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闇 697機動隊ず倩韍線

    岩䞊智䞀郎

    闇 697機動隊ず倩韍線

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    2026/09/17 thu
    ※01376章たでの文字数カりント。掚敲も入るからたるで逆地獄めぐりだ。毒だず分かっおいながら飲んで行く䜜業に近い。
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    二千二十四幎八月十䞉日、火曜日先負。

    冷蔵庫の䞊を芋お思い悩む。
    どうしお俺は、こんな食パンを買っおしたったのだろう
    特別奜きなパンでもないのに。

    それは安いからである。
    ただ詐欺被害回埩をできおいない今、莅沢は心の敵。

    しかし物事には賞味期限ずいうものがあり、嫌々食べるのは健康に良くないはず。
    すなわちそこたで奜きでもない食パンを食べるには、奜きなものを足すしかないのだ。

    茄子が䞀番奜きだけど、茄子パンなんお絶察に嫌。
    だずすれば優先順䜍は、次に倧奜きなハンバヌグを䜿わざるを埗ない  。

    韍虎の拳のリョりサカザキでいえば、韍虎乱舞ではなく芇王翔同拳ずいったずころか。
    ぀たり食パンを凊理するには、ハンバヌグサンドを䜜るざるを埗ない。

    たず玉ねぎ埮塵切りをオリヌブオむル匕いたフラむパンで匱火で炒め、ハムもあったから现かく切っお投入。
    トマトホルダヌ入れお塩コショり、ガヌリックチップにブむペンずオレガノにバゞル。
    ここでちょい手抜きをしお、垂販のボロネヌズ゜ヌスをぶち蟌む。
    醀油にりスタヌ゜ヌスを加え、蓋しお䞉十分ほど煮蟌んでおこう。

    こうなる事を芋越し、ハンバヌグは圢を䜜り冷凍庫に䜕個も眠っおいるのだ。
    フラむパンにオリヌブオむルを匕いお、匷火でハンバヌグを焌いおしっかり䞡面に焊げ目぀けたら゜ヌスぞドボン。
    肉汁など逃がす蚳なかろう。

    あ、ご飯炊けた
    やっぱしょうが焌きでも䜜り、䞌だよね。

    豚肉をある皋床炒めたら千切りキャベツ入れお、塩コショりに酒で煮詰めお、みりん投入。
    醀油に砂糖で味敎えお、焌肉䞌の完成っず。

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    2024/08/13 自称俳優マンション 焌肉䞌

    あ、食パンどうしよう
    お昌でいいか。

    さおさお゚ネルギヌ補充したから、執筆に取り掛かろうかな。

    「  」

    おい、どうした
    いや、できればあたり曞きたくない郚分だなあず  。

    駄目
    やっぱり

    過激な蚭定を導入し、か぀おの賑やかさを取り戻したワヌルドワン。
    ゎマすり豚野郎の吉田をクビにしたのは倧きい。

    番頭の䜐々朚さんが来お、店を立お盎したので絊料を若干戻しおくれた。
    前ほどは戻らなかったが、日払いがプラスで五千円増えたのは玠盎に嬉しかった。

    ゲヌム屋業界の流行り廃れは早い。
    ただ流行っおいるからず䜕もしないで楜芳芖しおいるず、すぐに客に飜きられ廃れおしたう。
    客足が萜ちる前に、次の手を考えおいかないず駄目だ。

     ずいっおもゲヌム屋でできる事など限られる。
    闇雲に蚈算もせず、客に受けるだろうずやるむベントはあずで埌悔する矜目になった。

    以前『プロ』の時䌁画したむベントで、黄金の四十八時間ずいうものがある。
    これは単玔にその期間、䞀気をしたらプラス䞀䞇円あげるずいうものだが、ワヌルドワンの䞀日の䞀気の本数は癟本前埌。
    ぀たり䞀気䞀回に぀き䞀䞇円を癟回以䞊枡し、忙しいだけで儲からないむベント。
    考え無しにこれをしたおかげで、癟䞇以䞊の経費が䜙蚈に掛かった。

    客を煜り぀぀、経費的にはそんな掛からないむベント。
    そのバランスは䞭々難しい。
    そんな最䞭客のギャンブル欲をくすぐるむベントを思い぀く。

    みんな、ダブルアップを叩き続け䞀気を狙うのが䞻流なので、そこを利甚したむベントを開催。
    䞀日限定の個人ビンゎカヌドを䜜る。

    ポヌカヌは圹を揃えおからダブルアップするので、䞉぀の枠に分け、ツヌペアずフルハりス、スリヌカヌドずフラッシュ、ストレヌトずフォヌカヌドに決める。
    䟋えばツヌペアからのダブルアップで䞀気になれば、その枠が消え、䞉枠消せば個人ビンゎ完成で䞉䞇円のプレミアが出る仕組み。
    運が良ければ䞉回の䞀気で完成する。

    俺はむベント開催の告知甚広告を䜜り、埓業員の岡本ず望月に電バリを頌む。
    䞀人が譊察がいないかの芋匵り芁員。
    もう䞀人が電信柱ぞ広告チラシを貌る係。
    貌る堎所は数ヶ所でいい。

    するず岡本は「このくらいなら俺䞀人で倧䞈倫ですよ」ずバックを持぀。
    本来電バリは違法行為である。

    「おい、危ないから二人で行け」

    俺の声が届く前に岡本は䞀人で倖ぞ行っおしたう。

    食事で倖出しおいた客が、店に垰っおきおキャッシャヌにいる俺ぞ話し掛けおきた。

    「店長 、倚分ここの埓業員だけど、あそこの靖囜通りず䞀番街の亀差するずころで、䞡脇を譊察官に抱えられおいたしたよ」

    「  」

    あの銬鹿、いきなり譊察官に芋぀かったのか。
    俺は䞀番街通りぞ飛び出し蟺りを芋枡したが、岡本の姿は芋えない。

    だからあれほど泚意したのに 、蚀わんこっちゃない  。

    たず捕たった可胜性を考え、番頭の䜐々朚さんぞ連絡。

    電バリで捕たったずしたら、あの゚リアなら新宿譊察眲しかない。
    しかしこちらから譊察眲ぞ電話するわけにもいかず、しばらく様子を芋る。

    店の電話が鳎った。
    盞手は新宿譊察眲から。
    あの銬鹿、店の電話番号を簡単に謳いやがった  。

    いや、たあそれは仕方ないか。

    「新宿譊察眲です。ワヌルドワンですね」

    「は、はい  」
    「店長の岩䞊さんは」

    「は、はい 、私です  」

    あの銬鹿、譊察で䜕俺の名前を蚀っおるんだ
    䜕の為に名矩瀟長がいるず思っおいるんだよ

    「岡本分かりたすね 䞀応身元匕受人ずしお今から新宿譊察眲ぞ来お䞋さい」

    「いや、あのですね 。私も䞀埓業員でしお 、瀟長ぞ連絡ずりたすから  」
    「岩䞊さん、そういうのいいから。うちも面倒だから岩䞊さんが匕き取りに来おっおだけだから。別件だから安心しろっお」

    小䟿刑にもならないような事なので、譊察のほうずしおも俺が匕き取りに来お終わりにしたようだ。

    「分かりたした  」

    このような展開になっおしたい誀魔化すのも埌々面倒なので、俺は䜐々朚さんに連絡を入れる。
    系列の店から䞀人ず぀二名をヘルプに寄越させ、到着するず店を出た。
    新宿譊察眲ぞ単身向かう。

    そこそこ長い期間の裏皌業。
    自ら譊察眲ぞ行くなんお初めおである。

    タクシヌで向かい到着する。
    扉を開けるず「いやヌ」ず頭を描きながら笑う岡本がいたので思わず頭を叩いた。
    簡単な曞類に名前を曞き、すぐ解攟される。

    「だから䞀人で行くなっお蚀ったろ」
    「すみたせん、最初の䞀枚目でいきなり譊察官に芋぀かっおしたっお  」

    そそっかしい岡本。
    コむツの調子の良さには少し泚意したほうが良さそうだ。

    しかし仕事面での垃陣は、ある皋床敎っおきた。

    チビの山䞋は銬鹿だが、仕事はたあできる。
    䌊藀も育っおきた。
    岡本も調子いいが、元々経隓者である。
    うすらデカい望月は、䜕だかんだ噚甚で卒なくこなす。

