私が紹介したいクリエイターさん・・ペイ・フォワード・プロジェクト参加記事です。
正直に言うと、少し困った。
いや、もちろん嬉しかった。
noteを始めて、まだ3週間ほど。
右も左もよく分からないまま文章を書き始めた僕の記事を、Hanchanさんがとても丁寧に紹介してくださった。
Hanchanさんは、僕がnoteを始めたばかりの頃からコメントをくださった方だ。
まだほとんど読まれていなかった頃。
「これ、本当に誰かに届いているのかな」
そんな気持ちで書いていた僕の文章に、言葉を残してくれた。
だから僕にとって、とても大切にしたい方のひとりだ。
そんなHanchanさんから、先日、
「ペイ・フォワード」
というバトンが回ってきた。
嬉しかった。
でも同時に、
「え、どうしよう」
と思った。
初心者のところに、なかなかの大仕事がやってきた。
どうやら、この企画では3人を紹介するらしい。
3人か……。
今の僕には、一人をちゃんと紹介するだけで精一杯だ。
だから今回は、一人だけ。
誰かを紹介するということは、その人の文章を「好きです」と言うだけではなく、
「僕は、この人を誰かに知ってほしい」
と、自分の名前で伝えることでもある。
そう考えると、なかなか責任重大だ。
でも、不思議と迷わなかった。
「一人だけ」と決めたとき、真っ先に浮かんだ人がいた。
ろくねこさんだった。
改めて、ろくねこさんの記事をいくつか読み返してみた。
北海道をバイクで旅すれば、後ろで猛烈な眠気に襲われ、「眠眠打破」を打破してしまう。
真夏の道端で長袖のおじいさんを見かければ、
「何かおかしい」
と足を止め、声をかける。
そして小学生の頃には、雨が降ってきたことに気づかないマンションの人たちに向かって、
「雨だぁぁぁぁ!!!」
と叫んでいた。
勝手に人間雨警報である。
3つの記事を読んでいて思った。
ろくねこさんは、優しさの振れ幅がとても広い人なんだ。
誰かの布団が濡れないように、大声で雨を知らせる優しさ。
真夏の道端で、おじいさんの異変に気づき、迷わず声をかける優しさ。
そして、
旦那さんの夢を叶えてあげる優しさ。
眠眠打破を打破するほどの眠気に襲われながら、それでも一緒に北海道を走った。
読んでいるこちらは思わず笑ってしまう。
でも、その根っこにはやっぱり、
「自分以外の誰かを思う気持ち」がある。
布団を濡らしたくない。
おじいさんを放っておけない。
旦那さんの夢を叶えてあげたい。
形は全部違う。
だからこそ僕は、
「優しさの振れ幅が広い人だな」
と思った。
そして、もうひとつ。
ろくねこさんの文章は、リズムがいい。
テンポがいい。
クスッと笑っているうちに、気づけば最後まで読んでしまう。
でも、笑って読み終わるだけじゃない。
その奥には、いつも人への眼差しがある。
誰かが困っている。
何かがおかしい。
このままだと大変かもしれない。
そんな小さな変化に気づいたとき、素通りできない。
だから僕は、
この人はきっと、「放っておけない人」なんだ。
と思った。
特に心に残ったのが、真夏の道端で、熱中症になっていたおじいさんを助けた話だった。
ろくねこさんが懸命に動く横で、息子さんも動く。
お水を買いに走る。
そして今度は、誰かに言われたわけでもないのに、自分で考えて氷を持って走ってくる。
その場面を読んでいて、僕は思った。
優しさや強さって、こうやって次の世代へ渡っていくのかもしれない。
「人には優しくしなさい」
そう言葉で教えるだけじゃない。
親が誰かのために動く。
子どもは、その背中を見ている。
そして、自分で考えて動く。
さらに遡れば、
小学生だったろくねこさん自身が、よその家の布団が雨に濡れそうなのを見て、
「雨だぁぁぁぁ!!!」
と叫んでいた。
小学生の頃、誰かの布団を濡らすまいと叫んでいた女の子が大人になり、
今度は道端のおじいさんを助け、
その姿を、自分の子どもが見ている。
ちゃんと、つながっている。
今回、この企画の名前は、
「ペイ・フォワード・プロジェクト」。
受け取ったものを、その人に返すのではなく、
また別の誰かへ渡していく。
そう考えると、
ろくねこさんの記事の中では、ずっと前から「ペイ・フォワード」が起きていたのかもしれない。
誰かを思って動く。
その姿を、また誰かが見ている。
そして、その人も誰かのために動く。
最初は少し困った、このバトン。
でも、ろくねこさんの記事を読み返してみて、
真っ先にこの人が浮かんだ理由が、少し分かった気がした。
Hanchanさん。
noteを始めたばかりの僕を見つけて、言葉をかけてくださって、本当にありがとうございます。
いただいたものを、そのままお返しすることはできないけれど、
僕なりに、次の人へ渡してみようと思います。
僕が今回、このバトンを渡したいのは、
ろくねこさんです。
笑えて、
テンポがよくて、
ときどきハラハラして。
それなのに読み終わると、なぜか人の温度が残っている。
そんな文章を書く人です。
noteを始めて3週間。
まさか、こんな大仕事が回ってくるとは思わなかった。
でも、悪くない。
誰かから受け取った優しさを、
今度は、自分が誰かへ渡してみる。
そして、その人から、
また知らない誰かへ。
そんなふうにつながっていくのなら、
このバトンも、
なかなかいいものだと思う。
こういうつながりも、
noteの面白さなのかもしれない。
ろくねこさん、バトンをどうぞよろしくお願いします。
