
【2026年版】先生向けGemini活用術⑤|Googleフォームでアンケート・小テスト・振り返りを効率化する方法
※本記事は2026年7月時点で確認できた情報をもとに作成しています。サービス内容や料金、利用条件などは変更される可能性があります。学校で利用する際は、所属する学校や教育委員会のルール、契約内容をご確認ください。
この記事はこんな先生におすすめ
Googleフォームで授業アンケートや小テストを作っている先生
質問文や選択肢を考えるのに時間がかかっている先生
保護者アンケートや校内研修アンケートの作成を効率化したい先生
Geminiをフォーム作成に取り入れてみたい先生
教科ごとの具体的な活用イメージを知りたい先生
この記事で分かること
前回までの記事では、GoogleドキュメントとGoogleスライドを組み合わせた活用方法を紹介してきました。今回は、Googleフォームと組み合わせたアンケート・小テスト・振り返りづくりの活用方法を紹介します。
この記事を読むことで、
GeminiとGoogleフォームでできること
学校現場での具体的な活用場面
教科別の活用イメージ
利用するときに気を付けたいポイント
を理解できます。

はじめに
「授業アンケートの質問文を考えるのに、意外と時間がかかってしまう」
「選択肢の文言をどう書けば回答しやすいか、毎回悩んでしまう」
このような経験がある先生は多いのではないでしょうか。
Googleフォームは、授業アンケートから小テスト、保護者向けの調査まで、学校現場で幅広く使われているツールです。一方で、質問文や選択肢を一から考える作業には、意外と時間がかかるものです。
Geminiは、こうしたフォーム作成の「たたき台」を考える場面で活用できる可能性があります。フォームを自動で完成させる存在ではなく、先生の考えを整理し、作成をサポートする役割として、今回は具体的な活用イメージを紹介します。
1.GeminiとGoogleフォームを組み合わせる2つの方法
Googleフォームと組み合わせることで、Geminiはフォーム作成のさまざまな場面で活用できる可能性があります。使い方は大きく分けて2つあります。Googleフォームには、Geminiを使ってフォームを自動生成する「フォーム作成サポート(Help me create)」という機能が組み込まれています。新しいフォームを作成する際の画面や、フォーム編集中の上部メニューにあるアイコンから呼び出せます。(※Education Plus等の一部プランのみ。詳細はICT担当者・公式サイトでご確認ください)
この機能が使えない場合でも、Geminiのチャットで質問文・選択肢の下書きを作り、それを新規フォームに手動でコピー&ペーストする方法があります。契約プランを問わず、どの先生でも試せます。
方法1:Googleフォームの「フォーム作成サポート」機能を使う
Googleフォームには、Geminiを使ってフォームを自動生成する「フォーム作成サポート(Help me create)」という機能が組み込まれています。新しいフォームを作成する際の画面や、フォーム編集中の上部メニューにあるアイコンから呼び出せます。
作りたいフォームの内容を1つのプロンプトで伝えると、タイトル・質問項目・選択肢・説明文などを含む下書きがまとめて生成されます。
例えば、
「来月の校外学習の出欠を確認するフォームを作ってください。参加可否、保護者の同伴の有無、アレルギーの有無を聞く質問を含めてください」
といった依頼から、フォーム全体の土台を一度に作成できる場合があります。
※この機能(フォーム作成サポート)は、段階的に展開されている機能です。2026年7月時点では、Google Workspace for Education PlusやTeaching and Learningアドオンを契約している学校を中心に利用が広がっており、無料のGoogle Workspace for Education Fundamentalsでは含まれない場合があります。ご自身の学校で利用できるかどうかは、ICT担当者・管理職にご確認いただくか、Google Workspace for Educationの公式サイト・ヘルプページで最新情報をご確認ください。
方法2:Geminiで下書きを作り、フォームにコピー&ペーストする