    「じゃあ俺は䌑み取るからね」
    「ええ、任せお䞋さい。ゆっくりお䌑みを」

    䞍安ながらも久しぶりの䌑みを取った。
    品川春矎からはたったく連絡が無いし、そのあず知り合った䜐々朚真理子ずは䞭途半端なたただ。

    それも確かにあったけどさ、誀魔化すなよ。
    ミサキでしょ
    それもあるけどさ。

    「そうそう、うちの店で智君の事気に入っおいるの女の子が䞀人いるよ」
    「え、誰々」

    「今日䌑みだけどさ、さおりちゃんっお子。私ず仲良くしおいるんだ」
    「ねえ、ミサキ。その子を䞊手く仲介しおくれよ」

    「うヌん  」
    「ね、頌むよ、ミサキ」

    ミサキは枋りながらも俺が懇願するず、その子を玹介しおくれた。
    名前は雪喜ず曞いお、さおり。
    ショヌトカットの䌌合う綺麗な子だった。

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    2002/10/09 川越ゲヌムセンタヌ 雪喜

    圌女は日本人の父芪ず韓囜人の母芪を持぀ハヌフで、ミサキず同じキャバクラで働いおいる。
    圌女も䜓栌のいい男がタむプらしく、ミサキに俺を玹介するよう䜕床も䌝えおいたようだ。

    最初だけミサキが同垭し川越の街を歩いおいるず、小䞭孊生時代の同玚生のちゃぶヌこず岩厎智兞ずバッタリ䌚う。
    ミサキず雪喜、二人のいい女を連れお歩く俺を芋お驚き、軜く挚拶しおすれ違うず「おいおい、䜕だよ、岩䞊」ずし぀こく埌を぀けおきた。

    コむツは昔俺に圌女ずの仲介を匷匕に頌み蟌んできたくせに、その子の職堎たで乗り蟌んでケツを膝蹎りしおくるような屑野郎だ。
    「邪魔だからあっち行け」ず远い払う。

    ミサキに感謝し぀぀淋しかった俺は、よく雪喜ずデヌトを重ねた。
    先茩の神田さんが店長をするゲヌムセンタヌ『モナコ』ぞ䞀緒に顔を出し、プリクラを撮る。
    俺の肩に顔を乗せお甘えおくる雪喜。
    圌女の唇はずおも柔らかかった。

    はい、どうだ
    た、あったけどさ  。

    倖ぞ出るず再び人に声を掛けられ囲たれる始末。
    こうなる事ぐらい予想できなかった俺が悪い。

    雪喜はゆっくり祭りも楜しめない状況に我慢できなくなり「知り合いばかりで嫌。二人でゆっくりできるずころぞ行きたい」ず泣きべそを掻いたほどだ。

    俺が連雀町の山車の傍を離れる蚳にもいかない。
    だが圌女は祭りの関係ない別の堎所ぞず懇願。

    もちろん雪喜の事は気に入っおいる。
    しかし春矎の時ほど燃え䞊がるような感情は持おなかった。
    俺は雪喜だけ䞀人先ぞ垰す。
    川越祭りの楜しさを教えようず思ったのが裏目に出たようだ。

    ある日たたには店に来お欲しいずいうメヌルをもらい、営業だず思った俺は怒っお返信する。
    「岩䞊さんは釣った魚には逌をあげないタむプなんだね」ず蚀われ、面倒臭かったので付き合いを蟞めた。
    倚忙さによる心の䜙裕の無さが、盞手に察する配慮を掛けさせおいたのだろう。

    おい
    いや、分かっおいるけど、時系列時系列。

    先茩の坊䞻さんから連絡が入る。
    内容はこれから先どうしおもパ゜コン必須の時代になっおくるだろうずいうもの。
    なので坊䞻さんが持぀知識を少しでも俺に教えずきたいずいうものだった。

    「えヌ、俺がパ゜コンなんお無理ですよヌ」

    面倒臭そうに答えるず「智、オマ゚は昔のゲヌム倧奜きだろ」ず蚀われる。

    俺のツボを完党に知っおいる坊䞻さん。
    そんな蚳で俺は坊䞻さんず共に秋葉原ぞパ゜コンを買いに行く事ずなった。
    圓時の暙準的なパ゜コンは『Windows XP』。

    俺はパ゜コン云々よりも、昔のゲヌムがたたできるずいう点だけでノヌトパ゜コンを買う。
    倀段は十䞃䞇ちょい。
    プレステヌションが䜕台買えるんだずは思ったが、仕方のない投資だ。

    坊䞻さんは端子でプレステヌションのコントロヌラヌを接続し、ボタンさえ割り振れば、どんなゲヌムでも操䜜可胜になるず説明する。
    「パ゜コンは頭の良い赀ん坊みたいなものだから、䜕も無いずころぞこうしなさい、ああしなさいず呜什しおあげる事が重芁なんだ」ず説くが、俺には意味がたるで分からない。

    メニュレヌタヌずか坊䞻さんは小難しい事を蚀っおいたが、俺はパ゜コンで奜きなゲヌムさえできればいい。
    仕事を終えるず郚屋に籠もり、パ゜コンでゲヌムをする日々。

    坊䞻さんに䌚うず、培也のパ゜コンでも同じ事をできるようにするにはず質問する。

    初歩的なファむルずフォルダヌ。
    基瀎䞭の基瀎。
    俺はたず倧奜きだったゲヌムの仕組みを芚えるずころから始たった。

    デヌタをコピヌしただけでは駄目で、ディレクトリ蚭定でむメヌゞをどこから読み蟌むのか。
    坊䞻さんの教え方は厳しかったが、システム的な事を暗蚘するようにしお、日に日にパ゜コンぞのめり蟌んでいく。

    雪喜から仲盎りしようず連絡があった。
    だがゲヌムに倢䞭だった俺は、返信せず毎日パ゜コンばかりいじっおいた。

    坊䞻さんからパ゜コンの存圚を教えおもらったのは、二千二幎だったか。
    ピアノのあずぐらいに思っおいたけど、ちょっず間があったんだな。
    ここは倖せないでしょ
    たあ、これないず小説が始たらないからな。
    ただこの頃ゲヌムしかしおいないけど  。

    仕事䞭、番頭の䜐々朚さんから終わったらちょっず話があるず蚀うので時間を䜜る。
    できれば人気の無い静かな所がいいず蚀うので、新宿プリンスホテルのロビヌラりンゞを利甚した。

    「話っおどうしたんですか、䜐々朚さん」
    「今から蚀う事はワむず岩䞊君だけの秘密にしお欲しい。倧䞈倫」

    い぀もずは違う雰囲気の䜐々朚さん。
    これたでの付き合いを考えるず信甚できる人なので、俺は黙ったたた頷く。

    「オヌナヌの䞭川さん 、株や土地開発の倱敗で十数億の借金抱えずるんや」
    「えっ」

    思わず挏れる声。

    「それでワヌルドワンもあず䞉ヶ月間で終わりになる」

    「  」

    䞀床は荒らされたが、ここたで店を埩掻させたのに埌䞉ヶ月

    「他の店の番頭だった湯沢君が数ヶ月前に蟞めたやろ あれは圌が䞭川さんに五癟䞇貞すのを枋っお蟞めたず蚀うかクビにさせられたんや」

    「぀たり金を貞すか、クビかを遞択させられたず  」
    「ワむは五癟 、貞しおいる。でも、もう回収できぞん」

    「は、はい  」
    「ワむず岩䞊君が組んだら䞊にはバレぞん。だからワむの金取り戻したいから、岩䞊君 ワむず組んでくれぞんか」

    ぀たり店の金を抜くずいう事だろうか

    䜐々朚さんは本圓に人がいい。
    これたでだっお䜕床も手痛い目に遭っおも、スタンスは倉わらない。

    「分かりたした 。俺は䜐々朚さんに色々ず恩がありたす。それで䜐々朚さんが助かるなら協力したす」

    「店が閉たるのは埓業員にも客にもただ内緒にしお欲しいんや」
    「はい、分かりたした」

    「それで方法なんやけど、店内ビンゎあるやろ あれのチェックっお、ワむがチェックしおそれでシュレッダヌに掛けお終わりなんや。぀たり 、あれが䜕本出たずころでいくらでも誀魔化せる」

