
俳句に救われた――江戸の17音が中国と日本をつなぐ
🟦松尾芭蕉
「古池や 蛙飛びこむ 水の音」
まさか今になって、
松尾芭蕉に助けられるとは思わなかった。
外国籍の子どもに日本語を教えることになり、
「会話」ではなく「国語」をどう教えよう?
と頭を抱えていた。
そこで使ってみたのが俳句。
『5・7・5』
絵を見せる。
声に出す。
真似をする。
長い文章を読まなくても参加できる。
ところが俳句を調べ始めると、
今度は「季語」にぶつかった。
「蛙」は春の季語。
「え?」
「蛙って梅雨じゃないの?」
ここで出てくるのが旧暦。
そして旧暦や二十四節気となると、
中国文化との距離が一気に近くなる。
🟦故事成語
さらに前回のレッスンでは
「蛇足」を導入するために、まず二人に蛇を描いてもらった。
蛇に足を描いたら?
「蛇足」。
日本語の故事成語だけれど、
その故事をたどれば
中国の古典『戦国策』
へ行き着く。
🟦日本文化
日本語を教えているはずなのに、
中国へ行ったり、江戸へ行ったり。
日本文化と中国文化を、
現代の国と国との関係だけで考えるのは
ちょっともったいない。
江戸時代にも中国との交易は続き、
漢字、漢籍、儒学など、さまざまなものが行き来した。
言葉には、その長い交流の跡が残っている。
🟦English Cafe 系会合
Speaking activity の
“Miscellaneous Chat”でも
俳句をクイズにしてみた。
すると、今度はシニアの参加者が大活躍。
「こんな教材を探しているんです」
と話していたら、
地域のリサイクル工房を教えてもらった。
🟦まとめ
子どものために始めた俳句が、
シニアの英会話につながり、
地域の人につながり、
また子どもの教材へ戻ってきた。
俳句に救われた。
たった17音。
でも、その17音の向こうには
江戸も、中国も、英語も、
今暮らしている神戸の地域社会もある。
江戸の文化って、すごい。
Have a good day 😊
🟦おまけ
廃校になった小学校でみつけた
手のひら文庫の
「おもしろい熟語の話」
レッスンの見学にきた四年生の男の子が
ルービックキューブをしながら…
絵を見て
『十人十色』は…
He explained it simply as, “10 people, 10 colors.”
I explained it as, “Everyone is unique.”
さすがインターナショナルスクール
に通っているだけある。
彼の答えは、シンプルだった。
メモ📕
Yojijukugo is a Japanese term for four-character idioms written in kanji.
Four kanji characters can express an idea in a very compact form.

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