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子供の”考える力”を伸ばすための声かけ5選!知育グッズの、ちょっと変わった使い方【おすすめ知育ランキング】

✅ただの知育グッズのおすすめ5選の紹介ではありません!
✅”考える力”を養うためのちょっと工夫したその使い方もセットで紹介します。
✅未就学児や小学生のお子さんのAI時代における”考える力”を磨く方法を提案します。

知育グッズを何度か買いました。届いた日は夢中で遊んで、しばらくすると棚の上に戻ります。それを繰り返すうちに、買うものの選び方ではなく、選ぶ基準のほうが間違っていたのではないかと思うようになりました。

きっかけは、家でよくあるやりとりです。

「これ、なに?」と聞かれる。答える。答えたあとで、少し後悔する。もっと引っかかったのは次のほうで、「じゃあ、なんでだと思う?」と聞き返したときに、子供がほぼ間を置かずに「わかんない」と言うことでした。

考えてから言っているのではありません。考える前に言っています。

理由を考えてみて、思い当たったことがあります。うちでは「わかんない」と言えば、すぐに答えが返ってくる。待っても何も起きない場所では、考える意味がありません。急いでいるのは子供ではなく、沈黙を埋めているこちらのほうでした。

いまは、分からないことがすぐ分かる時代です。スマホに聞けばAIが整った文章で説明してくれます。私も毎日使っていますし、子供にも見せています。便利だと思っています。

ただ、この「わかんない」を聞いた日だけは、少し立ち止まります。

ここから導いた仮説が、ひとつあります。

子供が考えているのは、おもちゃで遊んでいるあいだではなく、こちらが黙っている数秒のほうではないか。

だとすると、考える力を伸ばしたいときに選ぶ基準が変わります。「よくできたおもちゃ」ではなく、こちらが黙っていられるおもちゃを選べばいい。棚に戻っていったものを思い返すと、たしかに共通点がありました。遊び方が決まっていて、こちらが説明する必要のないものばかりだったのです。説明が要らないかわりに、問いかける場面も来ませんでした。

うちには6歳と4歳がいます。この記事では、その基準で選んだ5つと、それぞれにちょっと変わった声のかけ方を書きます。商品の紹介なので、リンクを貼っています。


考える力を伸ばしたくて、選ぶときに決めた3つのこと

  • 完成形が1つに決まっていないもの。手順どおりに作って終わり、だと声をかける場面が来ません

  • 親が答えを知らなくていいもの。教える道具ではなく、一緒に外す道具

  • 音や光が出るものは、1つも入れない

3つ目について、ひとつ書いておきます。

以前、電子おもちゃで遊んでいるときに大人が話す言葉がいちばん少なかった、という実験を読みました。おもちゃが喋ってくれると、親は黙っていてもよくなるのかもしれない、と感じています。

この記事は「声をかける」話なので、こちらが喋る余地があるものに寄せました。

ひとつだけ。AIから子供を遠ざけたい、という話ではありません。うちは毎日使っていて、AIで作った動画をきっかけに子供のほうから「じゃあ、火をつけたらもっと速くなる?」と言い出したこともあります。答えを速く出す道具を家に入れたなら、答えが出てこない時間も、同じ家の中に作っておきたい。その両方で、ちょうどいいのだろうと感じています。

(AIのほうをどう向けるかは、別の記事に)

ここからは、道具の話です。


まず1つだけ選ぶなら、これ|磁石のセットと、おすすめしたい声かけ

私が、上の基準でよいと思う商品のその使い方を厳選しました。

そのうえで、最初の1つを選ぶなら、これかなと思います。じしゃくセット H型という、学校で使う理科の教材です。

棒磁石、U字磁石、丸磁石が、ケースに入っています。「7種類の実験やゲームに使える」と説明にあります。

こんな使い方もできそうです。触らせる前に、「これ、くっつくと思う?」と聞いてみる。

スプーン。ドアノブ。ジュースの缶。台所の流し台。

……そして、たぶんお父さんお母さんも間違えます(笑)。アルミの缶にはつかないのに、スチールの缶にはつく。見た目がほとんど同じでも、結果が違う。「え、つかないの?」と、大人のほうが先に言ってしまう場面が、どこかで来ます。

ここが、この道具のいちばん贅沢なところです。

子供の目が、こちらに向きます。確かめる相手としての親の顔を、たぶんそのとき初めて見ます。「お父さんも間違えた」「お母さんもわかんないんだ」が成立する道具は、そんなに多くありません。ドリルでは、なかなか起きない場面です。