    「  。はい  」

    「䞀日䜕本か氎増しするから、そこでその分の金を別にしずいお欲しいんやけど  」

    「分かりたした 。それで䜐々朚さんが助かるなら  」

    「もちろん儲けは折半でええ」
    「いや 俺はいらないですよ。䜐々朚さんさえ金を戻せるなら」
    「駄目や。こういうのは折半で行かぞんず必ず綻びが出る」

    五癟䞇もオヌナヌの䞭川にいかれお䜕を蚀っおんだ、この人は  。

    「でも俺は䜐々朚さんにこれたで散々良くしおもらいたした。だから俺の分たで  」
    「岩䞊君 頌むわ この条件で匕き受けおくれんか」

    真剣な県差し。
    折半以倖の条件は䞀切受け付けないずいった匷い意思。

    「分かりたした  」

    この日より俺ず䜐々朚さん、たった二人だけの秘密が生たれた。
    店内ビンゎを䜿った抜き。

    䞀回で五䞇。
    二回やれば十䞇。
    毎日少ない時で二回、倚い時で六回。
    ぀たり絊料ずは別に五䞇から十五䞇の金が舞い蟌んで来るようになった。

    最初の頃は䜐々朚さんが党郚取るよう䌝えるも、折半以倖受け぀けない。

    たたにむベントなどをする時は、さらに拍車が掛かる。

    本来の絊料が店長手圓蟌みで五十䞇ちょっず。
    それ以倖に抜いた金額が他の埓業員には内緒で日々数䞇、十数䞇ず入っおくるのだ。
    出勀すればするほど、金は打ち出の小槌のように入っおくる。

    俺は金銭感芚が䞀気に麻痺しおいく。

    他の埓業員に察する眪悪感はもちろんある。
    しかし䜐々朚さんずの玄束で蚀う蚳にもいかない。

    よくぞ、曞いた。
    自分が黒く染たり狡い描写はキツかったろ
    だっお 、どうせ曞かないずブツブツ蚀うんだろ
    圓たり前だろ。
    ここがないず話にならない。
    たあ 、そうなんだけどね  。

    仕事から家に戻るず、培也が新しいパ゜コンを買ったので、たたゲヌムをできるようにしお欲しいず頌んできた。
    やり方は熟知しおいたのでデヌタを移しながら、お互いの近況を話す。

    䞀番䞋の匟の貎圊。
    圌は家のクリヌニングを継ぐたではいかないが、家業を手䌝っお生掻しおいる。
    い぀だったか「兄貎もおっちゃんも奜き勝手やっおるから、俺がこうなったんだ」ず責められた事があった。
    それなら埓業員は䞀杯いるのだ。
    勝手に継いだのはおたえの意思だから、嫌なら蟞めろず返した。

    そんな経緯もあり、貎圊は俺を毛嫌いしおいるずころがある。

    しかしその匟が趣味のサヌフィンで脇の䞋を怪我し、仕事ができない状態が続いおいるらしい。
    「アむツ金も無くお無口な匕き籠もりみたいになっおるよ」ず培也は蚀う。

    培也のパ゜コンをゲヌムがたたできる環境に敎え、久しぶりに貎圊の郚屋ぞ行く。

    俺が高校卒業しお自衛隊に行く事で、貎圊ぞ明け枡した郚屋。
    暗い衚情で暪になりながら挫画を読んでいた。

    「おう、貎圊。オマ゚怪我したんだっお」

    「兄貎が家を継がないから  」
    「もうその話はよせ。誰もオマ゚にやれなんお頌んでいない。嫌ならやらなきゃ良かったんだ」

    「  」
    「金も無いんだろ」

    俺は財垃から適圓に札を取り出し、貎圊の目の前に眮く。
    金額にしお二䞇円いかない皋床。
    どうせ毎日必芁以䞊に入っおくる金の䞀郚をあげただけ。
    俺には痛くも痒くもない。

    「兄貎 、いいのかよ  」
    「黙っお受け取れ。今たで兄らしい事なんお䜕もしおなかったからな」

    「あ、ありがずう  」

    この日から毎日のように貎圊ぞ小遣いをあげるようになった俺。
    月でだいたい二十䞇皋床の金を枡すようになった。
    それたで特別仲良くもなかった貎圊は、倉に俺ぞ懐くようになる。

    毎日のように金をあげおいるのだ。
    繋がりは金ずはいえ、俺を頌りにするだろう。

    培也からは「兄貎は貎圊を甘やかし過ぎだ」ず䜕床も蚀われた。

    自然ず貎圊の郚屋には同玚生連䞭が集たるようになる。
    俺にずっおは四぀䞋の埌茩になるから、ピザの宅配を取ったり、党員を近所の呑韍に食事ぞ連れお行き、驕ったりした。

    ある日貎圊の圌女の麻矎が声を掛けおくる。

    「お兄さん、今週末歌舞䌎町の〇〇ビル分かりたす そこで私たちのダンスむベントあるので、良かったら顔を出しおくれたせんか」

    麻矎はプロのダンサヌをしおいるが、それで食べおいけるほどではなかった。

    「あみっこ、そんなの貎圊に蚀いなよ」
    「だっおたヌちゃんお金もそんな無いし、ただ無職で郚屋に籠もっおいるから行かないっお 。その日私の誕生日なんですけどね  」

    「分かったよ。俺から貎圊には説埗しおおく。絶察に行けず。あずその日新宿プリンスホテルなら顔利くから、郚屋も俺が取っおやる。二人で泊たっお祝っおもらいな」
    「ありがずうございたす、お兄さん」

    この子ず貎圊が結婚したら、俺の本圓の効になる。
    ミサキは俺が勝手に効ず芋立おおいるだけ  。

    今たで気を掛けおやれなかった眪悪感。
    兄貎らしく劙に栌奜を぀けたかった。
    貎圊に金は払うから新宿プリンスホテルの郚屋をその日取るよう指瀺する。

    数日埌状況を聞くず、週末で予玄䞀杯で取れないず蚀う。
    仕方なくプリンスホテルの支配人ぞ電話を掛ける。
    ゲヌム屋プロ時代に構築した関係は、未だ有効だった。

    「お久しぶりです、岩䞊です。いい郚屋を䞀぀、この日にお願いしたいのですが  」

    支配人はすぐいい郚屋を甚意しおくれる。
    貎圊は驚いた顔をしお俺を芋おいた。

    「いいか 予玄した郚屋、俺だっお泊たった事が無いほどいい郚屋なんだからな。少しは感謝しろよ」ず蚀いながら、貎圊ぞ䞀䞇円札を枡す。
    黙っお受け取る匟。

    「無駄遣いするなよな」

    俺はそれだけ蚀うず、郚屋に戻っお寝た。

    そうそう、ゲヌム屋での䜐々朚さんずの抜きを曞かないず、この状況が成り立たなくなるんだよ。
    恥も倖聞も捚おお赀裞々に、この調子ね。

    この日仕事終わりに䜐々朚さんず、新宿プリンスホテルのロビヌラりンゞで埅ち合わせる。

    今日はビンゎ五䞇を六回停造で䞉十䞇。
    䜐々朚さんは十五䞇を枡しおくる。

    少し前なら抵抗もあった。
    今の俺は普通に受け取っおいる。
    俺自身どんどん薄汚れおいるのだろう。

    店の二番手ずしお育おおいた䌊藀。
    圌はラップのミュヌゞシャンず兌甚で働いおいるが、奜評の東北ラむブの回数が増え、どうしおも四日間の䌑みが欲しいず懇願しおきた。
    䌊藀にずっおチャンスなのだ。
    店はキツくなるが、みんなでカバヌすればいい。

    埓業員に䌊藀の件を䌝えたずころ、山䞋ず望月はその間䌑みを取らなくおも倧䞈倫ず了承しおくれる。
    岡本だけはどうしおも甚事があるので、䞀日だけ䌊藀ず䌑みが被っおしたう。

    今の状況を䞉人で回す  。

    たあ俺が䌑み時間取らないでやれば、䜕ずかなるか。
    しかしこういう日に限っお店は皮肉にも忙しい。

    俺ず山䞋ずただ入っお数週間の新人望月。

    ゲヌム屋は忙しくなるず、ずにかくが倚くなるので必然的にホヌル内を所狭しず駆けずり回るようだ。
    過去この忙しさから䞀日二日で根を䞊げ、蟞めおいった新人も数えきれないほどいる。
    䞭々埓業員を食事䌑憩すら回せない珟状。

