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yamamoto15
ここまでのあらすじ(71-80話)|品性という言葉を知らない
32歳の誕生日を迎えた杏奈――――――
既婚者で社会的地位も
経済力もある瀬戸と過ごした高級旅館での
華やかな時間
それをInstagramに投稿し、
「どこで過ごすかより 誰と過ごすか」
を大切にする幸せな女性を演じる。
一方で、翌日に控えた祖母の法事のため
実家へ向かう新幹線の中、
杏奈は幼い頃の家族を思い返す。
そこで蘇るのは、
父の不倫によって
家庭が崩壊した過去の記憶。
父の不倫相手の女性が、
父の不在を狙って家を訪れ、
父と結婚したいと訴えた。
取り乱す母に代わり、
杏奈は女性と直接話をする。
その後、母は父への不信から精神的に不安定になり、
家庭は杏奈にとって居場所ではなくなっていく。
「私は絶対にあんなふうにはならない」
「早くこんな家、出てやる」
そう思った杏奈は家にいる時間を減らし、
高校時代には年上の恋人・憲治(けんじ)のもとへ逃げ込む。
しかし憲治もまた、杏奈を束縛し、
「俺以外に誰が杏奈のこと分かるんだよ」と支配しようとするのだった。
そんな中、学校で杏奈に声をかけてきた
担任教師・高橋。
「先生は栗山の味方だから」
その言葉を聞いた杏奈は、
彼の好意を利用できると瞬時に見抜く。
家庭にも恋人にも
居場所を感じられなかった杏奈は、
「自分を必要としてくれる人」を
求めながら、
同時に、人の好意を自分のために利用する術を身につけていくのだった。
