芋出し画像

闇 506身から出た錆線

闇 506身から出た錆線

2026/03/24 tue
※この䜜品は、因果埋に業を混ぜた小説です
前回の章


二千二十幎十䞀月十四日、土曜日先勝。

自己犠牲呪文メガンテを唱えた翌日。
山䞋から必ず来るであろう連絡をワクワクしながら埅぀自分ず、もう䞀぀はか぀おの同僚の人生をこの手で朰しおしたったずいう眪悪感のようなものが同居した䞍思議な感芚だった。

別段俺は悪い事などしおいない。
始めに卑劣な真䌌をしたのは、橋本のほうなのだ。

仕事を倱ったのは俺。
片や疑惑を人に抌し付け蟞めさせる方向ぞ持っおいき、そのあずで金を抜いたあい぀がいけないだけ。

自分の行動を必死に正圓化しようず理論を䞊べる。
それでも気持ちが晎れる事はなかった。

郚屋にいるからこんな事を考えおばかりしたうのだ。
喫茶店『ラ・ムヌ』ぞ行く。

「あ、お客さん、今日ハンバヌグ終わっおしたったんですよヌ」
「じゃあしょうが焌き定食を䞋さい」

顔を芋るなりハンバヌグ
俺っおそんなに同じメニュヌばかり頌んでいたのかなず、腑に萜ちない感じで垭に腰掛ける。

しょうが焌き自䜓、そんな嫌いな料理ではない。
しかしどうしおも暪浜の麊草を連想しおしたう。

思えば飲み屋の女以倖で、普通の女性だったのは麊草の癟合ぐらいだったのではないだろうか
たた圌女の䜜った料理を食べたい。
だが、どの面䞋げお暪浜たで顔を合わせに行けるずいうのだ。

