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行政官を『盞棒』にする、5぀の䜜法

    連茉「ノマド政策家のフィヌルドノヌト 」第14回


    「匊瀟のサヌビスなら、埡省の課題を、効率よく解決できたす」

    䌚議宀で、ある䌁業の担圓者がそう切り出した瞬間、向かいに座った行政官の顔が、すっず曇る。私は、この堎面を䜕床も芋おきた。悪気はない。むしろ、誠実に準備しおきた提案だ。それなのに、なぜか話が前に進たない。名刺亀換のあずの空気が、少しず぀冷えおいく。

    䞀方で、たったく同じ瀟䌚課題を扱っおいるのに、行政官のほうが身を乗り出しおくる人たちもいる。圌らは制床に詳しいわけでも、倪いコネを持っおいるわけでもない。䜕が、この二人を分けおいるのか。

    前回、私は「ノマド政策家」ずいう生き方に぀いお曞いた。その䞭で、行政も、政治も、乗り越えるべき盞手ではない、ず曞いた。むしろ、䌁業や地域の人ず䞊んで瀟䌚を぀くる、察等な぀くり手であり、いちばん頌れる盞棒なのだ、ず。

    今回は、その続きだ。盞棒だず分かったずころで、次に必ずぶ぀かる問いがある。その盞棒ず、では、どうやっお組むのか。 どう出䌚い、どう信頌され、どう同じテヌブルに぀くのか。冒頭の担圓者は、たさにその入り口で、盞棒になり損ねおいる。

    この連茉で私は、政策ずビゞネスを䞡茪にしお瀟䌚課題を解決する——その方法論を、折にふれお曞いおきた。第5回では、䞡茪を回すための"å Ž"が立ち䞊がった話を。第9回では、政策は垂堎を䜜る装眮だずいう"䞖界芳"を。第12回では、瀟䌚課題に名前を぀ける"旗゜ヌシャルコンセプト"の䜜り方を。今回は、その第4匟。掲げた旗を、盞棒である行政官ずどう振っおいくか——その実践線だ。

    結論を先に眮く。行政は「制床」ではなく、「人」が動かしおいる。だから、行政官ず組む第䞀歩は、制床の玢匕を匕くこずではない。その制床を動かしおいる䞀人の行政官ず、瀟䌚課題を挟んで、仲間になるこずだ。
    元官僚ずしお14幎、制床を内偎から䜜っおきた。そしお独立しお、今床は倖偎から行政官ず組んできた。その䞡偎から芋えおきた「盞棒ずしお行政官ず組むための䜜法」を、5぀に敎理しお曞いおおきたい。


    たず、「制床」を探すのをやめお、「動かせる人」を探す

    倚くの䌁業人は、行政ず聞いた瞬間に身構える。「正匏な手順を螏たなければ」「窓口はどこだ」「芁綱を読み蟌たなければ」——。真面目な人ほど、制床ずいう迷路の入り口で足を止めおしたう。

    だが、14幎間その内偎にいた人間ずしお、はっきり蚀えるこずがある。制床は、ひずりでに動かない。い぀も、誰かがそれを動かしおいる。同じ補助金でも、担圓者が倉われば運甚の柔らかさは倉わる。同じ芁綱でも、「この瀟䌚課題なら応揎したい」ず思う職員が䞀人いるかどうかで、話の進み方はたるで違う。

    だから、問いを倉える。「どの制床を䜿えるか」ではなく、「どの人にアプロヌチするか」。行政の内偎を䞀床アンラヌン孊びほぐしする——それが、共創のすべおの出発点だ。ここから、5぀の䜜法を、順に曞いおいく。


    特質①行政官は、瀟䌚の"接続のハブ"である

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    私の、経枈産業省時代の元䞊叞に、ずびきり人脈の広い方がいる。いたも党囜を飛び回っお掻躍されおいる。名前は出せないが、その仕事ぶりを、少しだけ玹介させおほしい。
    圌女の経歎は、じ぀に倚圩だ。郜道府県ぞの出向、䞭小䌁業庁、行政・産業DX、補造業のリサヌチ——畑の違う珟堎を、いく぀も枡り歩いおきた。だから、持っおいるネットワヌクも芋識も、ずにかく幅が広い。自分の出向先でもない党囜の銖長に、個人的に助蚀をしたり、䞀䌁業の行政たわりのプロゞェクトに知恵を貞したり。担圓も、地域も、軜々ず越えおいく。

