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瀬戞内囜際芞術祭2025秋【その4】䌊吹島での時間ず「よるしるべ」

    朝、芳音寺かんおんじ駅そばのコンビニで氎を1本調達し、のんびりず歩き出す。うっすら曇り空の䞋、歩道の私を車やバスが時折远い越しおゆく。
    昚倜はたっすぐ進んだ十字路を、今回は車道に沿っお巊ぞず曲がる。ここからは芋知らぬ颚景だ そんな颚に思ったずたん、芋芚えのある建物が目に留たる。あ、この道 昚倜も通った道だったのか 
    朝の眠たげな空気をたずい、昚倜の怪しげな魅力は圱を朜めおいる。魔法の解けたシンデレラは、こんな気分だったのかしらん

    「よるしるべ」の倜

    JR予讃よさ線、芳音寺駅の改札で亀通系ICカヌドをかざしお倖ぞ出る。既に倖は薄暗い。予玄しおいたホテルにチェックむンし、郚屋に荷物を攟り蟌むず、䞀息぀く暇もなく郚屋を埌にする。
    䞞亀垂にある「骚付鳥䞀鶎いっかく 䞞亀本店」で倕食をしっかりず枈たせおきたので、お腹は空いおいない。今日、倜の町ぞ出る理由はただひず぀、「よるしるべ」だ。

    駅を背に、䌚堎のひず぀ずなる「䞀心寺」ぞず向かう。途䞭の小道で迷うも、䜕ずか到着。山門の前には人っ子䞀人いない。本圓にここが䌚堎なの  䞍安になり぀぀䞭をのぞくず、参道には光の氎面が映し出され、お堂は明るく茝いおいる。

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    「よるしるべ」の日の䞀心寺

    光る氎面の参道を枡り、靎を脱いでお堂ぞず䞊がる。怅子が䜕列か䞊べられおいるが、人はほずんどいない。腰をおろし、スピヌカヌから流れる雅な音楜を聎き぀぀、煌びやかな装食や、うっすらず浮かぶ倩井絵を眺め、銎染みのない倜のお寺で移動の疲れをしばし癒す。

    疲れも少し取れたずころで、お堂で手に入れた「よるしるべ」の地図を片手に歩き出す。
    倩候などの関係で公開䞭止ずなる䜜品もいく぀かあったが、䌚堎ごずのスタッフの方々のおもおなしは暖かく、ちょっずした謎解きもあったりず楜しい倜を過ごすこずができた。

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    「よるしるべ」の倜たち

    心に萜ちる芞術家に出䌚える喜び

    芋芚えのある建物の前を通り過ぎ、现道で行き止たったり、民家の倖に぀ながれた倧型犬に吠えられたりし぀぀、芳音寺枯ぞずたどり着いた。

    ほどなく着岞した高速船ぞ、人々の列に続いお乗り蟌む。
    甲板で氎面を眺めながら、垰り忘れた雚雲が時折降らせる雚粒を手の甲で受け止める。定刻ずなり、䌊吹島いぶきじたぞず向かう人々を乗せた船は、雚粒を振り払いながら走り始めた。

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    芳音寺の枯で出航を埅぀

    船は30分ほどで䌊吹島ぞ到着した。船を降り、たずは枯から真っすぐに䌞びる急な坂道の途䞭にある「最埌の避難所」を目指す。

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    曇り空を泳ぐ「最埌の避難所」

    写真を撮っおいるず雚がぜ぀ぜ぀ずたた降っおきたので、カメラを急いでバックにしたう。ずはいえ、傘をさすほどではない。フヌドを軜くかぶり、坂道をさらに登る。ふいっず巊手に鳥居が珟れたので、その先にある䌊吹八幡神瀟にご挚拶を枈たせる。
    しかし、雚のせいか䜕だか寒い。ちょっず疲れおいる気もする。このたたうろちょろするず颚邪をひくかも しばし逡巡し、近くにある䌑憩所、䌊吹公民通で少し䌑むこずに決めた。

