メインコンテンツへスキップ
見出し画像

アマチュア吹奏楽と世間一般で【地域】の定義が全然違ったな、という気づき

    あっというまに6月中旬。

    先月は浜松にて、日本吹奏楽指導者クリニックに参加した。通称バンドクリニック、略してバンクリ。毎年楽しみにしているイベントだ。

    3日間、講座で学び、交流し(名刺交換200枚!)、多様なバンドによるコンサートを楽しんだ。指導校の活動をもっと向上すべく熱心に講座に耳を傾ける先生方の姿に、改めて感動した。日本全国からわざわざ浜松に集うだけですごい。

    講師のトップ指導者の皆さんや、作編曲家、出版社、大学や専門学校、楽器メーカーや楽器店、修理技術者。それぞれのスキルを活かして支える皆さんが、吹奏楽という世界にいらっしゃる。

    だからこそ、後進である私は「吹奏楽を通した国際交流」という一番やりたいことを実現できている。土壌を創り上げてくださった諸先輩方に感謝。

    バンドクリニック2026🎺

    3日間ありがとうございました!
    今年も講座を聴いて皆さんとお話して、学びをたくさんいただきました。

    あっという間だった、楽しかった〜😊 pic.twitter.com/IFvWn7MFb3

    — ゆあ | 吹奏楽と国際交流 (@yua_studio) May 17, 2026

    ところで事業はちゃんと進んでいるのか、という話だが、嬉しかった結果がひとつ、悔しかった進捗がひとつある。

    2つの経験を通して、「地域」というものについて考えている。


    まず嬉しかったこと。企画している演奏会を「神奈川文化プログラム」に公認いただいた。

    2026年8月31日に、香港と日本の吹奏楽バンドによる合同演奏会を行う。奏者同士の国際交流を進めるべく、2つのバンドが一緒に演奏する。楽しみだ。

    公演は無料。アニメなどの有名ポップス曲を中心に演奏するため、吹奏楽がはじめての方にも十分に楽しんでいただける。未就学児も大歓迎。

    神奈川は、県をあげて文化芸術の魅力で人を引きつけたり、地域のにぎわいをつくり出すべく取り組んでいる。その公認事業のひとつに、弊社主催公演が選ばれた。奏者に限らず、地域の皆様に広く観客として楽しんでいただける点を評価いただけたのだと思う。

    公認というのは嬉しくて、誇らしい。神奈川文化プログラムの公式サイトにも、イベント情報を掲載いただいた。集客面でも後押しいただけている。

    画像
    「神奈川文化プログラム」公認マークをチラシに掲載。嬉しい。
    チケット、大好評です。noteを読んでくださった皆さんも、ご都合があえば遊びに来ていただけたら嬉しいです。詳細はこちらから:https://teket.jp/17088/64513


    一方で悔しかったこと。前々より取り組んでいる吹奏楽用リハーサルスタジオの開業が、遠のいた。

    実はとある物件に出会い、申し込みんだ。防音工事の手配や打楽器購入の準備、銀行さんとの面談を進めた。オーナー様が「音楽という素敵なものに使っていただけるなんて嬉しい」と言ってくださり、素晴らしい物件と出会えたことにテンションがあがっていた。

    完璧な物件だった。地下で近隣住民への音漏れを防ぎやすい構造。偶然にも物件の壁に絶妙な傾斜があり、音響面でも最適だった。広くて倉庫もついていた。駅からのアクセスも良く、目の前に大きなコンビニもあった。

    着実に準備を進めた。進捗管理表の96%くらいまで進んでいた。
    そこで落とし穴にはまった。悔しいが、予定していた物件での開業は不可能となった。

    原因は、「地域」というものの捉え方の違いだ。

    物件をお借りする際には、立場も視点も違う複数のステークホルダーが契約や承認をする。オーナー様、仲介業者様、銀行、場合によっては地域の組合や町内会、そして開業予定者である私。

    そのなかで、考え方にずれが生じた。

    吹奏楽の世界にいると、地域というものをかなり広く捉えやすい。例えばアマチュア奏者は、オフ会のために埼玉県から神奈川県へ行く人もいる。川崎で活動する団体が、江東区のホールで演奏会を開いたりする。

    もちろん家から近いほうが楽だが、近さよりも企画の趣旨が判断軸となることが多いように感じる。片道1時間半かかったとしても。

    だから私は堂々と、一都三県からの集客が見込めること・都や県に住む吹奏楽団を立ち上げたい人の力になれることを事業計画書でアピールした。SNSやWebサイトから簡単に予約ができる点もアピールした。


    一方で、もっと小さい範囲を地域、と呼ぶことがほとんどだ。地域密着という言葉からイメージされるような、地元のコミュニティに根差し、直接の会話や顔見知りが生まれる世界。


    スタジオ開業に向け関わっていただいた方のなかに、町や区単位での地域密着を大切にしていらっしゃる方がいた。そのような方の視点からすると、これまで地域の限られた人だけが出入りしていたエリアに、近隣県から突然人が来ることになる。しかも、ネットで予約した顔が見えない人だ。

    音楽だけで繋がった見知らぬ人たちが多数来るなんて、近隣住民が怖がってしまうのではないか。その不安を、私の事業計画書は払拭できなかった。

    私の不勉強だった。大変勉強になった。特に私は中国に住んでいた経験があるため、上海ー東京間と比べたら神奈川と埼玉なんて超近い!と変なものさしで図ってしまっていた。グローバルな視点が邪魔をしていた(かっこよく言いすぎだ)。

    小さな範囲での地域密着がすごく温かく思えた。大きな学びだと感じるとともに、反省している。


    主催公演が「神奈川文化プログラム」に選ばれ、近隣地域の皆様からチケットをご予約いただけるようになった。県の公認事業として、公共や行政の後押しも得ることができた。

    並行して、またゼロに戻り、スタジオ開業に向けて物件探しを行っている。どの地域で開業するのか考えながら。

    その過程で、地域というものに対する考え方が少しずつ変わってきた。

    「その地域しかなかった」「たまたまその地域でいい物件があった」という考えを私は決して持ってはならない。

    「ここの地域で開業したい」「この地域でやるからには、近隣の皆様向けにこのような企画をやりたい・貢献したい」。そう思える土地で開業したい。リスペクトto地域。

    こだわりが強くなるほど時間がかかるかもしれないが、それでも、できるまで、やります。



    ▼こちらの記事も読んでいただけたら嬉しいです。

    *先日、はじめてチップをいただきました。ありがとうございます!

     
     
    吹奏楽・マーチングを通した国際交流イベントの企画・運営。中国語と英語が得意。株式会社吹奏楽部という小さな会社を立ち上げました。新事業:打楽器備え付けのリハーサル室立ち上げに向け奮闘中。http://windsclubinc.com/

    あなたへのおすすめ