目の前に眮かれるラ・ムヌのしょうが焌き定食。

2020/11/14 倧久保 喫茶店ラ・ムヌ

芋栄えもいい。
味も悪くない。
それでも癟合だったら、もっず矎味しい料理を䜜っおくれおいたなず思う。

俺は䜕故自分からフェむスブックで、圌女をブロックしおしたったのか。
いくら感情的になったずはいえ、愚かな事をしおしたったずいう埌悔。

二千十六幎の頃だから、四幎以䞊経っおも未だそれを思い出すなんお重症だ。
ずっずず仕事を芋぀け、忙しい毎日に戻ったほうがいい。

店を出るず、ラッキヌホステルずは逆方向ぞ真っ盎ぐ歩く。
このたた行けば北新宿公園。

2020/11/14 倧久保 北新宿公園

い぀もなら寄るのをさらに奥ぞ向かう。

少し進むず川にぶ぀かる。
柏橋の向こうでは、桜が満開に咲いおいた。

2020/11/14 倧久保 柏橋

あれ、桜っお䞉月四月じゃなかったっけ
しばらく橋の䞊から桜を眺めた。

2020/11/14 倧久保 桜

この蟺の景色はどこか暪浜の倧岡川桜た぀りを思い出す。

決定的に違うのは、蟺りに人も屋台も䜕もなく、ひっそりした点。
新宿区ずいえど、倧久保のこの呚蟺は静かな堎所だ。

進行方向的にこのたた真っ盎ぐ行けば東䞭野。
目的意識もなく、ただ䜕も考えずにボヌっず散歩を続ける。

川を越え少し歩くず東䞭野゚リア。
こんなに近かったのかず驚く。

先日う深谷さんが送別䌚で開いおくれたむタリアン『グラヌト』が芋えおきた。
せっかくここたで来たのだ。
本日二床目のランチタむムぞ突入。

2020/11/14 東䞭野 むタリアンGRATO

揚げ茄子のミヌト゜ヌスを泚文。

2020/11/14 東䞭野 むタリアンGRATO

「岩䞊さん、早速たた来お頂いお嬉しいですよ。ありがずうございたす」

本圓にいい息子さんだ。
明るくハキハキしお瀌節もある。
深谷さんもいい育お方をしたのだなず感心しおしたう。

もう少し東䞭野呚蟺を探玢したい気分だった。
グラヌトを出お駅の逆口方向ぞ歩こうずした時、着信が入る。
䜐藀充から。

「岩ちゃん、今日䜕時に来るのよ」
「いや 、䜐藀さん。俺、無職なんですよ 呑気に競銬をしおいる堎合じゃないんです」

静か空間に浞っおいたのを䞀気に珟実ぞ匕き戻されるような感芚。

「今日来るっお、先週玄束したじゃん 今、どこにいるの」
「東䞭野蟺りですよ」

「䜕でそんなずころいるんだよ」
「気たたに散歩がおら」

「そんな事しおないで、早く来なよ」

奜き勝手蚀うだけ蚀い、電話を切る充。
四十九歳無職の男が、ぶらりず気の向くたた散歩をするのの䜕が悪いのか

独りよがりの面倒な元客。
最埌の最埌で本圓に倉な奎ず関わっおしたったな。
䜕が儲け話だ 、ただの地方競銬じゃないかよ  。

東䞭野から倧久保たで駅でひず区間。
それでも電車には乗らず、あえおゆっくり歩く事を遞択した。

再び鳎る携垯電話。
し぀こいなあ  。

画面を確認するず、山䞋からだった。

「䜕だよ」
「あ、岩䞊さん。䜕か䞊からいきなり色々店長の件で聞かれお 、ひょっずしたらあい぀クビになるかもしれないすよ」

「おたえも鬱憀凄い溜たっおいただろ ありのたたすべお正盎に䌝えおやりな」

「自分が別に蚀わなくおも  」
「山䞋 だったらもう俺に連絡しおくるな」

「た、埅っお䞋さいよ。そんな怒らなくおも  」

山䞋ず䌚った二十幎前の吉田をクビにした頃を思い出す。

倧倉が䞍安そうな衚情で話し掛けおくる。
「岩䞊さん 、䜕か今日仕事終わったら山䞋さんず自分 、片桐さんからいきなり飯行くぞっお連絡あっお  」
思わずニダけおしたう。
「いいか、倧倉。俺が党郚ケツ持぀ だから蚀いたい事党郚ぶち撒けお来い」
「え 、でも  」
「ケツは持぀っお蚀ったろ。そうなるように俺が仕組んだんだよ。オマ゚たちも蟞めるっお腹決めたんだろ なら䞀床くらい腹決めろっお」
俺は倧倉の背䞭を抌した。
あずはなるようになるだろう。
「食事終わったら、䞀回店に戻っおきたす  」
心现そうに山䞋は倧倉のあずを぀いお、店を出お行った。

数時間経ち、店に山䞋だけ戻っおきた。
「おう、山䞋。どうだった」
䜕を話したのか気になる俺は、山䞋をせっ぀く。
「自分は蚀いたい事は片桐さんに䜕も蚀えたせんでした  」
「はあ せっかくセッティングしたのに䜕をやっおんだよ」
「でも 、倧倉さんは自分の蚀いたい事たですべお蚀っおくれたした」
そこたで蚀っおニダける山䞋。
「䜕を蚀ったんだ、倧倉は」
「第䞀声が吉田を人間的に蚱せたせんず  」
これたで溜たっおいたものをすべお片桐ぞぶち撒けたようだ。
やるだけはやった。
あずは䞊の刀断だが、なるようになるだけだ。

そう 、あの時も山䞋は窮地なのに関わらず、自分の手を汚さなかった。

「本圓におたえっお、倉わらないんだな  」

「自分は倉わらないすよ」

耒められたず勘違いしおいる山䞋。
皮肉で蚀った事すら通じない。
銬鹿はずっず銬鹿のたたか。

「岩䞊さん 、橋本がクビになったら、店に戻っおこないんですか」
「あい぀がクビになっお番頭が戻っおきおくれっお蚀われたらだね。でも、俺は番頭のクビたで切ろうずしたから、銙川は口が裂けおも戻っおきおくれなんお絶察蚀わないだろうね」

俺が猪狩ぞ告発したメガンテ。
橋本をトカゲの尻尟切りのように切り捚お、この件の萜ずし前を぀けるだろう。
番頭に店長、この二人が同時に抜けたらラッキヌハりスはさすがに回らなくなる。

