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ちゃんとしなくちゃと思う人に(すごくならなきゃ、何かにならなきゃ、見返さなきゃ)


     空気を読むことって?(音読と運動会)
     ちゃんとしなくちゃと思う人に
     夢がなくても
     褒められなくても


    ちゃんとしなくちゃ。
    何かにならなくちゃ。

    そう思うことはあります。
    だめな自分を、払拭(ふっしょく)したいんだよね。
    だめだった過去を、塗り替えたいんだよね。

    そのためにいい学校に行きたい。
    そのためにいい会社のいい役職に就きたい。
    そのためにたくさんお金を稼いで、いい家に住みたい。

    中には、見返したい、と思ってる人もいるかもしれません。
    嫌なことをされて、嫌だったんだよね。
    その気持ちも、わかります。

    でも、少しだけ聞いておいてほしい話があるの。


    ーーーーーー


    ちゃんとしなくちゃ。
    何かにならなくちゃ。

    そう思うことはあるけど、
    この気持ちがとってもとっても強くなると、

    「つまり今は、ちゃんとしてないからだめ」

    という裏の気持ちも強めてしまうことになります。


    ・・・


    別にいいじゃん、
    それで頑張れるんだから。

    そう思う人もいるかもしれないね。
    でも、ちょっと想像してみてほしいの。

    ずっとだめな自分だったんだよね。
    悔しかったんだと思う。
    それで頑張って頑張って、
    一流の大学、一流の会社、一流の役職に就いたとします。

    その瞬間に「本当にすごいな!」って突然みんなが近づいてくる。
    みんなが手の平を返したように褒めてくる。
    そのとき、どう思うかな。


    ・・・


    意外とむなしいよ。虚しい。きっと。
    やった!見返せた!って、たぶんならないよ。
    「この人たちは肩書きでしか人を見てないんだ」と思うよきっと。
    なんだよ、もっと自分の本当の部分を見てほしいのに。

    自分の本当の部分をさ。
    肩書きとかじゃなく、着ている洋服でもなく・・。

    あれ、じゃあ自分の本当の部分って?
    肩書きのない自分って、裸の自分って、
    あの、だめだったはずの、ちゃんとしてない自分じゃない?
    何者でもない自分じゃない?

    あれ?


    ーーーーーー


    ちゃんとしなくちゃと思って、ちゃんとなった瞬間。

    大学に合格したとき。
    会社に入ったとき。
    役職についたとき。
    有名になれたとき。
    家を買ったとき。

    その時間って、人生でいうと1%にも満たないくらいだよ。
    しかもその1%は、虚しいかもしれない。

    ちゃんとしなくちゃ。
    何かにならなくちゃ。
    すごくならなきゃ。

    そう思いすぎると、
    残りの99%の時間はずっと、
    「ちゃんとしてないからだめ」という気持ちに押しつぶされます。
    ずっと満足じゃない。

    つまり、
    ちゃんとした1%も、
    ちゃんとしてない99%も、どっちも幸せじゃないかもしれない。

    あれ?
    どうしたらいいんだろう。


    ーーーーーー


    しかも怖いことに、
    自分に向けていた「こんなんじゃだめだ」という攻撃は、
    他人に向いてしまうこともあります。


     え、そんなレベルで満足してるの?
     何も知らないくせに何えらそうに語ってんの?
     こっちが目指してるのはもっと上だけどね。
     そんなレベルなんかじゃないから。


    そう思い続けることって、楽しくなくて、
    とっても大変で、つらいことだと思います。
    感情が、どんどんトゲトゲになっていく。

    でも、過去の自分はずっとだめだったし、
    何とかしたかったのは確かだったよね。
    どうすればいいんだろう。


    ーーーーーー


    変わりたい、変化したい。
    そう思うことはあるし、
    それ自体は全然悪くないことです。

    でも、大事なのは、
    変わらなくても、変化しなくても「悪くないよ」と思うことです。


    ・・・


    例えば、

    あなたがちゃんとした瞬間、
    私があなたに大拍手を送ります!!!
    でもあなたがちゃんとしてない今は
    あなたに軽蔑の目を向ける。

    それと、

    あなたがちゃんとした瞬間は、
    「よくがんばったね」ぐらいで、
    あなたがちゃんとしてない今も、
    「よくがんばってるよね」ぐらいなのと。

    どっちが幸せかな。


    肩書きやポジションがちゃんとしてなくても、
    あなたのことは大好きだし、
    肩書きを得ても、
    それはあまり変わらないよ。
    肩書きのあるなしは、大したことじゃないです。