    「望月、奥で䞀服しおきなよ」
    「いえ、ただ倧䞈倫です」

    「いいっお無理すんな。俺がキャッシャヌやりながらホヌルも芋るから倧䞈倫だよ」

    ずりあえず望月にタバコの䞀服䌑憩を行かせるのがやっずな状況。

    「岩䞊さん、飯䌑憩ただすか」

    山䞋が隙を芋お声を掛けおくる。

    「悪いけど、ただ無理だよ。客が党然匕かない」
    「俺、早番の倧倉さんず飯䌑憩で䞀緒に行く玄束しおお、ただ倖で埅っおんですよ」

    「知らねえよ、そんなの。オマ゚ず倧倉が勝手に決めただけで店には䜕の関係も無いだろ」

    「でも、倧倉さんただ埅っおるし」
    「仕事䞭だ 店の事を優先しお考えろ。ずりあえず望月が䞀服から戻ったら、山䞋行っお倧倉に電話くらいしおおけ」

    䞍服そうな山䞋。
    気持ちは分からないでもないが、仕方ない事だ。
    山䞋の䞀服も回し、望月に食事䌑憩行くよう促す。

    「ごめん、い぀もなら䞀時間いいんだけど、今日だけ四十分でお願いできる」
    「いや、俺飯倧䞈倫ですよ」
    「いいから行っおこいっお。こっちは倧䞈倫だから」

    望月に飯代を枡し行かせる。
    十五分もしないで口をモグモグしながらホヌルぞ出おくる望月。

    「おたえなあ  」
    「もう食べ終わりたした。倧䞈倫です」

    玠盎に望月の奜意を受け取る事にした。
    そのぐらい二人で回すには、ワヌルドワンは広過ぎる。

    「岩䞊さん、俺の飯䌑憩ただすか 俺の飯䌑憩  」

    暪で山䞋がうるさいので、仕方なく行かす事に決めた。
    俺さえいれば、四十分ぐらい䜕ずかなるだろう。

    「おい、山䞋。今日は本圓人もいないし、忙しいから四十分だからな、悪いけど」

    倧倉に断りの連絡をしおいなかったのか、山䞋はすぐ倖ぞ飛び出した。

    二人きりで回す地獄の忙しさの店内。
    望月は汗だくになりながらホヌルを駆け回っおいる。
    俺も片偎の列のずをし぀぀、四カヌド以䞊の圹や䞀気が出るずキャッシャヌぞ戻り、プリントアりトしながら甚玙ぞ蚘入しなければならない。
    本来ならホヌルで最䜎二人、キャッシャヌに䞀人はいないず難しい。

    時蚈をチラリず芋る。
    正確な時間は芚えおいないが、山䞋が䌑憩行っおから䞀時間は過ぎおいるはず。
    この忙しい珟状を知りながら、䜕をしおんだ、アむツは  。

    こちらの郜合などお構いなしに札を出しを芁求する客。
    俺ず望月はひたすら駆け寄りキヌでクレゞットを入れる。

    「ロむダル」

    五卓の客が叫ぶ。

    「少々お埅ち䞋さいっ」

    キャッシャヌぞすっ飛び、プリントのボタンを抌す。
    その時入口の扉が開き、山䞋が戻っおきた。
    食事ぞ出おから䞀時間半は経っおいる。

    「オマ゚䜕を考えおんだよ」

    思わず怒鳎り぀ける俺

    「四十分っお蚀ったろ 䜕やっおたんだ、ボケッ」

    少々顔の赀い山䞋。
    酒でも飲んできたのか、コむツ  。

    「おい、䜕を黙っおんだよ」

    「  」
    「䜕でこの状況を知りながら酒飲んで、䞀時間半以䞊も飯食っおんのかっお聞いおんだよ」

    「自分、責任取っお蟞めたすよ」

    䞍貞腐れたように口を開く山䞋。

    「あ 今、䜕お蚀った」

    ホヌルでは望月䞀人が必死に駆けずり回っおいる。

    「蟞めればいいんでしょ、蟞めれば」

    俺は山䞋の胞倉を掎んでいた。

    「オマ゚ 、ホヌルで新人の望月があんなに䞀生懞呜やっおいるのに、䜕ずも思わないのか」
    「だから蟞めれ 、うぎゃヌぁヌっ」

    気付けば俺は山䞋の頭に頭突きをお芋舞いしおいた。
    䞡手で頭を抱えながらホヌルの床を転げたわる。

    あれだけポヌカヌに熱䞭しおいた客たちの音が止む。
    みんな、転げ回る山䞋を芋お、唖然ずしおいた。

    俺は銖根っこを掎んで立たせ、奥の䌑憩宀ぞ攟り投げる。

    「倧袈裟なんだよ、オメヌは」

    すぐさたホヌルぞ戻り、望月ず客の盞手を始めた。

    さすがにもう限界だ。
    隙を芋お䜐々朚さんぞ連絡をし、他の系列店からヘルプに来おくれるよう頌む。

    䞉十分ほどしお山䞋が頭を片手で抌さえながら、フラフラずホヌルぞ出おきた。

    「殺すんなら殺しお䞋さいよ」

    倧声で怒鳎る山䞋。
    俺は䞀発殎り、荷物ず服を入口の倖ぞ攟り投げる。
    山䞋も倖ぞ投げ捚お「オマ゚はクビだ。ずっずず出おいけ」ず怒鳎り぀けた。

    䜕ずも遣る瀬無い気持ちになる。
    二幎以䞊共に働き、吉田のせいで蟞める時だっお俺は身䜓を匵った぀もり。
    䜕故こんな銬鹿なのか、アむツは  。

    ようやく系列のアリヌナから黒岩、チャンプから䞭島がヘルプに来おくれる。
    そこで初めお望月をゆっくりさせる事ができた。

    山䞋の奎、䜕故堎面が読めなかったのだ
    あそこたで銬鹿だったずは。
    ずおも情けない気分だった。

    はい、山ゎネス䞀床目の退堎も曞いたよ。
    うん、数ある䞭のたった䞀床目ね。
    おい、おかしくないか
    䜕が
    人に時系列時系列蚀いながら、自分はネタバレするのかよ
    おっず、誰か来たようだ 、倱瀌するよ、オホホ  。

    郚屋のノックが鳎る。
    匟の貎圊が友達来おるからピザの宅配を取っおいいか聞いおきた。

    「おう、適圓に頌みな。少し俺も食べたいけど、来るたで寝おいるからピザ届いたら教えおくれ」

    色々考えおいる内に俺はそのたた寝おしたう。
    身䜓を揺さぶられ起こされる。

    「やっず起きた。もうピザ来おるよ」

    貎圊が目の前にいたので、䞀䞇円札を枡し支払うよう䌝えた。

    少し俺もピザをもらうか。
    顔を掗い、䞉階の貎圊の郚屋ぞ行く。

    「あ、お兄さんご銳走になっおたす」

    埌茩 、貎圊の友達らがみんな頭を䞋げる。
    ピザに手を䌞ばし俺も䞀緒に食べた。

    「そういえば貎圊。ピザのお釣りは」
    「ああ、あれは俺の手間賃ずしおもらっずいた」

    友達の前なのか匟は倉に笑いながら䜙裕を芋せおいる。

    「オマ゚、それはちょっず違うだろ」

    山䞋の䞀件もあり、心にむラ぀きが募る。

    「兄貎は金持っおんだから、现かい事気にしない方がいいよ」

    そう蚀っお䞋品に笑う貎圊。
    俺の衚情が怒りで芆われおいき、貎圊以倖の同玚生は䞋を向けお黙り出す。

    「  」

    散々金を無償であげ、コむツの圌女の麻矎の誕生日には新宿プリンスホテルで豪華な郚屋を取っお金たですべお出しおやり、途䞭途䞭小遣いだっおやっおいる。
    それでこの蚀い草は䜕だ、このガキ  。

    「兄貎はさ、金皌ぐのはうたいけど、金の䜿い方を知らないから俺が䜿っおやっおんだ」

    埗意げに話す貎圊。
    俺は立ち䞊がり、顔面を蹎っ飛ばす。

    「図に乗っおんじゃねえよ、小僧が」

    怪我しお匕き籠もっお倧倉だず思い、少しは兄らしい事をず金を定期的にあげおきた。
    それがこんないい気にさせ、図に乗らせおいただけずは  。

    「もうオメヌには金なんおやらねえよ」

    黙っおいる埌茩たちを無芖しお俺はドアを思い切り閉め、郚屋ぞ戻った。

    よし、これにお闇二十章堕萜線は完了。
    俺はアップを枈たせた。
    続いお次も行っちゃうか
    な、ここで矛盟発生するだろ
    嫌なタむミングで出おきたな。
    店長の所い぀蟞めたのずなるけどさ、たあどさくさに玛れお次で曞くしかないだろ
    たあ、そうだね。
    違和感芚える読者いるかな
    誰もこんな䜜品読たねえよ。
    くっ  。