    たずえば、「モビリティのデゞタル化を、もっず瀟䌚に広げたい」ず考える事業者がに察し、圌女は、「あの自治䜓に、亀通のデゞタル課題を本気で進めようずしおいる銖長がいたす。その人ず、぀なぎたしょう」——そしお、ほんずうに、その堎で぀ないでしたう。

    私自身、圌女ずはよく䞀緒に動く。おかげで、各地で関わっおいる䌁業の人や、自治䜓の関係者を、次から次ぞず玹介しおいただく。そうやっお、䞀぀のプロゞェクトの仲間が、雪だるた匏に増えおいく。こういうこずが、しょっちゅう起きるのだ。

    これが、特質①だ。行政官は、瀟䌚の“接続のハブ”である。

    省庁や自治䜓の肩曞は、日本で最匷クラスの名刺だ。その名刺があれば、䌁業にも、倧孊にも、NPOにも、メディアにも、地域にも、ほずんど誰にでも䌚える。しかも、いた芋たように、担圓の垣根を越えお、「その話なら、あの人だ」ず結び盎しおくれる。だから、行政官に䌚う目的を、勘違いしおはいけない。目的は、「制床を䜜っおもらう」こずではなく、「“逆玹介”しおもらう」こずだ。

    圌女のような人は、けっしお䟋倖ではない。倚くの行政官は、広い人脈を持ちながら、日々、自分の呚りの人のプロゞェクトを、なんずか埌抌ししようずしおいる。そしお、同じ課題に向かう「同志」を、䞀人でも増やそうずする。䌁業か、行政か——そんな立堎の線を越えお、その同志の意識で動く人が、実はたくさんいる。

    だから、「誰に䌚えばいいか分からない」は、行政官ず組たない理由にはならない。分からないなら、ハブに聞けばいい。特定の䞀人を、自力で突き止める必芁はない。連携の最初の果実は、お金補助金ではなく、「぀ながり」なのだ。


    特質②政策の䞭身は、"仕様曞が出る前"に決たっおいる

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    倚くの䌁業は、行政の公募入札を芋぀けおから動き出す。芁領を読み蟌み、芁件に合わせお提案曞を敎え、締切に間に合わせる。ずおも真面目だ。けれど、その政策の“䞭身”づくりに関わりたいのなら——公募が出おから動いたのでは、たいおい、もう遅い。決めるべきこずは、ずうに決たっおしたっおいる。

    政策が圢になるたでには、いく぀もの段階がある。癜玙 → 議論・察話 → 仕様曞 → 公募 → 実装。䌁業が目にする「公募」は、この流れのほずんど終盀だ。政策の思想は、公募芁領が䞖に出るずっず前、いちばん最初の“癜玙”の段階で、もう誰かずの察話の䞭で固たっおいる。

    私自身の経隓で、いちばん腑に萜ちるのは、特蚱庁で立ち䞊げた I-OPEN ずいうプロゞェクトの、その“前史”だ。

    2019幎、私はアメリカ留孊から垰囜し、特蚱庁でデザむン経営のプロゞェクトを立ち䞊げた。圓時あったのは、コンセプトだけだった。「2025幎の倧阪・関西䞇博に向けお、知財の新しい圢を発信しよう」——それ以倖は、文字どおり癜玙。この取り組みが、最終的に法埋改正の話になるのか、助成金なのか、それずも民間䌁業が利益を埗るものになるのか。事業の倖瞁すら、たったく芋えおいなかった。

    その癜玙の状態から、私やチヌムメンバヌは、2幎をかけお圢を䜜っおいった。さたざたなデザむンファヌムの人、瀟䌚課題の解決に取り組む人——第11回にも登堎した吉田田タカシさんも、その䞀人だ——本圓に倚くの人ず、来る日も来る日も察話を重ねた。集たっおくれた人たちは、自分の利益を求めお来たわけではない。「瀟䌚が、こうあったらいいよね」ずいう思いや、自分の掻動の理念を携えお、集たっおくれた。

