結論: 2026年9月28日時点で、ChatGPTの通常チャットでGPT-5.6 Solが動くのはPlus(月20ドル=約3,000円/1ドル150円換算)以上の有料プランだけです。Plusが選べる思考レベルはInstant・Medium・Highの3段階まで、Extra HighとGPT-5.6 Sol Pro・GPT-6 ProはPro・Business・Enterprise限定で、Free・Goの通常チャットはGPT-5.6 Lunaが担当します。
2026年9月のスナップショット: 9月22日にGPT-6 Sol・GPT-6 LunaがChatGPT WorkとCodexへ投入され、この2つの面での主役はGPT-6世代に移りました。一方で通常のチャット(Chat)は引き続きGPT-5.6 Solが担当し、最上位オプションだけがGPT-6 Astra由来のGPT-6 Proに置き換わっています。さらにGPT-5.5は2026年10月14日に全プランのChatGPT・ChatGPT Work・Codexから引退することが公式に告知済みです。
この記事の要点:
- 通常チャットでGPT-5.6 Solを動かせるのはPlus以上。Free・GoはGPT-5.6 Lunaで、日常的なテキストチャット自体は不正利用防止の範囲内で無制限
- Plusで選べるのはInstant・Medium・Highまで。Extra High・GPT-5.6 Sol Pro・GPT-6 ProはPro・Business・Enterpriseのみ
- API単価は2026年7月30日と8月21日の2回の値下げを経て、GPT-5.6 Solが入力4ドル・出力20ドル/100万トークン(約600円・約3,000円)まで下がっている
- ChatGPT WorkとCodexは9月22日からGPT-6 Sol・GPT-6 Lunaに切り替わり、GPT-5.6世代のTerra・Lunaを前提にした社内手順は棚卸しが必要
対象読者: ChatGPTでGPT-5.6を実際に試したい個人ユーザー・法人でのプラン選定を検討している担当者
読了後にできること: 自分の契約プランでGPT-5.6のどの思考レベルが使えるかを判断し、モデル選択メニューで実際に切り替えられるようになります
ChatGPT 5.6とは?2026年9月28日時点でどのモデルが動いているか
「ChatGPT 5.6」という言い方で探されているのは、2026年7月9日に一般提供が始まったOpenAIのモデル世代「GPT-5.6」のことです。2026年9月28日時点で、ChatGPTのどの画面でどの世代が動いているかは面ごとに分かれています。

| 使う場所 | 2026年9月28日時点で動いているモデル | 備考 |
|---|---|---|
| ChatGPT 通常チャット(有料プラン) | GPT-5.6 Sol | Instant/Medium/High/Extra Highを駆動 |
| ChatGPT 通常チャット(Free・Go) | GPT-5.6 Luna | Solへのアクセスはなし |
| 通常チャットの最上位オプション | GPT-5.6 Sol Pro/GPT-6 Pro | GPT-6 ProはGPT-6 Astraで動作 |
| ChatGPT Work | GPT-6 Sol・GPT-6 Luna | 2026年9月22日から |
| Codex | GPT-6 Sol・GPT-6 Luna | 同上。GPT-6 Astraも選択可 |
| OpenAI API | GPT-5.6 Sol/Terra/Luna+GPT-6各モデル | 並行提供。GPT-5.6世代の廃止予定は未告知 |
つまり「ChatGPT 5.6を使いたい」という話の答えは、普段のチャット画面ならGPT-5.6 Solのことで、これは今も現役。一方、ChatGPT WorkやCodexで「GPT-5.6 TerraやLunaを選ぶ」という2026年7〜8月ごろの手順は、9月22日以降は当てはまりません。ここが最も誤解されやすいポイントです。
モデル世代そのものの性能・ベンチマーク・料金の全体像はGPT-5.6完全ガイド|ChatGPT料金・性能、GPT-6 Astraとの機能差はGPT-6 AstraとGPT-5.6 Solの違い5つで整理しています。
ChatGPT5.6・GPT5.6・チャットGPT5.6は同じもの?表記ゆれの整理
検索では「chatgpt5.6」「gpt5.6」「チャットgpt 5.6sol」のように、スペースなし・カタカナ・小文字が入り混じった書き方が使われます。これらはすべて同じ「GPT-5.6」モデルファミリーを指し、別製品ではありません。混同しやすい呼び名を先に整理しておきます。
| 見かける表記 | 正式な呼び方 | 実体 |
|---|---|---|
