
青春は、起立性調節障害に奪われた。④ 理解できない
創作大賞に応募します。
青春は、起立性調節障害に奪われた。④
理解できない
最近、理解できないことがある。
子どもが学校に行かないことに、妻が注意しないのである。しかも、私が注意しようとすると、「大丈夫だから。」と言う。
朝起きるのが大変そうだった。
ほんの少し前までは、妻と子どものバトルが、毎朝繰り広げられていた。
そのたびに、私はテレビの音を大きくした。朝から罵声など、聞きたくない。
部屋をのぞくと、荒れ果てた部屋と、布団の中から出てこない子ども。毎朝着るはずの制服は、なんだか寂しそうに見えた。
だが、妻が学校と相談し心療内科を受診してから、変わった。
「心療内科に行くなんて、狂気の沙汰だ。あの子は、弱虫ではない。」
妻から説明を受けた時、私は本音で話した。
心の問題だ、甘えてる。
起立性調節障害という。
思春期に多く、自律神経やホルモンバランスの関係が原因ともいう。
そして、自律神経=心の病気ではないという。
起立性調節障害は甘えでなく、病気だという。
そんな病気、聞いたことなかった。
理解できない。
学校に行かない??
中学校はいい、高校はどうなる?
この子の将来は、大丈夫だろうか?
起立性調節障害、理解できない。
ただ言えることは、あの子や妻の笑顔を奪った張本人ということだけだった。
まさかの父親編。
起立性調節障害って、私たち親世代が学生の時も悩んでいた子がいたかもしれない。コロナ以降、増えた気もする。