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Photo bymuuuuuuuku69

「AI事業に、世界的な社会問題の解決ができるのか。」生まれ続けるインパクトとその仕組み

    「BtoB事業なので、最終的にはコストと品質が重要ですが、その背景にある貴社の想いを知って、今回ご一緒できて本当に良かったです。」

    これは先日、僕らに発注いただいたAI企業の担当者からいただいた言葉です。

    「日常の中で、社会を良くする」って、できるのだろうか?

    5年前、僕はボーダレス・ジャパンでAIデータ事業「アノサポ」を立ち上げました。

    アノテーションという、AIの精度を上げるための機械学習用データを作る仕事を通じて、難民・無国籍・障がいといった背景を持つ世界中の人たちの雇用を生み出していく事業です。

    去年の夏、こんなnoteを書きました。

    そこから10ヶ月。発注が、未来を動かす手段に「なり得る」が「なった」に変わる瞬間を、僕は何度も見てきました。


    このnoteは、AI・IT関連の仕事に関わっている方、AI・IT業界に知り合いがいる方、そして「日常の中で、社会を少しでも良くしたい」と考えている方に向けて書きました。

    寄付やボランティアは、もちろん尊い行動です。

    ただ、もう一つの方法があります。

    普段の仕事で発注先を選ぶときに、ちょっとだけ視点を変えること。

    そんな選択をしてくれた、一人の方の話から始めさせてください。

    「何か繋がるかなと感じて。」AI担当者が発注を決めたもう一つの視点

    ピクシーダストテクノロジーズは、筑波大学発のディープテック企業で、独自の波動制御技術を軸に、建設業界のDXからヘルスケア、ダイバーシティ領域まで幅広く社会実装に取り組んでいます。

    会長の落合陽一さんらが共同創業し、アカデミアの最先端技術を社会課題の解決につなげることをミッションに掲げる注目企業です。

    今、彼らが取り組んでいるのが「配筋検査」のDX(トッタロー)。

    建設現場で、鉄筋が正しく組まれているかを確認するための写真を、現場の方が一棟あたり数千枚から1万枚近く撮らなければいけない作業があります。これを動画ベースに変えて、現場の方の負担を減らす事業です。

    そのAI開発のために、僕らアノサポにアノテーションの発注をくださいました。

    担当の日栄さんは、エンジニアとして13年のキャリアをお持ちの方。自動運転の認識技術なども手がけてきた方です。

    発注先を決めた経緯について、こう話してくれました。

    「アノテーションサービスに知見がなく、色々調べていた時に貴社のサービスを知りました。ビジネスなのでコストや品質はシビアに見なければいけませんが、納品されたデータの品質も、全く問題ないと思いました。」

    そして続けてこう言ってくれました。

    「実は私が今一緒に働いているエンジニアの子も、海外の紛争地域出身なんです。難しい状況の話も聞いていました。なので、貴社の取り組みを聞いて、何か繋がるかなと感じていました。」


    普段の仕事の発注先を選ぶ判断の中で、たまたま僕らを選んでくれた。

    でもその選択が、社会インパクトを生み出す起点になっています。

    ※こちらのnoteにて詳しくお伝えしています。

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    ピクシーダストテクノロジーズ日栄さんとアノサポ武藤

    AI担当者が選んでくれた発注の、その先で

    その発注の先で生まれ続ける社会インパクトについて、4人の話を紹介させてください。

    Viviana | 「ここにいてはいけない存在」だった難民の家族が、母国に帰れた日

    僕が9年前にマレーシアで出会った、ある一人の母親。

    紛争を逃れてマレーシアに渡った彼女は、6人の無国籍の子どもたちを育てながらも、「ここにいてはいけない存在」として生きてきました。

    医療にもアクセスできず、末の娘さんを亡くしたこともありました。

    それから9年。アノサポでの仕事を通じて、Viviana家族はフィリピンに帰ることができました。子どもたちはフィリピン国籍を取得し、正規の学校に通えるようになりました。

    「これは、夢が叶った瞬間でした」


    Alpha | 3年間、ほとんど部屋から出られなかった彼が、もう一度社会と繋がるまで

    民主化を求める市民運動に関わったことで、身に危険が生じ、家族と連絡を断ち、一人で国を離れた彼。

    移った先の国でも、3年間、ほとんど部屋から出られなくなりました。

    「自分が社会に存在している感覚」を失っていったといいます。

    そんな彼が、現地のNGOを通じてアノサポを知り、トレーニングに参加します。最初は自信もなかった彼が、今はこう話します。

    「もっとリーダーシップをもてるようになって、
    アノサポで自分と同じような状況の人を、助けられる存在になりたい」


    Kai | 17歳で銃を持った彼が、未来を選び直すまで

    国の情勢が急変し、自由を守るため、17歳で銃を持つことになった少年。

    「正直、生き延びることしか考えられなかったです」

    彼は活動の中で、幼なじみを失います。

    そして国を離れた後も、孤立は続きました。

    そんな彼が、アノサポに加わります。最初は質問もできなかった彼が、今はこう話します。

    「まだ不安はあります。でも、今は"先のこと"を考えられるようになりました」


    Sara | 引き裂かれた家族が、もう一度一緒に暮らせるようになった日

    紛争で夫と離れ離れになり、幼い娘を抱えて異国に渡ったシングルマザー。

    言葉も通じない、書類もない、仕事にも就けないそんな状況で、彼女はアノサポに出会います。

    「娘のそばにいながら働けるかもしれない。それだけで十分すぎる理由でした」

    仕事を通じて少しずつ自信を取り戻したSaraは、安定した収入で小さな家を借り、3年以上離れていた夫を呼ぶ決断ができました。

    「アノサポからは、お金だけじゃなくもっと大事なものをもらいました。
    家族や友人と一緒に過ごせる平和な時間、そして同じ価値観を持つ優しい人たちに出会えたこと。それが私にとって何より大きいです。」


