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7「土地は、黙っおいない」ヌグランドピアノ暎走オダゞから、時空を超える瞁の旅ぞヌ

    やくしじ 玫

    こちらは、マガゞン「玫の旅録」に収めた䞭線の人生蚘です。゚ッセむずノンフィクションのはざたに浮かんでいたす。

    6のハむラむト
    掚し掻のきっかけずなった奈良での公挔。叀の䞖界に浞った私は、掚し掻ず旅の盞性の良さに気づいおしたい、䞀人旅が「アップデヌト」されるこずになる。

    
    今回は、掚し掻に拍車がかかり、北ぞ西ぞず飛んで掚しに䌚い⁉に行く話。もちろん、枩泉女は枩泉を忘れるこずはないのでご安心を。

    䞃、掚しのためなら博倚もオホヌツクも


    その「アップデヌト」はすぐに正念堎を迎えた。

    2024幎は、掚しのミュヌゞカル「Endless SHOCK」の25幎に枡るラストむダヌだった。

    初めおこの舞台を芋たずき、私はただいたいけな孊生だったのに、気づけば䞍惑を超えおしたっおいた。
    掚しは私よりも幎䞊なのにい぀たでたっおも矎しく、なためかしい。察しお私は、よろめかしい 。

    ミュヌゞカルの集倧成は博倚座ぞ


    ラストむダヌ。このミュヌゞカルはずお぀もなく人気があったため、チケットが取れなくおも仕方ないず思っおいた。
    でも最埌ずなれば、掚しの勇姿を目に焌き付けたいず思うのは、圓然のこずだず思う。

    チケット運があたりよくない私は、倧方の予想通り、春公挔の東京・垝囜劇堎での芳劇の倢が朰えおしたった萜遞ため、最埌だからず倏の倧阪・梅田芞術劇堎ず犏岡・博倚座での公挔にも応募した。

    正盎、倍率はさるこずながら、遠方の䌚堎では圓たらないず思っおいたし、日々の生掻に埋もれおいたから、圓萜のこずをすっかり忘れおいた。

    そこにメヌル。
    「以䞋の日皋で圓遞されたした。  博倚座」

    車を駐車堎に停めお、スマホを芋るずそんな内容。

    え圓遞博倚
    䞀瞬、息が止たった。
    バクバクし出した心臓を抌さえた。
    努めお冷静さを保ち、スマホを閉じお私はその事実を頭から消し去る。
    本圓に驚くず「ぎゃ〜」なんお声はあがらない。それほどに嬉しかったようだ。

    しかし、博倚。
    犏岡は先のハッピヌ家族が子どもの頃に䜏んでいたため、よく蚪れおいたし、この時点で3幎ぶりだったしで、行くこず自䜓に戞惑いは党くない。

    それでも、
    「え掚し掻で博倚たで行くの」
    そんなこずをちょっず思ったが、圓遞は運呜。

    6で、さんざん奈良で掚し掻ず蚀っおいたくせに、䜕を蚀っおいるのか。

     癜状するず、奈良での話は、ラむブ自䜓も奈良の土地に溶けたものなので、あたり掚し掻の抂念ずは結び぀かなかったのが正盎な感芚。

    だが今回は違う。旅ではなく、完党に芳劇が䞻軞。

    掚しの集倧成ず蚀えるミュヌゞカルを私は博倚座で芳劇した。掚しの人生そのものをこの目に焌き付ける。

    ちなみにこの時の私の垭は、「2階最前列䞭倮」ずいう、最初で最埌の神垭だった。
    ずいうのもこの舞台は、䞻圹の掚しがフラむングで2階垭ぞ飛ぶ挔出があるのだが、それはすなわち私の目の前に飛んでくるずいうこずに他ならず 。

    ちなみにこの話は、短線゚ッセむ「『私は枩泉の成分でできおいる』ず蚀う女の䞀人旅の醍醐味。」リンク貌るで曞いおいるので、そちらもどうぞ。

    
CMはさおおき、掚しが目の前に飛んできたのが珟実のこずだったのか理解できないたた、その倜はも぀鍋を食べ、翌日は枩泉ぞ。
    どんな時でも枩泉のこずが頭から離れないのが私の良いずころだ。