自身の胞がすっずする皋床の制裁は、もう加え終わったのだ。
もうあずはなるようになるだけ。
あの店での俺の圹目は完党に終わり。

ただ䜕か話し続ける山䞋ずの電話を匷匕に切る。
気の重い状態で充事務所ぞ到着。

「岩ちゃん、遅いよ レヌス始たるぜ ちゃんず前に蚀っおきた出走衚からのたずめはしおきたの」
「したしたよ  」

䜕で䞀円もならない事で、このチビはここたで面倒臭い事をやらせるんだ。
俺は金曜日の時点で発衚されおいる高知競銬の出走衚からのデヌタのたずめを芋せる。

2020/11/14 高知競銬1R出走衚たずめデヌタ

䜕メヌトルを走った時のタむムやら、過去の成瞟。
このような感じでデヌタを収集぀けろず、口うるさい充。
これだけ調べながら頭を䜿う自䜓、正盎面倒臭い。

しかし皮肉な事に、高知競銬䞀レヌスはズバリ的䞭。

「な 䞀レヌスはズバリだろ 俺の蚀った通りやっおりゃ、高知は楜勝なんだよ。この競銬は䞉連単を狙っお圓おられるんだよ」

勝おば官軍負ければ賊軍ずいうが、確かにこのたたでは充理論通りに進んでいるのが䜕だか悔しい。

続く高知二レヌスは䞉連単を九点で買い、䞀、二、四、五着で負け。

「二レヌスだっお惜しかったじゃん さすがに俺も、神様じゃないからね。癟発癟䞭は無理よ。でもあず少しで取れおいたろ」

これは欲を匵っおしたった自分がいけないが、前より倚くの金額を賭けおいた為、終始はマむナス。

高知䞉レヌスは銬単のみ圓たり、四レヌスは銬連で勝負。
五レヌスも倖れ、時間ず金だけを倱っおいく。

結果党レヌス終了し、九千円の負け。
ほが䞀日ずいう時間を䜿い、これだけ䞀週間も匕っ掻き回されおこのザマか

「岩ちゃん、そんな暗い顔すんなっお。明日は俺のずっおおきを芋せるからさヌ」

睡魔ず疲劎により俺は早く解攟されたくお、明日もたたここぞ来る玄束を亀わしおしたう。
これはもう完党な地獄 、充地獄だ。

ラッキヌホステルたで歩いお垰るず、そのたたベッドぞ倒れ蟌むように眠った。


二千二十幎十䞀月十五日、日曜日仏滅。

あず十日ほどで、このラッキヌホステルずの契玄も終わる。
継続した堎合の䞀日の宿泊料を聞くず、二千䞉癟円たで倀䞊がっおいた。

ざっず䞀ヶ月で延長したら玄䞃䞇円。
ただこのぐらいは払える金額だ。
でも無収入なんだぞ
食事はどうする
そのあずはどうなる

少しは考えろよ。
こんな事なら深谷さんから出資を受け、新しい店を  。

だから䜕を考えおいるんだっお
ひもじくなったからパンを盗むのか
違うだろ
簡単に自身の矜持を状況で芆すなよ

本圓にどうするんだ、俺
地方競銬なんお、呑気にやっおいる堎合じゃないぞ

目芚めおからも憂鬱な気分はたるで晎れなかった。
圓たり前だ。
たた今日も充の事務所ぞ行く玄束をしおしたったのだから。

ただ金が尜きた蚳じゃない分、二俣川の時よりはマシ。
でも本圓に、このたたでは二の舞になり兌ねない。

途端にフラッシュバックする過去。

フラッずドアぞ鍵も掛けずに倖ぞ出る。
俺、そんな悪い事しおきたのかな
䜕でこんな苊したなきゃならないんだ
い぀もい぀も考えた぀もりで遞択しおも、埅っおいるのは地獄だけ。
どうせあずちょっずで入っおくる絊料も、十䞇円切るんでしょ
こんな生掻に䜕の意味がある
こんな事をしおいお䜕の䟡倀がある
矀銬の先生は以前俺に蚀った。
神様に遞ばれたから、人より詊緎が倚い
じゃあ、今のこの働いおいるのに貧窮な生掻も詊緎なのかよ
前に俺蚀ったよな
そんな詊緎なんおいらないから、地味でも平穏無事がいいっおさ  。
はは 、死ねっお事かよ  。
四十五歳にもなっお、毎日四十䞃円のコロッケかメンチ食っお  。
ふざけんじゃねえよ
気付けば俺は倢遊病者のようにただ歩き、保土ヶ谷バむパスの陞橋たで来おいた。
昌間なので亀通量も倚い。
ほずんどの車が制限時速を守らず飛ばしおいる。
高い䜍眮にいるせいか排気ガスの匂いのする匷い颚が身䜓を吹き付けた。
もう疲れちゃった  。
レスラヌは攻撃を避けちゃいけないっお
避けおないよ
受け続けたよ
壊れちゃいけないっお
それは腹䞀杯矎味い飯を食っおさ、゚ネルギヌを蓄えおいるから倧䞈倫だったんだよ。
もう無理だよ、こんな生掻はさ  。
おじいちゃん、本圓ごめんね。
俺さ 、岩䞊家の倧いなる恥だよね。
䜕かね 、もう䞖の䞭の悪意に耐えられそうもないや  。
距離を詰めお塀ぞ近付く。
䞀段高いコンクリヌトの䞊ぞ足を乗せる。
「  」
ここから䞋ぞ飛び降りたら、楜に終われるかな  。
遠くからサむレンの音が聞こえた。
鉄柵の手すりは氷のように冷たく、埮かな振動が掌から肘ぞ䌝わる。
颚ず車の唞りが、骚の䞭で鳎った。

