
【2026年版】先生向けGemini活用術①|Googleの生成AI「Gemini」とは?学校で使う前に知っておきたい基本
※本記事は2026年7月時点で確認できた情報をもとに作成しています。
サービス内容や料金、利用条件などは変更される可能性があります。
学校で利用する際は、所属する学校や教育委員会のルール、契約内容をご確認ください。
この記事はこんな先生におすすめ
Google Workspaceを利用している学校の先生
Geminiについて基本から知りたい先生
生成AIを授業準備や校務で活用してみたい先生
AIを使う際の注意点を知りたい先生
ICT活用を少しずつ進めたい先生
この記事で分かること
この記事では、Googleの生成AI「Gemini」について、学校で利用する前に知っておきたい基本を紹介します。
具体的には、
GeminiとはどのようなAIなのか
Google Workspaceとの関係
学校で活用できる場面
利用するときに気を付けたいポイント
について整理します。

はじめに
「生成AIを学校で活用してみたいけれど、何から始めればよいのか分からない」
このように感じている先生も多いのではないでしょうか。
授業準備や校務では、文章作成や資料整理など、多くの時間を必要とする作業があります。近年では、こうした日々の業務を支援するツールとして生成AIへの注目が高まっています。
その中でもGoogleが提供している生成AIが「Gemini(ジェミニ)」です。
Geminiの特徴は、Googleが提供するさまざまなサービスと組み合わせて利用できる点にあります。Googleドキュメントで文章を作成したり、Googleスライドで資料作成を行ったり、Googleドライブ内の情報整理を支援したりと、普段利用している環境の中でAIを活用できる場合があります(利用できる範囲は学校の契約内容によって異なります)。
特にGoogle Workspace for Educationを利用している学校では、現在のICT環境を活かした活用方法を考えやすいAIの一つです。
本記事では、Geminiを「先生の仕事を支える補助ツール」という視点から紹介します。
1.Geminiとは?
Geminiは、Googleが開発している生成AIサービスです。文章作成、情報整理、アイデア出し、内容の要約など、さまざまな作業を支援できる場合があります(利用できる機能は契約内容によって異なります)。
例えば、先生の日常業務では、
学年通信の文章を考える
授業資料の構成を整理する
会議資料の内容をまとめる
説明文を分かりやすく整える
といった場面で活用を検討できます。
ただし、Geminiが作成した文章や情報が、そのまま学校現場で使えるとは限りません。教育活動に関わる内容については、先生自身が確認し、学校や児童生徒の状況に合わせて調整することが大切です。

※上記は2026年7月時点の一般的な情報です。詳細は学校の契約内容をご確認ください。
2.Geminiの特徴はGoogle Workspaceとの連携
Geminiを理解する上で大切なのは、Googleのサービスとの組み合わせです。
例えば、先生が普段利用している、
Googleドキュメント
Googleスライド
Googleスプレッドシート
Googleフォーム
Googleドライブ
Gmail
Google Meet
などと連携した活用が考えられます。新しい専用ソフトを覚えるというより、普段のGoogle環境にAIの機能を取り入れるイメージです。
学年通信を作成するときには、Googleドキュメント上で文章の整理や表現調整をサポートしてもらう方法があります。授業資料を準備するときには、Googleスライドの構成を考える補助として使うこともできます。
先生がすでに利用しているサービスの中で使えることが、Geminiを学校で検討する際の大きなポイントです。

3.Geminiでできること
Geminiは、学校現場のさまざまな業務で活用方法を考えることができます。第1回となる本記事では、代表的な活用イメージを簡単に紹介します。具体的な使い方は、次回以降の記事でサービスごとに詳しく取り上げます。
なお、ここで紹介する機能は、学校の契約内容や管理者設定によって利用できる場合とできない場合があります。実際に使える機能については、ICT担当者や管理職にご確認ください。
① Googleドキュメントで文章作成を支援
学年通信や保護者向けのお知らせなど、文章を考える場面で、下書き作成や表現の調整を支援してもらえる場合があります。
→ 具体的な活用方法は、次回「Gemini活用術② Googleドキュメントで文章作成をサポート」で詳しく紹介します。
② Googleスライドで授業資料作成を支援
授業の流れやスライド構成を考える際のアイデア出しとして活用できる場合があります。
→ 詳しい活用例は「Gemini活用術③(基本編)・④(教科別実践編)」でご紹介しています。
③ Googleスプレッドシートで情報整理を支援
アンケート結果の整理や行事予定の管理など、表の構成を見直す場面で活用できる場合があります。ただし、児童生徒の成績情報や個人情報の入力は避ける必要があります。
→ 詳しい活用例は「Gemini活用術⑦」でご紹介いたします。
④ Googleフォームでのアンケート・小テスト作成を支援
質問文や選択肢の案出しなど、フォーム作成のたたき台を考える補助として活用できる場合があります。
→ 詳しい活用例は「Gemini活用術⑤」でご紹介しています。
⑤ Gmail・Googleドライブ・Classroom・Meetとの組み合わせ
メール文面の下書きや資料整理の補助、課題説明文の下書き、会議内容の整理など、契約内容によって利用できる機能が異なります。
→ Gmail・Googleドライブの詳しい活用例は「Gemini活用術⑥」、Classroom・Meetとの組み合わせは「Gemini活用術⑧」でご紹介です。

