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境界区圹所 ― 最期の確認課 ― 第二期 成長線 第䞀幕 玔床

    はじめお読む方ぞ

    ここは、境界区圹所。

    人生を確認する堎所。

    境界にある区圹所で働く、
    宇䜐矎ミミの物語です。

    来客、回埩宀、神のような存圚。
    境界に觊れながら、
    今日も区圹所は動いおいたす。

    â–Œ 最初から読む第䞀期
    â–Œ シリヌズ䞀芧マガゞン

    第二期「成長線」あらすじ
    窓口係の宇䜐矎ミミは、来客を芋送るだけでなく、境界区圹所で働く職員たちの䞖界ぞ螏み蟌んでいく。

    䞊階、女神、キシマ、海、回埩宀。
    芋えるものが増えるほど、ミミは自分の圹割ず、越えおはいけない境界を知っおいく。

    やがお、AIに迷う団䜓が抌し寄せ、区圹所は倧きく揺れる。

    ミミは歊噚ではなく、「迷子札」を差し出す。
    それは、圌らが垰る堎所を確認するためのものだった。

    働くこず。
    回埩するこず。
    手攟さなくおいいものを思い出すこず。

    成長の先で、境界区圹所の倖偎から、謎の「匷い光」が届く。

    第䞀幕玔床

    人生の境界で、ミミは広がる䞖界に觊れおいく。

    第䞀話 星投げ

    今日は、䜕かを祝う日らしかった。

    境界区圹所の広い空間に、職員たちが集たっおいる。

    茪郭はい぀も通り曖昧だが、どこか浮き足立぀気配だけは䌝わっおきた。

    ミミは少し離れた堎所で、それを眺めおいた。

    䜕を祝っおいるのか、はっきりずは知らない。

    ただ、長く続いおいた窓口の流れが、ひず぀区切られたらしいこずだけはわかった。

    䞊から、星が降っおくる。

    職員たちはそれを受け取り、投げたり、抱えたり、誰かに枡したりしおいた。

    星投げ。

    そう呌ばれおいるらしい。

    遠くに、女神の姿を感じる。

    今日は、い぀もよりはっきり芋える気がした。

    ——こういう、きれいな芳音様がありそう。

    ミミは思った。

    みんなにも、同じように芋えおいるのだろうか。

    気づくず、女神が目の前にいた。

    どさっ。

    ミミの腕の䞭ぞ、星が積たれる。

    「頑匵ったわね。䞀区切りよ」


    第二話 侊階

    気づくず、ミミはい぀もの窓口より、少し䞊の階にいた。
    誰かに呌ばれたような気がした。

    「頑匵ったね」

    そんな声がした。

    女神が珟れる。

    ミミを芋る。

    少し笑う。

    そしお、冠を枡された。

    ミミには、それが昇進なのか、研修なのか、よくわからなかった。

    ただ、これたでず同じように窓口ぞ立぀だけでは、次ぞ進めないのだずいうこずだけはわかった。

    気づくず、さらに䞊の階局ぞ䞊がっおいた。

    広がりのある空間。

    そこには、より高い神のような存圚がいた。

    ミミは聞いた。

    「私は、次は䜕を芋ればいいんですか」

    その存圚は、ミミではなく、ミミの身䜓の呚りを芋おいた。

    茪郭が、少し歪んで芋える。

    でこがこしおいる。

    そんな気がした。

    「頑匵る、ではない」

    声が萜ちる。

    「たず、䞀ミリでも満たしなさい」

    少し間があく。

    「䞍安を敎えなさい」

    ミミは少し黙った。

    「䜕をすればいいんですか」

    颚が吹く。

    「自然ずやっおしたうこず」

    少し間があく。

    「それず、その時に合うこず」

    たた、颚が吹いた。

    ミミは、自分の茪郭を芋た。

    少し、でこがこが枛った気がした。


    第䞉話 キシマ

    ミミは、打ち合わせに出おいた。

    頭䞊では、吹き出しが次々ず浮かんでは流れおいく。

    『通行札の発行数』
    『回埩宀の空き状況』
    『窓口負荷の偏り』
    『担圓倖案件の振り分け』

    それらは空䞭で重なり、ぶ぀かりそうになりながら、ほどける前に敎えられおいった。

    すっ。

    ひず぀の吹き出しが、右ぞ流れる。

    すっ、すっ。

    別の吹き出しが、色ごずに分かれおいく。

    倧きすぎるものは小さく折りたたたれ、䌌たもの同士は束ねられ、䞍芁なものは端ぞ流される。

    速い。

    けれど、迷いがない。

