
本物の5つ星とは。通訳案内士が見た、京都・高級ホテルの「品格」。
「朝早くから、
ありがとうございます。
どうぞ、こちらのお部屋で
お座りになってお待ちください。」
「ここは、
お客様専用のソファです。
ガイドさんは、
ここには座らないでください。
扉の向こう側でお客様を
お待ちください。」
私は常に、外国人富裕層が宿泊するホテルや旅館で、
いろいろなことを言われる立場。
こんにちは、とひみかです😊
私の職業は、通訳案内士。
主な業務内容は、
「富裕層のアメリカ人を、観光案内する」こと。
日常では、日本のあらゆるところで私たち通訳案内士は
「ガイドさん」と呼ばれます。
なぜなら、ガイドすることが仕事だから。
私の業務は、朝、担当する外国人のお客様を宿泊先のホテルに迎えに行くことから始まります。
私は、お客様との待ち合わせ時刻約30分前にそのホテルに到着するので、お客様が出てくるまでのその約30分を、そのホテルのロビーなどで待たなければなりません。
お金を払っている宿泊客を、
おもてなしするのは「当たり前」。
ホテル側は、朝、宿泊客を迎えに来た通訳案内士の私や、ハイヤーの運転手に優しくしても、
1円の得にもなりません。
しかし、真の高級ホテルは、
その点が違います。
出入りする私たち「業者」にもまるで宿泊客のように、
とても丁寧に接してくれます。
今回はそんな業者にも丁寧な、
本物のおもてなしができる
京都市内の高級ホテルの、
「裏」ランキングです。
【対象ホテル】
下記3つを満たしたホテル
1)私が「客」としてではなく、
「通訳案内士=業者」として訪れたホテル
2)お客様をお迎えに行くために
私が過去に10回以上行ったことがあるホテル
3)京都市内にあるホテル
完全に私の個人的ランキングです。データなんてありません。
独断と偏見の、100%私の感覚によります(^-^;)
★ 5位
私がロビーの中で一番質素なベンチ、タイルにクッションが置かれただけの場所で座っていると、担当コンシェルジュが、声をかけてくれる。
「どうぞ、こちらのお席でお待ちください」
と、宿泊客が使うテーブル付きのふわふわの椅子席に案内してくれる!
「パークハイアット京都」
京都市東山区枡屋町
★★4位
到着すると、どのお客様を担当するのかを聞かれ、お客様の名前を答えると、ガイドの私の名前まで、しっかり把握していて、前日までのお客様の様子を教えてくれる。
そして、クッションのある椅子で待つように案内され、別棟にあるトイレも
「ご自由にお使いください!」
と声をかけてくれる。
「アマン京都」
京都市北区大北山鷲峯
★★★3位
ベルデスク、コンシェルジュ、ロビーのスタッフが皆とても親切。
私は首から青い「通訳案内士 登録証」を下げているので、一発で宿泊客ではないと、彼らはわかる。
私が、ぼーーっと立ってると、
「ご用件は、お伺いしていますか?」
とちゃんと声をかけてくれて、
ソファで待つように促してくれる。
ベルの人もとてもにこやか。
宿泊客でベルの人にもチップを渡しているところも見かける。
「ウエスティン都ホテル京都」
京都市東山区粟田口
★★★★2位
門をくぐった瞬間、
ベルデスクのスタッフが、
「おはようございます!」
と私にも元気に挨拶してくれる。
そして、扉をくぐると、
フロント、コンシェルジュ、
全員のスタッフが、
「おはようございます!」
宿泊客ではない私にも
にこやかに挨拶してくれる。
お客様とお会いして、
観光に出掛けるときも
「いってらっしゃいませ!」
観光が終わり、お客様をホテルにお送りして私が帰るときも
「ありがとうございました!」
全員の挨拶が素敵過ぎる!!!
今は、銀行振り込みになったが、
以前は、コンシェルジュデスクからの直接依頼の場合は、料金は現金で受け取っていた。
そのときも、
全部新札できれいな封筒に入れて
渡してもらえた。
「ホテル・ザ・ミツイ 京都」
京都市中京区二条油小路
★★★★★1位
いつもピカピカで、
打ち水がされていて、
清々しい玄関。
私はある2月の寒い日に迎えに行き、担当するお客様の名前を伝えた。
個室に通されて、ホットカーペットもつけてくれた。
そして、待っていたら、
あたたかいお茶が出てきた。
素敵な清水焼の湯飲みで。
「今日は、冷えますね。
寒くないですか?」
え?