| ChatGPT 5.6/chatgpt5.6/チャットGPT5.6 | ChatGPT上のGPT-5.6 | ChatGPTという製品で動くGPT-5.6世代のこと |
| GPT5.6/GPT-5.6 | GPT-5.6 | モデル世代の名前。単体の製品名ではない |
| 5.6sol/GPT5.6 Sol/チャットGPT 5.6ソル | GPT-5.6 Sol | GPT-5.6世代の最上位(フラッグシップ)モデル |
| Sol Pro/5.6 Pro | GPT-5.6 Sol Pro | Solの最上位オプション。Pro・Business・Enterprise限定 |
| GPT-6 Pro | GPT-6 Pro | GPT-5.6ではなくGPT-6 Astraで動く別枠のProオプション |
注意したいのは最後の2行です。同じ「Pro」でもGPT-5.6 Sol ProとGPT-6 Proは中身の世代が違うモデルで、利用枠も別に設定されています。「Proプランに入ったからPro表記は全部同じ」という理解のまま社内に説明すると、利用枠の見積もりがずれます。
なお「ChatGPT 5.6」という製品バージョンは存在しません。ChatGPTというアプリのバージョンとモデル世代は別管理で、モデル選択メニューに出てくるのは思考レベルの名前(Instant・Medium・High・Extra High・Pro)です。
チャットGPT 5.6 Solとは?Sol・Terra・Lunaの違いと今の立ち位置
GPT-5.6は単一のモデルではなく、Sol・Terra・Lunaという3つの能力階層からなるモデルファミリーです。OpenAI公式ブログは命名ルールを「the number identifies a model’s generation, while Sol, Terra, and Luna identify durable capability tiers that can advance on their own cadence(数字がモデルの世代を示し、Sol・Terra・Lunaは各世代の中で独自のペースで進化できる能力階層を示す)」と説明しています。

- Sol: フラッグシップ。コーディング・ナレッジワーク・研究・サイバーセキュリティ・科学・コンピュータ操作・デザインなど、複雑な業務向け
- Terra: バランス型。公式発表では「GPT-5.5と競合する性能を保ちながら2倍安い」と説明された、日常業務向けの階層
- Luna: 最速・最安。大量の軽い処理を低コストでこなす用途向け
ここで2026年9月28日時点の立ち位置を正確に押さえてください。「Sol・Terra・Lunaの3つから選ぶ」という体験が残っているのはOpenAI APIだけです。ChatGPT WorkとCodexは9月22日にGPT-6 Sol・GPT-6 Lunaへ切り替わり、通常チャットではもともとSolしか選べません。つまり「チャットGPTでTerraを選ぶ」という操作は、どの画面にも存在しません。
3モデルの仕様とAPI単価(2026年9月28日の公式値)
OpenAIの開発者向けドキュメントで2026年9月28日に確認した値です。1ドル150円換算の金額を併記しています(すべて100万トークンあたり)。
| モデルID | 入力 | キャッシュ入力 | 出力 | コンテキスト長 |
|---|---|---|---|---|
| gpt-5.6-sol | 4ドル(約600円) | 0.4ドル(約60円) | 20ドル(約3,000円) | 1,050,000トークン |
| gpt-5.6-terra | 2ドル(約300円) | 0.2ドル(約30円) | 12ドル(約1,800円) | 1,050,000トークン |
| gpt-5.6-luna | 0.2ドル(約30円) | 0.02ドル(約3円) | 1.2ドル(約180円) | 1,050,000トークン |
3モデルとも最大出力は128,000トークン、知識のカットオフは2026年2月16日です。発表当初の単価(Solが入力5ドル・出力30ドル)を載せている解説記事が今も多く残っていますが、2026年7月30日にLunaが80%・Terraが20%、8月21日にSolが20%超の値下げを受けているため、古い数字のまま試算すると実コストと合いません。他社モデルを含めた横断比較は主要AIモデルAPI料金 横断比較、コンテキスト長の比較は主要AIモデル コンテキスト長 横断比較にまとめています。
プラン別 GPT-5.6の使える範囲【2026年9月28日時点の一覧表】
OpenAI公式ヘルプセンター「GPT-5.6 and GPT-6 Pro in ChatGPT」の記述をもとに、通常のChatGPT会話での利用可否をプラン別にまとめました。

| ChatGPTプラン | Instant・Medium・High (GPT-5.6 Sol) | Extra High (GPT-5.6 Sol) | Pro (Sol Pro/GPT-6 Pro) |
