犬が出てくる小説おすすめ20選|心を癒やす感動作からクスッと笑える物語まで、犬と人の絆を描いた名作たち
犬が登場する小説には、読む人の心をやさしく揺さぶる魅力があります。忠誠心や無償の愛、家族との絆、別れと再生など、犬という存在を通して描かれる物語は、時に涙を誘い、時に温かな余韻を残してくれます。
今回は、犬が印象的に登場する小説の中から、感動作・ヒューマンドラマ・ミステリーなど幅広いジャンルのおすすめ作品を20冊厳選してご紹介。犬好きの方はもちろん、気になる作品があった方はぜひ、手に取ってみてくださいね。

『少年と犬』馳 星周
傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。
2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、犯罪まがいの仕事をしていた。ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか……
犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!
『白い犬とワルツを』テリー ケイ
累計190万部突破!
日本中が泣いた。街の本屋さんが作った一枚の手書きPOPから広がった、書店発伝説的ベストセラー。
長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、暖かい子供たちの思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。犬は、サム以外の人間の前にはなかなか姿を見せず、声も立てない――
真実の愛の姿を美しく爽やかに描いて、痛いほどの感動を与える大人の童話。あなたには白い犬が見えますか?
『ソウルメイト』 馳星周
犬とは人間の言葉で話し合うことはできない。でも、人間同士以上に心を交し合うこともできる。思わず涙こぼれる人間と犬を巡る7つの物語。ノワールの旗手が贈る渾身の家族小説。
『犬がいた季節』伊吹 有喜
1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。
初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。
昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く。
山本周五郎賞候補、2021年本屋大賞第3位に輝いた青春小説の傑作。
『約束の森』沢木 冬吾
妻を亡くした元刑事の奥野は、かつての上司から指示を受け北の僻地にある別荘の管理人を務めることになる。やがて明らかになる謎の“組織”の存在。一度は死んだ男が、愛犬マクナイトと共に再び立ち上がる。
『犬と私の10の約束』川口 晴
母はその子犬を見て「犬を飼う時には、犬と10の約束をして」と幼いあかりに約束をさせた……。
犬と人の触れ合いを描いたロングセラーの感動作!
『Wonderful Story(ワンダフルストーリー)』伊坂 幸犬郎 (著), 犬崎梢 (著), 木下半犬 (著), 横関犬 (著), 友清哲 (編集)
伊坂幸「犬」郎?
「犬」崎梢?
木下半「犬」?
横関「犬」?
貫井「ドッグ」郎?
当代きっての人気作家5人が、「犬」にちなんだペンネームに改名(!?)して夢の競演。昔話でおなじみの犬の思わぬ裏話や、「犬吠埼」で繰り広げられる物語、悪人が連れてきた犬や、人のために働く盲導犬の抱える秘密、そしてやたらと見つめてくる犬の謎とは……。個性豊かな犬たちが踊る、感動ありサプライズありの前代未聞の小説“ワンソロジー"、ここに登場!
『優しい死神の飼い方』知念実希人
犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷……もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。死に直面する人間 を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていた――。天然キャラの死神の奮闘と人間との交 流に、心温まるハートフルミステリー。
『パーフェクトブルー』宮部 みゆき
高校野球界のスーパースターの死を元警察犬・マサが追う!
読むものすべてを魅了する、稀代のストーリーテラー宮部みゆきの世界
長編デビュー30周年×東京創元社推理文庫創刊60周年
高校野球界のスーパースターがガソリンを全身にかけられ焼死するというショッキングな事件が起こった。たまたま事件現場に行き合わせた弟の進也と、蓮見探偵事務所の調査員・加代子、そして俺――元警察犬のマサは、真相究明に乗り出す。社会的テーマと卓抜な人物描写で今日を予感させる、鬼才・宮部みゆきの記念すべき爽快なデビュー長編を新装版で贈ります。
『犬から聞いた素敵な話 涙あふれる14の物語』山口 花
犬から人へ――、人から犬へ――。
ずっと、いつまでも。
実話をもとに人と犬とのキズナを描いた
全14編の感動ストーリー。
『一分間だけ』原田 マハ
ファッション雑誌編集者の藍は、ある日ゴールデンリトリーバーのリラを飼うことになった。恋人と一緒に育てはじめたものの、仕事が生き甲斐の藍は、日々の忙しさに翻弄され、何を愛し何に愛されているかを次第に見失っていく……。恋人が去り、残されたリラとの生活に苦痛を感じ始めた頃、リラが癌に侵されてしまう。愛犬との闘病生活のなかで「本当に大切なもの」に気づきはじめる藍。働く女性と愛犬のリアル・ラブストーリー。
『その犬の歩むところ』ボストン・テラン
【2018年本屋大賞 翻訳小説部門 第3位】
『神は銃弾』で「このミステリーがすごい!」第1位。
『音もなく少女は』で「このミステリーがすごい!」第2位。
名匠ボストン・テランが帰ってきた。
犬を愛するすべての人に贈る感涙の傑作。
傷ついた人々のそばに、いつもその犬がいた。
GIV――ギヴ。それがその犬の名だ。その孤独な犬の首輪に刻まれていた三文字だ。傷だらけで、たったひとり、山道を歩んでいた犬の名だ。彼はどこから来たのか。どこで、なぜ、こんなにも傷だらけになったのか。彼は何を見てきたのか。どこを歩んできたのか。
犯罪が、天災が、戦争が、裏切りがあった。世界が理不尽に投げてよこす悲嘆があり、それと戦い、敗れる者たちを見守ってきた一匹の犬がいた。
この世界の不条理と悲しみに立ち向かった人たちに静かに寄り添っていた気高い犬。
『神は銃弾』でみせた荘厳な世界観、『音もなく少女は』でみせた崇高な人間の強さ、そしてボストン・テランにしか生み出せない乾いた詩情をたたえる文体。傷ついたひとたちの悲劇と救済を描く感動の最新作。
『犬から聞いた素敵な話 喜びのかけ算、悲しみのわり算』山口 花
第1章 飼い主から愛犬へ
1 ルッカ
さぁ、散歩にいこう
風を感じに外にいこう
ルッカ。アイルランド語で「幸せ」という意味。
主人と娘と私に「幸せ」を与えてくれた君を
最後の最後まで抱きしめていたい。
それでいいんだよね、葵ちゃん?