ガイドの私にまで、
そんなことを?!!
まるで宿泊客かのように扱ってもらえた。
「俵屋旅館」
京都市中京区麩屋町姉小路
ここまで、読み進めてくれたあなた、お気づきですか?
そうです!
1位~3位までは、「資本が日本」なのです。
外資ではないのです!!
3位の「ウエスティン都ホテル」は、今でこそ、ウエスティンですが、2002年までは、京都では確固たる地位の京都資本の高級ホテルでした。
その「都ホテル」時代のおもてなしが、今でも十分に受け継がれていると私は感じています。
外資は、「マニュアルを超えたサービス」を目指しているようにも見えますが、日本資本の宿は「境界線のないおもてなし」を貫いています。
日本資本の高級ホテルは、
宿泊客も、その業者も
「今日この門をくぐった大切な縁」を大切にしています。
そのおもてなしにこそ、
計算ではない本物の品格が宿っていて、効率化の波に飲まれない、この「情」の深さこそが、
日本が誇れるおもてなし
なのです!!
でも……
京都は「いけず文化」もあるので、一概には言えませんが。
ーーー
【番外編】
1回しか行ったことないけど、
業者にも優しいホテル
●「ダブルツリーbyヒルトン 京都駅」
ここは、それほど高級なホテルではない。
だけど、あるお客様を京都駅で迎えて、ホテルまでお連れしたときのこと。
ダブルツリーは、世界中にあるけど、どの国のダブルツリーに泊まっても、チェックイン時に、あたたかい大きなクッキーがもらえる。私もシアトルで泊まったときにもらった。
この京都駅のダブルツリーで、
お客様がチェックインするのを脇で待っていると
「ガイドさんも、どうぞ~」
と、私にもクッキーをくれた!
それを同業者の友達に言うと、
彼女ももらったことがあると言っていた。
●「晴鴨楼」(せいこうろう)
京都市東山区問屋町五条下ル
ここにお客様をお迎えに行ったことが1回しかないから、
ランク外にしたのだけど、
本当に1位の「俵屋旅館」と同じおもてなしを受けた。
玄関~待合室まで、すごい美術品であふれている。
おススメのお宿!
・ちなみに、
第6位は、
「ハイアット・リージェンシー 京都」でした!
■私たち通訳案内士は、
『情報のゲートキーパー』
通訳案内士や、ハイヤーのドライバーなどの「京都市民でもある業者」を味方にできる企業が、富裕層にも選ばれます。
通訳案内士は、宿泊客の最も近くにいるアドバイザーなのです。
1日8時間の観光なら、その8時間をべったりとその富裕層のお客様とご一緒し、雑談も頻繁にするのです。
だから、業者が受けた「感動」や「違和感」は、静かに、しかし
確実にゲストの耳へと伝わります。
こうやってnoteでも私は
言いふらしていますので。
現場のリアルは、時に耳が痛い話かもしれません。
でも、この記事が、日本の観光の未来を考える一助となればうれしいです。
ここには、真の富裕層に選ばれ続けるための本質が隠れていると思います。
わかってますって!
そう、あなたが予想していた
5つ星のあのホテルですよね。
あのホテル、そのホテル、
このホテルは、
ランク外です!
なぜなら、彼らが親切にするのは宿泊客だけですから。
お客様には最高の笑顔を見せる一方で、その裏側で「業者」を鼻であしらい、冷遇するのです。
その『二面性』は、
真のラグジュアリーからは
程遠い。。。
今日は、長くなってしまったので、次回、
「京都の残念な高級ホテル」
お楽しみに!
もちろん、ホテル名を出すような下品なことは、しません。
事例だけ、挙げます!

《💬今日のつぶやき》
15年もガイドをしていても、実は昨日、お客様の話す英語が半分くらいしか理解できませんでした。
ニュージーランド、
インバーカーギルという都市からのお客様で、南半球訛りがかなり強かった。。。
それでも「気持ち」でなんとかなるのよねー、不思議と。
まだまだ私の英語も発展途上。
人間だもの(^^)v
⇨⇨⇨次回【残念な高級ホテル】
📖マガジン
【『富裕層』京都インバウンド】
↓↓↓こちらもオススメ