「フォーム作成サポート」が利用できない環境でも、Geminiのチャットで質問文や選択肢の下書きを作成し、それを新規作成したGoogleフォームへ手動でコピー&ペーストする方法があります。
この方法であれば、契約プランに関わらず、どの先生でも試すことができます。
例えば、Geminiに次のように依頼します。
「今日の授業の理解度を確認するアンケートを、質問文と選択肢のセットで5つ考えてください」
Geminiが出した文章をそのままフォームへ貼り付け、選択式・記述式などの質問形式を整えていく、という流れです。
以降の章で紹介する依頼文の例は、方法1・方法2のどちらでも活用できます。
2.GeminiとGoogleフォームの組み合わせでできること
いずれの方法でも、Geminiはフォーム作成のさまざまな場面で活用できる可能性があります。
質問文の作成
伝えたい内容やねらいを伝えることで、質問文の候補を考えてもらう使い方が考えられます。
選択肢の提案
選択式の質問で、回答者が答えやすい選択肢の案を複数出してもらう使い方があります。
説明文の作成
フォーム冒頭に入れる案内文や、回答時の注意事項を整理する補助として活用できる場合があります。
回答後メッセージの作成
回答後に表示するお礼メッセージや、次の案内文を考えてもらう使い方も考えられます。

【表1:GeminiとGoogleフォームの活用イメージ一覧】
3.学校現場での活用例
ここでは、Googleフォームがよく使われる学校現場の場面ごとに、Geminiの活用イメージを紹介します。
授業アンケート
授業の理解度や感想を確認するアンケートでは、次のような依頼文が考えられます。
「今日の授業の理解度を確認する質問を3つ考えてください」
「児童が答えやすい5段階評価の選択肢を考えてください」
小テスト
Googleフォームを使った小テストの作成でも、活用方法が考えられます。
「この単元の内容から、選択式の確認問題を5問作成してください」
「穴埋め形式の問題を、この文章をもとに作成してください」
ただし、小テストで扱う内容が教科書や指導内容と合っているか、出題前に必ず先生自身が確認することが大切です。
学級活動アンケート
学級活動や係決めなどのアンケートでも、質問文の作成に活用できる場合があります。
「係活動の希望を聞くアンケートの質問文を考えてください」
「学級目標について、児童の意見を集める質問を考えてください」
保護者アンケート
保護者向けのアンケートでは、丁寧で分かりやすい文章が求められます。
「行事の感想を聞く保護者向けアンケートの質問文を、丁寧な言葉で考えてください」
「学校生活について、保護者が回答しやすい選択肢を考えてください」
校内研修アンケート
研修後の振り返りアンケートでも、活用方法が考えられます。
「研修の理解度と満足度を確認する質問を考えてください」
「次回の研修に活かせる改善点を聞く自由記述の質問文を考えてください」

4.教科別活用例
教科ごとの授業振り返りや小テストでも、Geminiを活用したフォーム作成が考えられます。
国語科での活用例
「この教材文の読み取りを確認する選択式の質問を3つ考えてください」
「登場人物の気持ちについて、児童が自分の言葉で書けるような自由記述の質問文を考えてください」
社会科での活用例
「この単元で学んだ地域の特徴について、理解度を確認する質問を作成してください」
「資料を読み取る力を確認する選択式の問題を考えてください」
理科での活用例
「この実験の結果について、理解度を確認する質問を3つ考えてください」
「観察したことを自由記述で書けるような質問文を考えてください」
英語科での活用例
「今日学んだ表現を使えているか確認する選択式の質問を考えてください」
「英語の授業の感想を、簡単な英語と日本語の両方で答えられる質問文にしてください」
総合的な学習の時間での活用例
「探究学習の振り返りを聞く質問を、児童が答えやすい形で考えてください」
「グループ活動について、学びを振り返る自由記述の質問文を考えてください」
いずれの教科でも、Geminiが提案した質問文や選択肢をそのまま使うのではなく、実際の授業内容や児童生徒の実態に合わせて先生自身が調整することが大切です。

5.活用時の注意点
Googleフォームの作成でGeminiを活用する際も、以下の点に注意が必要です。
児童生徒の個人情報を入力しない
Geminiの提案は、そのまま使わず先生自身が確認する
学校や教育委員会のルールを確認する