「  」

四幎経っお、たた俺は同じ事を繰り返す぀もりかよ
このたた俺は楜に死ねるのか

冗談じゃない
䜕の為に新宿ぞ戻り、四幎も時間を過ごした
こんな惚めに終わる為じゃないだろ

あがらえよ。
必死に生きろよ。

競銬どころじゃない。
尻だっお火が぀いおいる状態なんだ。

飯も食わずに今埌を考える。
俺に䜕ができる
残り僅かの金から、日払いでもらえる仕事ずいえば、結局のずころ裏皌業しかないじゃないか。

䜕を俺は錐ずデヌトしたり、ルルの店で金を䜿ったり、挙句の果おに䜕日もブラブラしおいたのだ
猛烈な自己嫌悪。
䞡手で頭を掻き毟り、ベッドの鉄柵ぞ打ち付ける。

コンコン  。

郚屋をノックする音がした。

「  。はい  」
「あのヌ 、他の宿泊客もいたすので、もう少しお静かにできたせんか」

「すみたせん  」

ドア越しに冷たい声で蚀われ、我に返る。
そう 、ここは自分の家でもなければ、自分の郚屋でもない。
ラッキヌホステルぞ長期滞圚しおいるだけ。

「  」

䞀旊川越に戻ろうか
垰ったずころでどうする
䜕をする぀もりだ

䜕の取り柄も無ければ、金も無い。
もっず早く動くんだった  。

昌過ぎになり、充から電話が掛かっおくる。
もう断ろう。

「岩ちゃん、今日は䜕時頃うちの事務所来るの」
「䜐藀さん 、俺、もう䜙裕無いんですよ 競銬どころじゃないんです」

「そんなの岩ちゃんが、俺の蚀う通り賭けおないからだけだろ 負けたのを人のせいにすんなよ」
「人のせいにはしおたせん 俺は無職だっお蚀っおんですよ」

「分かったよ 。そんな熱くなるなっお。ずりあえずうちの事務所おいで。察策を緎ろう。飯は食べたの」

察策
充は䜕か俺の事をちゃんず考えおいたのか

「  。ただですよ  」
「䞭華でいい 俺が出前取っおおくからさ」

「  」

「気にすんなっお。飯代ぐらいご銳走すっから。二時たでには来なよ」

「  。はい  」

䞀䜓俺は䜕者なんだ
䜕故ノヌず蚀えない
地獄ぞ向かっお自分から行く぀もりなのか

そうだ。
錐に電話をしお今から時間を䜜っおもらおう。

ただ圌女を抱いおいない。
それで甘い時間を過ごす。
充には女ず䌚う甚事が急にできたず断ればいい。

瞋るような思いで圌女ぞ電話を掛ける。

「  」

ニ十回コヌルしおも錐は電話に出なかった。
を送る。
䞀時間経っおも既読にならない。

俺が圌女のを前に無芖したたただから、ひょっずしお錐はブロックしおいるのか
そんなはずはない。
だっおあれだけ䞉回もデヌトしお、川越も䞀緒に連れおいっお  。

し぀こく思われるが、もう䞀床電話を掛ける。

「  」

明かな着信拒吊。
䞀床無芖したぐらいで、ここたで俺を嫌うのか

党身がささくれ立぀。
壁に向かっお思い切り殎り぀けたい。
右の拳をギュッず握り締める。

振り被った瞬間、ここは自分の郚屋じゃない事を思い出し我に返る。
頭を抱えたたたベッドぞ蹲った。

本圓に銬鹿䞞出しだ。
䜕で俺はここたで愚盎なんだろうか
生きおいる䟡倀など、本圓にあるのか

携垯電話が鳎る。
ひょっずしお錐か

「ちょっず岩ちゃん、二時過ぎおるっお もう飯も届いおいるよ。今どの蟺なの」

慌おお出るず、䜐藀充だった。

「も 、もう向かっおたすよ  」
「早くしないず冷めちゃうよ」

「すみたせん  」

力無く立ち䞊がり、着替えを枈たせる。
俺は䜕をしおいるんだ
思考がどんどん閉じおいく。

なるようになれだ。
俺は頭が良くないのだから。

倧久保通りから小滝橋通りを右折。
ひたすらたっすぐ歩く。
足取りが重い。
職安通りも通り過ぎ、ひたすら充事務所ぞ向かう。

「本圓遅いよ、岩ちゃん。瀟䌚人なんだから、玄束した時間は厳守だっお」

すっかり冷めた出前を食べ終わり、タバコに火を぀ける。

「䜐藀さん、ご銳走様でした  。それで察策ず蚀うのは」
「芋なよ、この出銬衚。今日はさ、この䞀レヌスのダヌト千四癟。䞀番人気は宮川なんだけどさヌ、赀岡は二番人気なんだよ」

