
授業実践第4回|経済って、放っておいていいんですか?(公民・経済③|修正資本主義)
「このままだと、これ止まりませんよね」
物が売れない。
会社の業績が悪くなる。
給料が下がる。
また物が売れない。
矢印でつないで見せると、何人かがスライドをちゃんと見始めます。
「あ、やばいやつだ」と思うのか、急に静かになる瞬間があります。
今回のテーマは「資本主義の変化」。
3年生向けで、30分くらいの内容です。
入りはいつものAB選択です。
「自由な経済は人々を幸せにしたか?
A 幸せになった
B 問題も起きた」
両方に手が上がります。
「どっちも正解」と返すと、教室の空気が少しゆるみます。
この"間違ってない空気"を作ると、その後が楽です。
問題点を3つ板書したあと、さっきの流れに戻します。
物が売れない → 業績が悪くなる → 給料が下がる → また売れない
「これ、放っておいたらどうなります?」
顔を見るとわかります。理解はしてる。
「だから、国が経済活動に手を出すんです」
ここでつなぎます。
「それが、修正資本主義です」
一応生徒に聞いてみます。「修正ってどういうこと?」
気づく生徒が発言してくれることもあって、「修正って、直すってことですか」とか言ってくれます。
この一言を待ってます。
「そう、それです」とだけ返します。
最初から「修正資本主義とは〜」と説明するより、
こうやって言葉を引っ張り出した方が、残り方が違います。
突っ込まれる前に説明するより、
突っ込んでもらってから答える方が早い場面ってあって、ここはその典型です。
使う教材は3つです。
〇授業プリント
ChatGPTとClaudeに過去の自作教材をかけて、実業高校用に整理しました
〇スライド
授業プリントをClaudeにかける→スライド原本→notebookLMで整形という段取りで作っています。必要なところだけ使ってください
〇教師用原稿
詰まったときの保険です。授業プリントとスライドをClaudeもしくはChatGPTにかけて、作成しています。しっくりこないところは自分で書いています。
〇まとめのシート
ケインズ、修正資本主義、大きな政府。
この3つが書ければ合格、という設計にしています。
「大きな政府」というのは、困ったときに手を出す側の政府のことです。
不景気のときに仕事を作る。
生活が苦しい人にお金を回す。
自由放任とは逆の立場です。
最後に、その3つを確認して終わります。
授業が終わって、少しだけ思いました。
この教室で、困ったときに手を出しているのは、たぶん自分です。
気づいたら、教室の中だけ先に修正資本主義が実装されていました。
次は「経済05_経済主体」です。