そして、たぶんこの日から、「わかんない」の意味が少し変わります。さっきまでは会話を終わらせる言葉でした。でも親が同じことを言って、そのあと二人で確かめたなら、それは確かめに行く合図になる。

あとは放っておいても、家じゅうを回ります。冷蔵庫、窓のサッシ、自転車。戻ってきて「これはついた」と報告される日が来たら、たぶん相当うれしいです。

⚠️ 商品の対象は「小学生」と書かれています(学校教材のため)。丸磁石が入っているので、小さい子がいる家では出す場所を選んでください。

注意書きがいちばん多いのに、それでも最初の1つに推したい気持ちは変わりません。冷蔵庫に貼りに走っていく背中が見たいなら、これだと思います。



「なんでそう思った?」が聞けるようになる|アナログのはかり

針がぐるっと回る、台所用のはかりです。デジタルではありません。

こんな使い方もできそうです。数字を読むために置くのではなく、予想を外すために置く。

「このりんご、何グラムだと思う?」と聞いて、先に言わせてから載せる。

針が、ぐるっと回ります。たぶん「あっ」と言います。デジタルだと数字がぽんと出て終わりですが、針は動く途中が見える。止まりそうで、もう少し行く。あの数秒があります。

そして、外れたときにこう聞けます。「なんでそう思った?」

ここが、この道具を置く本当の理由です。

外れたあとなら、「なんでそう思った?」が詰問になりにくい気がしています。正解を当てた理由を聞くと試験ですが、外した理由を聞くのは、ただの興味です。子供の側も、失うものがない。

冒頭の0.5秒は、答えを間違えるのが怖いから縮むのだと思っています。最初から外れている場所でなら、その0.5秒は要りません。

たぶん最初は「なんとなく」しか返ってきません。3回目くらいに、「大きいから重いと思った」「前に持ったパンと同じくらいだと思った」と言い出したら、それはかなり見ごたえのある場面だと思います。数字より、そっちのほうが聞いていて面白い。

親も一緒に予想に参加するのがおすすめです。大人が堂々と外すところが、もう一度見られます。

⚠️ 子供向けのおもちゃではなく、大人用の調理器具です。対象年齢の表記はありません。

注意書きは以上です。針が止まるまでの数秒だけは、デジタルのはかりでは手に入りません。


「回す前の数秒」が見たいとき|立方体のつみき

図形キューブつみき。同じ大きさの立方体が50個と、「この形を作りなさい」という見本の問題集が3冊入っています。

こんな使い方もできそうです。その問題集を、最初の日は出さない。

箱の中に正解が入っているのに、渡さない。もったいないようですが、先に見本を見せると、そこに近づける作業になってしまう気がしています。

まず積ませて、それから聞く。「うしろから見たら、どう見えると思う?」

手は動かさずに、口で答えてもらいます。当たっても外れても、そのあと回して見ればいい。

この、回す前の数秒が見たいんです。

目が止まって、口が半分開いて、頭の中で積み木のほうを回している顔。冒頭に書いた「わかんない」の0.5秒が、このときだけ、数秒に伸びます。何も言わずに待っていると、「たぶん……こう?」が出てくる。あの「たぶん」が出た瞬間は、親のほうが声を上げそうになります。

問題集は、飽きてきた頃に出すと、それはそれで別の遊びになるかもしれません。正解がある日と、無い日を、親が選べる。そこがこの商品のいちばんの良さです。

⚠️ 見本を先に出すのがだめ、という意味ではありません。先に遊び方を1つ教えると、4〜6歳の子がほかの遊び方を見つけにくくなった、という実験を以前に読んで、順番を変えてみているだけです。見本があると早い日もあります。