「あ、あのヌ 、競銬の予想じゃなく、察策を聞きたいんですけど」
「だから、これだっお もうさ、これこの二人で鉄板だっお 䞭々無いぜ ここたで鉄板レヌスなんおさ」

コむツ、この期に及んでも、ただ競銬なのか
目の前が暗くなっおいく。
もうこれは俺の人がいいずか、そういった話じゃない。
明らかに人を芋る目が完党にないのだ。

「ほら、あず発走たで䞉分切ったよ 早く岩ちゃんも賭けられる準備しなっお」

䜕なんだ、この人
無職の俺にこの状況でギャンブルをただ勧めるのか

いや、ここたで自信満々に蚀うのだ。
ずりあえず䞀レヌスの鉄板銬刞を取っおおけ

「  」
「ほら、岩ちゃん、あず二分 始たっちゃうっお」

「ほ、本圓に鉄板なんですか」
「だからもっず早く理論を説明しようず思ったのに、遅刻したの岩ちゃんじゃんかよ。ほら、あず䞀分」

「必ず圓たるんですね 䞀点なんですね」
「鉄板っお蚀っおんじゃん」

俺は携垯電話で操䜜をしお、十䞇円を銬連䞀点買いした。
これが䞉倍にも四倍にもなれば、ずりあえず少しは凌げる。

レヌススタヌト。
勢いで十䞇円を賭けおしたった  。

「いくら岩ちゃんは賭けたの」
「十䞇です」

「はあ 十䞇 そんな最初から飛ばしおどうすんの」
「え 䜐藀さんが鉄板っお  」

俺の画面を芗き蟌む充。
銖を巊右に倧袈裟に振る。

「そんな匵り方すんなら、ワむドもだろヌ。本圓に岩ちゃんは蚀う事を聞かないで勝手に賭けるよなあ」

「  」

今さら䜕を蚀っおいるのだ、この男は
残り二癟メヌトル。
䞀番手先行を守り抜き番フゞコりキ、二番手に倖から番ケンナキノオヌ。
だが内から番ダヌクネブラス。

「  」

レヌスが決たる。

ワむドなら圓たっおいた  。

「  」

しばらく攟心状態のたた画面を芋おいた。

「ほら、俺の蚀った通りだろ ワむドなら圓たっおいたのに」

「  」

「だけど俺はしっかり保険で買った䞉連単取れたよ。駄目だよ、岩ちゃんさ。もっず人の話をちゃんず聞かないず。俺、千円買っおるから、䞉連単十五䞇以䞊だよ。片や岩ちゃんは十䞇円負けでしょ」

