
吹奏楽団を立ち上げたくても実際にできるのはごく一部の凄い人だけなのかもしれない
私は吹奏楽が大好きです。誰もが吹奏楽を楽しめる世の中を夢見ています。
前回の記事に書いたのは、アマチュア吹奏楽団を離れたあとほかの団を見つけて入団するのは難しい、ということ。みんなが自分にあう吹奏楽団に出会えるように、吹奏楽団がもっと多様化すればいいな、私はそう考えるようになりました。
では、どうすればもっと多くの吹奏楽バンドが生まれるのでしょうか。そもそも一般バンドはどのような流れで立ち上がっているのだろう。私自身も18歳から一般バンドに所属しているけれど、吹奏楽団を立ち上げた経験はなくて。吹奏楽団をこれから立ち上げる人のインサイトを知りたい。
そんなことを考えながら過ごしていたある日。唯一の吹奏楽雑誌「バンドジャーナル」2025年10月号に、"つくる!育てる!盛り上げる!バンド「立ち上げ&運営術」” 特集が組まれていました。
・部活動の地域移行が進んでも吹奏楽団を楽しめるように、柏市に新しいバンド東葛学生吹奏楽団LEGALISを立ち上げた藏持さんと柗井さん。プロの指導者を受けられることができて、毎週日曜午後に合奏して月額12,000円。文化庁の補助金や地域の方々からの寄付や貸し出しを活用。
・横浜、名古屋、大阪に3つの一般バンドを立ち上げて音楽監督として指揮・指導を続けていらっしゃるうっつー先生は、練習場所確保、打楽器運搬、本番の段取りまですべて一人で担っている。
私が毎月楽しみに拝読しているバンジャ、この号がこれまでで一番私の興味のど真ん中だったかもしれない。
誌面だけではなくて、うっつー先生はその後ご自身のブログやXで、楽団運営の費用や係分担に関するリアルを詳細に解説してくださっています。貴重な資料だ…!
ほかにもXでは、現役高校生が卒業後に吹奏楽団をつくると表明していらっしゃいます。千葉県船橋市で週3回程度練習予定、すでに50名以上が吹奏楽団に参加予定とのこと。現在は、楽器の寄贈を呼びかけていらっしゃいます。
当楽団では現在楽器をお譲り頂ける方を募集しております!設立者が高校生で、演奏に十分必要な数を用意することが難しい状況のため、もう使わない、眠ってる楽器等少しでもお心当たりのある方がいらっしゃいましたら、有償無償問わずDMにてご連絡頂けると幸いです。必要な楽器はリプにて掲載致します。
— 2027年春に吹奏楽団作ります🌸 (@inutera0815) September 15, 2025
少し、嬉しかったです。吹奏楽を楽しめる場を増やしたいと考える先駆者がいる。私の求める吹奏楽の多様化を、彼らが行ってくれている。未来は明るい、と思えました。
行動を起こし、課題を少しずつクリアして進んでいる先駆者たち。特に部活動地域移行という課題に立ち向かうために団をつくった皆さんは、地域移行までのタイムリミットのなかで立ち上げを実現し、団を運営し、学生や保護者との調整も重ねながら団を運営していらっしゃる。本当に尊敬します。
一方で、反省しました。私は、想いばかりで何も行動を起こせていない。私も行動しなきゃ。そう焦った私は、半ば義務感のような感情を抱き、私は吹奏楽団をつくるんだ、そう自分に言い聞かせるようになりました。
次々アイディアが浮かび、早く吹奏楽団を作りたい衝動も沸き上がりました。コンセプトは、誰ひとり取り残さない吹奏楽団。運営方針も書きました。きっと賛同してくれる人はいるはずだし、人間関係の悩みにより吹奏楽から離れた人たちが戻ってこれる場になるかもしれない。
わくわくしながら準備したけれど、壁があって。
合奏場所は安い公民館、駅近だったらもっといい。でも会社員である私は平日の抽選には行けない。
打楽器をすべて購入するお金はないから、どこかで安くレンタルしたい。けれど毎週借りると費用がかさむし、問い合わせてみたら土日の空きは少なかった。
ほかの団はどうしているんだろう、とインターネットを覗いてみたとき、違和感を感じました。
現状、吹奏楽団を立ち上げられるのは、ごく一部の「凄い人」だけなのかもしれない。それって全員ができることではないよね、というエピソードだらけなんです。
・新しくて綺麗な地域のカルチャーセンターを予約するために2週間に1回有休を取って抽選に参加している
・抽選に3回連続当たりました!倍率10倍!つまりとても運がいい(?)
・打楽器は一式ボクのポケットマネー、200万円は一括、あとは分割ですよ
・たまたまお医者さんと仲良しなのでスポンサーになってもらって、そのお金で打楽器を購入しました
・とある学校の先生が団員なので、その学校を借りることができます
運も人脈も実力のうちなのかもしれませんが、相当な資金的余裕や特別な人脈が吹奏楽団立ち上げの要であること、少なくともそう捉えざるを得ない現状があると考えます。
無理、たぶん無理。
ふつうの人には、難しすぎる。
その無理を克服できない私は、やる気やスキルがないだけ。先駆者たちはそう思うかもしれません。
でも、一般バンドは、私のように会社や家庭があってそれと両立しながら取り組むもの。時間にもお金にも体力にも限界があるのは、私だけではなくみんな同じはずで。
多様な吹奏楽団が生まれやすい状況とは決して言えない、そう思います。
皆さんの思ったこと、ぜひコメントで教えてください。