メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

拝啓、人の葵ぞ 第話

    蒌韍 葵

    あらすじ
     䜐藀葵は幌少期からむマゞナリヌフレンドの 高橋薫ず共に過ごしおきた。
     転校をきっかけに薫ず離れるこずになり、そしお成長ず共に薫の存圚は消えおいく。
     やがお倧人になった葵は、自分を守る為に新たなる人栌を構築した。 

     ひず぀の身䜓に人が同居し、それぞれが尖った方向から葵ずいうひずりの人間を成長させるヒュヌマンドラマです。

    あらすじ166文字

    ◇ 

    「葵ちゃん、今日はシロツメクサで冠䜜ろうよ」
    「ええ 瞄跳びがいいな。今床䜓育の授業で䜜るじゃない」

     わたしは築幎を超えるボロアパヌトの前にある小さな児童公園で䞀時間皋シロツメクサを集めおいた。この呚囲には花畑のようにシロツメクサが咲いおいるので、勝手に毟ったずころで誰かに咎められる事もない。
     冠を䜜らないで瞄跳びを䜜る為にシロツメクサを重にしおいる様子を芋お、薫ちゃんはしょんがりず項垂れた。

    「なんで、薫ちゃん悲しそうな顔しおるの」
    「だっお、葵ちゃんが冠䜜らないっお蚀うから  」
    「ちがうよ、だっお冠はすぐ䜜れるじゃない。瞄跳びの方が時間かかるからさ、わたしの瞄跳び出来たら薫ちゃんの冠䜜るよ」

     そう、薫ちゃんは県鏡であたり芖力が良くないらしい。い぀もシロツメクサを線む工皋になるずできない、ず悲しそうに顔をくしゃくしゃにしお懇願しおくる。頌られるこずが嬉しかったわたしは、い぀も薫ちゃんず䞀緒にいた。
     今も、薫ちゃんに冠を䜜るよず蚀った瞬間、圌女はほんのりず嬉しそうに口角をあげおいた。

    『ありがずう、葵ちゃん』 
    「うん、あず本くらいずったら出来るんじゃないかな、ねえ薫ちゃん」

     わたしが熱心にシロツメクサを集めお、埌ろを振り返るずそこに薫ちゃんの姿はなかった。勿論、携垯電話なんお存圚しない時代の話だ。もう倕方だし、きっず薫ちゃんは家に垰ったんだな。わたしもよいしょ、ず腰を䞊げるず途䞭たで線んだシロツメクサの瞄跳びをびゅん、ず䞀回回した。
     重だず、倚分切れないような気がしおいた。でも耐久性はそこたでない。だったら、もう少し長くしお  
     あれこれ考えおいるず西口の方から兄貎が垰っおきた。わたしはシロツメクサの瞄跳びを持ったたた兄貎におかえり、ず声をかける。

    「なんだ、たたそんな雑草で遊んでたのかよ」
    「雑草じゃないよ、これで瞄跳び䜜るんだよ。今日も薫ちゃんず遊んでたもん」
    「薫ちゃん どこの子だ」
    「え、薫ちゃんは薫ちゃんだよ。県鏡かけおお、髪の毛短くお、い぀もおずなしいから男子にいじめられたり、県鏡取られたりするから、わたしが守っおるんだよ」

     兄貎が䞍思議そうな顔をしおいたが、呚蟺のシロツメクサがごっそり匕き抜かれおいる光景をみお、蚌拠隠滅しないずダバむず悟ったのだろう。靎で穎になっおいる堎所を埋めお、わたしに先にアパヌトに戻るように顎で合図した。


    ◇


    「わたしね、転校するこずになったの」
    「  そう」

     涙が止たらなかった。倧奜きな薫ちゃんず別れるのが぀らい。
     わたしが䜏んでいたアパヌトは築幎を超える垂営䜏宅。老朜化が酷く、壁からワラゞムシが出おくる皋の穎が開いおおり、毎床そこをガムテヌプで封印する堎所が増えた。

     奜奇心でそのガムテヌプを床はがしたこずがあったものの、すぐに浅はかな自分を恥じた。広がる真っ黒のうじゃうじゃした光景に蚀葉も出なかった。すぐに粘着力の萜ちたガムテヌプで蓋をしたが、䜕匹か家の䞭に居座っおしたったので父に酷く怒られたのを芚えおいる。

     隣の棟はもう幎くらい前から無人になっおいた。どうやら解䜓工事が始たったらしい。わたし達も匕っ越しをするか、それずも別の家を借りるか遞択を迫られおいたが、今の孊校を倉えたくないずいう姉の匷い垌望もあり、結局匕っ越しをするこずになった。

    「葵ちゃん、どこにいくの」
    「えっず  M町っおずころ」


    「遠いね」
    「うん」

     子䟛の足ではずおも簡単に䌚える距離ではなかった。
     薫ちゃんはそれ以䞊䜕も蚀わなかった。わたしも明日が匕っ越しだったし、もう孊校には転校届っおや぀が出されおいるから、薫ちゃんに䌚うのは今日が最埌だ。

    「薫ちゃん、匕っ越ししおも、わたしのこず、忘れないでね」
    「勿論だよ。私にずっお、葵ちゃんはずっず、ずっず倧事な友達だよ」

     涙で薫ちゃんの顔が芋えなかった。わたしは錻氎を垂らしおぐずぐずしおいたが、薫ちゃんも泣いおいた。県鏡を癜く曇らせお、癜い肌を赀くさせおトナカむみたいになっおいた。
     わたしよりもセンチくらいちっちゃくお、倧きな黒瞁県鏡をかけおお、ショヌトカットが䌌合うけど、それのせいで男の子みたいに蚀われお、運動はそんなに埗意じゃないけど、頭が良くおわたしに色々教えおくれた倧切な友達。

     父のクラりンに乗り、わたしは幎ちょっず過ごしたアパヌトを跡にする。その手には、薫ちゃんが必死に䜜っおくれたシロツメクサの冠がしっかり握られおいた。




    ◇    次ぞ◇   マガゞン


    ★マガゞン

    ★各話リンク
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話
    第話

     
     
     
    珟圚過去䜜ブラッシュアップし぀぀2025.12月〜ネトコン、2026.2月〜恋愛小説投皿のためなろうずアルファポリスメむンに党力でいきたす。こちらは初期版ず掻動報告。BLは「アルファポリス」母䜓に倉曎、その他過去䜜「小説家になろう」「カクペム」楜しんでいただけるず嬉しいです🍀

    あなたぞのおすすめ