※実際に利用できる機能は、学校の契約内容や管理者設定によって異なる場合があります。
4.学校でGeminiを使うときのイメージ
Geminiの学校での活用を考える際は、最初から大きな業務改善を目指す必要はありません。まずは、日常的に行っている小さな作業から試してみる方法があります。
「学年通信の文章を整える」「授業資料の構成を考える」「会議資料の文章を分かりやすくする」といった業務です。
ある先生が初めて生成AIを使う場合でも、普段作成している文章の整理から始めることで、AIがどのように役立つのかを感じやすくなります。特にGoogle Workspaceを日常的に利用している学校では、既存の環境を活かしながら導入を検討できる点が特徴です。
5.GeminiとGemini Notebook(旧NotebookLM)の違い
先生の時短研究所では、これまでGemini Notebook(旧NotebookLM)活用術シリーズで、資料をもとに理解を深めるAIについて紹介してきました。
Gemini Notebook(旧NotebookLM)は、読み込ませた資料をもとに内容を整理したり、複数資料を比較したり、資料への理解を深めたりする場面で活用できます。一方、GeminiはGoogle Workspaceと組み合わせながら、日常的な文章作成や資料作成などを支援するAIです。
教材や資料を読み込んで内容理解を深めたい場合はGemini Notebook(旧NotebookLM)、普段の校務や資料作成を支援してほしい場合はGemini、というように、目的に合わせて使い分けを考えることができます。どちらが優れているかではなく、先生が何をしたいかによって選択することが大切です。

