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 空気を読むことって?(音読と運動会)
 ちゃんとしなくちゃと思う人に
 夢がなくても
 褒められなくても


保育士になりたい。
栄養士になりたい。
美容師になりたい。

そうやって進路を決めてる友達と比べて、
自分は「やりたいことも夢もない」と悩んでる人もいるんじゃないかな。

中学、高校時代はどうしても進路と向き合わなくちゃいけません。
ということは、どうしても「自分の夢」と向き合うことになる。

どうして小、中、高みたいに、
同じ普通科で、みんなと同じ進路でいられないのかな、
と思った人もいるかもしれないね。

ただ、夢がないことは別に悪いことじゃないんだ。


ーーーーーー


【ある高校生の話】


彼女には、
とあるスポーツでプロになる夢がありました。
でも自分にはプロになれる力がないみたい。
だんだんとそう認めていったそうです。

「じゃあ今度は勉強を頑張って、
 スポーツ系のリハビリをする人(理学療法士)になろう」

そう決めました。

でも高校生活を送っていくうちに、
特に理由もなく、その夢も薄れていったそうです。
なりたいものがなくなると、
行きたい学科も、行きたい大学もなくなっていく。

勉強を頑張る理由は、
その仕事に就くため、そのための大学に行くためでした。
なのに、夢が薄れて、
何のために頑張るのかも分からなくなっていく。
きっと不安だったと思います。

実際、彼女は、
特に感情を大きく出すタイプではなかったのに、
進路や将来の話をすると小さく「不安」と口にしました。


・・・


そのときに、こういう話をしました。

「絶対にリハビリの道に行こう!と思ってたときは、
 他の進路はどう?みたいな話が、全然頭に入らなかったでしょ。

 リハビリの道が悪いわけじゃないけど、
 もしかしたら、他にもっと向いてて、楽しい道があったかもしれない。

 夢があることで、視界が狭まることがあるんだよね。
 こだわって、固執(こしつ)して、
 それしかないんだって決めつけちゃう。

 でもそうなると、
 もしその夢が本当にだめになったときに、
 絶体絶命になることがあるの。

 それ以外は意味がなかったわけだから、
 じゃあもうぜーんぶやめた!ってなっちゃう。

 だけど本当はそんなことなくて、
 たいがいの人は色々なことに向いてるし、
 色々なことができるはずなんだよね」

自分に実感があるからなのか、
その高校生はハッとした顔でこの話を聞いてました。

◎夢がある
 良い点 やりたいことが決まってるうれしさ
 悪い点 こだわりすぎてしまう

◎夢がない
 悪い点 やりたいことが決まってない不安
 良い点 なんでもできる

こういうことです。

夢があるってことが、必ずいいことでもない。
夢がないってことは、必ず悪いことでもない。

夢の先に、必ず幸せがあるとは限らないし、
夢じゃないほうに、必ず幸せがないわけでもない。

夢がない、やりたいことがないってことは、
逆に言えば、広い視界で、なんでも試してみれるってことです。
だから全然悪いことじゃないんだよね。


ーーーーーー


【便利な消去法】


でも、
進路を決めなくちゃいけないじゃん!
夢がないと決められないじゃん!

って思う人もいるはずです。
進路を探すコツね!

①知らない職業、知らない学科をとりあえず全部調べてみる
②消去法を使って絞ってみる

が結構便利です。
世の中には知らない職業のほうが圧倒的に多いから、まずは全部知ってみるのがお得です。さっきの高校生と同じで、狭い世界だけで選んでないか、をいったんチェックしてみよう。
(後で「あんなのもあったのか」と気づくのはもったいないよね)

(学科一覧、職業一覧なんかで検索してみてください)

そして、それらをバーっと消去法で一気に絞っていきます。


・・・


プラスな響きの「夢」と、
マイナスな響きの「消去法」。

不思議かもしれないけど、消去法はとっても有効です。
なぜなら「やりたいこと」は、ぼんやりしているから。
でも「やりたくないこと」は、はっきりしていることが多いからです。

消去法と消極的はちがうからね。
消去法は悪い方法ではありません。

消去法を使って絞った中で、
「少しでもいいかな」と思うものがあったら、それを選んじゃおう。

え、それでいいの?
そう思うかもしれないけどね。


ーーーーーー


【とりあえず動く】


困ったときは、とりあえず動くのがいいです。
だって「その場で考えていてもわからないことばかり」だから。

むしろ、
頭でっかちになって動けなくなる場合があります。
(バイト情報サイトをずっと見てるとむしろ不安になったりしない?)