|---|---|---|---|
| Free | 非対応(Lunaが担当) | 非対応 | 非対応 |
| Go | 非対応(Lunaが担当) | 非対応 | 非対応 |
| Plus | 対応 | 非対応 | 非対応 |
| Pro | 対応 | 対応 | 対応 |
| Business | 対応 | 対応 | 対応 |
| Enterprise | 対応 | 対応 | 対応 |
Free・Goは「無制限だがLuna」
Free・GoプランはGPT-5.6 Lunaが既定で、日常的なテキストチャットは不正利用防止措置の範囲内で無制限に使えます。ただしファイルアップロード・画像生成・音声・データ分析などは別枠の上限が残ります。「無料で無制限」という言葉だけが独り歩きしやすいので、社内案内では「テキストの往復だけが無制限」と書き分けてください。無料版でできることの線引きはChatGPT無料版の制限とできることで詳しく扱っています。
Pro枠は「週」「月」で数える
Pro・Businessの最上位オプションは、メッセージ数の枠が週単位・月単位で決まっています。公式ヘルプに記載されている枠は次のとおりです。
| プラン | GPT-6 Pro/GPT-5.6 Sol Proの枠 |
|---|---|
| Pro(100ドル=約15,000円) | 週50メッセージを2モデルで共有 |
| Pro(200ドル=約30,000円) | GPT-6 Proが週200、GPT-5.6 Sol Proが日170(別枠) |
| Business Standard | 月15メッセージを2モデルで共有 |
| Business Premium | 週50メッセージを2モデルで共有 |
法人でここを読み違えると危険なのがBusiness Standardの「月15」です。Proオプションを使う前提で業務を設計すると、1人あたり月15メッセージは3営業日ももちません。Pro級の思考を日常的に使う職種がいるなら、その人だけPremiumに上げるか、Extra Highまでで足りる設計に落とすかの二択になります。
法人はどこまで必要か
日常的な文書作成・要約・下書きであれば、PlusのMedium・Highでも十分にGPT-5.6の恩恵を受けられます。一方、長時間の複雑な調査・大規模なコード変更・込み入った意思決定支援が多い部署だけPro・Business・Enterpriseへ引き上げる、という段階的な判断がコストとのバランスを取りやすいでしょう。Business・Enterpriseのワークスペースでは管理者が利用可能なモデルを制限できるため、契約プランだけでは使える範囲が決まらない点にも注意してください。
ChatGPTのモデル選択はどこ?GPT-5.6 Solを使う3ステップ
「モデル選択がどこにあるか分からない」という質問は、画面ごとにメニューの位置が違うことが原因です。通常のチャットはチャット入力欄の付近、ChatGPT WorkとCodexでは公式ドキュメントのとおり入力欄の下(below the composer)にモデル切替が表示されます。

- モデル選択メニューを開く: 通常チャットは入力欄付近のモデル名表示をクリック(Web・デスクトップ・モバイル共通)。ChatGPT Work・Codexは入力欄の下にある切替から選ぶ
- 自動切り替えの設定を確認する: メニュー内の設定から、複雑な質問のときに自動でInstantからMediumへ切り替わる挙動のON/OFFを確認する
- 思考レベルを手動で選ぶ: 「Instant」「Medium」「High」「Extra High」(いずれもGPT-5.6 Sol)、「Pro」(GPT-5.6 Sol ProまたはGPT-6 Pro)から用途に応じて選択する
2026年7月からの変更点:Instantも今はSol
ここは見落とされやすい変更です。かつて「Instant」はGPT-5.5 Instantが担当していましたが、2026年9月28日時点の公式ヘルプでは、対象の有料プランにおいてInstant・Medium・High・Extra Highのすべてを駆動するのはGPT-5.6 Solと説明されています。「Instantを選ぶと古い世代に落ちる」という理解は現行仕様と合いません。
自動切り替えのときの挙動
自動切り替えがONの場合、簡単な質問には「Instant」が、込み入った質問には自動的に「Medium」が使われます。手動で「High」「Extra High」を選んだときの利用量は、自動切り替え分とは別にカウントされる仕組みです。
動いているモデルを確認する
今どの思考レベルが動いているかを確認したいときは、次のプロンプトを送ってみてください。
今の回答は、GPT-5.6 Solのどの思考レベル(Instant/Medium/High/Extra High/Pro)で生成されましたか?