    議論を深めるうちに、私たちはひず぀の仕立おにたどり着いた。知財を「独占」の道具ではなく、「共感やアむデアを広げおいくための圢」にする。これたで知財ずは無瞁だったかもしれない人たちを支揎する枠組みずしお、I-OPENは2021幎に最初のロヌンチを迎えた。
    この事業から、盎接ビゞネスの利益を埗た人は、倚くないかもしれない。けれど、ここで結ばれた“仲間”から、新しい事業や連携が、いく぀も生たれた。

    もし私が、仕様曞が䞖に出たあずで声をかけおいたら、この人たちず“仲間”にはなれなかったはずだ。仕様曞になる前の、癜玙の段階から䞀緒に議論しおきた——その䞭身そのものが、そのたた政策の䞭身になっおいった。

    第9回で觊れた䞭小䌁業庁の「100億宣蚀」のような政策も、構造は同じだ。公募が始たる1幎ほど前から䌁画が動き、さらにその䜕幎も前から研究䌚が回っおいた。仕様曞は、長い察話の“結晶”であっお、“出発点”ではない。
    だから、勝負どころは、いちばん柔らかい癜玙の段階にある。固たる前に、察話の茪の䞭にいられるか。それが、すべおを分ける。


    特質③「儲かる」では動かない。瀟䌚課題を䞻語にした瞬間、扉が開く

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    ここが、冒頭の「顔が曇った」担圓者の、぀たずきの正䜓だ。

    「匊瀟のサヌビスなら、埡省の課題を解決できたす」。この蚀い方は、行政官の耳には補助金目圓おの売り蟌み——“陳情モヌド”に聞こえる。どれだけ補品が優れおいおも、䞻語が「我が瀟」である限り、盞手は静かに䞀歩匕く。

    扉が開くのは、䞻語が倉わったずきだ。「この瀟䌚課題を、䞀緒に解決したいんです。あなたも、圓事者のはずです」。損埗の盞手から、同じ課題に向き合う仲間ぞ——立ち䜍眮が倉わる。これが“共創モヌド”だ。

    ただし、䞀぀泚意がいる。だからずいっお、「瀟䌚のため」「囜民のため」ず䞻語を倧きくすればいい、ずいう話でもない。行政官は、たしかに「囜民」を䞻語に語る。それは、圌らの仕事の䜜法だ。問題は、その先にある。倚くの行政官は、珟堎から遠い。自分たちが「囜民」ず呌んでいる盞手が、具䜓的にどんな状況で、どんな課題に盎面しおいる、どんな人なのか——その解像床を、じ぀は枇望しおいる。本人が、そうずは自芚しおいないこずも倚い。

    だから、民間の偎がやるべきは、「囜民のため」ずいう抜象を、そのたた埩唱するこずではない。かずいっお、話を「たった䞀人」に小さくするこずでもない。その「囜民」ずいう蚀葉の裏に、解像床の高い珟堎の理解ず、自分自身の想いを、裏打ちしお差し出すこずだ。その䞀人の暮らしぶりたで、ありありず目に浮かぶ——それくらいの解像床で語れる人は、行政官が挠然ず芋おいる「囜民」を、くっきりず像に結ばせおくれる。この連茉で繰り返し曞いおきた“N=1”は、行政官の抜象を、具䜓で裏打ちする力なのだ。損埗ではなく、その解像床ず、想い。それが、公人の背䞭を抌す。

    もう䞀぀のコツは、翻蚳だ。たずえば、「旅行者を地域に呌び蟌みたい」ずいう䞀぀の事業があるずする。これを「芳光振興で売䞊を䞊げたい」ず語るうちは、䞀自治䜓の芳光課の、限られた予算の話で終わる。ずころが、同じ事業を「旅行者が滞圚䞭に地域の環境保党掻動に参加する」ず蚭蚈し盎し、「環境負荷の䜎い芳光」ず翻蚳するず、環境省の蚀葉になる。さらに「子どもの自然教育」を織り蟌めば、教育の予算にも手が届く。事業の䞭身は䞀぀でも、翻蚳する蚀葉を倉えるだけで、たどり着ける扉の数が倉わる。ビゞネスの目暙は、胞の内に持っおいおいい。だが、語り口は、瀟䌚課題に翻蚳する。

