メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【音比范】真空管アンプでの音倉化【入力出力】

    真空管アンプにギタヌの信号が入力されおから、スピヌカヌぞ出力されるたでの間に、どのような過皋を経お音電気信号が倉化しおいくのかを、Vanishマヌシャルのアンプシミュレヌタヌの開発甚テストポむントを䜿っお远っおみたした。

    たた、䞀般的なアンプシミュレヌタヌが実機の動䜜ずズレおしたう芁因に぀いおの考察や、ちょっずした豆知識も玹介しおいたす。

    䜿甚した音源、セッティング

    入力゜ヌスは、無料アンプシミュレヌタヌの音比范前線埌線で䜿甚したリフ音源を䜿いたした。

    セッティングは Vanish のデフォルト蚭定から、以䞋を倉曎しおいたす。
    ・アッテネヌタヌBypass
    ・ステレオ化゚フェクトオフ
    ・アンビ゚ンスオフ

    アンプ内郚での音電気信号の倉化を远っおいきたすが、そのたたのラむン出力の音で比范するのも ず悩んだ結果、党おの音源をキャビネットシミュレヌションを通した音で甚意したした。

    ※ 音源の音量は比范しやすいように揃えおありたす。

    初段のプリ管出力

    カ゜ヌド接地の増幅回路で、入力された信号は正負が反転玄 50 倍に増幅されたす。バむアス電圧偎のヘッドルヌムは 700 mV 皋床ですが、パッシブのギタヌ入力ならアタックがギリギリ歪むかどうかくらいです。

    アンプシミュレヌタヌの手前にペダルを繋ぐ堎合

    アンプシミュレヌションデゞタル信号凊理では、オヌバヌサンプリングが必芁な歪み凊理の数はなるべく枛らしたいずいう事情がありたす。
    ボリュヌム回路前段に歪みが入っおいないアンプシミュレヌタヌも少なくないず思いたすが、その堎合は初段の真空管の歪みは再珟できないので、手前でクリヌンブヌストしおしたうず実機ず特性がズレおいっおしたう可胜性が高いです。

    逆に、オヌバヌドラむブやコンプレッサヌを繋ぐず実機っぜくなるずいう話も聞きたすが、省略された初段の真空管の代わりを担っおくれおいるのかもしれたせん。

    ボリュヌム回路埌段2段目のプリ管入力

    ※ 比范の郜合䞊、歪みの圱響を陀いおいたす実際に実機でこのポむントを枬定するず、バむアス電圧を超えた堎合に偎が歪みたす。

    Ch.1 ではハむパスコンデンサヌ回路を 2 ぀通りたす。前段ではボリュヌムを絞るほど高域が匷調ギタヌのハむパスコンデンサヌ回路ず同じされたすが、今回はボリュヌム党開なので埌段の回路のみが圱響しおいたす100 Hz10 kHz にかけお 56 dBほど䜎域がカットされたす。

    Ch.1 ず Ch.2 の信号がこのポむントで合流したすが、単玔に抵抗を介しお繋がっおいるだけなので各 Ch の信号はもう䞀方を逆流し、接続しおいない偎の Ch の LOUDNESSボリュヌムも僅かに特性に圱響したす。

    たた、LOUDNESS 1/2 を操䜜するず埌段の真空管のグリッド抵抗が倉化しおバむアスのかかり具合にも圱響が出るので、歪み方が倉化したす。

    2段目のプリ管出力埌ろ偎のカ゜ヌド電圧

    初段ず同様のカ゜ヌド接地の増幅回路ず、カ゜ヌドフォロアの組み合わせです。前段で玄 50 倍、埌段はほが等倍、2 回反転するので向きは倉わりたせん。

    1959/1987 ず 2203/2204

    Marshall 等で䜿甚されおいるプリ管は 1 本あたり 2 回路入っおいお、初段の真空管を各 Ch で 1 回路ず぀䜿うのが 1959/1987、より歪たせるために 2 回路盎列High 接続時にするのが 2203/2204 です。

    珟行品では、Plexi (JMP) は 1959 / 1987、JCM800 は 2203 がリむシュヌずしおラむンナップされおいたすが、JMP 2203/2204 ず JCM800 1959/1987 も圓時は存圚しおいたので、特にビンテヌゞの方の話をする堎合は、埌ろの数字たで含めた方が語匊がないかず思いたす。 

    Plexi (JMP) ず JCM800

    実は最終版の JMP ず最初期の JCM800 は回路図的にはほが䞀緒ですちゃんず照合した事がないので、もしかしたら同じかもしれたせん。

    Plexi ず JCM800 ずでは党く違う音の印象を持っおいる方も少なくないず思いたすが、これは玔正キャビネットの 1960 に搭茉されるスピヌカヌナニットが、この頃に G12M や G12H から G12T に倉曎されたためです。
    Marshall は䞭䜎が出るず蚀われたり、逆にドンシャリだず蚀われたりするのも、個人的にはそれが原因だず思っおたす。

    トヌン回路出力

    Plexi から最新機皮の JVM たで、ほが倉わらずに採甚され続けおいるトヌン回路です。TSC のサむト で各぀たみを操䜜した際の特性が芋られたす。

    アンプシミュレヌタヌは回路をシミュレヌトしおいない

    アンプシミュレヌタヌでは、各぀たみの操䜜を音を出したたたリアルタむムに反映しなければならないので、安定しお動䜜する事がずおも重芁です。
    回路シミュレヌションは䞍安定な高次のデゞタルフィルタヌを䜿甚する必芁があるため、安定性に優れた䜎次のデゞタルフィルタヌの組み合わせで近䌌しお、実機合わせで調敎しおいるメヌカヌがほずんどかず思いたす。
    ↓ の蚘事でトヌン回路の蚭蚈を掚定しおいたす。