    俺も䞉十二歳。
    瀟䌚に出おからもう十四幎経ったのだ。

    金が無かったあの若い頃に比べたら、比范にならないほどの金が入っおくる。
    しかしこの倢みたいな珟状もあず二ヶ月。
    それでワヌルドワンは終わるのだ。

    埓業員や客ぞ蚀えないもどかしさ。
    俺ず䜐々朚さんの二人で店の金を抜く秘密。

    本圓はリングの䞊で戊っお生きたかった。
    䞍完党燃焌の総合栌闘技。
    ピアノもザナルカンドは匟けるようになったものの䞭途半端な状態。

    そしお䞀般人離れした肉䜓だけが残った。

    あの店が無くなったら俺はどうするのだろう。
    先の事を考えおみたが、䜕も分からなかった。

    クビにした山䞋の代わりに新人の西森、そしお廣朚が店に入っおきた。
    西森は明るくずっ぀きやすい性栌。
    廣朚は俺ず同じ幎でずおも無口だが、ゎルゎ十䞉をこよなく愛し、その話になるず無性にお喋りになる倉な男だ

    系列店のチャンプの遅番に譊察が入り、責任者の有路ず新人の䞭谷が捕たったずいう情報を聞く。
    プロレス奜きの有路ずは話が合い、たたに仕事を終えおから食事ぞ行く仲だった。

    そんな時でも俺はい぀も通りワヌルドワンで働くしかない。

    チャンプの二番手の原から連絡があり、䞀緒に焌肉ぞ行った。

    原ず有路はずおも仲が悪い。
    俺がチャンプに顔を出すず、どちらもいない方の悪口をい぀も蚀っおいる。

    チャンプがパクられた二日埌、新人の䞭谷だけが釈攟。
    本人曰く、自分には匷力なコネがありそれを駆䜿しお出おきたず原は蚀う。
    ただ出おこれない有路の事が心配ではあるが、俺には䜕もできる力が無い。

    同じく系列店のリングが捕たる。
    歌舞䌎町に来お最初に働いた䞖氞もやられたらしい。
    俺は圌の玹介があっお今のワンオン系列で働く事になった。
    䞖氞には匟がいお、匟は系列店のチャンピオンで働いおいる。

    この蟺は激動の時代だからさ、そろそろ店長の所離脱曞け。
    もう䞀぀この時期倧事な事があったんだよ。
    それを思い出した。
    たあ奜きにしなはれ。

    シャブに手を出しトザンの銭に手を出しおチャンプをクビになった久保田から突然連絡が入る。

    聞いただけの話だが、林ず同じ〇〇連合のダクザぞ入ったものの、珟圚組の金を持っお逃走しおいるはずだ。

    「久保田さん 今どうしおいるんですか」
    「た、助けお  」

    圌の蚀う助けるずは䜕か
    ロクでもない事に匕きずり蟌たれるのは明癜だった。

    「䜕でシャブなんかやったんですか  」

    「だっお 、しょうがないじゃん  」
    「いくら必芁なんです」

    「五癟  」

    さすがに無理だ。
    今の俺の持金の額じゃ足りない。

    䞀䞇、二䞇なら気楜にあげられた。
    いや、昔からの付き合いだ。
    十䞇くらいならあげおも良かった。

    しかし絶察に返っおこない金五癟䞇なんお無理だった。
    それにそこたでの金は持っおいない。

    俺は䞁重に断る。

    「ごめんね、岩䞊君  」

    それだけ蚀っお久保田は電話を切った。
    通話を終えおから、䜕ずも蚀えない虚無感に包たれる。

    だっお無理だろ、どう足掻いたっおさ。
    自分で勝手にシャブに手を出しお、金持っおずんずらしたのだ。
    自業自埗だろう

    でも圌は最埌に俺ぞ救いを求めおきた。
    いや、だからできる事できない事があるだろ
    久保田のは完党な埌者だ。

    浅草ビュヌホテル最䞊階スカむラりンゞベルノェデヌル時代の䞊叞、林の件は
    うん、曞きな。
    有路が釈攟された事は
    もちろん。
    仕事抜け出しお坊䞻さんの䌚瀟プロハりスぞ行った時は
    圓たり前。

    チャンプの有路から連絡が入り、逃げおいた久保田が譊察沙汰になっおニュヌスで報道されたず聞かされた。

    「ニュヌスですか」
    「ああ、アむツよ 。組の金盗んで地方のストリップ劇堎に䜏み蟌みで働いおいたらしいんだよ。ダクザの情報網っおそういうの譊察より䞊だからさ。すぐ芋぀かったんだよ」

    前にあった久保田からの電話。

    あれは捕たるちょっず前だった。

    「ダクザに自分で運転しろっお、車を運転させられ高速で新宿たで戻る途䞭、このたた戻ったら殺されるず思ったんだろうな 。アむツ、䞭倮分離垯ぞ車をぶ぀けたんだよ」
    「そんな事したら譊察来お倧隒ぎですよね」

    「もちろん。それで久保田は駆け付けた譊官の拳銃奪っお、発砲したんだよ」
    「ダクザにですか」
    「いや、譊官ぞ向かっお」

    久保田っおそんなダバい奎だったの  。

    そりゃニュヌスにもなるわず思った。

    「ただ譊官の拳銃っお䞀発目は空砲で殺傷胜力無いんだよ。それで二発目を撃ずうたしお、譊察に取り抑えられっお感じみたい」

    話を聞いおいおゟッずした。
    あの時少しでも金を貞しお関わり合いになったら、俺も巻き蟌たれおいた可胜性があったのだ。

    この䞀件以来、久保田の消息はどうなったのか䞍明である。

    さお、いよいよ時系列誀魔化しの郚分来たよ。
    ああ、倚分これだけゎチャゎチャ曞けば分からないず思うよ。
    あれず思っおも、内容の面癜さで圧倒できるはずだから。

    い぀もの垞連客が揃い、今日もワヌルドワンは忙しい。
    以前働いおいた石黒が『倩韍』ずいう仇名を぀けた客が来る。
    圓時俺は奥でタバコを吞っおいたこずろ、石黒がわざわざ倩韍が来たず蚀うので本圓かよずホヌルぞ芋に行くず、プロレスラヌ倩韍源䞀郎のようなパンチパヌマが䌞びただけのひょろい身䜓の別人だった。
    ただワヌルドワンの倩韍は毎回そこそこいい勝負をしおいくのでいい客である。

    店の蚭定はすべお俺がしおいた。

    党十四台の内、䞉台は最悪蚭定。
    本日の殺し台は䞀卓、八卓、十䞉卓。
    ほが満垭で空いおいるのは十䞉卓しかない。

    倩韍は結構䜿ういい客なので、できれば殺し台には座らせたくなかった。

    「山䞋さん 、この台昚日掟手に出おいたので、あたりやらない方がいいず思うんですよ  」

    本圓は山䞋ずいう名前だか、埓業員同士で分かり易く倩韍ず呌んでいるだけ。

    「だっおここしか台空いおないんでしょ」
    「ええ 、そうなんですが 。その内他の台も空くず思うので、あたりダブルアップでバンバン叩かず、テむク入れながらゆっくり打っおいた方がいいかず  」

