
「野菜の【作り方】ではなく、【作るまで】の記録・1人起業マニュアル2026年7月版~新規就農への記録その210」
今日、とある方と、
「新規就農者を増やすための事業」について話す機会があって。
お話しするにあたり、
上手く喋れるかなー、
と不安になり(笑)、
話すことをまとめてみたのです。
で、せっかくまとめたので、
noteに載せておこうかな、と思って、
ぺたっと貼っておきます。
なんか、
農業を仕事にしてみたいなぁ、と、
漠然とでも思っている人が、
ちょっとでも参考になる部分があれば嬉しいです。
今日の記事は、
基本今までnoteに上げてきた記事を
まとめたものになります。
ただ、毎日書いてると、
もう、とっ散らかってしまい(笑)、
私もどこにどんな記事があるか、
わかりにくくなっていて。
もちろん、
マガジンにもまとめたけれど、
どうもしっくりこない。
一度体系的に、というか、
時系列にまとめてみてもいいかも、
と思い始め、
この記事を書いてみました。
元記事へは、
その都度リンクを張ってますので、
もし興味がありましたら
ちらりと覗いてみてください。
で、この記事は、
農業の栽培に関するノウハウは
ほとんど書かれておりません。
なぜならば、
私自身、新規就農したばかりであり、技術的にまだまだ未熟で、
とてもとても
人様に何かを教えるというレベルではないのです。
収益も、専業の割に、
「えっ?!」というレベルだし💦
ただ、自分が今まで
どんなことをやってきたかは書けるかな、と。
なので、あくまでも
2026年7月版のものとして。
もちろん、
成功体験ばかりじゃないし、
収益だって、
「え?それだけ!?大丈夫なの?」というレベルです。
前職のある程度の蓄えと、
半農半介護の支え(親のすねを齧っている、とも言う…)があっての専業農家。
参考になると言うより、
参考にしないほうがいい、
という内容かも知れません。
それでも、
歩き方を少しでも知っていれば、
迷子になる時間も
短くて済むかもしれない。
昔、「地球の歩き方」という本がありましたが、イメージはそれに近いかも。
野菜の「作り方」ではなく、
「作るまで」の記録。
では、はじまりはじまり♪
<就農を決意したきっかけ>
昔、私は、千葉県で32年間、
特別支援学校の教員をやっていたのですが、
途中体調を崩して、
2度休職しました。
仕事の忙しさによる、ガス欠。
簡単に言うと、
そんな感じの理由です。
2度目の休職のあと、再復職。
だけれども、
子どもは好きだけど、
組織で動く、教員という仕事が、
自分にはやはり向いてないことに、
32年目で気づいたのです。
もっと早く気づけや!
とも思いますが、
当時は自分の子どもも小さかったし、
簡単に、
「辞める」という選択はできなかった。
ただ、その頃、
私たち夫婦それぞれの親たちの
介護の問題も浮上。
宮城から千葉に呼び寄せた、
認知症の実母と、
新潟にいる、
寝たきりの義母。
どちらも一人暮らしは難しく、
親の世話をするにも、
遠距離介護はお互いに負担が大きい。
おまけにお互い兄は先立ち、
どうしても私たちが動くことが多い。
ならば、みんな一緒に暮らせば、
いろいろと上手くいくんじゃないか。
いろいろ考えた末、
その年度末に早期退職することに。
そして、選択した新しい仕事が、
今につながる農業でした。
私は2度目の休職をする数か月前に、
千葉で「むそう塾」という
農業グループに参加していました。
なので週一回くらい、
リハビリも兼ね、
その畑に草取りに行くことに。
ただ黙々と
草を取るだけなのですが、
お日様の光を浴びていたのが良かったのでしょう。
気持ちがだんだん前向きになり、
農業の良さを再発見することに。
その後2度目の復職をしましたが、
早期退職することを目標にできたので最後の一年をなんとか完走。
その一年間の間に、並行して、
いろいろ農業の道を探し始めました。
その過程では、
今まで知らなかったこと、
いろんな人との出会い。
発見の連続。
ひとつひとつが
すごく新鮮だったのを覚えています。
<就農までの流れ>
新しい仕事を探すにあたり、
その当時自分のなかには、
個人事業主という概念はなく、
頭の中は、