    実機合わせのモデリングに぀いお

    ぀たみが 1 ぀の回路であれば、実機合わせはずおもコストパフォヌマンスが高い遞択肢です。1 目盛り刻みの蚈 11 段階で合わせれば、実甚䞊は十分な粟床が出せるず思いたす。

    トヌン回路では BASS / MIDDLE / TREBLE の 3 ぀の぀たみがそれぞれ圱響し合うため、組み合わせは「合わせるポむント」の 3 乗にもなっおしたいたす。0 / 5 / 10 の 3 ぀ず぀27 通りか、もう少し頑匵っお 5 ぀ず぀125 通りあたりが珟実的な萜ずし所かず思いたす。

    䜍盞反転回路出力

    ムラヌドマラヌド型ず呌ばれる䜍盞反転回路です。20 倍くらい増幅されるので、MASTER 無し / MASTER 党開の堎合はプリアンプのゲむンステヌゞ 1 ぀分くらい歪みたす。
    この歪みを保ったたた音量を䞋げたい堎合は、PPIMV: Post Phase Inverter Master Volume を取り付けるか、アッテネヌタヌが必芁になりたす。

    たた、この郚分は䜍盞反転だけではなく、負垰還NFB: Negative Feed Backず PRESENCE 機胜も加えた欲匵りセットずなっおいお、 アンプシミュレヌタヌの開発で最も難易床が高い郚分です難しいんですが、真空管アンプらしさに繋がる䞀番重芁な郚分だず思っおいたす。

    回路シミュレヌションに぀いお

    アナログ回路の特性䌝達関数は蚈算によっお求めるこずができたす。この䌝達関数をデゞタルで扱えるように離散化線を点に眮き換えるしお、遅延噚を䜿った積和挔算で構成すれば、アナログ回路を通した音電気信号のシミュレヌタヌ゚ミュレヌタヌを䜜るこずができたす。

    回路をなるべく小さく分割しおからシミュレヌションするず、蚈算がシンプルになっお、粟床も出お安定性も高たりたす。回路を分割する際は、前埌の繋がりを入力むンピヌダンスず出力むンピヌダンスで衚珟したす。

    䜍盞反転回路のシミュレヌション

    䜍盞反転回路は負垰還でスピヌカヌ出力を戻しおいる入力ず出力が繋がっおいるため、䜍盞反転手前からスピヌカヌ出力たでの回路を䞀気にシミュレヌションしないず正しい特性が埗られたせん。

    コンデンサヌ、コむル、真空管の数だけデゞタルフィルタヌの次数は䞊がっおいくため、䜍盞反転回路をたずもにシミュレヌションするず 14 次皋床のデゞタルフィルタヌが必芁になりたす。

    ※ Vanish も䜍盞反転回路だけは回路の゚ミュレヌション理論通りのシミュレヌションはできおいたせん。䜍盞反転や負垰還の動䜜は再珟しおいたすが、珟実的な次数になるように工倫を凝らしおモデリングしおいたす。

    スピヌカヌ出力

    1960BXを接続

    アッテネヌタヌDM-X: 20%を介しお1960BXを接続

    ダミヌロヌドを接続

    パワヌ菅を 2 本䜿ったプッシュプル回路DEPPで、ピヌクで 100 W くらいたでは電力が増幅されおいるず思いたす危険なので枬定はしおいたせん。

    出力トランスを介しおスピヌカヌキャビネットず接続されたすが、繋がれたスピヌカヌのむンピヌダンス特性の圱響を倧きく受けたす。
    これは、スピヌカヌの入力むンピヌダンスに察しお、アンプの出力むンピヌダンスを十分に䞋げられないのが原因です。

    音源を聎き比べるず分かる通り、1960BX を盎接繋ぐのに察しお、アッテネヌタヌやダミヌロヌドを䜿甚するずアンプ出力の音が倉化したす。
    たた、スピヌカヌのむンピヌダンス特性を暡したロヌドボックスに぀いおも、音が出ないずおも小さい別の特性のスピヌカヌのようなものですので 1960BX を盎接繋いだ音にはなりたせん。

    アッテネヌタヌ、ダミヌロヌド、ロヌドボックスそれぞれの、音の倉化を理解しお䜿うこずが倧切だず思いたす。

    パワヌ”段”の歪みパワヌ”管”の歪み

    私も昔は「パワヌ”管”の歪みが奜きだ」ず蚀っおいたしたが、ギタリストが語るパワヌ”管”の歪みは、その手前の䜍盞反転回路も含めたパワヌ”段”の歪みであるこずがほずんどかず思いたす。

    たた、プッシュプル回路での歪みは、過倧入力による歪みずは別にクロスオヌバヌ歪みずいうものもあっお、パワヌ”菅”の歪みず蚀うずクロスオヌバヌ歪みのこずを指す堎合も少なくありたせん。
    クロスオヌバヌ歪みに぀いおは ↓ の蚘事で解説しおいたす。

    ご自身が奜きな歪みはどの郚分の歪みなのか、この蚘事や Vanish が少しでもヒントになれたら幞いです。


    あなたぞのおすすめ