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「地域おこし協力隊と新規就農の相性について」新規就農への記録・その15

    無事に済む場所が決まり、
    今度は仕事探し。
    まだまだ完全な新規就農は自信がなかったので、
    やはりどこかの法人に所属して経験を積もうか…。
    でも、実際どんなしごとがあるんだろう…

    で、いろいろネットで検索していたら、
    2023年2月。
    「地域おこし協力隊」の募集を見つけました。
    案外、上越市でたくさん募集している。
    でも、勤務開始日が4月1日。
    その時の仕事を3月31日まで勤める予定でいたので、
    さすがに翌日からの勤務はきつい…。
    ん?妙高市は、7月1日からだ。
    引っ越しも大掛かりになるし、
    ちょっとタイトかな…。

    ここで、地域おこし協力隊について、簡単にふれておきます。
    はじめに結論を書きますと、
    地域おこし協力隊と言いう制度と、新規就農は相性がいいです。
    うまく制度を活用すると、農業を学びつつ、地域の中で就農していくこともスムーズに進む気がします。
    ただ、事前に制度をしっかりと理解することが大切です。
    新規就農の入り口として、協力隊はひとつの選択肢になるのではないか。
    今回はそんなお話を書いてみたいと思います。

    地域のこし協力隊。
    いわゆる地域おこし協力隊です。
    新潟県妙高市は、地域住民が主体となった助け合い、支え合いの維持・向上による「地域のこし」に協力することを目的として、地域「のこし」と言っています。

    では、地域のこし協力隊とは何なのか?どんな制度なのか。
    妙高市役所のホームページには、次のような記載があります。
    >>>>>>>>>>>>>
    人口減少や高齢化などが進んでいる地方に、地域力の維持・強化を図る目的で都市部からの人材を受け入れ、地域資源の発掘・活用などの地域が求める活動に協力していただく制度です。
    隊員は、市が委嘱し、地域協力活動を行う中で、活動を事業化したり、新たな生業を見つけたりしながら最長で3年間活動し、任期終了後も定住・定着につながるよう支援する制度です。
    また、隊員になる前に短期間で活動が体験できるインターン制度もあり、実際の生活や活動を通じて、妙高市の魅力を感じていただくことで、本格的な委嘱につなげていきます。
    なお、全国的には「地域おこし協力隊」と呼ばれています。
    >>>>>>>>>>>>

    全国各地で、協力隊の方々が活動しています。
    地域おこし協力隊・地域(住民)・地方自治体の「三方よし」の取り組みと言われており、それぞれの立場で影響しあい、地域の力を高めていくことで、地域が元気になるーーー。
    制度を十分理解し、自分の人生と照らし合わせて、
    よし!と納得して踏み切ることができれば、
    とてもいい制度だと感じています。
    しかし、逆に制度を事前に理解しきれないと、
    もやもやしたまま過ごすことになりがちなのかな、と…。
    以下にメリットデメリットを書いてみます。

    <メリット>

    〇地域に溶け込みやすい!

    初めての土地での生活は、なかなか溶け込みにくいものです。
    特に地方では、どんな人物か?ということが分からず、
    住民の方々も受け止めにくいように感じます。
    そこで「協力隊」という立場だと、
    話がスムーズに進むことが多かったです。
    特に私のような人見知りの人間には、地元の方々と知り合うとき、
    「協力隊」という肩書に随分と助けられました。

    <デメリット>

    〇制度を理解していないと、「入口」を間違ってしまいがち。

    協力隊には、地域密着型(フリーミッション型とも言うかも)と
    ミッション型という種類があります。
    ざっくり言うと、地域密着型(フリーミッション型)は、
    昔からある「自分の経験や知識」を活かして「自由に」活動するタイプ。
    だけども、自由すぎて「何をやっていいかわからない」という人も多かったようです。
    逆にミッション型は、「地域の人と〇△をやってください!」と
    課題が与えられているタイプ。
    なので、地域密着型で戸惑う人には、
    「過ごし方」がはっきりしていて、活動しやすいとも聞きます。

