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『水曜どうでしょう』福助人形と1/6の夢旅人、この2つが愛され続ける理由|第34夜

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    前回は、『水曜どうでしょう』の4人が、なぜカメラの前で別人格になる必要がなかったのかを考えました。

    私たちが愛しているのは、作られたキャラクターではなく、本当にそこにいる4人の関係そのものだったのかもしれません。

    その余韻のままデアゴスティーニ『水曜どうでしょう』を読んでいると、「小道具 福助人形」「音楽『1/6の夢旅人』」という小さな特集がありました。

    旅そのものではなく、人形と音楽です。でも、よく考えてみると、この二つこそが『水曜どうでしょう』の世界へ帰ってくるための合図なのかもしれません。

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    「水曜どうでしょう」オープニングCG
    (引用元:DVD「サイコロ3」より」)

    毎回オープニングに登場する福助人形は、藤村Dの実家にあった陶器の福助人形がモデルになっているそうです。

    かなり年季の入った貯金箱だったそうですが、オープニングを制作する際に「マスコット的なものが欲しい」という話になり、採用されました。そもそも福助人形は、幸福を招く縁起物です。

    童顔で、ちょんまげを結った大きな頭と、正座をしている姿が特徴で、今でもお店の入り口などで見かけることがあります。

    しかし、『水曜どうでしょう』の福助は少し違います。ウインクをしたり、首を傾げたり、どこか間の抜けた愛嬌があります。

    その姿は、『水曜どうでしょう』という番組そのものに少し似ているような気がします。

    この番組には、大きな成功や感動的なドラマが毎回あるわけではありません。むしろ、深夜バスに乗って疲れ切ったり、行き先が決まらず途方に暮れたり、どうでもいいことで大笑いしたりする。

    そんな少し頼りない空気が魅力でした。だから私たちは、オープニングのあの曲と福助人形を見るだけで安心するのかもしれません。


    そして、もう一つの象徴が『1/6の夢旅人』です。

    この曲は、『ヨーロッパ21カ国完全制覇』の長期ロケ中、ラジオ番組の代打を務めてくれていた樋口了一さんが、疲れ切ったミスターの声を聞いて、「何か曲を作ってあげる」と言ったことをきっかけに生まれました。

    「1/6」というタイトルも、サイコロの旅をイメージして付けられています。

    つまり、この曲は最初から『水曜どうでしょう』のために生まれた曲でした。しかし、当時の樋口さんは、この曲が放送1回限りの使用になると思っていたそうです。

    まさか、30年近く愛され続ける番組になるとは、誰も想像していなかったのでしょう。

    その後、権利の都合で継続使用が難しくなり、『1/6の夢旅人2002』が急遽制作されます。そして、『原付ベトナム縦断1800キロ』最終夜のエンディングで初めて流れたあの瞬間。

    旅が終わった寂しさと、新しい曲が始まる高揚感が同時に押し寄せてきたことを、今でも覚えているファンは多いのではないでしょうか。


    考えてみると、私たちは福助人形そのものを愛しているわけでも、『1/6の夢旅人』という曲だけを愛しているわけでもありません。その人形や音楽と結び付いた記憶を愛しているのだと思います。

    福助人形を見ると、これから始まる旅を思い出します。『1/6の夢旅人』を聴くと、ヨーロッパやベトナム、ユーコンや原付の旅を思い出します。

    そして、その時に感じた笑いや寂しさまで、一緒によみがえってくるのです。

    それは、久しぶりに実家へ帰った時、懐かしい匂いを感じる感覚に少し似ています。『水曜どうでしょう』は、旅番組でありながら、いつしか視聴者にとって「帰ってくる場所」のような存在になっていきました。

    だから、小さな人形と一曲の歌が、番組そのものと同じくらい大切な存在になったのでしょう。

    福助人形は、今日もオープニングでウインクをしています。『1/6の夢旅人』は、今でも旅の終わりに静かに流れています。そして私たちは、その小さな合図を見たり聴いたりするだけで、また『水曜どうでしょう』の世界へ帰っていくのです。

    それこそが、30年愛され続けている理由なのかもしれません。


    (※記事中の画像は、作品紹介および考察を目的として、解像度を下げて引用しています。著作権は各権利者に帰属します。)


    次回(第35夜)は、「サイコロ3で見つけた、4人だけの勝ちパターン」について考えていきます。

    なぜ『水曜どうでしょう』は、4人が集まるだけで面白くなったのでしょうか。そして、サイコロ3という企画の中で、なぜ「これがどうでしょうだ」という形が完成したのか。4人だけが持っていた、不思議な勝ちパターンを読み解いていきます。

    ※この連載は、これからも『水曜どうでしょう』の魅力を一つずつ読み解いていきます。「❤️スキ」「👤フォロー」で応援いただけると励みになります。


    📌今回の内容を踏まえて、皆さんは『水曜どうでしょう』を思い出すきっかけになるのはどちらですか?

    A:福助人形やテロップなど、番組を彩る小さな演出
    B:『1/6の夢旅人』のように、旅の記憶と結び付いた音楽

    どちらに近いか、理由もあればぜひコメントで教えてください。
    (コメントには必ずご返信させていただきます)
    今後の『水曜どうでしょう』考察の参考にさせていただきます。


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    ■運営者(ユウナ)について
    このnoteでは『水曜どうでしょう』をテーマに執筆しています。以下の別アカウントでは、普通の会社員だった私が、FIREを達成するまでの資産形成の実体験を記録しています。

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