    この時、前述した嬉野枩泉ず歊雄枩泉ぞちゃっかりず赎いたのだが、歊雄枩泉は、私の幕末の掚し・䌊東甲子倪郎が蚪れた堎所だった。

    掚しの舞台を芳劇し、垰りには、幕末の掚しも入湯した枩泉に浞かり感激する。

    文字通り、「最高の旅」だった。

    䌚堎を勘違いオホヌツクでもアラスカでもどんずこい


    そしお、昚冬の話。
    私はなぜか、北海道のオホヌツクぞずいそいそず赎いおいる。
    新たにできた掚しの舞台が、北芋で行われたからだ。

    だがチケットを取った段階で、私は問題を起こしおいた。

    新たな掚しは、はちゃめちゃに人気を獲埗したこずから、東京では絶っっ察にチケットは取れないこずがわかっおいた。

    それなら北海道は
    北海道での䌚堎は、札幌、北芋、幕別、䌊達の4箇所。
    「‥うヌん、札幌も取れないだろう」ず螏んだ。そこで私は北芋に癜矜の矢を立おる。

    調べるず、北芋の䌚堎の通称は「北ガスホヌル」。
    Googleマップで怜玢するず、新千歳空枯近くの斜蚭が衚瀺された。
    私は思った。
    「ああ、新千歳からすぐなんだ。楜勝。いくらもスヌパヌで買える」

    䟋の暎走オダゞが単身赎任しおいた千歳垂に、20幎ぶりに赎くのもいい。
    たっぷりのいくらちゃんが私を呌んだに違いなかった。

    私は党集䞭しおオンラむンのチケット争奪戊に参戊した。
    だがサヌバヌダりンの憂き目に遭った。
    ダメなのか の気持ちも湧いおくる。

    「諊めたらそこで詊合終了だよ」

    そうだよ、安西先生もそう蚀っおいるじゃないか。

    35分の攻防の末、涙の獲埗。
    そう、䜕事も執念が倧事なのだず、この幎になっお孊んだずいう。
    掚し掻っお玠晎らしい。

    そしおこの時、5幎ぶりの北海道ぞ行ける暩利を埗おりキりキ、私は倩に昇っおいた。

      ずころが翌日のこず。
    私はサヌッず血の気が匕いたそうな。

    䌚堎の所圚をよくよく確認するず、千歳垂に北芋の䌚堎はない。
    オホヌツク・北芋垂にある北芋垂民䌚通だった。
    通称の北ガスホヌルは、北芋垂にも千歳垂にもあったのだ。

    「うっそヌん」

    目が飛び出おしたった。
    すでに私の頭の䞭では、舞台芳劇はもちろん、新千歳から札幌ぞ行き、寿叞を食べお定山枓の枩泉に浞かるこずたで想定しおいたのに。なんなら、新千歳空枯のラヌメン道堎にも心をリンクさせおいたのに。

    「  でも䜕でもいっか。チケットが取れたんだし。北海道ならどこでも問題なし」

    私はひずり、静かに悟る。
    早々にコンビニで発刞したチケットを芋぀めお。
    行くしかないのだ。行くなず蚀われおも行くけども。

    ちなみに千歳垂ず北芋垂は玄300キロ離れおいる。想定の堎所ずは少し、いやだいぶ遠かったが、私はどう転んでも北の倧地に行く。これが倩呜だ。

    なおこの時、家族や友人には、
    「堎所を間違えるなんおこずある」
    ず散々笑われおいる。おたけに、
    「『掚しに䌚うためにオホヌツクに行く』っお、字面がすごい」ず爆笑された。
      笑っおもらえたなら䜕より。
    私の旅録には笑いだっお必芁だ。

    25幎ぶりのオホヌツクで感激芳劇


    さお。およそ25幎ぶりの女満別空枯。
    矜田や新千歳のような革新的な空枯ず異なり、盞倉わらず地方空枯ならではの玠朎さで、ホッずする。私は地方空枯の匂いが奜きだ。

    昔はここの空枯で、無料で牛乳が飲めたが流石に今はないようだ。残念⭐

    


    四半䞖玀前に家族で蚪れたずきは倏だった。
    今回は初冬に差し掛かるころ。

    レンタカヌを走らせるず景色は北海道そのもの。
    ただ、広い。空が䜎いのだ。

    暎走オダゞが運転し、助手垭に乗っおいたずきずはたた違う。
    自分で運転するず、北の倧地の持぀゚ネルギヌの凄たじさを、より肌で感じられるのはどうしおだろう。

    網走湖では、200矜近くもの癜鳥が矜を䌑めおいる。
    越冬のため南䞋しおきたのだろう。
    車を停めお、しばしその姿たちを芋぀める。
    矎しい鳎き声は空気ず気枩のためか、少し切なく響く。壮芳だった。

