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⌛『恋の砂』



    指の隙間から

    さらさらと零れていく砂のように

    恋はいつも

    気づかないうちに始まっている。

    あなたと初めて言葉を交わした日も

    ただの偶然だと思っていた。

    けれど今になれば分かる。


    あの日の風が、

    私の心に小さな波紋を描いていたことを。

    海辺を歩くたび、

    足跡は波に消されていく。

    それなのに、

    あなたと並んで歩いた記憶だけは

    不思議なくらい消えない。


    笑った顔。

    少し困った顔。

    遠くを見つめる横顔。


    その一つひとつが、

    砂浜に埋めた宝物みたいに

    胸の奥で輝いている。

    恋は砂に似ている。

    強く握りしめれば零れ落ち、

    そっと掌に乗せれば

    優しく残ってくれる。


    だから私は、

    無理に引き留めたりしない。

    あなたを縛ることも、

    追いかけ続けることもしない。


    ただ、

    夕暮れ色の浜辺で

    寄せては返す波の音を聞きながら、

    あなたを想う。


    もしこの恋が叶わなくても、

    それでもいいと思えるほど、

    あなたに出会えた日々は

    美しかったから。


    波がさらうことのできない砂があるように、

    時が流れても消えない想いがある。


    それはきっと、

    心の奥深くに積もる

    恋の砂。


    誰にも見えない場所で、

    今日も静かに、

    優しく輝いている。 。。。。💖




    💗柊紅葉💗




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    お元気ですか。 柊紅葉です💕 主に, 短編小説等を書いています。 私の作品の根底にあるのは、[作品の核となる感情や問い」です。 特に【作品名やシリーズ名】は、【具体的な描写や読後感】に、小さな変化が起こることを願って書きました。 是非、気軽にページを開いてみてください。

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