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ここまでのあらすじ(91-100話)|品性という言葉を知らない


匠が経営する有名老舗旅館『瑞鳳』の社員旅行を前に、
杏奈はそのメンバーたちとの顔合わせに参加する。

庶民的な居酒屋で行われた懇親会では、
筋肉質や、肌が浅黒い派手な風貌の男性たちに囲まれながらも、
杏奈は自分が匠の特別な存在として受け入れられていると考える。

その後、タワーマンションの高層階で開かれた「ベガス作戦会議」に招かれ、
シャンパンタワーや夜景に囲まれた空間に興奮する杏奈。

Instagramには「来月ベガス行ってきまーす!」と投稿し、
ラスベガス旅行への期待をさらに膨らませる。

しかし、「会議がはじまる」とブラインドが上がった先には、
ガラス張りの部屋の向こうにベッドやソファがいくつも見えた。

―――旅行会議ではない、
男女が入り乱れる特殊なパーティーだった。

杏奈は周囲から向けられる視線に戸惑いながらも、
ラスベガスへの参加資格を失うことを恐れた。

しかし、その中の1人の男性に迫られ、
逃げるように帰る杏奈。

匠はその様子を遠くから見ているだけだった。


自宅に戻った杏奈は、久しぶりにXを開く。
かつては いつでも自分の感情のままに本音を吐き出していた場所。

自分のことが特定され、
怖くなって鍵をかけたり、
もう久しく投稿すらしていない場所。

不快感から、
ためらいもなく新しいXアカウントを作り、タワーマンションで出会った男たちを
「成金」「中身スカスカ」「筋肉アピールキモい」と激しく罵る。

それでももうひとつの顔であるInstagramでは、
華やかなシャンパンタワーやパーティーの写真を見て優越感に浸る。

――――――再び2つのSNSを行き来する

その後、何ごともなかったかのように匠から連絡が来る。

再会し、ラスベガス旅行について話を進める。

杏奈が行きたいと言っていた
ベラージオなどの観光プランを見せられ、
Instagramに投稿したときの「いいね」を想像して浮かれる杏奈。

しかし、その直後――

匠が差し出した1枚の紙には

『請求金額:¥700,000-』と記されていた。


よく読まれているお話はこちら

●タワマンで夜景を眺めながら シャンパンタワーにうっとりする杏奈



●ベガス作戦会議で旅の計画を立てる瑞鳳の社員は筋肉や金髪…老舗旅館のはずなのに…



●タワマンのガラス部屋の中で 杏奈に男の手が迫る



◇これまでのあらすじ(1話~)



◇第1話はこちら



◇主人公の杏奈は、長編小説の中の 一登場人物でした。


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