「  」

「よし、二レヌスはね。おい、岩ちゃん ボヌっず突っ立っおないで、座っおメモ取りな」

「  」

どうすんだ、俺
もう数䞇円しかないぞ

「ほら、岩ちゃん。切り替え切り替え」

「  。䜐藀さん 、もう俺に関わらないで䞋さい」
「え、䜕だよ、いきなり おい、どこ行くんだよ」

返事もせず、充事務所を出た。
倖はもうすっかり寒くなっおいる。

川越からコヌトも持っおくれば良かったな  。

䜕も考えたくなかった。
充から着信が入る。
そのたた電源を萜ずした。

本圓に俺は銬鹿だ。
䜕であんな男を信甚しおしたったのだろう。

充の饒舌な口調。
そしお傍若無人さ。
あのタむプは初めおではない。
それなのに䜕故  。

ラッキヌホステルぞ垰り、ベッドぞ倒れるように厩れ萜ちる。
気付けばい぀の間にか寝おしたい、倜になっおいた。


䜕床も出る溜め息。

もうやっおしたった事は、取り戻しが利かない。

本圓に銬鹿な真䌌をしおしたったものだ。
前にも䌌たような事で匕きずり蟌たれお  。

ん
い぀の話だ

そうだ、随分昔に瞁を切った竹田。
あの身勝手さは、竹田のやり方ずそっくりなのだ。

坊䞻さんの結婚匏の時だから、俺が二十五歳  。

歌舞䌎町で働き出し䞀週間も過ぎた頃、坊䞻さんの結婚匏があった。
この日だけは䌑みをもらい、出垭する。
あのゲヌム屋のお陰で祝儀もちゃんず包めた。
そこだけは感謝をしないずいけない。
披露宎の垭では地元の先茩たちず同じテヌブルに着く。
以前毎週のように遊んでいた竹田、秋山さん、神田さんず同じ垭。
察面には坊䞻さんの同玚生でもある二぀䞊の埓効の和ちゃんやその仲間たちが座る。
竹田だけ婚玄しおいるずいうフィアンセを無理やり同垭させおいた。
二人分の垭ず料理食っお、祝儀は竹田䞀人。
披露宎では料理や匕き出物の人数で倀段も倉わるんだぞ
本圓にこの人垞識がない。
今日の䞻圹は坊䞻さんたちなのになず内心思い぀぀も、披露宎は進行しおいく。
自ら立候補しお友人代衚のスピヌチでしゃしゃり出る竹田。
「坊䞻 今日は本圓おめでずうな。おい、おたえもこっち来いよ」
竹田は婚玄者をスピヌチの堎ぞ呌ぶ。
「俺たちもあずに続くからよヌ」
遠くからその光景を眺めながら、䌚堎が癜けおいるのが分かる。
今日は坊䞻さんたちの結婚匏なんだぞ
ちょっずした䞍満を芚えた。
俺の友人代衚のスピヌチの順番が来る。
緊匵しながらも倧勢の前で坊䞻さんず裕子さんの倫婊を心から祝犏した。
「この床土方智さんず最䞊裕子さんがこの堎で結婚したす。私にずっお兄のような存圚であり、たた裕子さんも俺にずっお姉のような存圚になりたす。ん 兄ず姉 、これじゃ近芪盞姊になっおしたいたすね  」
䌚堎がドッず沞く。
「ちょっず矛盟した蚀い方になるけど、蚀わせお䞋さい。坊䞻さん、裕子さん いや 、兄さん、姉さん 本日はご結婚本圓におめでずうございたす」
深々ず頭を䞋げる䞭、割れんばかりの拍手に包たれた。
ゞャむアント銬堎瀟長ず䌚った時の緊匵感。
あれに比べれば、ある皋床の事は萜ち着いお構える事ができるようになっおいたのだ。
以前同玚生の柎厎矩明の披露宎でも行った過去も味方しおいた。
堎所はディズニヌランドの芋えるホテルで行われ、無事披露宎は終わる。
俺以倖のみんなは着実に前ぞ向かっお進んでいた。
突然竹田が圌女ず、坊䞻さんたちず同じホテルに泊たるず急に蚀い出す。
明日は新婚の坊䞻さんたちは、裕子さんの垌望によりディズニヌランドで䞀日遊ぶ予定。
そこぞ竹田たちも加わるず蚀い出したのだ。
人のいい坊䞻さんず裕子さんは断れないだろうけど、竹田も少しは空気を読めよず思う。
生涯で䞀回しかない倧事な日なんだぞ
「智、神田も秋山の俺たちの郚屋、ちょっず芗いおいけよ」
あくたでも傍若無人な竹田。
自分たちが泊たる郚屋を俺たちに芋せお自慢したいだけなのがよく分かる。
垰りの電車の時間垯もあるので、垰る際竹田の圌女に「あずは二人きりでごゆっくり」ず声を掛けお垰った。
翌日竹田から電話があり、ひたすら怒っお俺を責めおくる。
䜕故そこたで怒るのか理由を聞くず、俺が昚日の垰り際「あずは二人きりでごゆっくり」ず声を掛けたせいで圌女ず気たずくなり、翌日のディズニヌランドでもずっずご機嫌斜めだったず蚀う。
あずから聞いた話になるが、裕子さんたちはご機嫌斜めの竹田の圌女の気分を損ねないよう気を䜿っお過ごしたらしいので、ずこずん坊䞻さんたちの結婚匏に竹田は氎を差しおくれた蚳だ。
この蟺りから普段぀るんでいた竹田ずは䟡倀芳の盞違から決定的な距離を眮くようになった。

あの男は、䌑みになるず今犏にある自分の家ぞ俺や坊䞻さんを毎週呌び、ひたすら察戊ゲヌムを匷芁した。

俺も坊䞻さんも仕事が忙しくなり、日曜日に合わせられなくなるず、それだけでキレだし䜕ずかしろず傍若無人に振る舞う。

自分は家だからいい。
あい぀の家たで行くのに車でないず行けない距離。
家の車が䜿えないのを理由にするず、䞀時間掛けお歩いおくればいいだろず普通に蚀った。

「コンピュヌタヌ盞手に戊っおも腕が䞊がらないからよ。その点、智や坊䞻は俺ずいい感じで察戊できるから楜しいんだよな」

自分は垞にゲヌムをしながら、察戊盞手に俺や坊䞻さんが欲しかったずいう理由。
ただ二十歳前埌の幎霢で、二぀幎䞊の先茩ずいうものあり、俺はそれでも瀌節のある埌茩を挔じ続けた。

しかしそれは盞手の増長をさらに生み出しただけ。

「  」

䜐藀充ず竹田は、䌌たような構造なのだ。
自分が競銬をやるから、傍で䞀緒に話ながらできる盞手が欲しい。
その為なら、盞手の迷惑や状況などお構いなし。

䜕で二十幎以䞊経っおも、俺は成長しおいないのだろう  。

充ずの圓たり前の決別。
だが遅過ぎたのだ。

どうするんだよ、これから  。

山䞋から電話が入る。
暪領を認めた店長の橋本は、クビになったそうだ。
ただそのあず番頭の銙川から「赀厎さんには橋本をクビにした事蚀わないで䞋さい」ず釘を刺されたらしい。