    ここで紹介した4人は、今日もアノサポで共に働く、世界中のメンバーの中の、ほんの一部です。

    フィリピンのシングルマザー達や、日本の就労支援で働く障がいを持つ方々。

    ここでは紹介しきれていないだけで、毎日、いくつもの社会インパクトが生まれています。

    そしてこれら全ての社会インパクトの起点には、必ず「発注してくれた誰か」がいます。


    なぜ「ビジネス」が、人生を変えるのか

    食料支援や経済的な援助は、命をつなぐ上で欠かせません。

    ただ、それだけでは、自分で未来を選択することは難しい。

    仕事によって、収入が生まれる。
    収入によって、暮らしが安定する。
    暮らしが安定することで、未来の選択が可能になる。

    これが、「ソーシャルビジネス」の本質だと思っています。

    困っている方を一時的に助けるのではなく、社会構造の狭間で選択肢をなくした方々が、自分の足で立ち、自分の人生を選択し、決断する力を取り戻していく。

    ビジネスを通じてそれを可能にする、持続的な「仕組み」をつくること。

    それが、僕らの目指しているソーシャルビジネスです。

    だから、アノサポへの一件の発注は、誰かの人生に、もう一度未来の選択を取り戻す仕事だと思っています。


    お客様に高品質を、現地のメンバーに希望を。両立する「デジタル版の商社」

    アノサポが目指しているのは、「デジタル版の商社」モデルです。

    法人からの発注を、僕らアノサポが窓口として受ける。 専任のプロジェクトマネージャーが、品質と納期、セキュリティに責任を持つ。 そして、その後ろで実際に手を動かすのが、難民・無国籍・障がいといった背景を持つ世界中のメンバーです。

    メンバーへのトレーニングと初期のサポートは、現地のNGOと連携して進めています。

    NGOは、現地の文化や言語、コミュニティを誰よりも理解している存在です。だからこそ、彼らが対象者の面談を行い、僕らアノサポがトレーニングと品質管理、お客様対応を担う。

    それぞれが得意な役割を持ち寄ることで、お客様には高品質なサービスを、現地のメンバーには希望と仕事を、両立できる仕組みになっていきます。

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    「デジタル版の商社」モデル

    現地NGOとの連携は、もう始まっています。
    世界中のメンバーが、毎日、AIを育てるためのデータを作っています。

    UNHCRとの連携の話も、近日中にお伝えできればと思っています。

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    タイのUNHCRとの話し合い

    同じ選択をしてくれた方々

    こうした選択をしてくれている方は、他にもいらっしゃいます。

    例えば、京都大学言語メディア研究室。日本の自然言語処理研究の最前線にいる研究室です。

    例えば、Pirika。AIで地球環境問題に取り組み、SDGs達成を目指すスタートアップです。

    どの方々も、AIの精度を本気で追求している方々です。コストと品質を真剣に比較した上で、発注先として僕らを選んでくださっています。

    発注を決めてくれた一社一社の担当者、紹介してくれた一人ひとり、そして、現地で頑張ってくれているメンバー全員。その全員でつくっている実績です。

    こうした方々が増えていくほど、新しい社会インパクトが生まれていきます。

    一件、また一件。発注の積み重ねが、この仕組みを動かしています。


    「発注は、投票だ」

    「買い物は投票だ」という言葉があります。

    何をどこから買うか。その一回一回の選択が、どんな社会を残していくかを決めていく、という考え方です。

    発注も、同じだと思っています。

    どのサービスを使うか。どの会社に頼むか。その一回一回の選択が、社会の形を少しずつ変えていきます。

    これが、僕がこのnoteを書いた理由です。

    普段の仕事の中で、発注先を選ぶときに、ちょっと視点を変えるだけ。

    それだけで、Vivianaのような家族がもう一人、母国に帰れるかもしれません。Alphaのような方がもう一人、社会と繋がり直せるかもしれません。Kaiのような若者がもう一人、未来を考えられるようになるかもしれません。Saraのような母親がもう一人、家族を取り戻せるかもしれません。

    3つの関わり方を、お願いさせてください。

    1. AI関連のお仕事を発注する立場の方へ

    ぜひ一度、アノサポに相談してください。コストと品質で比較してもらって構いません。それで選んでもらえれば、あなたの一件の発注が、世界中のメンバーの人生に繋がっていきます。

    2. 周りにAI業界の方がいる方へ

    「こんな会社があるよ」と、ぜひ一言伝えてもらえると嬉しいです。一回の紹介が、次の社会インパクトの起点になります。

    3. これからの物語を見届けたい方へ

    アノサポでは、SOCIAL IMPACTシリーズとして、これからもメンバー一人ひとりの人生の変化を発信していきます。ぜひマガジンをフォローして、次の社会インパクトを一緒に見届けてもらえると嬉しいです。

    最後に

    5年前、アノサポを立ち上げました。

    その時、頭に浮かんでいたのは、9年前にマレーシアで出会った、無国籍の8歳の少年の顔でした。

    「警察官になりたい。だけど、僕は無国籍だからなれないんだ。」

    あの時、僕は何も言えませんでした。

    でも今は、言えます。

    「僕らが、将来の夢を持てる社会を作るよ。だから、勉強をがんばって!」

    その言葉を、現実にしていく仕組みが、アノサポです。

    そしてその仕組みは、僕ら一社では作れません。ピクシーダストテクノロジーズの担当者のような方々が、一人また一人と選択をしてくれることで、ようやく形になっていきます。

    ぜひ僕らと一緒に、より良い社会をつくっていきませんか。

    最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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