    どっちがいいかとは一概に言えないのですが、
    私の個人的な感触としては、やってみたいこと、試してみたいこと、
    アイディアがたくさんある人、いろんな人と関わることが大好きな人は、
    地域密着型がおすすめな気がします。
    逆に、やることが決まっている方が安心、
    という人にはミッション型が良いと思います。

    というか、歳を重ねた人は、今までの経験があるから、
    「引き出し」がたくさんある分、
    きっと慣れてくるといろいろやりたくなっちゃうんじゃないかなあ…。
    「これやったら面白そう!」「これやったら、みんなが笑顔になる!」
    …こういうのがやっぱり、協力隊の役割というか、
    地域活性化の原点な気がします。
    「外」の視点が加わる的な。
    なので、可能性のたくさんあるこの制度。
    ぜひ活用して「三方よし」の時間を過ごしてほしいです。

    「地域のこしき協力隊」との出会い

    で、私の話で言うと、私が活動していたのは、ミッション型。
    「ブドウ作りのお手伝いをする」というもの。
    自分の中で「農業と関わっていきたい」「農業のことをもっと知りたい」と思っていた時に、このミッションの募集を見て、
    「農業関係だ!」と飛びついたわけです。

    御世話になったのは、「坂口げんき農場」さん。
    スタッフの方々が、60歳以上の方々が多く、
    70代とかでも、自分なんかより全然身体が動く!
    そしてみなさん、ほんとにたくさんお酒を飲む(笑)!
    日本酒の一升瓶、中身は水ですか?というくらい、
    それはそれはぐいぐい飲んでいらっしゃる(笑)。
    作業のこと以外にも、農業のこと、世の中のこと、ほんとうにいろいろ教えていただきました。
    というか、とてもかわいがっていただきました。
    なんて言うのか、懐が深いというか…。
    こんな自分を受け止めていただけたことに、
    もう、言葉では言い表せないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。

    ただ、私が今まで関わってきたのは野菜関係。
    ブドウは「果樹」です。
    似ているようで、全く感覚が違います。
    今までの自分の経験が全く活かせない。
    ゼロからのスタートで、なんのお役にも立てていない気がして、
    申し訳なく思うことが続きます。

    そうこうしているうちに、
    自分の母、妻の母との同居生活も、
    介護度が二人ともどんどん上がり、
    休みをいただくのもだんだん辛くなってきました。
    そもそも年休も少なかったし、
    前の職場のように介護休暇制度なども立場的になく、
    そうこうしているうちに、ぐんぐん年休が無くなり、
    ちょっとこれは長く務めるのはむりかな…と思い、
    最終的に、1年2か月弱で活動を辞めることになりました。
    そこは、会社員と一緒ですよね。
    あくまでも、市役所の組織の中で働く、ということなので。
    まあ、こればかりは仕方ない。

    ただ、やはり協力隊のいいところは、
    自分と向き合う時間がたくさん持てること!!
    これに尽きる。そのための最長3年間の任期なのだと思います。
    自分もやっているうちに、
    こんなこともやってみたい、こうしたら面白そう、と
    自分の中で次々とアイディアがわいてきて、
    実際に試したくて仕方なくなってきて。
    でも、あくまでも「仕事」はミッションが決まっている。
    月曜から金曜まで、8時~17時の仕事。
    その兼ね合いが、自分には難しかったように感じています。

    もっと自分が若かったら、違った過ごし方ができたのかもしれない。
    また、違った出会いもあったのかもしれない。
    ただ、その時その時に、しっかりと向き合ってきたことは事実。
    出会えた方々に感謝の気持ちを持ちながら、
    この協力隊の経験を無駄にしないような生き方を
    これからしていきたいと思っています。




     
     
    野菜を作り始め4年目。今春新潟県妙高市で新規就農しました。農薬と化学肥料、大きな機械を使わず、一人でどこまでできるのか。畑や日々の様子などを書いていきます。 HP:「はたけのいす」https://hatakenoisu.com メール:gattanmappu@gmail.com

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