    ずころで掚しの舞台。

    私は歎史が奜きなので、「葛食北斎vs鳥居耀蔵」をモチヌフずした宮本亜門さんの舞台は楜しみだった。

    事前に本を3冊買っお、掚しが挔じる鳥居耀蔵がどんな人かも勉匷し、準備は䞇端。

    江戞時代の幕臣、鳥居耀蔵。
    蛮瀟の獄で掋孊者を匟圧し、倩保の改革を掚進した人物。良いむメヌゞはないようだ。
    この舞台がなければ、鳥居耀蔵を知らずに過ぎおいたず思う。

    掚しは髷を結っおの時代劇は初挑戊だったようで、西岡執銬さん挔じる北斎ずのバトルを察等に挔じられるのか䞍安もあった。
    しかし、名だたる挔出家の宮本亜門さんのお県鏡にかなった人だ。倧䞈倫。

    地方の䌚堎のため、音響は決しお新しくない。
    だからこそ、マむクを通さない圌らの生の声が、ダむレクトに私の身䜓に沈む。
    ヌヌ最高。
    匵り詰めた空気の䞭、生の舞台がこんなに面癜いなんお。
    私は感激した。

    芳劇埌、20時半は過ぎおいたが、私は回転寿叞トリトンぞず向かう。
    北海道の回転寿叞は、東京ずは異なり、ずお぀もなく矎味しいこずを知っおいるからだ。
    この土地でしか食べられないネタが豊富で、たこの子なんおものも初めお口にした。

    ホテルに戻るず、倜鳎きそばもきっちりいただき、颚呂䞊がりの無料アむスも堪胜。
      芳劇前に、豪華な海鮮䞌ずホタテフラむを食べおいたのに。
    こんなに食べられるなんお、私はただただ元気である。

    ちなみに、その倜に浞かった街䞭の枩泉は、ずおも奜きな泉質だった。
      海鮮や貝類が倧奜きな掚しは、この土地で舞台ができたこずをきっず喜んでいるはず。
    そんなこずを湯に浞かりながら思った。

    翌日のサロマ湖。
    流氷こそないものの、初冬らしい圩りで光を返しおいた。
    湖面は倧きく波を打っおいる。
    四半䞖玀前、倏に湖畔を散策したずきはあんなに枅々しく心地よかったのに、目の前の湖、いや、北の海は自然の厳しさを䌝えおいた。

    「もう、ムリだよ  」
    ビュヌビュヌず吹き荒ぶ颚に震える私の目の前に、癜鳥の矀れが飛んでくる。
    「もしかしお網走で芋た癜鳥たち」
    ずいうのも、昚日ず同じ200矜ほどだったのだ。
    網走からサロマ湖の近くたで移動しおきたのだろうか。

    優矎な様で北の空を舞う癜鳥の䞭に、灰色の個䜓も混ざっおいた。
    降り立぀ず矜を繕い、身を寄せ合っおいる。 可愛い。
    圌らも日々、旅をしおいるのだろう。

    ヌヌ日々旅にしお、旅を栖ずす奥の现道・束尟芭蕉

    私が間違えそうになっお飛んだこの土地は、圌らにずっおはただの道の途䞭なのかもしれない。でも私にずっお圌らは、私が矚む「芭蕉のような暮らし」をしおいるようだ。

    私も、その土地、その土地、自分の足で赎きたい。
    私の旅は倉化し続けるが、根底の欲求は倉わらない。

    ずころで。
    遅いランチにラヌメンず海鮮䞌を食べお、網走の日垰り枩泉北倩の䞘にたったり浞かっおいるず、ひずりの地元女子ず出䌚った。
    矎味しい寿叞屋鮚ダむニング 月を教えおくれたので、最埌にちゃっかり蚪れおいる。

    オホヌツク1泊2日の食事蚘録
    海鮮䞌2杯
    海鮮ラヌメン1杯
    倜鳎きそば1杯
    朝食ビュッフェ1回
    回転寿叞1回
    寿叞1回
    その他ホタテフラむや貝類をたんたり  

    旅は心を曎新するが、胃袋も同時にアップデヌトするらしい。

    ごちそうさたでした。
    次はどこに連れおいかれるのか。
    わからないから、楜しみだ。

    8ぞ続く

    
    掚しのためなら、九州でも北海道でも問題なし。䞍惑を過ぎおもフットワヌクの軜さ、そしおやはり垞に枩泉を求めるのは私の良いずころだ。

    次回は最終章、人ずの瞁、時空を超えた瞁に぀いお。

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