モデル名と思考レベルを教えてください。ただしモデル自身の自己申告は正確でないことがあります。確実に判断したい場合は、モデル選択メニューの表示と、プランごとの提供範囲(前掲の表)を突き合わせるのが確実です。
この記事の内容を社内で使うなら
要点と手順をまとめた資料を無料で受け取れます。研修4,000名以上・支援100社以上の実績をもとに、自社の業務に当てはめる相談も30分から受け付けています。
ChatGPT PlusでGPT-5.6 Solはどこまで使えるか
Plus(月20ドル=約3,000円)で使えるのはInstant・Medium・Highの3段階までです。より長く深く考える「Extra High」と、最上位の「Pro」(GPT-5.6 Sol Pro/GPT-6 Pro)は、Pro・Business・Enterpriseへの加入が必要です。
| やりたいこと | Plusで足りるか | 足りない場合の選択肢 |
|---|---|---|
| 議事録要約・メール下書き・資料のたたき台 | 足りる(Instant/Medium) | — |
| 複数条件の比較検討・設計レビュー | 足りる(High) | — |
| 長時間の調査や、反証まで織り込んだ検討 | 足りないことがある | Pro以上のExtra High |
| 長時間走り続けるワークフローの自動実行 | 足りない | Pro以上のSol Pro/GPT-6 Pro |
| 社内データと連携した業務エージェント | プラン外の話 | ChatGPT Work(GPT-6 Sol・Luna) |
Plusの位置づけを一言でいえば、「GPT-5.6 Solの頭脳は使えるが、考える時間の上限が短い」プランです。Extra Highが必要になる場面は、実務では「一度きりの重い意思決定」に偏ります。全社でPro以上に上げるより、該当者を数名に絞るほうが費用対効果は出しやすいでしょう。料金面の詳細はGPT-6 Astra料金|ChatGPTプラン別とAPI単価もあわせて確認してください。
あわせて読みたい(2026年9月更新の関連記事)
「GPT-5.6が表示されない」ときの原因と対処法
モデル選択メニューにGPT-5.6 Solが表示されない場合、考えられる原因は主に4つです。OpenAI公式は「GPT‑5.6 is gradually rolling out to eligible ChatGPT plans(GPT-5.6は対象プランに段階的にロールアウト中)」と明記しており、対象プランでも即座に全員へ表示されるわけではありません。
- ロールアウト中で自分のアカウントにまだ届いていない: 公式ヘルプも「モデル選択メニューにGPT-5.6 Solが見当たらない場合、まだ自分のアカウントで利用できない可能性がある」と案内しています
- プランがそもそも対象外: Free・Goの通常チャットは非対応です(GPT-5.6 Lunaが担当)
- 管理者によるモデル制限: Business・Enterpriseのワークスペースでは、管理者がメンバーごとに使えるモデルを制御できます。会社アカウントならまず管理者に確認してください
- サインインしているアカウントの違い: 個人アカウントと会社アカウントを併用している場合、想定と異なるアカウントでログインしているケースがあります
思考の利用上限に達したとき
手動で「Medium」「High」「Extra High」を選んで推論の上限に達すると、ChatGPTは利用可能な別の推論モデルに切り替えて応答を続けることがあります。エラーで止まるわけではなく、別モデルにフォールバックする仕様です。リセット時刻が表示されている場合は、それまで待つか他のレベルを使うかで対応できます。
「Work・Codexで5.6が見当たらない」は正常
2026年9月22日以降、ChatGPT WorkとCodexのモデル一覧はGPT-6 Sol・GPT-6 Lunaに切り替わっています。この2つの面でGPT-5.6 Terraや5.6 Lunaが見つからないのは不具合ではなく仕様変更です。Codex側の操作はCodexの使い方 完全ガイド、GPT-5.6世代でのCodex運用の経緯はCodexでGPT-5.6使い方|Sol/Terra/Lunaを参照してください。
2026年10月14日のGPT-5.5引退に向けて管理者がやること