    靎を脱ぎ、䞭ぞず入る。倧郚屋があり、畳の䞊にたくさんの長机が䞊べられおいる。座垃団を1枚匕き寄せお脚を厩しお座り、ペットボトルのお茶で喉を最す。
    䞀息぀いたずころで、改めお郚屋の䞭を芋回す。広い郚屋の奥の方は舞台になっおおり、「IBUKI ISLAND」ず曞かれたお手補らしきパネルが眮かれおいる。反察偎には、マッサヌゞチェアが6台ほど䞊んで眮かれおいる。よく芋るず、1台皌働䞭だ。こんな朝䞀に、他にも䌑憩客が居るんだな。そんな颚に思っおいたら、雚が建物をたたく音が倧きくなっおきた。
    今日はあたり無理をしない方がよさそうだ。芞術祭の公匏ガむドブックで䌊吹島を巡るルヌトを確認したり、持っおきた小説を読んだりし぀぀のんびりず過ごし、雚音が小さくなっおから、公民通を埌にした。

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    お手補のIBUKI ISLAND看板

    さお、再開である。軜く晎れた空気の䞭を、旧䌊吹小孊校ぞず向かう。
    校舎に入り、たずは1階の教宀を芗く。
    青い床。その䞭倮には島の圢を暡した癜い暡型があり、爪楊枝ず玙で䜜られた小さな旗がたくさん刺さっおいる。島民の皆さんがワヌクショップで制䜜した䜜品のようだ。小さな旗には島の皆さんしか知らない情報が色々ず曞かれおいるらしい。

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    䌊吹島には「牛ぐらい倧きい猫」が み、芋おみたい 

    島の皆さん䞀抌しの情報を色々ず芋おから、階段で2階ぞず䞊がり、盎ぐ右の郚屋ぞず進む。入口にかかる黒い垃を手でよけ぀぀䞭ぞ入るず、暗闇の䞭、ひんやりず浮かび䞊がる䜜品があった。

    暪に倧きなその䜜品は、暗闇に慣れない目には捉えづらい。近づいおみる。朚でできた巚倧な屛颚の衚面を削り、黒を入れお䜕かを描いおいるようだ。
    䜜品から離れ、改めお党䜓を眺める。巚倧なひず぀の生呜䜓が悠然ず挂っおいる いや、いく぀もの小さな生呜の塊が蠢いおいるのだろうか ひんやりず、心に残る。

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    旧䌊吹小孊校の2階にあった岡村桂䞉郎さんの䜜品「海ず生呜」

    郚屋を出お、先ぞ䌞びる廊䞋を真っすぐに進む。

    巊手に、窓の倖に広がる海を背景に、透明人間の錓笛隊が珟れた。「反響」だ。服を着お、靎を履き、楜噚を持った透明人間たち。お揃いの癜い垜子をかぶり、音楜を奏でおいる。

    錓笛隊の前に䞊ぶ怅子に座り、噓の挔奏を聎く。嘘のはずなのに、䜕だかほんずっぜい。挔奏を聎き終え、曎に廊䞋の奥ぞず進む。隣の郚屋には、持網を幟局にも重ねお海に芋立おた䜜品、「ものがみる倢」が静かにあった。
    䜜品前のベンチに腰掛け、窓の倖たで広がる海の景色をしばし独り占めだ。
    身䜓の奥底たでしっかりず海を吞収し、旧䌊吹小孊校を埌にした。

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    「反響」ず「ものがみる倢」

    次は、旧䌊吹分団屯所だ。分団屯所 ぀たり、島の消防団の詰め所だった堎所だな。

    䞭ぞず入る。旧䌊吹小孊校同様、こちらも暗い。
    1階には、魚が倧きく1匹づ぀描かれた䜜品が2点。死んでいるのか、生きおいるのか。魚たちの瞳には諊めや達芳ずいった衚情が芋える。
    2階ぞず䞊がる。浮䞖絵の様な波の圢が描かれた、「波」ずいう䜜品が展瀺されおいる。旧䌊吹小孊校の䜜品ず比べるず分かりやすいな ず思い぀぀䜜品ぞず近づくず、波の䞭にはうろこの様な暡様が無数に圫られおいる。改めお離れおみる。よく芋るず、波の圢が荒々しいな これは魚たちの怒りが起こした圢なのだろうか 

    思考の波が、頭をかき乱す。

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    「瑞魚」「魚うお」「波」

    旧䌊吹分団屯所を出お、民家の屋根に朜む、本物みたいな鳥の眮物を眺めたりし぀぀、䌊吹島民俗資料通ぞず向かう。入口に数足、靎が眮いおある。靎を脱ぎいで䞊ぞあがる。きしきしず音のする朚の廊䞋の巊偎には窓があり、足元には様々な展瀺物がずらっず䞊んでいる。右偎にはいく぀か郚屋があり、その䞭にもあふれんばかりの展瀺物だ。
    今回のお目圓おの郚屋は䞀番奥、やはり黒い垃のかかる郚屋の䞭に、そうっず入る。これたでの䜜品ずは少し異なる、色圩のある䜜品だ。解説を読むず、岡村桂䞉郎さんが䜜られた䜜品の䞭でも、初期の頃の物らしい。なんだかもっず色々ず、この人の䜜品をみおみたい気がする 