    ・・・


    それを、
    「誰かに」してもらうんじゃなくて
    「自分で」するの。

    だめなとこもあるけど、自分はそんなに悪くない。
    肩書きがすごくなっても、自分はそこまで変わらない。

    いろんな人には、いろんな時期があるんです。
    心と体がちぐはぐで悔しかった人もいると思う。
    その人を、あなたはバカにする?

    そんなことしないよね。
    バカにしないなら、あなた自身のことだってバカにしなくていいです。

    その優しい力を、自分にも向けて大丈夫だよ。


    ーーーーーー


    でも、自分のことってちょっと難しいよね。分かる。
    だから「悪くないなんて思えないよ」っていう人もいるかもしれない。

    でも、思えるよ。

    例えば、
    この文章がいいなーと思ってくれたあなた。
    あなたです!
    ありがとう。うれしいよ!
    読んでもらえたから、この文章を書いた意味が生まれました。
    ありがとう!

    じゃあさ、じゃあさ!

    私は大学教授でしたって言ったら、感想は変わる?
    もっといいなーと思う?
    実はニートでしたって言ったら、感想は変わる?
    いいなって思ったことを恥じる?

    そんなことないよね。
    (ときどきは左右されちゃっても、やっぱり)そんなことないはずです。

    そんなことないなら、
    他人に対して「悪くないと思える」ということ。

    そしたら、
    自分に対してだって、
    自分がちゃんとしてようが、そうじゃなかろうが、
    「別にどうってことないかー」って思えるよ。

    その力はもう君に備わってます。
    標準装備です。


    ーーーーーー


    肩書きには映らない、自分しか知らない自分のこと。
    それは当然、他人の目にも映らない気がするよね。
    誰も本当の自分のことなんか分かってくれない気がする。

    だけど、きっと伝わるよ。
    全部じゃないかもしれないけど、必ず伝わる。
    すぐじゃないかもしれないけど、たぶん伝わるよ。

    コンビニで買い物をしたとき、
    丁寧に接客されるとその日1日がいい日になったような気になるよね。
    そのとき「こいつただのアルバイトじゃん」って思わないよね。

    伝わってるじゃん。

    友達のプレゼントのために普段入らない高級な店に行ったとき、
    「こいつ金ないじゃん」みたいな対応をされたら、嫌な気持ちになるよね。
    でも高級店だから(=肩書きがあるから)OK!とはならないよね。

    伝わってるじゃん。

    肩書きには映らないこと、伝わってるじゃん。


    ・・・


    だめだったなら、だめだった分、優しくだってなれます。
    っていうか君は「肩書き重視の価値基準」ではだめかもしれないだけで、別にだめじゃないんだよ。
    全然だめじゃないんだよ。
    あなたを尊敬しているし、あなたを馬鹿に思うことはないです。

    この「勉強できようサイト」を作って、
    一応先生っぽいことをしてるけど、
    それはたまたま英語とか数学が、
    (今の)君よりちょっとできたからってだけです。
    あと苦手な人に教えるのが得意だったから。それだけ。

    お前らより優れてるから教えてやってんだ、なんて思ったことは一度もないです。だから先生って呼ばれなくても怒ったことないです。

    いつも笑顔な人、複雑な気持ちを言葉にしようと頑張れる人、こないだあった出来事を楽しく話せる人、こっちの話にうんうん頷ける聞き上手な人。
    いろんな人がいて、そのみんなからたくさん学ぶことがありました。

    ここで重要なのは、
    あなたに仮に学ぶような特徴がないとしても、
    「それで馬鹿にしたりしない」ということです。
    あなたは馬鹿にされなくていいということです。
    あなた自身もあなたを馬鹿にしなくていい、ということです。