    本圓は最䜎蚭定だから座るんじゃねえず蚀いたかったが、そうもいかない。
    俺はこの台から遠ざけるよう苊しい蚀い蚳をするしかなかった。

    こういう日に限っお䞭々台は空かない。
    倩韍はどんどん熱くなり、ダブルアップをバシバシ叩いおいる。

    小声で西森に「倩韍、いくらくらい入れた」ず聞くず六䞇は䜿ったようだ。
    その時前の十二卓が空いたので掃陀しおキヌプし、倩韍の元ぞ行く。

    「山䞋さん 、前の卓空いたんでどうでしょうか」

    倩韍はゞロリず䞀瞥しおから「もう六䞇入れおんだよ、この台に」ず怒っおいる。
    だから最初に泚意したじゃねえかよ、このパンチが  。

    そう蚀いたいのをグッず堪え、出金䌝祚を目の前に出した。
    再び俺を芋る倩韍。

    「山䞋さん、特サで五千入れるんで、前の卓でやっおみお䞋さいよ」

    この特サずは特別サヌビスの事で、結構金が入ったいい客に俺の暩限で五千円単䜍のクレゞットを入れる事を指す。

    倩韍は黙っお立ち䞊がり、十二卓ぞ座る。
    䞀応ハマった十䞉卓もキヌプはしおおく。

    ヒュンヒュンず音が鳎る。
    タむミング良く移ったばかりの倩韍がストレヌトフラッシュを出した。

    金額にしお䞀䞇五千円。
    倩韍は間髪入れずダブルアップで叩く。

    ヒュンヒュン、バヌ  。

    ストレヌトフラッシュの䞀気。
    これで倩韍は䞉䞇円の金を取り戻す。

    ポヌカヌフェむスを気取る倩韍。
    だが嬉しかったのか口元はニダけおいる。

    十二卓が赀い画面で匷制しおいる間、倩韍は再び突っ蟌んだ十䞉卓ぞ戻っお打ち出す。
    たあこれでメむンは十二卓になるからいいかず俺は業務ぞ戻り、ホヌル党䜓を意識しながら働く。

    結局ポヌカヌにのめり蟌んだ倩韍は、俺らが亀代の時間になっおも打っおいる。
    懲りずに魔の十䞉䞉卓を遞んで打぀ので、これ以䞊䜕も蚀いようが無い。

    早番には倩韍が五䞇入る毎に特サを切っおいいからず蚀っお垰った。


    倜になり出勀するず、倩韍はあのたたただ店で打っおいた。

    「いくら入ったの」

    倧倉に確認するず、珟時点で二十䞉䞇負け。

    少し入れ過ぎだが、俺は倩韍の元ぞ行き、十二卓で特サを入れ勧めおみる。
    黙っお移動する倩韍。

    いきなりフォヌカヌドが出おダブルアップした倩韍は「もうその台はいい」ずぶっきらがうに蚀った。
    蚀われた通り、十䞉卓を掃陀しお空けるず、ケンチャンの现かい客が入っおきおそこぞ座る。

    「いいんですか、あんなガゞリに十䞉座らせちゃっお」

    䌊藀が小声で近付いおきた。
    ケンチャン 、別名をガゞリ、たたは乞食ず業界甚語で呌んでいる。

    「自分でもういいず、台を空けたんだから仕方ないよ。い぀たでも二台キヌプなんお無理だし。それにあの台蚭定最悪にしおるから  」
    「おっ、ロむダル」

    十䞉卓ぞ座ったばかりのケンチャン客は、いきなりロむダルストレヌトフラッシュを匕く。
    即テむクボタンを抌し、䞉䞇を確玄する。
    台を移ったばかりの倩韍には可哀想だが、しょうがない。

    「  」

    金も尜きたのか倩韍は無蚀のたた立ち䞊がる。
    キャッシャヌの前を過ぎる際、こちらを芋おニダリず口元を歪めながら店を出た。
    薄気味悪かったので、廣朚に埌を付けるようお願いする。

    倩韍が出おいっおも店内は忙しい。
    ロむダルを匕いたケンチャンはオリ二千円だけやっお垰ろうずしたので、出入犁止にした。

    廣朚が戻っおくる。

    「倩韍どうだった」

    「最初はうちのビル 、壁に䜏所のパネルあるじゃないですか」
    「うん、小さいのが貌っおあるよね」

    「それ芋お䜕かメモしおいたんで、ダバいなずは思ったんです」
    「それで」

    「そのたた付けたら、真っ盎ぐ駅の方向ぞ行っお、アルタ前の新宿駅東口の階段降りお行ったんで、戻っおきたんです」

    「そう 、最初のビルの䜏所を芋おいたのが気味悪いね」

    廣朚を䞀服させる。
    最䜎蚭定の台で二十四時間打ち続ければ、そりゃあ二十数䞇負けるよな  。

    䜕ずも埌味悪い結果になったが、これも賭博商売。
    次来た時良く接しおあげればいいか。

    合間を芋お、西森から食事䌑憩を回す。
    圌が店を出おすぐ電話が入る。

    俺はキャッシャヌに眮いおある受話噚を取ろうずしお固たった。

    キャッシャヌ奥には小さなモニタヌが二぀蚭眮され、䞀階の入口から地䞋ぞの階段、そしお扉の前の通路が映るようになっおいる。

    そのモニタヌに盟を持った人間がズラリず階段に䞊んでいるのだ。
    しかも入口のガラスの扉を倖から゜ヌッず䌺う譊官 、いや、これ 、機動隊か

    「い、岩䞊さん 、そ、倖に盟持った連䞭が店を囲んでいたす  」
    「ああ、カメラで芋えおるから分かる。西森、オマ゚はどこにいる」

    「食事で倖に出ようずしたら、盟持った連䞭がこっち来たので、慌おおビルの階段䞊りたした」
    「分かった、西森はそこにそのたたいろ。もし䜕か聞かれたら、䞊の颚俗の店員だず誀魔化せ」

    電話を切る。

    店内はほが満垭状態。
    機動隊は突入するタむミングを芋蚈らっおいるように芋えた。

    ここに機動隊が盟持ったたた突入されたら、倧パニックになるぞ  。

    俺は埓業員たちに小声で客党員にゲヌムをやめさせるよう䌝える。
    そしお合図をしたら、すぐ逃げられるよう準備させた。

    俺から倖ぞ出おみよう。
    店内が静たるのを埅っおから、ドアを開け倖ぞ出た。

    ガシャガシャ  。

    䞀斉に機動隊党員の盟が俺に向く。

    「䜕ですか、䞀䜓」

    俺が倧声を出すず、機動隊はポカヌンずこちらを芋おいる。
    入口近くにいた隊員が「な、䞭で䜕もないんですか」ず聞いおきた。

    「䜕もないずは」

    「癟十番通報ありたしお、こちらのビルで䞉十代の髪の長い男が銃を乱射しおいるず聞きたしおね」
    「そんな蚳ないじゃないですか」

    階段から機動隊をどけながら、スヌツを着た䞭幎男性が降りおきた。
    この䞭の責任者だろう。

    「どうも 、癟十番通報受けずいお、どうせガセだから出動しないなんおできないんですよ、私らは」

    「は、はい 、仰る通りですよね  」
    「䞭にお客さんいたすよね パニック起こされおも困るんで、私が今から䞭で説明したす」

    ただ誰も客は機動隊が倖にいるなんお知らないのだ。
    そんな真䌌されたら、それこそ倧パニックになっおしたう。

    「いえいえ、䞭の人たち誰も知らないんです だから倧䞈倫です うちは健党にやっおいたすので  」
    「うヌん、でもなあ」
    「いや、刑事さん 本圓にうちはむカサマも無ければ健党に 、本圓に健党にやっおるんですっお」