動かないと、理想ばっかり高くなるんです。


・・・


 この大学で看護の資格を取るんだ。
 それ以外の大学も専門もありえない。

そう思ってる人は、ずーっと浪人してしまうこともある。

 大企業しかありえない。
 中小企業なんかだめだから。

そう思ってる人は、
どこにも入らずに社会への不満ばかり言う人になることもある。

 理想の曲ができるまでは、
 誰にも聞かせない。

そう思ってる人は、
結局一曲も完成させられないこともある。


・・・


例えば、アイドルの話。

メジャーなアイドルがいて、
その中でも目立つ人と目立たない人がいます。
さらに、それ以外にも、
まだ知名度の低いインディーズのアイドルもいます。

「もっと前に出たい!」
「もっとテレビに出たい!」

目立たないメジャーなアイドルやインディーズのアイドルは、
そんなふうに思ってる人もたくさんいるはずです。

だけど、もう前に出てるアイドルは、

「バラエティのリアクションはどうしよう」
「体力が持たないからジムに行かないと」
「セリフがないときの演技って難しいな」

というふうに、
それより次の悩みになってるかもしれない。

そして、前に出られないアイドルが、
「もっと前に出たい!」と思ってる間に、
あの人はアイドルを「やりきりました!」と、
卒業を発表してるかもしれない。


・・・


これは、すごく残酷だなと思うけど、
そこに行かないと分からない「次の悩み」が確かにあるんだよね。
ただ、アイドルや芸能には運要素が強くある。

だけど、アイドルや芸能じゃないなら、
とりあえずちょっとなら、今すぐ「動ける」かもしれない。

というより、
動かないで、その場で考えてるだけだと、
理想ばかり高くなって動けなくなるんだ。

例えば、
バイトを一度もしたことがない人は、
手際の悪いコンビニのバイトに腹を立てるかもしれない。

「っていうかコンビニなんかでバイトしてるから悪いんだよ。俺ならもっと時給のいいバイトするね」

そう言って結局「いいバイトが見つからないから」と、
いつまでもバイトを始めないかもしれない。


・・・


でも、何でもいいから始めてみれば、

 合う、合わない
 楽しい、楽しくない
 大変、大変じゃない

いろんなことが分かります。

(これが「次の悩み」です)

何か始めてみたら、
意外と商品を並べるのは好きかもしれない。
だけど、意外とレジは緊張するかもしれない。

そしたら、あの手際の悪いコンビニバイトにも、
「大変なときもあるよね」って思えるかもしれない。

経験がなければ「外」からずっと、
「だめだなあいつ」と言い続けられてしまう。


・・・


だから困ったときは、
とりあえず動くのがいいです。

夢がないなら、
むしろ何か始めてしまうのがいいです。

絶対に「あの教授に習いたい」とかでなければ、
とりあえず受かった学校に入ってみるのも悪くないかもしれないです。

動いてみないと次の悩みには行けないから。
行ってみないと「思ったより楽しい」のかも「思ったより向いてる」のかも何も分からないから。

最初に就職した職場がつまらなかったときに初めて、自分のやりたいことが見えてきたりするものです。

(絶対に「あの教授」に習いたくても、
 別の学校に入ってから、連絡して会いに行ってみる手もあるよ)


ーーーーーー


夢があることは、いいことだけじゃない。
夢がないことは、そんなに悪いことじゃない。

やりたいことがなかったら、とりあえず動いてみるのがいいです。
動かないと考えは、どんどん固くなってしまうからね。

だからとりあえず何かやってみよう。
何かやってみて「次の悩み」を知ってみよう。
とりあえず何かが始められるのは、夢がない人の特権です。




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(どこに入ったかで、人は変わらないです)
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