
[小説]ソグディアナ物語①
[小説]ソグディアナ物語 ①
煌々と沙漠の月に照らされて
駱駝も山羊も眠るオアシス
遥かなる天山超えて亀茲国へ
チュルクの馬と共に旅征く
[小説]
ソグディアナ物語
序章 夢の中で
夢の中でぼくは沙漠にいた
夢うつつの静寂を
月は優しく照らしている・・・
夢の中で目覚めると
荒涼たる沙漠にいた
夢だとわかっているのに
うつつのような
ふわふわとした朝の光の中を進んだ
メェメェと鳴く山羊や羊たちを連れ
隊商は進む・・・
ぼくがまたがっているのは・・・
ラクダ?
険しい山道を登ると向こうから馬にまたがる精悍な男たちがやってくる
湖のそばには美しい花畑…
再び熱砂が顔に叩きつけてくる
目や口にザラザラとした感触
曖昧な夢の中
賑やかな声が聴こえた
そこは異国のバザール
カラフルな市場を抜けて
オアシスの
緑の中へ
ぼくは進んだ
おおらかで闊達な異国の人々の賑やかな声
見慣れぬご馳走…宴
奏でられる異郷の楽器
そこで…
舞を舞う娘は・・・
誰なのだろう?
ぼやけた彼女の笑顔が見えかける
直前で…
夢からさめた
目が覚めても、毎回ぼくの心には懐かしさと切なさが残っていた。
胸が熱くなるのはどうしてなのだろうか?
あの娘はいったい誰なんだろう?
第一章 舞台稽古
ソジュンには幼い頃から、何度もみる夢があった。
かき鳴らす弦楽のリズム
異国のかけ声
踊る娘たち
ひとりの娘が彼に微笑みかける・・・
その顔が見えそうになるところで、いつも目が覚めた。
「今朝も、またあの夢をみた・・・
あの娘は誰?あそこは、いったいどこなんだろう?」
彼は、キム・ソジュン。
20歳でバンドデビューし、今はミュージカルの舞台にも立つ。
「ソジュナ!そろそろ、次のシーンから読み合わせを始めるぞ!」
今は間近に迫った弘大ミュージカルの舞台稽古の最中だ。
「OK!明日は通しでリハーサルする。解散!」
監督の声に緊張は解けた。
俳優たちはガヤガヤと楽屋へ戻っていった。
「ソジュナ、メシ行こうぜ」
「ごめん今日は約束があるんだ、先に帰るよ」
「わかった、明日ね」
ソジュンはそう言うと急いで着替えジャケットを羽織り、弘大の街へと飛び出していった。
第二章に続く
前編(1〜12 )後編13を公開🐪🐪🐪
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(連載時とは、修正箇所あります)
⭐︎後編 第二・四土曜連載予定🐪🐪
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第二章
第三章
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第十一章
第十二章
後編
第十三章
第十四章 葡萄棚の下で
エッセイ