    あと、学ぶことがないってことはないし。仮の話ね。


    ーーーーーー


    さあラストスパート。
    ここで例え話です。

    2年半付き合ってる恋人がいたとします。
    普段はLINEの返事もほとんど無視、デートの待ち合わせもすっぽかす。
    さらに会ってもなぜかずっと不機嫌。
    そのうえ、自分の悪口を知り合いに言いふらしてたとします。

    でも、記念日に花をくれて「君しかいないから」って言われました。

    わあ!うれしいぞ!ってなる?
    うーん、なるかな。


    ・・・


    ハレの日って聞いたことがあるんじゃないかな。
    成人式とか、入学式とか、おまつりとか。
    (晴れ着はハレの日の着物っていうことだそうです)

    そして、それとは逆の、
    普通の日のことを「ケの日」って言います。

    ハレとケ。
    特別な日と普通の日。

    どっちが大事だと思う?


    ・・・


    なんとなく、ハレの日のほうが大事そうな気もします。

    でも、ハレの日って1年のうちたった数日なの。
    ハレの日が楽しければ、残りの360日くらいの普通の日は、どうでもいいって思う?

    大事なのはケの日です。
    おまつりで厄災が起きませんようにって祈るのは、普段の日のためです。

    記念日にだけ花をあげたり、
    成人式にだけ感謝の気持ちを言ったりして、
    でも「普段のケの日」はひどい態度をずっと取っているなら、
    それはあんまり意味がないです。

    大事なのはケの日。
    ハレの日だけ優しくされても、あんまりうれしくないです。

    この話が、
    さっきの「1%と99%の話に似てる」って分かってくれるかな。

    ちゃんとしたり何かになった瞬間や、
    記念日に花をあげる瞬間は、
    人生の中のほんの一部。

    それ以外の、ケの日のほうがずっと大切です。
    なんでもない日の、
    今の、なんでもない自分も、悪くないよって思ってあげようね。
    ハレの日だけの人になっちゃわないでね。

    ちゃんとする前の、
    ケの日のあなたも、そんなに悪くないよ。
    ちゃんとしなくちゃって思ってるだけえらいじゃん。すごい!


    ーーーーーー


    ちゃんとした瞬間の1%と、
    ちゃんとしてない日々の99%の差を埋めてあげることです。

    ちゃんとしたからすごい、
    ちゃんとしてないからすごくない、じゃないってことです。

    ちゃんとできたらなかなかいいけど、
    ちゃんとしてなくてもそこまで悪くないってことです。

    ハレの日とケの日の差を
    埋めてあげるんです。

    いろんな人には、いろんな時期があるんです。
    誰かを馬鹿にしないあなたを、馬鹿にしないよ。
    つい誰かを攻撃してしまったあなたも、馬鹿にしない。

    痛みが分かる人は、
    必ず他人にも、自分にも優しくできるよ。
    今からでも、何でも間に合うよ。

    「ちゃんとしたい」というプラスの感情を、
    「今の自分はだめだ」というマイナスの攻撃に変換しないでね。

    君は全然オッケー。
    ちゃんとしてもしなくても、とっても素敵です。以上!




    □人と自分のこと


     空気を読むことって?(音読と運動会)
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     夢がなくても
     褒められなくても



    □勉強できようサイト

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    (ちゃんとしなくちゃと思う人に、を書いた夜に書いた詩です)

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    「失敗した人を笑わなかった君が」


    「失敗した人を笑わなかった君が」


    失敗した人を笑わなかった君が
    どうして自分のことを笑うの
    どうして自分なんかって言うの

    私は君が失敗しなくても好きだけど
    失敗しても好きです
    尊敬します
    愛しています
    何度も会いたいです
    ときどきけんかして
    絶対仲直りしたいです
    君が失敗してもしなくても
    私は君が好きなまま

    君も一緒に
    君を好きでいようよ

    君が好きだと
    たのしいよ





    (このページは動画バージョンもあります)

    (そして、元になったラジオもあります)

    (いろんなひとにはいろんな時期があるから、が出てくる文章です)


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