OpenAIは2026年9月中旬に、GPT-5.5を2026年10月14日に全プランのChatGPT・ChatGPT Work・Codexから引退させると告知しました。Codexにおいて公式が案内している移行先はGPT-5.6 Sol(gpt-5.6-sol)です。この期日は「モデルが1つ消える」だけの話ではなく、社内に散らばった設定が同時に壊れる日です。

公式が「引退日までに更新すること」として挙げているのは次の5カ所です。棚卸しのチェックリストとしてそのまま使えます。
| 点検する場所 | よくある実体 | やること |
|---|---|---|
| 保存済み設定(saved settings) | 個人が固定したモデル指定 | GPT-5.6 Solへ変更 |
| ワークスペース既定(workspace defaults) | 管理者が決めた全社既定モデル | 現行世代へ差し替え |
| カスタムエージェント | 部署別に作り込んだ業務エージェント | モデル指定を洗い出して更新 |
| スケジュールタスク | 定時実行のレポート生成など | 実行前に止まらないか確認 |
| スクリプト | モデル名を直書きした社内ツール | モデルIDを検索して置換 |
API側も期日が並んでいます。2026年9月28日時点の公式deprecationsページでは、gpt-5.4-cyberが2026年10月1日、旧GPT-5/o3系スナップショットが2026年12月11日に停止予定で、移行先としてそれぞれgpt-5.6-cyber、gpt-5.6-sol/gpt-5.6-terra/gpt-5.6-lunaが指定されています。GPT-5.6世代そのものの廃止予定は、2026年9月28日時点で公式に記載がありません。
この手の「世代交代で静かに壊れる社内資産」は、モデル名以外にも広がります。点検の型はAIモデル世代交代で腐る5つの社内資産と点検の型にまとめました。
ChatGPT Work・Codex・APIでの使い分け
「Sol・Terra・Lunaはどれを選べばいいのか」という質問の前提が、2026年9月22日を境に変わりました。通常チャットでは元々Solしか選べず、ChatGPT WorkとCodexはGPT-6世代に移行したため、GPT-5.6の3階層を自分で選び分けられるのはAPIだけになっています。
| 使う場所 | 選べるモデル(2026年9月28日時点) | 向いている用途 |
|---|---|---|
| ChatGPT 標準チャット | GPT-5.6 Sol(思考レベルで調整) | 複雑な調査・込み入った相談 |
| ChatGPT Work | GPT-6 Sol・GPT-6 Luna | 社内データを扱う業務エージェント |
| Codex | GPT-6 Sol・GPT-6 Luna・GPT-6 Astra | コーディングタスクの規模別の使い分け |
| OpenAI API | GPT-5.6 Sol・Terra・Luna+GPT-6各モデル | 自社システムへの組み込み・コスト最適化 |
Codexでの出発点として、公式ドキュメントは「Start with Sol Medium for everyday and complex coding, or Luna High for focused, repeatable tasks(日常的なコーディングと複雑なコーディングはSol Mediumから、絞り込まれた反復作業はLuna Highから)」と案内しています。なお、モデルの提供範囲はプラン・クライアント・ワークスペース設定によって変わると明記されているため、同じ契約でも人によって見える一覧が違うことがあります。
API側でGPT-5.6の3階層をコストで使い分けるなら、込み入った調査や複雑なコーディングはSol(出力20ドル=約3,000円/100万トークン)、日常的な下書きや定型業務はTerra(同12ドル=約1,800円)、大量の軽い処理はLuna(同1.2ドル=約180円)という整理になります。SolとLunaの出力単価差は約16.7倍あるため、処理の切り分けはそのままコスト差に直結します。サブエージェント並列処理の詳細はGPT-5.6 Ultra mode徹底解説、他社モデルとの法人用途比較はGPT-5.6 vs Fable 5.1/Opus 5料金比較で扱っています。