「働く=会社、組織」でした。
その感覚で、
仕事を探し始めることになります。
○ハローワーク
農業に特化した求人は、
都市部では少ないです。
そもそも、
農業法人自体の数が少ない。
ハローワークの方に、
「農業に特化した求人サイトを探してみては?」
とアドバイスをいただきます。
○ 農業に特化した求人サイト
農業に特化したサイトとして、
以下のようなものがあります。
「あぐりナビ」「農業ジョブ」「農家のお仕事ナビ」「Indeed」
どこのサイトも探しやすいですが、
出会い、というか、タイミング次第。条件面は、給与、年齢制限など
厳しいところが多く、心が揺れます。
○「全国新規就農相談センター」
「農業をはじめる.JP」も
参考になりました。
就農自体のこと、体験のこと、
相談、研修、支援情報など、
細かくまとめられているので、
一度覗いてみるとよいと思います。
○農業フェス
マイナビ、「新・農業人フェア」
「農業EXPO」とか、
「農業就職LIVE」とか、
回ごとにいろんな呼び方があります。
私も3回ほど参加しました。
雰囲気が楽しい、というか、
ワクワクしましたね。
出店する各地域のスタッフも、
担い手を求めているし、
来場する人たちも、
未来を探してる。
盛り上がらないわけがない。
ただ、ほんとに大丈夫かなぁ…
と、不安を感じながらでもあり、
ワクワク半分、
ドキドキ半分という感じでしょうか。
「答えを出す場」、と言うよりも、
「刺激を受けに行く場」かもしれません。
近くで開催されるなら、
足を運んでみるのもいいと思います。
○農業大学校で、知識と技術を体系的に学ぶ。
県にひとつ設置されています。
住んでいる場所によって、
寮もあるところもありますが、
通い辛さがあると思います。
家庭持ちにはハードル高いかも…。
教わる内容は、
慣行農法が中心になると思います。
〇農業法人に所属し、経験を積む
給与は少なめなことが多く、
言わば8-17時勤務のサラリーマン。
夏場は本当にきつい…。
ただ、現場の感覚は、
しっかり学べると思います。
〇家庭菜園
まぁ、ここまで書いておいて、
話の腰を折るようですが、
新規就農を考えるにあたって、
重要なポイントがあります。
それは、これまで少しでも、
実際に土をいじったり、
野菜を作ったりしたことがあるか、
ということ。
農業はまったく初めて、とか、
畑のイメージだけという場合、
新規就農したあと、
現実とのギャップに悩んでしまうことが多いような気がして…。
もし、新規就農という選択に、
時間的余裕があるのなら、
一度家庭菜園を経験してみるのがおすすめです!
市民農園でもいいだろうし、
なんなら庭でも、
プランターだっていい。
野菜を育てること、育つ過程を、
一度体験できると、
必ず見えてくるものがあるはず。
なんでもない土地を、
畑にする方法は、
工夫次第でいろいろありますよ。
「まっさらな土地を畑にするには?」
「しばらく使ってなかった畑を復活させるには?」
やはり、職業選択って
合う合わないが絶対あると思っていて。
いわゆる、相性ですね。
農業は、自然相手で、
思うようにならないことばかり。
体力、気力、
いろんなことを求められる。
そんななか、
好きかどうかは結構重要で。
心折れそうな時も、
精神的に支えてくれる大きな部分だと思うのです。
それに、家族がいて、
今の仕事を辞めて農業に飛び込む、
そんな時に家庭菜園をやっていれば、
家族への説得材料にもなるはず。
「ああ、この人本気なんだな」
「もう、仕方ないわねぇ…」
「今の仕事で辛い辛いと嘆かれるよりも、やりたいことやってもらって家で元気でいてもらった方が、子どもたちのためにもいいか…」
とかとか。
最後の方は、
やけに生々しいですが(笑)💦
ぜひ、検討してみて下さい。
〇地域おこし協力隊
○農業に特化した募集があり、
その地域との条件が合えば、
新規就農と相性がいいことが多いです。
○3年間の収入、住まいが保証される。
これは大きいですよね。
いくら蓄えがあったとて、
安心材料は多い方がいい。
家族への大きな説得材料になるのではないでしょうか。
お金が全てではないけど、
不安の元となるのもやはりお金。
きちんと向き合いたいところです。
