
とりあえず与えて、緩く見守る。"ゆる知育"で気づいた、子どもの独り言のすごさ ―3歳とキュボロ―
ある日、3歳の娘が、キュボロで遊んでいたときのこと。
積み木をひとつ、また足しながら、娘がぽつりとつぶやいた。
「こうやれば……こうなるんじゃない……?」
最初は、ただ微笑ましく聞いていました。 わが子の独り言なんて、かわいいなぁ、くらいの気持ちで。
——みなさんも、お子さんが遊びながら、ぶつぶつ独り言を言っているのを、聞いたことはありませんか?
実はあれ、あとで調べてみて、ちょっと鳥肌が立ったんです。 子どもの独り言って——今しか聞けない、すごいものだったらしい。
今日は、その話をさせてください。
(あと、「キュボロって、実際どうなの?」も、最後に正直レビューします)
なぜ、我が家にキュボロがあるのか(ミーハーな白状)
そもそも、なぜ3歳児にキュボロなのか。
白状すると、わりとミーハーな動機です(笑)
ひとつは、将棋の藤井聡太さんが、幼少期にキュボロで遊んでいたという、あの有名な話。
ひとつは、私自身が昔から「ピタゴラスイッチ」が大好きなこと。
そしてもうひとつ、小さいうちにやれば空間把握能力が育つのでは…という下心(ちなみに私自身は、その力が、やや弱めです)。
その全部のせで、娘の3歳の誕生日に、奮発してスタンダードのセットを買いました。 正直に言うと、ここ最近の買い物で、いちばん高かったです(笑)
最初は、平面の道をつくるのも、ちょっと怪しいくらい。
でも、すぐにコツをつかんで、今は積み木の内部を通る"穴"にも、興味が出てきました。 (まだ使いこなすには、時間がかかりそうですが)
ちなみに、動画は普段、あまり見せていません。
…が、唯一の例外が、朝の歯磨きタイム。
うちの娘、歯磨きが大っ嫌いな"歯磨き大嫌い星人"でして。
苦肉の策で、その数分だけ、動画を見せています。
最近は、もっぱらキュボロの動画。
すごい作品に見入って、口がぽかーんと開く。
その隙に、すかさず磨く。…ありがたし(笑)
(娘は「こんなん、作れるかなー」なんて、つぶやきながら眺めています)
——でも。
私が本当にハッとしたのは、動画を見ているときじゃなくて。
娘が、自分の手で積み木を組んでいる、その最中のつぶやきでした。
そう。冒頭の、あの一言です。
その独り言の正体は、"声に出た脳内作業"だった
「こうやれば、こうなるんじゃない?」
このつぶやきが、どうにも気になって。
元研究者の血が騒いだ私は、つい調べてしまいました。
すると、ちゃんと名前があったんです。
プライベートスピーチ(心理学者ヴィゴツキーの言葉)。
ざっくり言うと、頭の中の"考える作業"が、まだ声に出てしまっている状態のこと。 大人が頭の中で静かに考えることを、子どもは、いったん声に出して、やっているのです。
つまり、娘のあの一言は—— 自分で仮説を立てて、試して、確かめている。 その思考の現場が、そのまま声になって、漏れていた、ということ。
こうやれば(=仮説)、こうなるんじゃない?(=予測)
3歳が、ちゃんと"考える"を、声でやっている。
…そりゃ、鳥肌も立ちます。
しかも、このプライベートスピーチには、ちょっと切ない特徴が、2つあります。
手を動かして、自分で試行錯誤して、はじめて出てくる(受け身では、出ません)
6〜7歳ごろには、内側にしまわれて、消えていく
そう。声に出して考える姿が見られるのは、今だけなんです。
(だから、動画を"見てる"ときより、自分で"作ってる"ときのつぶやきに、ハッとしたわけです)
親にできるのは、「答え」より「余白」
これに気づいてから、私の関わり方が、少し変わりました。
以前の私は、つい口を出していました。
「そこは違うよ」「こうするといいよ」と、先回りして。
でも、それをやると——独り言が、止まるんです。
親が答えを言った瞬間、考える主役が、本人じゃなくなる。
だから今は、できるだけ見守ることにしています。
そのうえで、余裕があるときだけ、ひとつ問いかけを。
「次は、どこを通ると思う?」
答えを渡すのではなく、考えるスイッチを、そっと押すだけ。
あとは、急かさない時間を、ちょっとだけ確保する。
親の仕事は、正解を教えることじゃなくて。
子どもが試行錯誤できる"余白"を、守ることなのかもしれません。
知育の本質は、たぶん"見守る余白"
知育というと、つい「いい教材」や「正解」を探したくなります。
(藤井さんに憧れて、高いセットを奮発した私が言うのも、なんですが(笑))
でも、本当に大事なのは、教材の値段でも、正解にたどり着くことでもなくて。 自分の手で試して、考えて、つぶやく——その過程そのものなんだと思います。
その過程を見守れる余白さえあれば、道具は、なんだっていい。
積み木でも、料理でも、お散歩でも。
だから、私のスタンスは、"ゆる知育"です。
とりあえず、良さそうなものを与えてみる。
あとは、ガチガチにやらせようとせず、緩ーく見守る。それだけ。
(キュボロは、手を動かして試行錯誤するのが、とにかく楽しい玩具。だから独り言も出やすくて、我が家には合っていました)
それに——ワーママは、時間がない分、いい道具に、お金で頼れるのも、ひとつの強み。 高いキュボロを買えたのも、正直、そのおかげです。
だから、そこは罪悪感を持たず、堂々と頼ることにしました。
娘の「こうやれば、こうなるんじゃない?」が聞けるのは、今だけ。
だから私は、口を出したくなる気持ちを、ぐっとこらえて。 もう少し、そっと耳を澄ましていたいなと、思っています。
…なんて、しんみり書きましたが。 たぶん来年あたり、もっと難しいコースを組みながら、「ママ、見て!」と得意げに振り返る娘を、想像するだけで、もう胸が熱い。
その日まで、そっと、見守っていようと思います。
おまけ:我が家のキュボロ、正直レビュー
最後に、「キュボロ、実際どうなの?」が気になる方へ。 我が家のスタンダードセットを、正直にレビューします🌸
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◎ 良かったところ
電源も音もなし。自分で考えて、手を動かすタイプの遊び。
だから独り言が出やすい平面 → 立体 → 内部の穴、と、上達が目に見える
大人がやっても普通に面白い(玉がどこから出るか、わからなくなる)
とにかく長く使える(対象年齢は5歳〜。小学生になっても遊べそう)
△ 正直、ここは注意
高い(笑) 知育玩具としては、かなり奮発する価格帯です
対象年齢5歳〜なので、3歳だと、最初は親のサポートが必要
ビー玉が小さいので、誤飲に注意(下にお子さんがいるお家は特に)
こんな人に向いてます
「手を動かして考える」遊びを、家に1つ入れたい人
すぐ飽きない、長く使えるものを探している人
ピタゴラスイッチが好きな、親(笑)
そして、いちばん大事なこと。 買っただけでは、魔法は起きません。
大事なのは、そのあとの"見守る余白"のほうです。
それさえあれば、きっと、いい相棒になってくれます。
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娘が気に入ってくれることを信じて、長く使えるように大容量セットを。
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