ChatGPT Work自体の業務適性や、社内データ連携の考え方はChatGPT WorkとClaude Coworkの違い、直近の機能追加はChatGPT WorkのData agent発表を参照してください。
今日から試せる確認・活用プロンプト5選
GPT-5.6の動作を確認しながら使い方を体感できるプロンプトを5つ紹介します。いずれもコピペしてそのまま使えます。
1. モデル・思考レベルの確認(全プラン共通)
現在使用しているモデル名とバージョンを教えてください。
またこの回答はどの思考レベル(Instant/Medium/High/Extra High/Pro)で生成されましたか?活用例: 自動切り替えがONのときに、実際にどのレベルが動いているかを都度確認できます。
2. Medium・Highの効果を体感する複雑タスク(Plus以上)
以下の条件で新規事業のコスト構造を比較検討してください。
・初期費用、月額費用、変動費を分けて整理する
・3つのシナリオ(小規模/中規模/大規模)で損益分岐点を試算する
・前提条件を明示したうえで、リスクが高い箇所を指摘する活用例: 「High」を手動選択したときと「Instant」のときで、検討の深さの違いを比較できます。
3. Extra High向けの長考タスク(Pro/Business/Enterprise)
過去3年分の業界動向(あなたの知る範囲の一般的傾向でよい)を踏まえ、
自社が今後12ヶ月で優先すべき投資領域を3つ提案してください。
各提案について、反対意見とその反論もあわせて整理してください。活用例: 長時間の検討が必要なテーマで「Extra High」を使うと、反論の織り込みまで含めた分析が得られます。
4. GPT-5.5引退に備えた社内棚卸し(管理者向け)
社内で使っているAIの設定を棚卸ししたいです。
以下の5カテゴリごとに、モデル名を直接指定している箇所を洗い出すための
確認質問リストを作ってください。
・保存済み設定 ・ワークスペース既定 ・カスタムエージェント
・スケジュールタスク ・スクリプト
各カテゴリに「誰に聞くか」「どこを見るか」も添えてください。活用例: 2026年10月14日のGPT-5.5引退前に、止まる可能性のある自動処理を先に見つけられます。
5. API階層の振り分け設計(開発担当向け)
自社の業務処理を、以下の3階層に振り分ける基準を作ってください。
・gpt-5.6-sol(出力20ドル/100万トークン)…複雑な判断が要る処理
・gpt-5.6-terra(同12ドル)…日常的な生成・整形
・gpt-5.6-luna(同1.2ドル)…大量・定型の処理
判断基準は「誤りが起きたときの影響度」と「処理件数」の2軸で整理してください。活用例: 出力単価が約16.7倍違うため、振り分け基準を先に決めるだけで請求額が大きく変わります。
【要注意】GPT-5.6の勘違いしやすいポイント4つ
プラン選定や社内説明の場面で実際に混乱が起きやすい点を整理しました。
Terra・Lunaは画面で選べない
❌ 「ChatGPTの画面でTerraやLunaを直接選べる」
⭕ 通常のChatGPT会話ではSolしか選べません。さらに2026年9月22日以降はChatGPT Work・CodexもGPT-6 Sol/Lunaへ移行したため、GPT-5.6のTerra・Lunaを選べるのはAPIだけです。
InstantはもうGPT-5.5ではない
❌ 「Instantを選ぶとGPT-5.5に落ちるから、常にMedium以上を選ぶべき」
⭕ 2026年9月28日時点の公式ヘルプでは、対象の有料プランでInstant・Medium・High・Extra Highを駆動するのはいずれもGPT-5.6 Solです。Instantは世代が古いのではなく、同じSolが短く考えるモードです。
Proでも上限はある
❌ 「Proプランなら使い放題で上限がない」
⭕ Proオプションのメッセージ枠は週・月で明確に決まっています(Pro 100ドルは週50、Business Standardは月15など)。上限に達すると、そのオプションが一時的に使えなくなります。
「Pro」表記は2種類ある
❌ 「モデル選択メニューのProはGPT-5.6の最上位」
