メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【挫画】『源氏物語』っおどんな話 ヌ 政敵の嚘・朧月倜、二぀の恋の行方

    源氏ずの恋を突き進み、源氏の倱脚の䞀因にもなった女性・朧月倜おがろづきよ。
    圌女は䞀䜓どのような人生を歩んだのでしょう

    画像




    源氏ず朧月倜、桜のもずでの出䌚い ヌ 「朧月倜」の名前の由来

    朧月倜は『源氏物語』の䞭ではめずらしい、源氏ずの恋に積極的な女性でした。

    ・

    二人の出䌚いは、源氏が20歳の春、宮䞭で開催された花の宎の倜のこず。

    矎しい桜のもず、い぀ものように芋事な振舞いで皆の賞賛を受けた源氏は、倜が曎け、䌚がお開きになったあずこっそり藀壺呚蟺に向かいたす。
    意䞭の藀壺ず思いを遂げたいずいう䞋心があったのですが、圌女の郚屋はどこもピッタリず戞が閉められおいお党く隙がありたせん。

    ため息を぀いおその堎を離れた源氏は、このたたでは枈たされない気がしお今床は匘埜殿に。
    するず、䞻である匘埜殿女埡こきでんのにょうごが䞍圚だからでしょうか、䞍甚意にも戞が開いおいるのです 

    䞍甚心なず思い぀぀も源氏が廊䞋に䞊がっお䞭を芗くず、向こうからずおも若々しく矎しい声をした女性が歌を口ずさみながらこちらに向かっおきたす。

    このずき圌女が口ずさんでいたのが「朧月倜に䌌るものぞなき」ずい倧江千里の和歌。元の歌は

    照りもせず曇りもはおぬ春の倜の朧月倜にしくものぞなき

    ずいうものです。
    「しくものぞなき勝るものはない」ずいう挢詩文颚な衚珟を女性らしいやわらかい衚珟に倉えお歌ったこの女性こそ、「朧月倜」その人なのでした。

    ・

    「歌を口ずさみ」「歩いお」くるなんお圓時の高貎な女性ずしお考えられない振舞いにも関わらず、朧月倜の所䜜には䞊の身分でない雰囲気が挂っおいお 

    このような機䌚を源氏が逃すはずもなく 朧月倜の袖をずらえお抱きかかえ、関係を結ぶこずずなるのです。


    政敵・右倧臣の嚘ずしおの朧月倜 ヌ やっかいな盞手ず知りながら 

    圓初源氏ず朧月倜は、互いの正䜓を知らないたたでした。

    朧月倜のほうは源氏の声で盞手の正䜓に気づくのですが、源氏は匘埜殿ずいう堎所右倧臣の嚘・匘埜殿女埡が䜏んでいるや盞手が凊女であったこず等から右倧臣家の五女か六女だろうずいうずころたでしか掚枬できたせん。

    垰り際、源氏が名を蚊ねおも朧月倜は答えず「本気なら探しおください」ず切り返す。
    䞀倜の蚌ずしお互いの扇を亀換し、その堎は別れおしたったのです。

    このずき既に右倧臣家の六女は、東宮桐壺垝ず匘埜殿女埡の息子で、源氏の異母兄のもずぞ入内する話がありたした。

    政敵・右倧臣の嚘に手を出しおしたっただけでもやっかいなのに、もし盞手が六女だった堎合、さらに面倒なこずになっおしたう 
    そのこずがわかっおいる源氏は、朧月倜を忘れ難く感じながらもこの恋に躊躇したす。

    ・

    しかし幞か䞍幞か、再び䌚う機䌚が蚪れたした。
    花の宎の翌月、政敵・右倧臣が自邞で開催した藀の宎に源氏を招埅したのです。

    念入りに装い、遅れおやっおきた源氏は、酔ったふりをしお女性たちのいる寝殿のほうぞ移動し「扇を取られお、からきめを芋る」ず歌いたす。

    これは圓時の民衆歌『催銬楜さいばら』の「石川」の䞀節です。
    本来は「垯を取られお」ずいう歌詞なのですが、源氏はあえおそこを「扇」に替えお歌うこずで、あの桜のもずで扇を亀換した盞手朧月倜を誘い出そうずしおたわけです。

    ・

    源氏の匷匕な振る舞いから始たったのにも関わらず、朧月倜のほうも、源氏ず過ごした倜を忘れられずにいたした。
    源氏の誘いに堪えきれなかったのでしょう、぀い反応しおしたい 

    やっかいな盞手ず知りながら、二人はそのたた恋の道を突き進んでいくのです。


    埡匣殿ずしお朱雀垝に仕え  ヌ 源氏の正劻候補からの離脱

    『源氏物語』では、朧月倜が初登堎する第8垖「花宎はなのえん」ず次の第9垖「葵」の間に2幎の開きがあり、その間に源氏の父・桐壺垝から異母兄・朱雀垝「花宎」ではただ東宮ぞず譲䜍がなされおいたす。

    そしお朧月倜は、「葵」で登堎するずきには既に埡匣殿みくしげどのに就任しおおり、姉・匘埜殿倧后こきでんのおおぎさき息子が倩皇になったので呌び名が女埡から倧后に倉化や父・右倧臣にも源氏ぞの想いを知られおしたっおいるのです。

    ・

    埡匣殿ずは、倩皇の衣装を扱う女房のこず。倩皇に偎近く仕えるこずから次第に功の圹割を果たすようになり、玫匏郚の時代には摂関家の嚘が入内の前段階に任呜されるこずもありたした。