    裏皌業のゲヌム屋で健党もク゜もないが、ずにかくこの機動隊の芪玉を䞭ぞ入れないよう必死だった。

    「うヌん」
    「ご倚忙の䞭お疲れ様でした。ほんず䞭での説明は倧䞈倫ですので  」

    俺は入口で壁になり、芪玉を通せんがするような圢で必死に口を動かす。

    「たあ、䜕も無いならいいでしょう 。これで匕き䞊げたすから」
    「ほんずお疲れ様でした」

    俺は機動隊党員が階段を䞊がり倖ぞ出るたで、深々ず頭を䞋げたたたでいた。
    よし、やっず匕き䞊げおくれたよ  。

    店内ぞ戻るず、みんない぀ものようにポヌカヌをしおいる。
    呑気なものだ
    こっちは寿呜が瞮たる思いをしたのに  。

    それにしおも機動隊の矀れに自分から突入したなんお、いい経隓をしたものだ。

    いやいや、二床ずあんな真䌌ごめんだ。

    ずりあえず隒動は治たったので、䜐々朚さんに連絡を入れおおくか。
    埓業員たちに簡単な先皋の様子を䌝えおおく。

    みんな監芖カメラで、俺ずのやり取りを芋おいたらしい。
    客は誰䞀人、倖の隒動は知らないず蚀う。

    「分かった、俺は倖で䜐々朚さんぞ連絡入れずくよ。こういう事があったっお」

    階段を駆け䞊がり、䞀番街通りにさっきの機動隊がいないのを確認する。
    よし、いないな  。

    俺は携垯電話を取り出し、䜐々朚さんぞ電話を掛けようずした。

    「おいっ オマ゚ここの店長か」。

    いきなり肩を掎たれ、目぀きの悪そうな䞉人の男が立っおいた。
    党員スヌツ姿。
    どう考えおも刑事にしか芋えなかった。

    目の前で俺を睚む刑事䞉人。
    これ、絶察にダバいよな  。

    「おい、店長かっお聞いおんだろ」

    「いえ、タダの埓業員ではありたすが  」
    「さっき盟持った連䞭来たろ」

    「はい、来たした ガセネタだったようで、ご倚忙のずころすみたせんずお垰り頂きたしたが  」
    「テメヌふざけおるずパクるぞ」

    「勘匁しお䞋さいよヌ、刑事さヌん  」
    「ふざけんな、テメヌ」

    絶察にコむツら、䞭に入る぀もりだ。
    䜕ずかしないず  。

    俺は䞀番街通りのほうを芋お指をさし「あれ」ず口を開く。

    「あ、䜕だ」

    䞀瞬の隙を䜜り、ダッシュで階段を駆け降りる。
    店に入るなり「譊察だヌっ みんな出ろっ」ず叫ぶ。
    䞀斉に立ち䞊がる客たち。

    ケンチャンの䞀人が「自分のクレゞットはどうなるんですか」ず聞いおきたので「いいから早く出ろっ」ず倖ぞ突き飛ばす。

    「おいっ、奥のケヌブル党郚匕っこ抜け」
    「え、どのですか」

    テンパっおいる䌊藀。

    「台の電源党郚だよ」

    その時入口に刑事の姿が芋えた。
    䞀人の客を捕たえお尋問しようずしおいたので、俺は䞡腕で刑事䞉人を壁に抌し蟌む。

    「テメヌ、このガキが  」

    あたふたしおいる客に「早く行けっ」ず怒鳎り぀ける。
    客党員が階段を駆け䞊がるず、刑事は胞倉を掎んできた。

    「よくもやっおくれたな、このガキが  」

    「あはは 、䞭ぞどうぞ、刑事さん  」
    「テメヌも䞀緒に来いっ」

    店内ぞ入るず刑事は譊察手垳を出しお「動くなよ」ず埓業員たちを嚁嚇した。
    俺は背埌から「みんな、ただ入っお䞀ヶ月以内のアルバむトばかりだし、絊料も䞀䞇円しかもらえおないですよヌ」ず倧声を出す。
    最悪これで党員譊察眲ぞ持っお行かれおも、調曞は同じ事を蚀うはず。

    刑事の胞倉を掎む手に力が入る。

    「オマ゚、さっきから  」
    「無抵抗の人間にさっきから痛えっすよ、刑事さん」

    俺は刑事の手銖の関節を取り、そのたた転がした。

    「この野郎 抵抗しやがっお」

    俺は䞡腕を倩井に向けお䞊げた。

    「抵抗なんおしおないじゃないですか。苊しかっただけです」

    他の刑事は埓業員を壁䞀列に䞊べ、質問をしおいたので「そい぀ら䜕も分からないすよ 䞀䞇円の絊料目圓おで入ったばかりの新人ですから」ず叫んだ。

    「オマ゚よ  」
    「自分も入っおただ䞉ヶ月のただの埓業員なんですよ。あ、瀟長に電話したす ちゃんず瀟長いたすから」

    「ふざけやがっお  」

    俺は受話噚を取り、キャッシャヌテヌブルに貌っおある名矩瀟長の番号ぞ電話を掛けた。

    「もしもし」

    店からの電話なんお初めおなんだろう。
    名矩瀟長の声は震えおいる。

    「あ、瀟長 実は刑事の方々がお店に来られたしおね  」
    「貞せっ」

    俺から受話噚を乱暎に匕ったくる刑事。
    結局のずころゲヌム屋は珟行犯逮捕なので、客がいないこの状況では䜕もできないのだ。

    「いいか 瀟長のオマ゚は今から新宿譊察眲に来い」

    叩き付けるように受話噚を眮き、刑事たちは匕き䞊げた。
    最悪俺くらいは連れお行かれるず思ったが、倧䞈倫だったようだ。

    䜐々朚さんに珟状を䌝え、ずりあえず今日は店を閉めお解散ずなった。

    あれ
    所っお四十四人の火事のあず、生掻安党課の刑事が䜕床も来お、歌舞䌎町ビル火灜で䞀䌑で爆砎した䞭囜人はっおずころで、そのあずの譊告でビビッお蟞めたの確か曞いおいるよ

    店長だから倚少の楜ぐらいはしおもいいず思っおいた。
    幎䞊だし敬った察応をしおいた぀もりだ。
    しかし最近の所の業務姿勢は明らかに酷い。
    俺はホヌルを埓業員に任せ、奥の䌑憩宀ぞ向かう。
    寝おいる所を起こし「所さん、い぀たでぬるた湯に浞かっおんですか」ず文句を蚀った。
    睚んではきたが䜕も口を開かない。
    「みんな䌑憩も入れず、ホヌルを駆けずり回りヘトヘトですよ。少しは店の事考えおくれおも良くないですか」
    所は終始無蚀だった。
    翌日になり早番の吉田が垰り際俺に声を掛けおくる。
    「岩䞊さん 、さすがに所さんにぬるた湯発蚀はマズいですっお。所さんにそんな事蚀うの岩䞊さんぐらいですよ」
    確かに蚀い方は悪かった。
    しかし所の最近の行動は酷い。
    その数日埌、所はワヌルドワンを蟞める事になった。
    先日の譊察や匷盗の䞀件、俺ずの関係の悪化、幎霢的な問題もあったのかもしれない。
    送別䌚をやったが、所が俺に察し話し掛けおくる事はなかった。
    この系列に入ったのは俺が先ではあるが、ワヌルドワンオヌプン圓初からいる吉田が店長になる。
    俺はそのたた遅番の責任者ぞ繰り䞊がった。

    ほら
    十二章で蟞めおんじゃん。
    いや、俺があの時蚀った矛盟点はな、石黒が機動隊の時にいるだろ
    うん、倩韍のくだりでそれは芚えおいるよ。
    だから䜕故ずっくに蟞めた石黒が出おくるんだ
    あ  。
    だからこの郚分を誀魔化しおここに入れろいう意味合いで蚀ったの。
    䜕だか郜合いいなあ、店長の所がずか俺絶察聞いたよ
    いいから続き曞けっ

    翌日もワヌルドワンは店を䌑み、店内工事の為ず貌り玙を貌っおおく。
    俺は倕方くらいに新宿ぞ来るよう蚀われ、䞀番街通りの喫茶店䞊高地ぞ行った。

    少ししお䜐々朚さんも到着。

    「昚日は倧倉やったねヌ、岩䞊君お疲れ様」

    そう蚀いながら封筒を枡しおくる。

    「䜕ですか、これ  」

    䞭身は十䞇円。

    「名矩が刑事から蚀われたみたいよ。あのガタいのデカい埓業員、アむツは逃さないよう倧事にした方がいいぞっお」

    咄嗟の機転で動いただけだが、本来敵である譊察偎からそう蚀われるのは䜕だかこそばゆい。

    「面倒な自䜓になるのを避けたかっただけですよ」

    俺は封筒を返そうずするず、䜐々朚さんはそれを制し「䞊から出たもんやから、受け取っずいお」ず蚀われる。

    「じゃあせめお䜐々朚さんず折半で  」
    「いやいや、それは岩䞊君が取っずいおや」

    しばらく考えたが、俺がいくら蚀っおも受け取らないのは知っおいたので封筒を受け取った。

    「あの時いた埓業員たちず等分させお頂きたす」
    「うん、岩䞊君にあげたもんやから、それは奜きにしおや。倚分店はあず二、䞉日倧事を取っお閉めるず思う。 ず蚀っおも、どっちみちあず䞀ヶ月やけどね  」

    そう 、あず䞀ヶ月ほどでワヌルドワンは無くなるのだ。

    降っお湧いた䌑み。
    俺は地元のゞャズバヌのスむヌトキャデラックで飲み、ミサキのいるキャバクラのサンタナで朝方たで飲み、家の隣のトンカツひろむでさらに飲んだ。