○募集要件の縛りがあるので、そこから逸脱した活動は難しい。制度をよく理解することが必要。
(野菜作りをしたいのに、米とか果樹とか畑違いの場合もある)
歳をとっていると、
いろいろアイディアが湧いてきて、
いろいろやりたくなるので、
その縛りが窮屈になりがち。
逆に年齢が若いと、
レールが敷いてあることが安心感につながることも。
○独身で、どこでも行ける、行きたい!ということであれば、
募集時の要件によって、
住居、農地確保など、
ハードルが一気に下がります。
ただ、あくまでもその地域に
「根を張る」という覚悟が必要かと。
将来のことは
もちろんわからないけど、
最初はその気持ちを前面に出したい。その方が、地元の方に
受け止めてもらいやすいです。
○合わなければ、辞める、という保険もかけやすい。
(受け入れ側には迷惑かけるが…)
○地域に期待される分、初めての土地に溶け込みやすいというメリットがある。
結論。
この制度は、
地域おこし協力隊・地域(住民)・地方自治体の「三方よし」の取り組みと言われており、
それぞれの立場で影響しあい、
地域の力を高めていくことで、
地域が元気になる、というもの。
制度を充分理解し、
自分の人生と照らし合わせて、
よし!と、納得して
踏み切ることができれば、
とてもいい制度だと思います。
しかし、逆に
制度を事前に理解しきれないと、
もやもやしたまま
過ごすことになりがち。
地域密着型か、ミッション型かは、
事前にしっかり確認を。
〇半農半X
私の場合のXは、介護。
半農半介護という働き方。
最終的に、
自分はここに着地しました。
自分たちの親の介護をしながら、
農業をする。
親たちには、同居にかかる、
生活費を入れてもらう。
並行して自分は、
農業で収入を得る。
今は、
農業で得られる収入はわずかで、
ぱっと見、
脛をかじっているような状況ですが、
共同生活をする中で、
それぞれが、
それぞれの役割を果たす。
親世代のような、
経済右肩上がりの時代は終わりました。
若者が高齢者を支える、というより、
老若男女、支え合う。
そんな暮らし方もありかな、と。
実際、介護が大変で、
農業に充てられる時間は
細切れになりがちで、
デイサービス等のスケジュールに合わせた毎日だけれども、
なんとか暮らしています。
ただ、介護は、
寿命との背中合わせ。
ある日突然終わりを迎える暮らし。
それは明日かもしれないし、
10年後かもしれない。
簡単に暮らしに組み入れられない。
そこが、介護の難しいところ。
ただ、言えるのは、
日々、
暮らしていかなければならない、
ということ。
できることなら、助け合いながら。
歳を重ねることで、
悲しい思いをしなくてすむように。
それぞれ事情は違うと思いますが、
これからの世の中、
こういう暮らし方もありかな、
と思う今日この頃です。
<就農前後で苦労したことや困ったこと>
〇年齢の壁
支援策のほとんどは、
49歳までが、一つの目安になっていることが多いです。
国の「就農準備資金・経営開始資金」とかもそうですね。
キャリア形成が理由とは思いつつ、
現実的には「第二の人生」として、
農業を選択する層が
一定数いるのではないでしょうか。
50代なら、
一定の貯金や蓄えもあるだろう、
という前提だとは思いますが、
支援をほぼあてにできないことは、
50歳以降の新規就農者は、
覚悟したほうがいいです。
その分、縛りがなく、
自分のやりたいようにできる、
というメリットもありますが。
〇農地の確保
新規就農の、大きな壁。
農地を探す。
農地がなければ、
農業はできない。
探し方としては、
その地域の農業委員会に相談するのが、
一番スタンダード。
ただ、引越しでその土地に入るなら、
家探しの時に、
中古物件で畑付きの物を探すとスムーズかもしれません。
最終的には、畑の部分は、
農業委員会の許可が必要となるものの、
ハードルは一気に下がります。
地元の不動産屋さんに、
ローカルな情報が多いです。
あと、行政で
「空き家バンク」の制度があることも。
この場合、
その後の行政とのやりとりも
互いに「顔」が見えるので、
何かとその後も
配慮してもらいやすいかも。
<農業を実際に始めてみて感じたこと>