今の俺にずっお本圓にどうでもいい話題だった。

「䜕で銙川さん、岩䞊さんに橋本の事を蚀っちゃ駄目っお、蚀うんすかね」
「俺の絵図通りにいっお悔しいんだろ  」

「それより最近ペッピヌコレクション、凄い図に乗っおんすよ」

「  」
「䜕で岩䞊さん、吉岡なんかにパ゜コンのスキル教えちゃったんすか」

「  」

「あれ 岩䞊さん 聞こえおたす」

「うるせぇ  」
「え どうしたんすか」

「うるせえっお、蚀っおんだよ 蟞めた俺にくだらない電話しおくんじゃねえよ、ボケ」

携垯電話を攟り投げ、力無く笑う。

猪狩ぞ状況を䌝えた俺の最埌のメガンテ。
橋本はそれでクビになった。
でも銙川はそれでも俺には戻っお来おほしくないようだ。
圓たり前か  。

自己犠牲呪文を唱えた俺は、死の瀬戞際。
いや、ギリギリだが、ただそうではない。
財垃には数䞇円残っおいる。

もう䜕でもいいか。
ずりあえず酒を飲もう。

倖ぞ出おスナックゆうこぞ向かう。
入口から䞭を芗き蟌む。

錐はいないようだ。
少しだけホッずした。
飲み屋の南が俺の姿に気付き、声を掛けおくる。

「岩䞊さん、いらっしゃい。この間、連れおきおくれた方たち来おるわよ」

この間連れおきた
䌊達か
いや、䌊達が䞀人で倧久保たで飲みに来るか

腕を掎たれ店内ぞ匕っ匵られる。
するず奥のボックス垭では、内藀ノブ、吉岡、本田の䞉人が楜しそうに酒を飲んでいた。

「あ、赀厎さんじゃないですかヌ」
「結構久しぶりですね」
「䞀緒に飲みたしょうよ」

匷匕に゜ファヌぞ座らせられ、目の前にグレンリベットが眮かれる。
南が十八幎のボトルを手に取ったので、慌おお制しした。

「え、どうしたの」
「きょ、今日は十二幎のほうを飲みたいんだ」

ラッキヌハりスを蟞める際、店長の橋本からもらった十八幎。
今はそれを飲む気分じゃなかった。

それに橋本ずツヌカヌの仲であるノブ。
橋本をクビに持っおいったのは俺。
圌は䞍意に珟れた俺の存圚をどう思っおいるのか

ノブは俺の芖線など気にせず、店の女にちょっかいを出しお笑っおいる。

「ノブさん 、橋本ずはただ぀るんでいるんですか」

自然ず口から出た台詞。
圌はしばらく俺の顔をゞッず芋おから「ええ、぀るんでたすよ」ずだけ答えた。

䞍味い酒だ。
本圓に嫌な堎面に来おしたった。

持倫の利を埗た人間たち。
自己犠牲で䜕䞀぀埗るものもなく、倱っただけの俺。

俺がラッキヌハりスを蟞める起因になったのは、目の前にいるノブの密告から始たったのだ。

「南 、タバコ切れたから買っおくる」
「え、そんなの買いに行くからいいよ。座っお飲んでお」

「そういうの奜きじゃないんだ。自分で買っおくるよ  」

嘘を぀いおスナックゆうこを出る。
ずりあえずあの垭にいたくなかったのだ。

二本目のタバコに火を぀けたずころで、倱敗したず思う。
䜕故出る時、䌚蚈を枈たせおおかなかったのだろうか。
これではたた店ぞ䞀床戻り、あい぀らず顔を合わせなきゃいけない。

せめおノブたちが出るたで、こうしお倖にいるか
自分が悪い蚳じゃないのに、俺は䞀䜓䜕をしおいるんだ

飲み屋通りを䜕埀埩も歩く。
もう䜕本目のセブンスタヌだろう。

小滝橋通りに面した春山蚘念病院前に来た時だった。

赀レンガのビルからメガネを掛けた女が出おくるのが芋える。
スナックゆうこの南だった。
道路ぞ出るず、蟺りをキョロキョロず誰かを探しおいるようだ。

病院近くに立぀俺に気が付くず、走っおこちらぞ向かっおくる。

「岩䞊さん ずっず倖で䜕をやっおんの」

「タ、タバコ吞っおたんだよ  」
「どんだけ吞うのよ。早く店ぞ戻ろうよ」

俺の腕に絡み぀き、店ぞ匕っ匵っおいこうずする南。

「あのさ、ここで䌚蚈払っお垰るじゃ、駄目」
「䜕でよ 同じ職堎の埓業員でしょ」

正盎に店はもう蟞めた事、そしおちょっずしたノブずの因瞁も話した。
圌らをスナックゆうこぞ連れお来たのは、自分の送別䌚ずいう特別な時だからたたたた。
しかし、たさか再床あの店ぞノブたちが来店するずは思いもよらなかった。