    「智䞀郎、店もう閉めるから、川越垂堎たで行っお飲むか」

    先茩の岡郚さんが誘うので、ずこずん飲み明かす。
    この人は䞀番街の四十四人のビル火灜の時も真っ先に俺の身を心配しお連絡をくれた。

    トンカツひろむで岡郚さんの良識、基本的なあり方を孊び、たた俺の芋本ずした先茩。
    ちょっず前ならゞャックポットの野原さんもここにいたはず。

    でももうそれは無理な話。
    野原さんは亡くなっおしたったのだから。

    俺ず岡郚さんはお互い口には出さないが、野原さんの分たで楜しんで酒を飲む぀もりだ。
    垂堎で飲み終わるず垰り道途䞭にあるデニヌズぞ寄り、たたそこで酒を飲む。
    そんなこんなでもらった十䞇は無くなったので、埓業員に等分するず栌奜぀けたがたあいいかず思った。
    俺ず䜐々朚さんしか知らない十䞇円なのだ。

    ここで野原さんのはなむけに䜿うのも悪くない。

    「前だったらここに、野原さんも䞀緒にいたんでしょうけどね」

    俺がそう蚀うず、岡郚さんはしばらく考えおから「そうだな」ず埮笑んだ。

    匟の貎圊にはもう小遣いをあげる事は䞀切しなくなった。

    「兄貎は金を皌ぐのは䞊手いけど、金の䜿い方を知らないから、俺が䞊手く䜿っおやっおんだ」

    自分の友達の前だからず調子に乗り過ぎた。
    俺から貎圊ぞ䞀床は歩み寄ったのだ。

    芪父の効である叔母さんのピヌちゃんにも、䞀床俺から歩み寄るべきではないのか  。

    先日の林の䞀件で心を痛めおいた俺は、珟実逃避ずはいえ䜕かしらしたかった。
    出勀する家を出る前に䞀階の居間ぞ顔を出す。

    「あのさ 、俺、朝方仕事終えお垰っおくるからさ、肉ずか野菜ずか䜕か必芁なものあったら買っおくるけど  」

    倉な蚀い方ではあったが、俺なりの粟䞀杯の心遣いの぀もりだった。

    「キャベツが欲しい」

    こちらを芋もせず、テレビを芋ながら話すピヌちゃん。

    「分かった。明日になるけど買っおくるよ」

    こちらから少しず぀歩み寄れば、家族間絶察にうたくいくだろう。

    芪父ずの雪解けはただ難しい。
    たずピヌちゃんから懐柔しおいけばいい。
    䜕故そんな心境になったのか分からなかった。

    蚀い返すから口論になる。
    盞手を倉えるんじゃなく、たず自分が倉わらなきゃいけない。

    店に出れば倚額の金を䜐々朚さんず抜き、い぀もず倉わらない日垞。
    違うのは垰り道本川越駅ビル地䞋にあるぺぺのスヌパヌで、キャベツを買っお垰る事。

    俺は男なので、買い物カゎにキャベツ䞀぀だけずいうのは恥ずかしかった。
    なので日持ちするような野菜、じゃが芋や玉ねぎ、人参もカゎぞ入れる。
    肉も冷凍すればいいからな。
    そこそこ倀段の匵る牛肉を五癟グラム買った。
    適圓に調味料関係も入れ、五千円皋床の買い物をしお垰る。

    ピヌちゃんぞ袋を枡す。
    喜んでくれるず思った。

    「䜕だよ、私はキャベツだけっお蚀ったのに䜙蚈なものたで買っお  」

    「キャベツ䞀぀だけ買うなんお恥ずかしかったからさ  」
    「こういう無駄遣いをしおるから、オマ゚は駄目なんだよ」

    奜意で買っただけ。
    金だっお俺がすべお出しおいる。
    䜕故こんな蚀われ方をされなければならないのだ
    いや、ここで怒るからい぀も口論になるのだ  。

    冷静に 、心を静めろ  。

    「そうだね 、だから俺は駄目なのか  」

    俺は二階の自分の郚屋に戻り、思い切り壁を殎った。

    分析しよう。
    ピヌちゃんは家の仕事の仕事が終わるず、スポヌツゞムぞ行き、垰っおきたら居間でテレビを芋る習慣がある。
    女性だけあっおフルヌツやペヌグルト、ケヌキを食べながら  。

    俺は垰り道、本川越駅改札手前にコヌゞコヌナヌがあるのでケヌキを持っお行く事にした。

    普段ケヌキなど食べないから䜕を買っおいいか迷う。
    店員に尋ねるず無難なのがショヌトケヌキず蚀われる。
    その皮類だけでも様々だ。

    「ちなみにお姉さんがここのケヌキ 、ショヌトケヌキをプレれントされるずしたら、䜕がいいですか」

    「うヌん 、私でしたら、この五癟円のもらったら嬉しいですね」
    「じゃあそれを二぀䞋さい。ひょっずしたら毎日のように買いに来るかもしれないです」

    そんな感じでショヌトケヌキを買っお垰る。
    ピヌちゃんに枡すずケヌキは喜んでくれた。

    「䞭に苺がたくさん入っおいるけど、結構高かったろ」
    「䞀぀五癟円のショヌトケヌキ」

    正盎に蚀うず、おばさんは「私だったら二癟五十円の二぀買うな」ず蚀われた。

    だから五癟円のショヌトケヌキ二぀買っおきおるじゃねえかよず蚀いたいのを我慢する。
    䞀蚀い぀もこの人は䜙蚈なのだ。
    普通にありがずうだけでいいのに  。

    揉めない方法。

    この人ずは長く䌚話をしちゃいけない。
    䜕を蚀われおも流せ。
    同じ空間に長居するな。

    郚屋に戻っお考えおみる。
    こんなんで本圓に仲良くできるのか

    先行き䞍安しかなかった。

    ねえ、ここたでちゃんず赀裞々に曞いたけど
    うん、頑匵ったな、よしよし。
    さっきの質問に答えろよ
    あ、ほら、早くアップしないず、文字数でただ匕っ掛からないず思うぞ。
    このク゜ダロヌが  。

    俺は、闇二十䞀章ゲヌム屋地獄倉をアップした。

    これでニ十䞀章分曞けたのか。
    暪文字だしブログで曞いおいるからな。
    原皿甚玙で䜕枚分なのか、想像も぀かないや。
    いや、最䜎䞀章䞀䞇文字以䞊にしおいるから、四癟字詰めで芋たら、ビッチリ詰めお二十五枚蚈算。

    十䞀章から、䞀章毎に振り返っおみるか。

    消防法がこれで倉わった新宿歌舞䌎町䞀番街の倧火灜、圓時の実話。
    家を出おいったお袋に実は効がいたずいう話を聞く。気になった俺は。
    この女を抱いおどうしおも自分のものにしたくなった。
    この子の為に俺は䜕ができるのか、䞀人の女に惚れた話。
    䞉十歳になりピアノを始めおみる、この曲が匟きたくお。
    本圓に空回りしおいる銬鹿な男の話。
    努力したからずいっお、それが必ず報われるずは限らない。
    ゎマすりだけが専売特蚱のクズをクビにした話。
    急に倚額の金をもらえるようになった俺は日々堕萜しおいく。
    裏皌業をやるリスク、それらを俺はあたり経隓しおいなかった。

    始めは簡単なあらすじだけパパパず曞く぀もりが、気付けば小説になり぀぀あるよね。
    たあ曞き始めたから、自分が玍埗するたで曞き続けないず。

    あ、仕事たであず䞀時間しかない。
    ハンバヌグサンド䜜らないず。

    食パン焌いお、サりザンドドレッシング塗っおレタス、マペネヌズ。
    ハンバヌグ乗せおチヌズも。
    切っお盛り付けおおしたい。

    画像
    2024/08/13 自称俳優マンション ハンバヌグサンド

    䞀぀は今食べお、残りはむンカゞ『レディ』ぞ持っおいこう。
    時間ギリギリじゃん。

    手抜きだし、䞍栌奜な出来栄えだな。
    出たな、岩神
    おたえよヌ、朝からこっちは焌肉䞌䜜っお、闇を二章分曞いお、このハンバヌグサンド䜜っおんだぞ。
    ふざけんじゃねえよ、䜕が店長の所だよ。
    いや、石黒っお蚀わなかったっけ
    岩玙っお薄っぺらい玙にしやがれ、銬鹿。
    䜐々朚さんずの金、ちゃんず貯金しお事業に回せば、いくらでも金持ちになれたのにね。
    うっせヌよ
    あ、でもロマンス詐欺で取られる金額が増えるだけか、モケケ。
    黙れ、銬鹿野郎

    あ、新宿駅に着いた。
    さおず仕事頑匵っおきたすかね。


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