『さいごの毛布』近藤 史恵
犬の終生看護を掲げる、老犬ホームは事件がいっぱい!?
年老いた犬を飼い主の代わりに看取る老犬ホームに勤めることになった智美。なにやら事情がありそうなオーナーと同僚、ホームの存続を脅かす事件の数々――。愛犬の終の棲家の平穏を守ることはできるのか?
『小説 星守る犬<新装版>』原田 マハ (著), 村上 たかし (著)
道ばたでないていた子犬の「ぼく」を、みくちゃんって女の子が拾ってくれた。
みんな一緒の楽しいくらしは、ずっと続くと思っていた。
でも、家族はだんだん離ればなれになって、ぼくは一人取りのこされたおとうさんと「旅」に出ることになったんだ――
日本中が涙した大ヒットコミック、その感動が小説になって蘇る!
『助手席のチェット』スペンサー・クイン
全世界の犬好きを熱狂させた犬ミステリの最高峰。
リトル探偵事務所にある母親から持ち込まれた事件は高校生の娘の失踪だった。元刑事でバツイチの探偵バーニー・リトルは誘拐事件と判断、相棒の大型犬チェットと調査を開始したが、身代金要求はない。父親は単なる家出としてバーニーを解雇してしまう! 警察犬訓練所を優秀な成績で卒業、はできなかったが、それでも優秀な相棒犬チェットは、おのれの嗅覚を信じ、危険もかえりみず、バーニーをサポートする。チェットが犬の視点、犬の心ですべてを語り全世界の犬好きの心を鷲摑みにした史上最強の犬ミステリ『ぼくの名はチェット』(単行本版)改題。
『ソロモンの犬』道尾 秀介
大学生・秋内の目の前で、幼い友人・陽介はトラックに轢かれた。いきなり走り出した愛犬のリードに引きずられての、無惨な事故。陽介は助教授のひとり息子だった。あの時、犬はなぜいきなり走り出したのだろう? 居合わせた同級生たちは関係があるのか…現場で感じた違和感が忘れられない秋内は、動物生態学に詳しい間宮先生に相談して、自分なりの捜査をはじめる。そして予測不可能の結末が…! 青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。
『スパイク』松尾由美
瓜(うり)二つのビーグル犬を連れた林幹夫(はやしみきお)と私・江添緑(えぞえみどり)は、初対面から惹(ひ)かれ合った。驚いたことに、飼い犬の名前も同じ「スパイク」なのだ。ところが再会を約束した日、幹夫は現れなかった。気落ちする緑に、突然、愛犬が話しかけてきた! 「ぼくは幹夫のスパイクだ」と。幹夫の消息を求め、一人と一匹の冒険が始まった――。不思議で切なく愛(いと)おしい、心に沁(し)みる恋の物語。
『ドン松五郎の生活』井上 ひさし
“おれたち犬が仕合せになるには、まず人間が仕合せにならなくてはならぬ”。生れも育ちも葛飾江戸川べり、小説家松沢先生の飼犬ドン松五郎は、仲間と語らって、世直しに立ち上がった。彼らがまき起す珍妙無類な事件の数々……。革命家も神様も手こずった人間の強欲をとことんやっつけ、機知と諷刺で人間社会を翻弄する――漱石先生も脱帽の快作、井上ひさし版「吾輩は犬である」。
『虹の橋からきた犬』新堂 冬樹
「大丈夫。眼には見えなくなるけど、これからもあなたのそばにいるから──」
ペットロスからの希望を描く犬小説!
孤独な男性と一途な犬の永遠の絆。感動長編! いきなり文庫!
「犬コロと仕事のどっちが大事なんだ?」ワンマン社長の南野は、愛犬が病気で定時に帰ろうとする部下に激怒する。だが、これを機に社員一同の不満が爆発し、逆に孤立することに。そんな中、ひょんなことからゴールデン・レトリバーの子犬を飼うことになった彼は、その子犬〝パステル〟の純粋さに触れることで変わり始め、彼らはソウルメイトになっていくが!? 孤独な男性と一途な犬の絆を描く長編。
まとめ|犬が出てくる小説おすすめ20選|心を癒やす感動作からクスッと笑える物語まで、犬と人の絆を描いた名作たち
犬が出てくる小説は、単なる癒やしにとどまらず、人間関係や人生そのものを深く考えさせてくれる作品が多くあります。健気に寄り添う姿や、言葉を交わさずとも伝わる想いは、読む人の心に強く刻まれます。気になった作品があったら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
