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日本のしんどさ、海外に出たらラクになる?

    日本ってなんかしんどい。海外に行ったら楽になるんだろうな。

    毎日の仕事や生活に追われて、ふとした瞬間にこんな風に考えたことはありませんか?
    私はあります。

    28歳で消耗しまくっていたフリーターだった頃、頭の中では現実逃避を繰り返して、海外で暮らす夢は膨らむ一方でした。

    それから10年以上経って、頭も体も動かしまくって体当たりでチャレンジしまくった結果、かなり理想の生活を実現することができました。

    私が日本の生活や仕事でしんどいと感じていたのは、「みんながんばってるからあなたもがんばれ」「やりすぎると、みんなあなたと同じくらいやらないといけなくなるから、ほどほどに」みたいなムード。
    よくある表現を使うと、同調圧力。

    やりたいことはとことんやりたいし、やりたくないことはなにがなんでも放り投げて逃げ出したい。
    こんな考え方を持つことは、そんなにダメなんだろうか。

    日本で感じるしんどさは、海外に行ったら楽になるのかな。
    このしんどさはどうなるか、日本を離れて試してみたい。

    みたいなノリと勢いで、片道チケットで飛んだのがシンガポールでした。そして現在は中国深セン生活も7年目に突入。

    この記事を書いた人:ゆきの(@yukino_shenzhen)
    シンガポール、カナダ、中国深センなど、世界のあちこちで働くアラフォー女。趣味の語学、旅行、海外生活にまつわるエピソードを発信中。

    体を張った挑戦はどうなったか。日本で感じていたしんどさはキレイさっぱりなくなって、ラクラク快適な暮らしを手に入れられた?

    結論から言うと、そんなに簡単にうまくいくわけありませんでした。具体的には、半分Yesで、半分No、みたいな感覚です。

    どういうことかというと、日本で消耗する日々で感じていたしんどさは、半分なくなったんです。そして、半分残ったんですよ。

    なるほど、「しんどさ」の成分はひとつじゃなかったということか。
    様々な要素がまざりあって、しんどさを構成していたんだなあと分かりました。

    仕事内容は労働契約書に書かれていることだけ。残業なし。退勤後や休日に連絡がくることもない。
    そのうえ、給料水準は日本よりぐーんと高い。

    「みんな」という感覚がない。
    何人いてもチームプレーじゃなくて個人プレーだから、隣の人がなにをしていても気にしない。

    それから、日本で身につけたマルチタスクで多めの仕事量をこなす能力は、海外で再現すると異世界チートスキルのように輝いていた。
    日本じゃ当たり前のことをしているだけなのに、「そんなに無理しなくていいから!」って止められた。
    あれ? もしかして私、デキる?

    みたいな幸せな錯覚も起きました。これは日本人標準搭載スキルです。

    こんな風に、海外での仕事環境のびのび日本人スキルを発動するだけで、働く上でのしんどさはなくなりました。

    その変わりにやってきた、新たなしんどさに出会ったんですよね。

    「雨が降ったのでバスが遅延しました」と言って、スタバのコーヒーを片手に優雅に出勤する同僚。うそでもいいから、バタバタ慌ててやってきて、ぜいぜいと肩で息する演技とか、してもらえたら。いやなんでもないです。

    有給休暇と病休は労働者の権利だからと、毎年どちらもきっちり使いきる先輩。せんぱーい、担当してる企画の打ち合わせ日に病休とらないでくださーい。もっと計画的に病休つかってー。

    「1ヶ月のラマダーン(断食期)は、ムスリムのスタッフの予定を最優先するから」と、くるくる入れ替えられるスケジュールたち。
    そうだよね、朝7時から夜7時まで断食断水しんどいもんね。とはいえ、こちらもカバーできる範囲には限界ってものがね。いや、ううん、なんでもないってば。

    つまり、働くってことは人間関係なんだなって、このあたりで思い知ることになりました。
    日本ではありえない、周りの人の行動や発言の連続に、いつもふりまわされっぱなし。

    いつだって他人は変えられない。変えられるのは自分の心の持ち方だけ。
    というわけで、出勤するたびに何が起きるのか、予測不能の日々に鍛えられた私のハートは強くなりました。

    「知らない」
    「分からない」
    「私じゃない」
    と、言い切る強さ。
    日本じゃこんなこと言えませんよね。

    海外での仕事や生活で、目の前で起こるわけのわからない事態は嫌いじゃないけど正直しんどい。

    仕事終わりにヘロヘロで入った食堂で「注文お願いします」ってカウンターに声をかけたら「いま忙しい」と即答するサッカー中継に目が釘付けの店員とか。

    サッカー中継の合間に注文に成功してご飯をかきこみ、さらにヘロヘロになって乗ったバスでガンッ!と思いっきりブレーキを踏まれて乗客みんなでつんのめったりとか。運転手さん、なんか嫌なこととか思い出しました?

    あああ、もうしんどい!!!

    旅行中とか、元気があるときとか、おもしろエピソードになる体験も、毎日少しずつ蓄積するとしんどいものです。

    というわけで、「海外に行ったら、あんなことこんなこと、ぜーんぶ楽になるんだろうな」は、単なる妄想。

    日本で感じていたしんどさは確かになくなったけれど、変わりに新種のしんどさが同じぶんだけやって来たのでした。

    こんな感じで、語学や海外にまつわる全力体当たりエピソードを発信しています。
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    最後までお読みいただき、ありがとうございます。


    ※創作大賞2026に応募している記事です。そのほかの応募記事もあわせて読んでもらえたら。


     
     
    28歳フリーターがキャリア大逆転を目指してシンガポールへ|現在は中国深セン7年目|次はアメリカテキサス州|TOEIC910・HSK6級を取得|面白くも悩める海外生活のリアル、語学、読書、旅のこと|日常の小さな気づきから巨大ハプニングまで、おもしろコンテンツを発信

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