回答内容の管理・共有範囲に注意する
特にフォームの回答は、児童生徒や保護者の個人的な内容を含む場合があります。回答の共有設定や保存場所についても、学校のルールに沿って管理することが大切です。
AI利用を控えるための注意点ではなく、「安全に活用するためのポイント」として、日頃から意識しておくことが大切です。
6.ICT支援員から見たフォーム活用のポイント
💡現場メモ(ICT支援員視点)
ICT支援員として学校へ伺う中で、「アンケートの質問文を毎回考えるのが地味に大変」という相談を受けることがあります。特に、保護者向けアンケートでは言葉遣いに気を遣う分、時間がかかりやすいと感じている先生が多い印象があります。
そうした場面では、Geminiに質問文や選択肢の土台を出してもらい、そこに先生ならではの言葉や学校の状況を反映させて仕上げていく進め方をご紹介することがあります。白紙の状態から考えるより、たたきとなる文章がある方が、取りかかりやすいと話す先生もいらっしゃいます。
※実際の活用方法や利用できる機能は、学校の契約状況や管理設定によって異なります。
7.まとめ
Geminiは、Googleフォームを自動で作成するツールではありません。質問文や選択肢の候補を考え、先生がより短時間で質の高いフォームを作成できるようサポートする役割として活用できます。
大切なのは、Geminiの提案をそのまま使うのではなく、授業のねらいや児童生徒の実態、学校のルールに合わせて先生自身が調整することです。
Gemini活用術シリーズ一覧
① Googleの生成AI「Gemini」とは?学校で使う前に知っておきたい基本
② Googleドキュメントで文章作成をサポート
③ Googleスライドで授業資料づくり(基本編)
④ Googleスライドで授業資料づくりを効率化する方法(教科別実践編)
⑤ Googleフォームでアンケート・小テスト・振り返りを効率化する方法
⑥ Gmail・Googleドライブとの連携活用
⑦ Googleスプレッドシート活用編
⑧ Google Classroom・Google Meet活用編
⑨ 【2026年版】先生向けGemini教育活用まとめ
シリーズ完結後には、【2026年版】先生向けGemini教育活用まとめを公開予定です。
シリーズ全体を通して、Gemini Notebook(旧NotebookLM)活用術シリーズ(資料を理解するAI)との使い分けもあわせてご確認いただけます。
▶ 【保存版】先生向けGemini Notebook(旧NotebookLM)活用術まとめ|教材研究・校務を効率化するAI活用ガイド
📌30秒まとめ
Googleフォームは、Geminiと組み合わせることで、質問文・選択肢・説明文・回答後メッセージなど、フォーム作成のたたき台を考える補助として活用できる可能性があります。
授業アンケート・小テスト・学級活動アンケート・保護者アンケート・校内研修アンケートなど、場面ごとに具体的な依頼文を工夫することで、作成時間の短縮につながる場面が期待できます。
ただし、Geminiが提案した質問文や選択肢をそのまま使うのではなく、授業内容や児童生徒の実態に合わせて先生自身が調整することが欠かせません。個人情報を入力しないことや、回答内容の管理にも注意しましょう。
次回予告
次回のGemini活用術⑥では、Gmail・Googleドライブとの連携活用について紹介します。
保護者への連絡メールの下書きや、増え続ける校務資料の整理など、日常業務を少しずつ効率化するための活用方法を解説します。
次に読む記事
【2026年版】先生向けGemini活用術⑥ Gmail・Googleドライブとの連携活用
📌記事情報
公開日:2026年7月予定
最終更新日:2026年7月
シリーズ名:先生向けGemini活用術シリーズ
対象読者:小学校・中学校・高校教員、ICT支援員、教育関係者
🔄更新履歴
2026年7月:初版作成
おわりに
アンケートや小テストの質問文を考えることは、地味に時間がかかる作業のひとつです。Geminiを質問づくりの相棒として取り入れることで、考える時間の一部を、児童生徒の回答をじっくり読む時間や、授業改善に充てる時間に振り向けられるかもしれません。
まずは1つの授業アンケートから、小さく試してみることをおすすめします。
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