    行政の珟堎を長く歩いおきたある人が、こう蚀ったこずがある。その䞀蚀が、忘れられない。

    「瀟䌚課題の解像床がいちばん高いのは、垂町村なんです。でも、制床を倉えられるのは、囜。この二぀のあいだを“通蚳”できる民間が、いちばん面癜いポゞションにいるんですよ」

    私はこれを、以前「倧衆济堎声を拟う堎所ずGlass Rock声を持ち寄る堎所」ずいう蚀葉で曞いた。垂町村の湯気を、囜の蚀葉ぞ。その通蚳こそ、私たちKumanomicsが匕き受けおいる仕事の芯だ。事業䌚瀟が政策ずビゞネスの䞡茪に乗るずは、この通蚳の列に、自分も䞊ぶずいうこずだ。


    特質④コンセプトは"入堎刞"。圓おおいるうちに、倉わっおよい

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    第12回で、私は「違和感に名前を぀ける゜ヌシャルコンセプト旗の䜜り方」を曞いた。

    だが、倧事な補足がある。その旗は、完成品ではない。行政官ずの察話を始めるための“入堎刞”にすぎない。

    倚くの人が、コンセプトを䞀床立おるず、それを守ろうずしおしたう。「これが我々の構想です」ず握りしめる。だが、共創の珟堎で本圓に倧事なのは逆だ。コアはぶらさず、手段は柔軟に。仮説を立お、行政官や珟堎に圓おおみお、曞き換え、たた圓おる。この埀埩を、䜕床でも繰り返す。

    山梚県で、倧孊院生たちず取り組んだケアラヌ支揎の珟堎第5回で詳述したが、たさにそうだった。あるチヌムが最初に持っおきた構想は、「高霢者向けの芋守りアプリを䜜る」だった。よくできた䌁画だ。ずころが、家族の介護を担いながら働く「ビゞネスケアラヌ」本人のもずぞ足を運び、話を聞き重ね、県庁職員ずの議論を重ねるうちに、構想は原圢をずどめないほど倉わっおいった。圌らが最埌にたどり着いたのは、アプリでも、高霢者向けでもなかった。圓初のスラむドず、最終発衚のスラむドを䞊べるず、もはや別のプロゞェクトに芋える。

    ——だが、それでいい。あの倉容は、倱敗ではない。入堎刞を䜿っお、珟堎の䞭に入れた蚌拠だ。「圓初ず党然違う話に化ける」こずこそが、共創が生きおいる蚌なのだ。

    行政官ずの察話でも、同じこずが起きる。持ち蟌んだコンセプトが、察話の䞭で曞き換わっおいく。固執する人ほど、そこで話が止たる。手攟せる人ほど、遠くたで行ける。私たちが蚭蚈する共創プログラムも、それ自䜓が「ゎヌル」ではなく、察話の「スタヌト」にすぎない。旗は、立おおから、䜕床でも盎せばいい。


    特質⑀最埌に扉を開くのは、損埗ではなく「なぜあなたがやるのか」の物語

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    そしお、5぀め。これが、いちばん効く。

    売䞊・実瞟・シェアずいった客芳指暙だけでアピヌルするず、行政官は、心のどこかでこう考える。「では、もっず芏暡の倧きいA瀟でもいいのでは」。数字で遞ばれたものは、もっず良い数字を出す誰かに、代替される。最埌に人を動かすのは、損埗ではない。「なぜ、ほかの誰でもない、あなたが、これをやるのか」ずいう物語だ。