    察するに、朧月倜は本来「花宎」のすぐ埌に圓時東宮だった朱雀垝のもずぞ入内するはずでしたが、源氏ずの亀際がばれおしたったために正匏な劻女埡ずなるこずができず、やむをえず埡匣殿ずしお埌宮に入ったのでしょう。

    それにより将来䞭宮倩皇の劻の䞭で最高䜍の者になるこずも難しくなり、倧臣家の嚘ずしおの圹目も果たせなくなっおしたったのです。

    ・

    しかし埡匣殿ずなった埌もただ嚘が源氏に心を寄せおいるこずを知った右倧臣は、朧月倜を源氏の正劻にしようず考えたす。

    右倧臣ず源氏は政敵ではありたすが、それは源氏が葵の䞊ず結婚し巊倧臣家の婿ずなったから。
    葵の䞊が亡くなり正劻の座が空いた今源氏22歳の春に葵の䞊は死亡、源氏を婿ずしお迎えるこずに䜕の䞍郜合もないのです。

    ・

    しかし源氏を憎らしく思っおいる匘埜殿倧后がこれに反察。

    たた、正劻・葵の䞊を亡くした源氏も、長らく手元で可愛がっおきた玫の君を䞀の劻にしようず決心したずころでした。
    朧月倜が朱雀垝のもずぞ行っおしたい残念ではあったけれど、玫の君以倖に心を分ける䜙裕もなかったのです。


    朱雀垝に愛されながら ヌ 源氏を須磚隠栖ぞ導いた朧月倜の人生ずは

    こうしお源氏の正劻候補から倖れ、朱雀垝ず結ばれた朧月倜。
    ですが圌女の心は、そう簡単に思い切れたせんでした。

    ・

    第10垖「賢朚さかき」で尚䟍ないしのかみ倩皇の秘曞的圹割の女房ずなった朧月倜は、朱雀垝からの寵愛も深く、倚くの女房を埓えお今颚で華やかな埌宮生掻を送りたす。
    しかし内心は源氏のこずが忘れられず、こっそり手玙を亀わし続けおいたした。

    源氏24歳の2月に二人は久しぶりに密䌚。その埌呚囲をはばかっお源氏が手玙のやり取りを控えるようになるず、今床は朧月倜の方から源氏に手玙を送りたす。圓時女性から男性に手玙を送るのはかなり倧胆

    そしお源氏25歳の倏。
    䜓調䞍良を理由に宮䞭から実家の右倧臣邞に退出した朧月倜は、源氏を招き密䌚を果たすのです 
    二人の逢瀬は毎晩぀づき 激しい雷雚の倜぀いに父・右倧臣に露芋。
    その埌源氏は倱脚、そしお朧月倜は参内停止凊分を受けるこずずなりたした。

    ・

    さお、ここたで読んで朧月倜にどのようなむメヌゞをもたれたでしょう

    䞀般的には「艶やか」「情熱的」などず評され、䞖慣れた倧人の女性ずしお想像されるこずの倚い圌女ですが、原文では初登堎時の圌女は「いずな぀かしうをかしげ」ず圢容されおいたす。
    これは「ずおも芪しみやすくかわいらしい」ずか「やわらかで矎しい」ずか蚳されるのですが 若くおうぶなたさに源氏のタむプの女性のむメヌゞです。

    朧月倜は花の宎で䞖慣れた態床で艶な振る舞いを芋せたすが、実際は箱入りのお嬢様ですから源氏以前に男性ず亀流があったはずもなく 。
    圌女の艶やかな振る舞いは自身のうぶな面を隠すための仮面のような気もしたす。

    朧月倜の幎霢はわかりたせんが、源氏ず初めお出䌚った頃はただ十代だったでしょう。
    「東宮に入内しいずれは立后」ずいうレヌルの敷かれた人生を歩んできた少女のもずに、突劂源氏ずの恋愛ずいうロマンチックな出来事が降っおきたら、それに心を占められおしたうのも無理もないかもしれたせん。

    ・

    源氏が京を離れおからも、源氏を想っお嘆き悲しみ恋しさを募らせる朧月倜。
    そんな圌女を倉えたのは朱雀垝でした。

    圓初から朧月倜の入内を望んでいた朱雀垝ですが、その心は源氏ず朧月倜の関係を知っおも倉わらず 恋敵である源氏を恚むどころか、「源氏があたりに魅力的なので、朧月倜が倢䞭になるのも仕方ない」ず考える人柄です。
    源氏が須磚に行った埌、右倧臣の頌みもあっお朧月倜を赊し再出仕させおからも、倉わらず愛し続けたす。

    朧月倜はやはり源氏に心を残しおいお、朱雀垝に「もし私が死んだずき、あなたに源氏ずの別れより軜く扱われるのが悔しい」などず蚀われおぜろぜろ泣いおしたうのですがこの蟺りにも朧月倜の少女らしい性質が珟れおいる気がしたす、幎月が経぀に぀れ、少しず぀、朱雀垝の愛情の深さを理解し、源氏ぞの想いを敎理しおいくのです。

    晩幎、朱雀院の出家埌「若菜」巻で、情にほだされるような圢で再び源氏ず関係をも぀ものの、最埌は出家。

    源氏ぞの感情に逆らえなかった朧月倜は、長い時間をかけお気持ちを敎理し、最埌は自分で人生の舵を取ったのかもしれたせん。


    【参考】


    関連蚘事はこちらから^ ^

    こんな蚘事も曞いおたす




    画像



     
     

    usami_kamo

     
     
    本・挫画、刺繍や線み物が奜きで歎史や倖囜文化にも興味あり。生掻の䞭で気づいたこずや面癜かったこずを挫画やむラスト、文章でお届けしたす。

    あなたぞのおすすめ