⭕ Pro枠にはGPT-5.6 Sol ProとGPT-6 Proの2つがあり、後者はGPT-6 Astraで動きます。枠を共有するプランと別枠のプランがあるため、社内の利用枠設計では2モデルを分けて数える必要があります。
GPT-5.6はいつから使える?(GA済み・提供状況)
GPT-5.6は2026年7月9日から一般提供が始まっています。2026年9月28日時点で通常チャットの現役モデルであり、提供終了の告知はありません。ただしChatGPT・API・Codexで展開状況が異なるため、「使えるはず」と決めつけず、契約中のプランのヘルプセンターや管理画面で個別に確認するのが確実です。企業アカウントでは管理者側のロールアウト設定にも左右されます。世代の流れと次に来るものはGPT-5.7は出る?次はGPT-6 Astra|5.6との差で整理しています。
Azure OpenAI・API経由での利用
契約形態で提供時期が異なる
GPT-5.6へのアクセスタイミングは、自社の契約形態によって異なります。ChatGPT Enterprise・OpenAI APIの直接契約・Azure OpenAI Service経由のいずれかで、新モデルの展開スケジュールが揃っていないことがあるため、「使えない」と感じたらまず契約先の窓口や管理者ポータルで展開状況を確認してください。特定の1モデル・1ベンダーに業務プロセスを固定せず、複数モデル・複数ベンダーで代替できる設計を維持しておくことが実務上の教訓です。
速度・料金オプションの扱い
GPT-5.6では速度優先のオプションや単価改定が段階的に入っています。運用中のコスト見積もりを更新する場合はGPT-5.6 Fast Modeの使い方と料金改定対応もあわせて確認してください。主要モデルの現在地を横断で見たい場合はAIモデル一覧|用途別おすすめと最新ステータスが入口になります。
よくある質問
Q. ChatGPT 5.6とGPT-5.6は違うものですか?
A. 同じものを指します。「ChatGPT 5.6」「chatgpt5.6」「チャットGPT5.6」はいずれも、ChatGPT上で動くGPT-5.6世代の呼び方です。ChatGPTというアプリに「バージョン5.6」があるわけではありません。
Q. ChatGPT PlusでもExtra Highは使えますか?
A. 使えません。Extra HighとProはPro・Business・Enterpriseプラン限定です。Plusで使えるのはInstant・Medium・Highまでです。
Q. 無料プランでGPT-5.6 Solを試す方法はありますか?
A. 2026年9月28日時点で、Free・Goの通常チャットにSolを提供するという公式発表はありません。Free・GoにはGPT-5.6 Lunaが提供され、加えて2026年9月22日からデスクトップアプリでGPT-6 Lunaを試せると公式に案内されています。
Q. GPT-5.6 Sol Proと、Sol(Extra High)の違いは何ですか?
A. 公式ヘルプでは、Sol Proは「difficult tasks and longer-running workflows(難易度が高く、長時間かかるワークフロー)」向けの最上位オプションと位置づけられています。Extra Highも深い推論を行いますが、Proはさらに上位の専用オプションで、Pro・Business・Enterpriseでのみ利用できます。
Q. GPT-5.6 Sol ProとGPT-6 Proはどちらを使うべきですか?
A. プランによって枠の数え方が違います。Pro(100ドル)とBusinessでは2モデルが同じ枠を共有するため「切り替えても総量は増えません」。Pro(200ドル)はGPT-6 Proが週200、GPT-5.6 Sol Proが日170の別枠なので、用途に応じて使い分ける余地があります。
Q. ChatGPT WorkでGPT-5.6 Terraが見当たりません。故障ですか?
A. 故障ではありません。2026年9月22日からChatGPT WorkとCodexはGPT-6 Sol・GPT-6 Lunaに切り替わりました。Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduの各プランが対象です。