〇個人事業主として開業した時の、
農業を始めるノウハウや、具体的な情報が欲しい。
農業を始めたての頃は、
「何がわからないのかわからない」状態の方、意外と多いのではないでしょうか。
私もそうでした。
YouTubeとか、本とかみても、
全然イメージがわかなくて。
それが実際に始めてみると、
「ああ、そういうことか!」
と思えるようになってきます。
その「手探り」時代の歩き方を、
自分の場合のこととして、
書き残していきたい。
野菜の「作り方」ではなくて、
「作るまで」の記録。
〇会計、税務処理は難しいけど、税務署の無料記帳指導が確定申告で助かる。
〇立ち上げ時の準備が大変
農業を始める時に、
農業機械、資材を揃えていくのが、
一からだと本当に大変で💦
最初から大きな借金は避けたいし。
中古の住居を買うのなら、
納屋付き物件とかを探すことで、
離農した方の機械、資材が残っていたりすることがあります。
そういう譲っていただくご縁があるかも。
ただ、新規就農する人にとって、
何が必要なのかは、イメージが
わかなかったりしますが…。
でも、大きな機械がなくても、
工夫次第で、
小さな農業はできます。
お金がないから、
資材がないから、
機械がないから、と、
あきらめることはないです。
借金をせず、
小さく始める方法を選択するのも、
これからの農業の在り方だと思います。
メジャーな方法ではありませんが、
こんなやり方もあるということを、
何かの時に
思い出してもらえたら嬉しいです。
〇販路の確保
農業の仕事は、
「育てる、採る、包む、運ぶ、営業、売る」
1人でやるならば、
トータルで考えねばならないけど、
中でも大変なのは、
販路確保な気がします。
これがしっかりできていた状態で、
農業始められる人は、
すごく少ないとは思いますが、
でも、ここがクリアできないと、
シーズン前の
作付け計画も立てれないのも事実。
まぁ、これは当然と言えば当然で、
やりながら模索していくしかないのでしょう。
地域によっても違うだろうし。
一年やってみることで、
大体の感覚は
掴めてくるとは思いますが…。
〇労働時間の確保
労働時間の確保が、
半農半Xとしては、
介護との両立という点で、
自分としては大変でした。
完全に農業に時間を割けたとしても、
健康を維持しながら
作業し続けるのは、
なかなか大変なこと。
特に高齢な方ほど、
腰痛、膝痛、
慢性的な疲れには要注意。
あと、熱中症…。
昔と今では、
気候環境はまったく違います。
年齢の差も大きい場面です。
胸に手を当てて💦、
ゆっくりぼちぼちいきたいものです。
〇開業1年目を終えての振り返り
開業1年目経った時の文章を
載せておきます。
日々、考え方、価値観が変わり、
それは言わば、
ブラッシュアップするということでもあるかな、と。
来年もまた、書いてみたいです。
最後に
noteに毎日書き続け、
その分量もかなりの量になりました。
流石にごちゃごちゃしてきて、
自分でもこんがらがってきたので、
今年の冬の農閑期を目処に、
新規就農の記録をKindle本にまとめたいと思っています。
農業技術のノウハウ本ではなく、
初めて農業を始める際の、
「歩き方」のような本にしたい。
農業は、
生きていく上で必ず必要なもの。
SNSやAIが発達し、
誰もが情報を発信でき、
活用できる時代になったけれど、
まだまだ職業として成立しにくい。
それを今後変えることができるのか。
始めるには、すごくエネルギーが必要なのも事実ですが、
いろんな人が農業に関わることで、
「食べること」を
輸入に頼らなくて済む、
新しい農業のカタチが、
見えてくるかもしれない。
いろんな人が、
今までにない方法で
農業に関われる未来を描きたい。
できることなら、
会社や組織で働くことは難しくても、
自分のペースで、
仕事として関われる未来を。
その答えとしての、1人起業。
生き辛さを感じる人が、
生きることを諦めなくて済む、
一つの「仕事」として成立させたい。
こんな生き方もあるよ、と
そっと伝えたい。
そんなことを真面目に考える、
アラカンおじさん。
まずは、自分の畑、
軌道に乗せれるよう、がんばります。
今日もお読みいただき、
ありがとうございました。