
授業メモ|しんどかったので、ちょっと変えた話③|自分の頭の中で抱えるの止めた編
朝はもちろん、授業前になると、頭のどこかがざわついていました。
今日はどうなるだろう。そう考えているうちに、始まる前から疲れていました。
当時の教室には、いろいろなことが起きていました。詳しくは書きません。ただ、授業の流れを組み立てることより、その場の空気を何とかすることの方が先にあるような状況でした。
教室に入るたびに、どこか身構えていました。正直に言えば、生徒の反応が「気になる」というより、「つらい」という感覚に近かったです。
授業のことだけではありません。学校のことも、自分自身のことも、いろいろ重なっていました。一度、仕事から少し離れました。
「前と同じようにやれば大丈夫」とは思えなかった。
むしろ、前に戻ったら、また同じところへ戻るような気がしていました。
だから何かを変える必要がありました。
「もっとよい授業を」ではありません。最低限、授業として成立させたい。自分がその場で全部判断し続けなくても済むようにしたい。
自分の苦しみや頭のノイズを軽減したい。
試したのは、AIを活用して授業の流れを「外に出す」ことでした。
AIで原稿を整理する。スライドで流れを可視化する。プリントに生徒の作業を置く。授業の骨組みを、頭の中ではなく、画面やプリントの上に先に置いておく。
使い始めてしばらくして、気づいたことがあります。
生徒と「対峙」しなくなったのです。
黒板中心だったころは、前に立って、説明して、生徒の顔を見ながら話し続ける。反応が気になる。空気が重くなると、頭の中で次の手を探す。それが毎時間続いていました。
スライドにすると、自分も画面を見ます。生徒も画面を見ます。「向かい合っている」という緊張感が、ずいぶん薄れました。
目線を合わせなくていい。そして、困ったとき、スライドや原稿に目をやれば済む。次に何を話すかが、すでに外に置いてある。そこに戻れば、また始められる。
その安心感が、思った以上に大きかったです。
授業が劇的によくなったということではありません。
今の学校・学年の落ち着きがあって、ようやく機能している部分も正直あります。
それでも、流れを外に出したことで、授業前のざわつきは確実に小さくなりました。
今回使ったものは、特別なものではありません。AIで整理した授業原稿、流れを置くためのスライド、生徒の作業を先に置いた穴埋め形式のプリント。
それだけでも、自分の頭の中で抱える量は少し減りました。
しんどかったから、変えた。