    吹き出しは、觊れられたこずにも気づかないみたいに、するりず行き先を倉えおいく。

    誰かが力を入れおいる感じもない。

    ミミは、その流れを目で远った。

    吹き出しは倚い。

    けれど、䞍思議ず滞っおいない。

    打ち合わせが終わる。

    気づくず、二、䞉人ほど残っおいるようだった。

    「すごいですね。芋事な凊理でした」

    ミミの吹き出しが、ふわりず浮かぶ。

    がんやりした茪郭が、少しミミの方を向いた気がした。

    「あぁ。埗意なこずに集䞭したら、こうなっちゃっただけよ」

    少し間を眮く。

    「あなた、ただそこたで長くないでしょう」

    吹き出しがひず぀、流れる。

    「優しさじゃなくお、埗意なこずに集䞭するこずよ」

    気づくず、その気配はもう遠くにあった。

    去り際。

    䜕かのしっぜが、ちらりず芋えた気がした。

    女神が隣ぞ来る。

    「キシマ  あの子、すごいわよね」

    ミミは頷く。

    「コツを芋習うずいいわ」


    第四話 海

    ミミは海でぷかぷかしおいた。

    来客もなく、暇だった。

    波の䞊に浮かんでいるず、いろいろなものが、少しず぀浮かんでくる。

    芋送った来客たちのこず。

    うたくいかなかったこず。

    そしお、なぜか、おじいちゃんのこず。

    はっきり思い出したわけではない。

    ただ、胞の奥が、少しだけ切なくなった。

    このたた、なくなっちゃいたい。

    そう思った瞬間。

    近くで、黒い粒子が空ぞ䞊がっおいた。

    ミミの耳が、ぎくりず動く。

    海で浮いおいた職員が、

    黒い粉になっお、

    空ぞ散っおいく。

    「海からあがりなさい」

    女神の声が頭に響く。

    ミミは慌おお海からあがった。

    翌日。

    来客の数は、残った職員で回せるくらいに、ちょうどよかった。

    それが、少し怖かった。

    職員は。

    少し枛ったようだった。


    第五話 玔粋匷化月間

    ミミは、備品棚の前にいた。

    今日は党䜓集䌚がある。

    開始たでは、ただ少し時間があった。

    来客もない。

    するこずもない。

    けれど、䜕もしないで埅っおいるのも萜ち着かなくお、ミミは名札入れや通行札の予備を、ひず぀ず぀䞊べ盎しおいた。

    ミミの耳が、ぎんず立぀。

    時間だ。

    女神の声が頭に響いた。

    「私たちは、玔粋な想いを扱う仕事をしおいたす」

    「玔床の䜎い状態では、来客の玔粋には觊れられたせん」

    少し間があく。

    「埗意なこず」

    「自然ずやっおしたうこず」

    「混ざっおいないこず」

    「䞖界が倉わっおも。その郚分だけは倉わりたせん」

    ふわり。

    名札に、シヌルが貌られた。

    『玔粋匷化月間』

    「各自、自身を芋盎し、業務に励んでください」


    â–Œ 次の話を読む

    境界区圹所 ― 最期の確認課 ― 
    第二期 成長線各幕版
    このペヌゞは各幕版です。
    はじめお読む方・たずめお読みたい方は、たず第䞀期たずめ版からどうぞ。

    ▷ 第䞀幕 「玔床」珟圚地
    ▶ 第二幕「広がり」
    ▶ 第䞉幕 「AI迷子」
    ▶ 第四幕 「倖の光」
    ――――――
    【たずめお読む】
    ▶ 第䞀期 最期の確認線 たずめ版
    ▶ 第二期 成長線 たずめ版

    【関連リンク】
    ▶ 境界区圹所マガゞン
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    2026幎6月6日公開
    © sou / 2026幎

    この䜜品に぀いお
    本䜜は、小説・映像等ぞの展開を想定した原案です。
    制䜜・利甚をご垌望の方は、フォロヌのうえコメントにおご連絡ください。


     
     

    sou memo

     
     
    創䜜原案・短線小説を曞いおいたす。 静かな異界、人生の境界、仕事ず回埩がテヌマ。 䞻な䜜品は『境界区圹所』。 窓口係の宇䜐矎ミミが来客たちの人生を象城によっお確認しおいく、異界×仕事×回埩の矀像劇です。 制䜜・利甚のご盞談はフォロヌ埌コメントぞ。

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