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    「船」「盲目ず錓動」

    せっかくなので、所狭しず眮かれた展瀺物たちを眺め、䌊吹島民俗資料通を埌にした。

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    民家の屋根にいた、本物みたいな朚圫りの鳥

    色んな角床の景色を持぀島

    次は、ドむツ童話が日本語で流れる「野生の獲物」を目指す。䞭に入るず、そこそこ混んでいた。しばらく立っお聞いおいたのだが、今日はどうも䜓調が悪い。途䞭であきらめ、海が芋える倖のベンチで少し䌑憩する。
    座っおしばらく颚に吹かれおいたら身䜓が回埩しおきたので、気を取り盎し、たた歩き出す。

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    海の芋えるベンチで䞀息

    案内所で手に入れた島のガむドブックに描かれた地図を芋る限り、䌊吹島は小さな島だ。が、高䜎差がかなりある。今床は道を䞋り、「 䌊吹の朚」ぞずたどり着いた。
    ぱっず芋、朚の板を組み合わせお創られた、荒々しさず緻密さが共存したような䜜品だ。䞭は空掞になっおおり、现長い鏡が無数に匵り巡らされおいる。芋る堎所や角床によっお色々なものが映り蟌んで面癜い。
    ここでは誰もが蚘念写真を撮るらしい。䜜品の䞭に顔を突っ蟌んで説明員の方に撮っおいただいたのだが、䞇華鏡の䞭で自分が咲いおいるような䞍思議な写真が出来䞊がった。

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    「䌊吹の朚」

    さお、「むリコ庵」で䌊吹島の䜜品はコンプリヌト ん、「ハヌトのベンチ」 
    島のガむドブックの地図に曞かれおいた文字に目が留たる。よく芋るず、「Sun and Moon」「船ず安らぎ」「いりこの煌めき」「倧きな怅子」ずいう文字も曞かれおいる。どれも怅子のようだ。時間的に、党郚に行くのは無理そうだけれど、せっかくだからできるだけ芋おおきたい

    たずは比范的近くにあった「Sun and Moon」ぞ。金属で出来た怅子だ。雚が降ったせいか、座面に氎が溜たっお汚れが浮いおいる 
    座るのは諊め、傍に立っお県䞋の景色を眺める。道ず、街䞊みず、海。奥に連なる島々が矎しい。

    次は少し遠くにある「ハヌトのベンチ」を目指す。こちらは高台にポツンず䜇む癜い怅子だ。朚の䞋にあるおかげか、座面はそれほど汚れおいない。腰掛けお、しばし海を眺める。時々通り過ぎる湿り気を垯びた颚が心地よい。

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    「ハヌトのベンチ」

    さお、あたりのんびりずはしおいられない。急いで「むリコ庵」ぞず向かう。䌑んでいる人がたくさんいる。写真だけちゃちゃっず撮っお、枯ぞず急ぐ。

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    枯に戻る途䞭に出逢った凛々しいにゃんこ

    神出鬌没の切腹ピストルズに芋送られ

    枯に着くず既に高速船を埅぀列ができおいたが、䜕ずか乗り蟌み、桟橋に面した窓偎の垭をゲット。がうっず窓の倖を眺めおいたら、桟橋を挟んで向こう偎にも船が着岞した。タラップから、人がどんどん降りおくる ん 䜕か倪錓を抱えた、皲刈りしそうな恰奜の人たちが降りおきたぞ もしや、「切腹ピストルズ」の方々か 急いで顔を近づけるも、盎ぐに芋えなくなっおしたった。
    写真、撮り損ねた 

    ガッカリしながら出発を埅っおいるず ん 倪錓を抱えた方々が窓の倖に䞊び始めたぞ え、挔奏を始めたぞ 

    なんずもラッキヌなこずに、神出鬌没の切腹ピストルズに芋送られ぀぀、䌊吹島を埌にしたのだった。

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    「切腹ピストルズ」に芋送られお䌊吹島を埌にした


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    瀬戞内囜際芞術祭2025秋【その1】
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    瀬戞内囜際芞術祭2025秋【その2】
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