さんならお分かりだろう。紛れもなく父の血を引く私が窓口で悩むはずがないのである。

    「え、エバン、ど、どうして?」
    元夫が少し眉を下げて聞いてくる。
    「ん~、だってロドリゲスエバンって言いにくいし。それにゲスがね、ちょっと」
    元夫の鼻の穴と口がモニョモニョし出す。
    うーーん。なんかごめん。
    世の中の全ロドリゲスさん(元夫含む)。

    でもね。私は本当に自分の名前が姓名セットで好きなのよ。変えないでいいなら変えたくない。なんせ30年以上一緒に歩んできた名だ。言うなら服ではなく皮膚。簡単には脱ぎ着できない。すんごくカッコいい名前になるならちょっとは考えてもいいけど(←このへんめちゃくちゃ俗物)。
    そのくらいのモン。姓を同じにすることで生まれる一体感、なんて発想はかけらもなかった。あったのは既に姉は結婚し姓が変わっていたから、私がうちの姓を残せてラッキー、ぐらい。

    すべての手続きを終え、欲しいか欲しくないかで言ったら欲しくない寄りの欲しい記念のキーホルダーを受け取っている時に窓口のお姉さんが言った。
    「あの、6ヶ月までだったら、この窓口に来るだけで簡単に変更することができますから。それを過ぎたら家庭裁判所に申し立てをしなきゃいけないんですけど……」
    「なるほど。わかりました!」
    能天気な私の返事に、お姉さんは心配になったのか重ねて告げる。
    「裁判所となると手続きも大変ですし、申し立てても必ずしも変更が認められるわけではないので……」
    「大丈夫です。経験者なんで!」
    私は右手にキーホルダー、左手に元夫の手を取りニッコリ笑った。

    この8年後、離婚届を提出したとき。
    窓口の対応をしたのはおじさんだった。
    あの時右手にあったイケてないキーホルダーも、左手で掴んでいた元夫の手も今はない。
    「はい。確かに受領しました」
    ことさら事務的におじさんが告げる。

    離婚だって結婚と同じくらいめでたいのにな。どっちも先に進む節目なんだから。
    現に入学だって卒業だって「おめでとう」って言うじゃないか。

    「おめでとう」

    口に出したつもりはなかったのに、訝しそうなおじさんと目が合う。
    私はカラの両手をグッと握りしめ、おじさんに向かってニッコリ笑った。


    次回予告

    最後ハートフル・エッセイ風(←一度やってみたかった)でヤリ逃げした感はあるが、続きは次回。
    ※ちなみに名前はフィクションだがすべて実話である。

    この自分の経験を踏まえて、だ・か・ら!選択的夫婦別姓が必要なんだ!という話をしたいと思う。
    ※後日追加)そこまでたどり着けず。↑これは第4回以降のネタに。

    本シリーズ インデックス
    第1回
    1. 私は別姓婚に積極的に賛成だ
    2. 別姓婚反対派の方へ
     1) 現在の日本の世界におけるポジション
     2) 日本が今できる失地回復・起死回生案
    第2回(今回)
    3.たかが名前? されど名前!
     1) こだわり① 姓名の並び順
     2) こだわり② 裁判での名前変更
    4. 実録・夫婦別姓が選ばれるとき
    第3回
    5. ここがヘンだよ反対派の意見
     1) 伝統・文化への影響
     2) 夫婦の結束の弱体化
     3) 親子関係の曖昧化
     4) 社会的な混乱
     5) 戸籍制度の混乱
    第4回
    6.ウチにCOOL JAPAN
     1)今は国民に対してCOOL(冷たい)!
     2)家の中もCOOL(冷えきっている)?
     3)未来へCOOLに(落ち着いて)行動!
    第5回
    3')賛成派も反対派もLet's COOL down (落ち着こう)!
    7.ソトにCOOL JAPAN
     1)今は世界情勢にCOOL(無関心)
     2)真のCOOL(イケてる)JAPANへ!
    8.YES, we can!

    是非またお付き合いください。あなたの経験談などコメントもお待ちしています!

    お読みくださりありがとうございました。
    Hasta pronto! またお会いできますように

    ●関連記事●
    こだわりの鍋音エバン・名前の由来

    より詳細なプロフィールはこちら


    このカテゴリーのマガジンはこちら↓

    ©️2025 naveotoevan 0017 ②選択的別姓婚をしてた私が思い描く 内からも外からもCOOL JAPANな未来予想図/夫婦別姓・私の場合

     
     
    昭和東京育ち→メキシコ足かけ20年 →現在相棒の保護犬ロボと旅暮らしのため更新頻度⬇️→筋トレのためnoteではAIを完全不使用→思考好き→記事長くなりがち→ご訪問&お付き合いに Muchas Gracias!

    あなたへのおすすめ