「話しおくれおありがずう。それじゃ䞀緒に飲むの蟛かったね」
「だからさ、ここで金払うから垰らせおくれよ、な」

「やヌだ 私は岩䞊さんがいいの。それにゆうこぞ最初に来たのは岩䞊さんでしょ あの人たちより、私は岩䞊さんのほうが倧事だから」

「  」

「南 、おたえ、俺ず錐の事知っおんだろ」
「知っおるよ。あの子が岩䞊さんの文句を私に蚀っおいたし」

「  」

「でも今はフリヌなんでしょ」

南はそっず目を閉じる。
キスしろずいう事か

芋栄えも可愛くない女。
それでもボロボロだった俺は南の唇を奪った。

久しぶりの女の感觊。
路䞊で俺は服の䞊から圌女の胞を匄る。

「ちょっず この通り、店の前なんだから 岩䞊さんっお、結構匷匕なのね」

「  」
「ね、そろそろ店ぞ戻ろうよ」

「なあ  」
「ん、どうしたの」

「明日、飯食いに行かないか」
「いいけど、錐ちゃんはもういいの」

「  。ああ  」

ずにかく女を抱き、性欲に溺れたい気分だった。

店ぞ戻るず、ノブず吉岡は先に垰っおしたっおいた。
残る本田䞀人だけが、俺を埅぀圢で飲んでいる。

「ダッチ、䜕で䞀人で残っおんだよ」
「赀厎さんには本圓にお䞖話になったんで、こうしお䌚うのも久しぶりじゃないですか」

「  」

「今日は偶然ずはいえ、䌚えお良かったですよ。顔芋れお嬉しかったです」

「今はどこで寝泊たりしおいるんだ ラッキヌホステルで党然芋掛けないけど」
「今はもっず安いアスクルヌムっおずころなんですよ」

「え、䜕それ」
「挫画喫茶ずはちょっず違うんですけど、月極で凄い安いんですよ」

「いくらぐらい」
「䞀ヶ月で、今なら二䞇円です」

「はあ 二䞇」
「その代わり狭いですよ 寝返りも打おないぐらいの狭さで、かろうじお足を䌞ばせお眠れるぐらいですけど」

今のラッキヌホステルもあず十日ぐらいで契玄が終わる。
金の無い俺にずっお、そこならただ生掻を凌げるかもしれない。

「ねえ、ダッチさ、ちょっずそこ案内しおくれよ」
「岩䞊さんみたいな人が泊たるような堎所じゃないですよ」

「無職になった男捕たえお䜕抜かす。頌むよ」
「その前に䞀軒ラヌメン食べに行きたしょうよ。腹枛っちゃっお。もちろん䞖話になったんで、自分奢りたすから」

本田に促されるような圢で、倧久保゚リアから歌舞䌎町ぞ向かう。
䞀期䞀䌚ずはいうが、たさか新人だった本田ずこのような瞁ができるずはな。

「どこ行くんだ」
「前に行ったたかはしでどうです あそこの塩ラヌメン奜きなんですよ」

西歊新宿駅前通りを歩いおいるず、背埌から突然声を掛けられた。

「岩䞊さんじゃないですか。お久しぶりです」

むンタヌネットカゞノ『逓狌』時代、共に働いた山本だった。
共に働いたのはあの店だけだが、圌ずはちょっずしたすれ違いが倚い。
確か俺が暪浜時代、酒井さん系列のラヌメン屋で働いおいたず思ったが。

「山本さん、久しぶりですね。ただ酒井さんのラヌメン屋で働いおいるんですか」
「もうあそこはずっくに朰れたしたよ。今は井村さんずころの䞀番街のむンカゞで働いおいたすよ」

「あ、そうだったんですね。俺も歌舞䌎町の情報すっかり疎くなりたしたね」
「岩䞊さんは今、ただラッキヌハりスですか」

「いやいや、蟞めお今じゃ無職ですよ」
「え 、岩䞊さんなら䜕でもできるから、匕く手あたたなんじゃないですか」

「それがのんびりし過ぎおしたっお。あ、山本さんのむンカゞっお、埓業員募集しおないんですか」
「今はのずころは 、あ でも、うちの䞊の人間に岩䞊さんがフリヌになったず蚀えば、倚分いい反応あるず思いたすよ」

「山本さん 本圓に今無職なんで、お願いできたせんか」
「岩䞊さんがうちに来るんなら 、明日連絡したすよ」

「本圓によろしくお願いしたす」

話が䞀通り終わり、垰る山本。
本田が感心したように声を掛けおくる。

「赀厎さんっお、本圓に顔広いんですねヌ。あの人、凄い赀厎さんに恐瞮しおたじゃないですか」
「前にちょっずだけ䞀緒に働いた事あるだけだよ」

山本の埌ろ姿を芋ながら、本圓に今日は䜕お䞀日なんだず思う。

充の詐欺玛いな高知競銬で金を倱い、錐にはブロックされる散々な日。
そう思っお自棄になっお飲みに行くず、ノブたちず鉢合わせ。
だが南ず明日食事ぞ行く玄束をしお、本田からはラヌメンをご銳走になりながら、アスクルヌムずいう安い宿の情報たで聞けた。

死の淵からいきなりギリギリ匕っ匵られたような感じがする。
あい぀のニュアンス的に、新たな仕事の件は䜕ずかなりそうだ。

そうなるず明日は可愛くはないが、南をたっぷり抱いお日頃の憂さを晎らそう。
確か川越からシアリス持っおきおいたよな

あれだけの目に遭ったずいうのに、銬鹿な俺は目先の性欲の事で頭の䞭がいっぱいになっおいた。

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