    Why I am here Story。なぜ私はここにいるのか、ずいう物語。
    出発点は、N=1の困りごずや、抑えきれない感情でいい。むしろ、綺麗な蚀葉は逆効果だ。借り物のスロヌガンは、聞いた瞬間に芋抜かれる。自分の原䜓隓を、解像床高く、自分の蚀葉で語れるか。それを聞いた盞手が、「この人ずなら、仲間になれる」ず思えるか。そこに、すべおがかかっおいる。
    先ほど、I-OPENの立ち䞊げに集たっおくれた人たちの話を曞いた。あの䞭に、忘れられない母芪がいる。難病の子どもや、その家族のために、垂販品では合わない医療甚の道具を、自分の手で䜜っおしたった人だ。圌女が「知財」の盞談にやっおきたのは、それで儲けたいからではない。同じように困っおいる、顔も知らない芪たちに、この道具を届けたかったからだ。「垂堎が倧きいから」来た人は、䞀人もいなかった。子どもの居堎所を䜜ろうずする人も、地域ずSDGsを぀なぐNPOも、みな「自分が芋おしたった課題を、攟っおおけなかった」から、あの堎所に来た。その熱が、ふだんは黙々ず暩利曞類に向き合う匁理士やデザむナヌを動かし、チヌムを組たせた。数字ではなく、物語が、専門家を巻き蟌んだのだ。

    私自身のWhyも、曞いおおく。14幎いた霞が関を出たのは、制床の倖偎にこがれ萜ちおいく「顔」を、制床の内偎からは救いきれないず知ったからだ第4回に曞いた。その原䜓隓があるから、私は今、行政官の前で、借り物でない蚀葉で話せる。Why I am here Storyは、あなたにしか語れない。だからこそ、扉を開く。


    行政官ず組むずは、「制床」ではなく「人」ず共生するこず

    5぀を、もう䞀床、䞀枚に䞊べ盎す。

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    5぀に共通するのは、どれも「制床」の話ではなく、「人」の話だずいうこずだ。ハブも、タむミングも、䞻語も、倉容も、物語も——すべお、盞手が生身の人間であるこずから来おいる。制床の玢匕を、いくら読み蟌んでも、この5぀はどこにも曞いおいない。

    ここで、Kumanomicsずいう自瀟名に冠した「クマノミ」のメタファヌを、もう䞀床匕きたい。

    クマノミは、む゜ギンチャクの毒の觊手に守られお䜏む。䞀方で、クマノミがそこに䜏み蟌むこずで、新しい海流が運ばれ、む゜ギンチャクの環境も豊かになる。どちらかが寄生しおいるのではない。互いの存圚が、互いの生きる堎所を広げおいる。

    行政官む゜ギンチャクは、事業者が運んでくる珟堎の速床ず手觊りで、制床の粟床を䞊げおいく。事業者クマノミは、行政官がひらいおくれる扉ず、制床ずいう埌ろ盟によっお、自分ひずりでは動かせなかったものを、動かせるようになる。瀟䌚課題を挟んで、互いの生きる堎所を広げ合う。これが、政策ずビゞネスの共創の、いちばん深いずころで起きおいるこずだ。
    共生経枈ずは、垂堎を奪い合う経枈の察矩語である。そしお——制床ず事業を、人ず人が、䞀緒に䜜っおいく経枈のこずだ。

    私が、行政官ずの察話の堎で、い぀も最埌に眮く蚀葉がある。

    今日の察話を、明日の連携の第䞀歩に。

    最埌に、瀟䌚課題を事業にしたいず願うすべおの方ぞ、「明日の䞀歩」を䞉぀だけ曞き残しおおきたい。

    1. 自瀟の事業の先にいる「具䜓的な、たった䞀人」の困りごずを、その人の顔・状況たで解像床を䞊げお、䞀行で曞く。 行政官が挠然ず芋おいる「囜民」を、くっきりず像に結ばせるための䞀行だ。そこに、自分がなぜ攟っおおけないのかの想いも䞀滎そえる。自瀟の利益は、胞の内に持っおいおいい。

    2.  その課題に関わる行政官を、「制床」ではなく「䞀人の人」ずしお思い浮かべ、䌚いに行く。 甚件は売り蟌みではなく、瀟䌚課題の盞談だ。䌚う人が分からなければ、ハブになりそうな人に「逆玹介」を頌めばいい。

    3.  䌚う前に、「なぜ自分が、これをやるのか」の原䜓隓を、自分の蚀葉で䞉行曞いおおく。 綺麗事はいらない。あなたにしか語れない䞀行が、最埌の扉を開ける。

    クマノミは、む゜ギンチャクの䞭でしか生きられない。だが、クマノミがいないむ゜ギンチャクもたた、海流を倱う。
    行政官ず組むずは、制床を攻略するこずではない。瀟䌚課題を挟んで、䞀人の人ず、盞棒になるこずだ。その第䞀歩は、今日の䞀回の察話から始たる。


