
一日一食にしたからとて、何かが大きく変わる訳でもない。ただ痩せただけ。
きっかけは、今年の一月だったと思う。寝てる間に止まってたのな、呼吸が。それが二回あった。
おそらくは、睡眠時無呼吸症候群発生時に偶然覚醒してしまった状態だと思う。
「あ、死ぬんやな、俺」と。
死ぬ、死ぬ、死ぬ。どうせ死ぬ。どうせ死ぬんやからと、まずはヨガを二回だけ習う。
だがその前に、デブデブのこの身体、ヨガどころちゃうやろと、そこからひたすら歩いた。
その代わり、正しい姿勢を心がけながら、倒れるまで歩いた。どうせ死ぬのだから、別に倒れてもいい。
長く歩く秘訣をヨガの本で知った。できるだけ視線を散らすこと。腕の力は完全に抜き切る。足ではなく、胴で歩く。そんな感じ。
気がついたら、片道10.6kmの道のりを、4時間で往復していた。20分で1.7km歩くから、この計算で合ってると思う。
それが三月だった。三月だけで4kg痩せたけど、何かが足りない。どうせ死ぬのに。パンチが足りない。どうせ死ぬのに。
どうせ死ぬんだから、四月十五日から一日一食にしてみた。それまでに18時間断食を何回かしていて、これは24時間もいけるぞ、と。
正直、デブの時から既に食べるのが苦痛だった。何でこんなに食わなきゃいけないのと。嫌なら食わなければいいのだ。どうせ死ぬんだから。
結局、それから半年以上生きている。人は腹八分目で不老長寿で腹四分目で仏に近づくと聞いたが、特に仏ではない。
でもいま思えば、「どうせ死ぬ」と思った瞬間から、自分の脂肪から先に天国へ送り始めたというか。そういう解釈も成り立つ。
まずは、結果だけ。(左の数字は2月1日のデータ)
体重75.9kg ▶︎ 57.9kg
体脂肪率28.9% ▶︎ 19.5%
BMI27.2 ▶︎ 20.8
一日一食で唯一感じたメリットは「便利なこと。」朝だけ食べたら一日持つから。それくらいじゃないかしら。うん、それくらいかも。
(終わり)
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