Gemini Notebook(旧NotebookLM)について詳しく知りたい方は、「Gemini Notebook(旧NotebookLM)活用術シリーズ」もあわせてご覧ください。
6.学校でGeminiを利用するときの注意点
生成AIを教育現場で活用する際には、安全面への配慮が欠かせません。便利な機能がある一方で、入力する情報については慎重に判断する必要があります。
特に学校では、以下のような情報を入力しないことが重要です。
児童生徒の個人情報
成績情報
指導要録に関わる情報
学校や教育委員会の機密情報
また、利用する前には、学校のルールを確認する、教育委員会の方針を確認する、ICT担当者や管理職へ相談することも大切です。
生成AIは便利なツールですが、回答内容が必ず正しいとは限りません。AIが作成した内容は、先生自身が確認し、教育現場に適した形へ調整しましょう。
Geminiは先生の仕事をすべて自動化するツールではありません。授業内容や児童生徒への指導、評価などの教育的判断は、先生自身が行う必要があります。AIは考えるための補助ツールとして活用し、回答内容は必ず先生自身が確認しましょう。
7.Geminiを始めるときの考え方
Geminiを学校で活用するとき、最初からすべての機能を使いこなす必要はありません。
まずは、先生自身が普段行っている業務の中で、「少し時間がかかっている作業」「文章を考える負担が大きい作業」から試してみる方法があります。学年通信の文章を整える、授業資料の構成を考える、校内文書の表現を確認する、アイデア出しの相手として使う、などです。
生成AIは、使う人や場面によって便利に感じるポイントが異なります。ある先生にとって便利な使い方が、別の先生にも同じように合うとは限りません。
学校現場では、授業準備や児童生徒への対応など、先生にしかできない大切な仕事があります。文章作成や資料整理といった時間のかかる作業を少しずつGeminiに任せてみることで、先生自身の経験や専門性を、より大切な仕事に振り向けやすくなるかもしれません。まずは小さな業務から試しながら、自分の仕事に合った使い方を探していくことが大切です。
8.ICT支援員から見たGemini活用のポイント
💡現場メモ(ICT支援員視点)
ICT支援員として学校を訪問していると、先生方から「便利なツールがあることは分かるけれど、どこから試せばいいのか分からない」という相談を受けることがあります。生成AIについても、機能の多さから難しく感じる先生もいるかもしれません。
そのため、最初から高度な使い方を目指すよりも、「文章の下書きを作る」「アイデアを整理する」といった身近な場面から試してみることが、AIに慣れるきっかけになると考えられます。特にGoogle Workspaceを日常的に利用している学校では、普段使っているサービスとの組み合わせから始める方法もあります。
※実際の活用方法や利用できる機能は、学校の契約状況や管理設定によって異なります。
9.Geminiを活用するときによくある質問
Q.Geminiは先生の代わりに授業を作ってくれますか?
Geminiは授業準備を支援するツールとして活用できます。例えば、授業の流れを考える際のアイデア出しや、資料構成の整理などに役立つ場合があります。ただし、児童生徒の実態や学級の状況を踏まえた授業設計は、先生自身が判断する必要があります。
Q.生成AIが苦手な先生でも使えますか?
最初から複雑な使い方を覚える必要はありません。「文章を分かりやすくしてください」「この内容を整理してください」といった簡単な依頼から始めることもできます。普段使っているGoogleサービスと組み合わせながら、少しずつ慣れていく方法があります。
Q.Google Workspaceを使っていない学校でも利用できますか?
契約内容によります。学校で利用を検討する場合は、現在利用している環境や管理設定を確認することが大切です。
Q.AIの回答はそのまま使っても大丈夫ですか?
そのまま使うのは避けてください。誤りが含まれることもありますし、学校現場の空気感に合わない言い回しになることもあります。最後に一度、先生の目で読み直して、自分の言葉に近づける一手間が欠かせません。
10.Gemini活用術シリーズについて
本記事では、Geminiの基本的な特徴と学校で活用する前に知っておきたいポイントを紹介しました。次回以降のシリーズでは、Google Workspaceの各サービスとGeminiを組み合わせた具体的な活用方法を紹介します。
【2026年版】先生向けGemini活用術シリーズ一覧
① Googleの生成AI「Gemini」とは?学校で使う前に知っておきたい基本
② Googleドキュメントで文章作成をサポート
③ Googleスライドで授業資料づくり(基本編)
④ Googleスライドで授業資料づくりを効率化する方法(教科別実践編)
⑤ Googleフォームでアンケート・小テスト・振り返りを効率化する方法
⑥ Gmail・Googleドライブとの連携活用
⑦ Googleスプレッドシート活用編
⑧ Google Classroom・Google Meet活用編
⑨ 【2026年版】先生向けGemini教育活用まとめ
📍Geminiシリーズ全体マップ
シリーズを通して、以下のような流れでGeminiの活用方法を紹介していきます。今回の記事は①にあたります。

まずは①で全体像をつかみ、②以降でサービスごとの具体的な使い方を、ご自身の校務に合わせて読み進めていただけます。
📌30秒まとめ
Geminiは、Googleが提供する生成AIです。GoogleドキュメントやGoogleスライド、Googleドライブなど、普段利用しているGoogle Workspaceと組み合わせて活用できる点が特徴です。
文章作成や資料整理など、先生の日常業務を支援するツールとして活用を検討できます。ただし、学校で利用する場合は、個人情報や成績情報を入力しないなど、安全面への配慮が欠かせません。
まずは学年通信の下書きを作ってみる、Googleドキュメントで文章を整えてみるなど、身近な業務から試してみることで、Geminiの便利さを実感しやすくなります。
次に読む記事
【2026年版】先生向けGemini活用術② Googleドキュメントで文章作成をサポート
次回は、GeminiとGoogleドキュメントを組み合わせた文章作成の活用方法を紹介します。学年通信、保護者向け文書、校内資料など、先生の日常業務で使える場面を中心に解説します。
📌記事情報
公開日:2026年7月予定
最終確認日:2026年7月
シリーズ名:先生向けGemini活用術シリーズ
対象読者:小学校・中学校・高校教員、ICT支援員、教育関係者
🔄更新履歴
2026年7月:初版作成 2026年7月:シリーズ一覧・本文内の紹介予定号を、社長室決定の正式構成(7/22版:⑦Googleスプレッドシート活用編/⑧Google Classroom・Google Meet活用編/⑨まとめ)に合わせて修正
おわりに
生成AIは、先生の仕事を置き換えるものではありません。先生が持っている経験や知識を活かしながら、日々の業務を支える道具の一つとして活用することが大切です。
まずは身近な作業から、小さく試してみること。その積み重ねが、先生の時間を生徒と向き合う時間へつなげる一歩になるかもしれません。