Q. GPT-5.6のAPI料金は結局いくらですか?
A. 2026年9月28日時点の公式ドキュメントでは、100万トークンあたりSolが入力4ドル・出力20ドル(約600円・約3,000円/1ドル150円換算)、Terraが入力2ドル・出力12ドル、Lunaが入力0.2ドル・出力1.2ドルです。発表当初の「入力5ドル・出力30ドル」は値下げ前の値です。
Q. 会社でBusiness・Enterpriseプランに入っていれば全員使えますか?
A. 契約プランだけでなく管理者の設定次第です。Business・Enterpriseのワークスペースでは、管理者がメンバーごとに利用可能なモデルを制限できます。表示されない場合は、まず社内の管理者に確認するのが近道です。
Q. 2026年10月14日に何が起きますか?
A. GPT-5.5が全プランのChatGPT・ChatGPT Work・Codexから引退します。Codexでの移行先として公式が案内しているのはGPT-5.6 Sol(gpt-5.6-sol)です。保存済み設定・ワークスペース既定・カスタムエージェント・スケジュールタスク・スクリプトの5カ所を、期日前に更新するよう公式が求めています。
まとめ:今日から始める3つのアクション
- 今日やること: 自分のChatGPTプランを確認し、モデル選択メニューで「Medium」または「High」を選んでGPT-5.6 Solを実際に試す
- 今週中: 会社のプランがBusiness・Enterpriseなら、管理者にモデル利用範囲の設定と、Proオプションの枠(Standardは月15・Premiumは週50)を確認する
- 2026年10月14日まで: GPT-5.5の引退に備えて、保存済み設定・ワークスペース既定・カスタムエージェント・スケジュールタスク・スクリプトの5カ所を棚卸しし、モデル指定をGPT-5.6 Sol以降へ更新する
公式ヘルプで最新表記を確認する
ChatGPT活用全般についてはChatGPT法人活用完全ガイドで体系的にまとめています。ロールアウトと世代交代は今後も続くため、社内で判断が分かれた場合は、まず公式ヘルプセンターの最新表記を確認する運用にしておくと安全です。
著者: 佐藤傑(さとう・すぐる)
株式会社Uravation代表取締役。X(@SuguruKun_ai)フォロワー約10万人。
100社以上の企業向けAI研修・導入支援。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
SoftBank IT連載7回執筆(NewsPicks最大1,125ピックス)。
ご質問・ご相談はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
参考・出典
- GPT-5.6 and GPT-6 Pro in ChatGPT — OpenAI Help Center(参照日: 2026-09-28)
- What’s new — ChatGPT Learn 公式(GPT-5.5の2026年10月14日引退/GPT-6 Sol・LunaのCodex展開。参照日: 2026-09-28)
- Models — ChatGPT Learn 公式(モデル切替の位置・思考レベル一覧。参照日: 2026-09-28)
- Pricing — ChatGPT Learn 公式(プラン別価格。参照日: 2026-09-28)
- GPT-5.6 Sol — OpenAI 開発者向けドキュメント(単価・コンテキスト長・カットオフ。参照日: 2026-09-28)
- API Pricing — OpenAI 開発者向けドキュメント(GPT-5.6/GPT-6 各モデル単価。参照日: 2026-09-28)
- Deprecations — OpenAI 開発者向けドキュメント(API側の停止日と移行先。参照日: 2026-09-28)
- Announcing GPT-6 Sol and GPT-6 Luna in the API, Codex and ChatGPT — OpenAI 公式告知(2026-09-22。参照日: 2026-09-28)
- Previewing GPT-5.6 Sol: a next-generation model — OpenAI公式ブログ(命名ルール・階層の定義)
プラン選びに迷ったら:ChatGPT有料プラン比較(Plus/Pro/Teamどれを選ぶか)
監修:株式会社Uravation(生成AI活用書籍シリーズ累計59,900部の著者チームが運営。自社7メディアの実運用でAI検索からの引用・流入を継続計測し、その知見に基づいて編集しています。仕様・料金が変わりやすい領域のため、重要な意思決定の前には各公式情報の最新版をご確認ください)
この記事の内容を社内展開する方へ: 生成AI 料金・プラン早見表 2026年10月版(無料・PDF 35ページ+Excel) をダウンロードできます。