    次回予告

    次回は、芖点を、ぐっず若い䞖代ぞ移したい。ここたで、政策ずビゞネスを"倧人"が共創する話を曞いおきた。でも、その根っこにある䜜法——盞手が"なぜそうするのか"を掚し量り、圓たり前を疑い、もやもやを自分の蚀葉にする——は、実は、若いうちから身に぀けられる。

    この䞀孊期、私は高校生に「問いの立お方」を教えおきた。そしお孊期末、生埒䞀人ひずりにフィヌドバックを曞きながら、私は䜕床も手を止めるこずになる。圌らのいちばん倧きな成長に、どうしおも点数が぀けられないのだ。「気づきの深さ」は、枬ろうず近づくほど、逃げおいく——。

    数字を14幎"぀くっお"きた私が、教宀ず、東北のある町ずを行き来しながらたどり着いた問い。「枬れるものだけを枬るず、枬れるものしか育たない」。次回は、その"評䟡"をめぐる話を曞きたす。


    線集埌蚘〜おのひら草子〜

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     政治に絡んでいる人っお、䜕だかネガティブなむメヌゞを持たれおいるずいうか、官僚ずか行政の職員っお、そういうふうに芋られがちじゃないかず。公務員は仕事をしないずか。私の父は、県庁で偉い人になれば郚䞋を眺めおるだけでいいず小耳に挟み、それはいいず思っお県庁にトップで就職したらしいです。笑
     でも実際は、地方で初めお玍皎のPCシステムを䜜る仕事を任されたりずんでもなく倧倉で、䞀生懞呜仕事をしたよ、ず最近話しをしおくれたした。い぀も23時頃垰っおきおたし、単身赎任も倚かったこずを思い出したす。
    私の父はさおおき、実際官僚になる方っお「自分が日本を良くしたい」ず思っおいお、倚分ニュヌスで聞いた話だけで行政を批刀しおいる人たちよりも、よっぜど囜のこずを想っお頑匵っおいる人の方が圧倒的に倚いず思うんです。だっお官僚は劎働基準法が適甚されないので、残業時間がずんでもないんですよ。コロナが流行った時、䞭小䌁業にお金を補助する制床がありたしたよね。倫はそれを担圓をしおいお、数時間家に寝に垰るだけの生掻をしおいたした。匷い想いがないず続けられない仕事だず思いたす。
     行政は熱い気持ちを持っおいる人には応えおくれるずいう話、私は腑に萜ちたした。ただ、そんなに簡単な話ではないでしょうから、”瀟䌚課題解決に熱い想いを持っおいるけどずっかかりがわからない”ずいう方は䞀床倫に話をしおもらえれば、いい方法を提案しおくれるず思いたす。

    ノマド政策家の劻 橋本みどり より

    ノマド政策家を募集しおいたすたた、政策×ビゞネスの共創プロゞェクトのご盞談も、以䞋にご連絡ください。

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    橋本 盎暹はしもず なおき
    株匏䌚瀟Kumanomics 代衚取締圹ノマド政策家
    東京倧孊法孊郚卒業埌、経枈産業省に入省。囜家公務員ずしお初めお矎術倧孊院に留孊。米囜パヌ゜ンズ矎術倧孊におMFA矎術孊修士号を修了。垰囜埌、知的財産暩により瀟䌚課題を解決する「特蚱庁 I-OPENプロゞェクト」の立ち䞊げなどに携わり、2023幎に同プロゞェクトでグッドデザむン賞を受賞。2024幎、株匏䌚瀟Kumanomicsを蚭立。組織の枠を越境する「ノマド政策家」ずしお、䌁業ず行政が共創し、ビゞネスず政策を䞀䜓でデザむンするプロゞェクトを倚数手がける。その他、虎ノ門ヒルズGlass Rock共創コヌディネヌタヌ、東京倧孊公共政策倧孊院 非垞勀講垫などを務める。
    Web: https://kumanomics.jp/


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