⚠️ 対象年齢は3歳以上。つみきは2.5cm角なので、誤飲を心配する年齢には向きません。

箱を開けたその日から、正解をいつ渡すかを、親が選べるようになります。


話が続かないとき|絵のサイコロ

ローリーズ・ストーリーキューブス オリジナル。9個のサイコロに絵が描いてあって、振って出た絵をつないでお話を作る道具です。

9個も振ると、たいてい1個か2個、どう使えばいいか分からない絵が出ます。普通は、そこを飛ばします。

こんな使い方もできそうです。振ったあと、「この中で、いちばん使いにくい絵はどれだと思う?」と聞く。そして、それを最初に使ってもらう。

これをやると、面白いことが起きるはずです。縛りを作る役が、親から子供に移ります。

こちらは「こう遊びなさい」と一言も言っていません。それなのに遊びが難しくなる。しかも自分で選んだ縛りなので、たぶん粘ります。

親が「これを使って」と言うと、すぐ「わかんない」が出ます。でも自分で選んだ縛りなら、その言葉はたぶん出てきません。眉が寄って、サイコロを手で並べ替えはじめたら、もう始まっています。

もう1つ。親の番では、1文で止める。こちらが3文話すと、子供も3文話そうとして詰まります。1文で渡されると、1文なら言えそうな気がする。

そして、親が先に短く作ってみせて、「いま、どこが苦しかったと思う?」と聞く。

これに答えられたときの顔は、たぶんこの5つの中でいちばん誇らしげです。親の苦労を、子供が当てたということだからです。上下がひっくり返る瞬間が、サイコロ9個で起きます。

⚠️ 対象年齢は6歳以上。サイコロは小さいです。絵を読むのは親、話すのは子供、という形にすれば下の子も混ざれると思いますが、これは私の提案で、メーカーがそう言っているわけではありません。

9個振って、いちばん使いにくい絵を子供が選ぶところまで、たぶん5分もかかりません。



こちらが口を出しすぎるとき|砂時計

Fun Science サンドタイマー。3分・4分・5分が1つの台に並んだ砂時計です。これは子供の道具ではなく、親の道具だと思っています。

まず、こう聞けます。「この3つ、どれがいちばん長いと思う?」(言ってから、3つ同時にひっくり返す)

そして、こちらが本題です。

「これが落ちきるまで、お父さんは何も言わない。どれにする?」

3分か、4分か、5分か。選ぶのは子供です。

ここが入れ替わりのポイントだと思っています。親が「5分待とう」と決めると、それは親のルールです。でも子供が「5分にする」と言った瞬間、待たされているのは親のほうになる。

子供の側も、見張られているというより、時間を測られている感じに近いのではないでしょうか。

黙ると決めた親のほうも、だいたい続きません。でも砂が落ちているあいだなら、終わりが見えているぶん、持ちます。我慢は続きませんが、砂は勝手に落ちます。

いちばん効くのは、たぶんこの瞬間です。

子供が「今日は5分」と言った日。

5分ぶん、自分で考えるつもりでいるということかもしれないからです。冒頭の「わかんない」を0.5秒で言っていた子が、自分から5分を選ぶ。そんな日が来たら、砂が落ちきるまでのあいだ、こちらは黙ったまま、かなりいい気分で座っていられるはずです。

⚠️ 対象年齢の表記はありません(子供向け玩具ではなく、実験雑貨として売られています)。

「今日は5分」と言われる日のために、棚に置いておく道具です。



知育グッズを買い足さなくても、今日からできる声かけ5つ

ここまで5つ挙げておいて何ですが、道具がなくてもできる形にすると、こうなります。

  1. 触る前に「どうなると思う?」と聞く(磁石の代わりに、台所のものでもできます)

  2. 数を当てさせて、外れたら「なんでそう思った?」と聞く

  3. 見本を、すぐに出さない

  4. 縛りを、子供に決めてもらう

  5. 黙る時間を、目に見える形にする(時計の針でも、歌1曲ぶんでも)

道具は、これを毎日思い出させてくれる装置です。声かけだけを覚えておくのは、正直むずかしい。棚にそれが置いてあると、目に入った日にできます。


考える力が伸びたかどうかは、分かりません

正直に書くと、これで考える力が伸びるのかどうかは、私には分かりません。測っていないからです。ここに挙げた5つも、研究で確かめられたものではありません。

ただ、ひとつだけ思っていることがあります。「わかんない」と言われた0.5秒のあとに、こちらが黙っていられるかどうかは、気合いの問題ではないのかもしれない、ということです。磁石でも、砂時計でも、歌1曲でもいい。何か外側に置いてあると、たぶん少し黙れます。

答えは3秒で出る時代です。だからこそ、答えが出てこない数秒を、家の中にわざわざ作る。

まずは、いちばん安いものを1つ。今日の夕方、「これ、くっつくと思う?」から始めてみませんか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
休憩がてら、大人へのご褒美も大切です。



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