メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

「雚䞊がりのアルテミア・愚痎倖来蚺療録」  第話 人目の客

    前話 第話「本圓の最終詊隓」

    第話「最初の客」
    第話「愚痎倖来」
    第話「最初に越えるべき壁」
    第話「日目」
    第話「蚀葉ずいう魔物」
    第話「小さい頃の圱響」
    第話「治療開始」
    第話「倩䜿の぀ばさ」
    第話「魔物ず察峙する」
    第話「本圓の最終詊隓」

    「ふんふふんふ、ふ〜ん」

     䞉浊は茶色いポニヌテヌルを揺らしながら、蚺療所の床を掃いおいた。受付嬢の制服も新調し、目は茝いおいた。

    「すみたせヌん、こっちでよかったですか」

     あ、はヌい、ず高い声を䞊げお䞉浊が入口ぞ駆け寄る。倧きなトラックからは、新品の゜ファが入った箱が䞋ろされおいた。運送業者の倧人人でやっず抱えられる箱が蚺療所内に運び蟌たれた。

    「ここに眮いおおいおください、そしおもずあったこのきったなヌい゜ファはどっか持っおいっおください」

     はい、わかりたした。ずいっお䜕やら䌝祚に蚘茉しお、もずもずあった砎れかけの゜ファを配達員は担ぎ出した。
     配達員が出おいき、自動ドアががしゃん、ず閉たったタむミングで奥から心山むねやたが顔を出した。

    「誰か来おたの」
    「芋おください、先生。蚺察宀がめっちゃおしゃれになりたした〜」

     壁玙は優しいオフホワむトに、゜ファは革匵り。テヌブルもスタむリッシュにおしゃれなカフェにあるような脚の長い䞞テヌブルになっおいた。

    「前回のお仕事で金銭的に䜙裕がでたしたからね、思い切っお頌んじゃいたした」

     きらきら茝く瞳を心山はじヌっず芋぀めた。それからがそっず呟いた。

    「うヌん、党郚元に戻しお」

     は ず䞉浊は䞀瞬耳を疑った。

    「どうゆうこずですか」
    「いや、だからその  こういうの萜ち着かないんだよね。今たであったや぀にしお」
    「もう捚おちゃいたした」
    「じゃあ䌌たようなや぀。䞭叀でもいいからさ、頌むよ」

     そう蚀っお奥に戻ろうずするタむミングで自動ドアが開いた。
     入っおきたのは代前埌の女性だった。

    「あの  開いお、たすか」

     䞉浊は䞀瞬、口をぞの字にした。

    「ああ、誰もいたせんけど開店䞭ですよ、ご予玄の方ですよね。名前は  」

     間違えるはずがない。なぜならその人物は、

    「小金䞞様ですよね」

     女性は少しう぀むき加枛に頷いた。

    「はい、よろしくお願いしたす」

     それから入り口に目をやり、ため息を぀いた。

    「もう、あなた。そこで突っ立っおないで入っおきおよ」

     䞉浊は䞀぀息を飲んだ。予想が正しければそこから入っおくる人物は䞉浊のよく知っおいる倧物だったからだ。
     サングラスに角刈り。黒を基調ずしたスヌツをびしっず決めた長身の男が入っおきた。手をポケットに぀っこんでおり、少々嚁圧しおいるようにも思えた。
     それからずかずかず蚺療所の䞭倮たで歩み寄り、新しく届いたばかりの革匵り゜ファにどかっず腰掛けた。

    やっぱりそうだわ、小金䞞ひろし。あの倧物歌手南島䞉郎の付き人で、CMやバラ゚ティにも匕っ匵りだこ。桜厎矎代子に続いおたたもや倧物ゲット これで私の絊料も絶察あがるわ

     䞉浊の目がマヌクになっおいる暪で、小金䞞倫人が申し蚳なさそうに頭を䞋げた。

    「この床は䜕卒よろしくおねがいしたすね、私が䜕床も説埗しお、やっずカりンセリングをうける気になったみたいなんです」
    「あ 俺は別に来たくお来おるわけじゃないんだよ。お前がどうしおもっおいうから来おやったんだよ。ほら、さっさず終わらせようぜ、あずが詰たっおるんだからよ」

     小金䞞は足を組んで、゜ファに党身をもたれかかりながら蚀った。

    「わかりたした、では先生をおよび  」
    「その必芁はないですよ」

     遮るように心山の声が聞こえた。

    「先生、い぀からそこに」

     心山は小金䞞倫人の前に歩み寄った。

    「このご䟝頌はお受けできたせん」

     倫人の顔が青ざめた。䞉浊が慌おお、心山に耳打ちした。

    「ちょ、なんでですか やる前からそんな  」
    「この治療はあくたで自分が䜕ずかしたいず思っおいる人にしか効果がありたせん。誰かからやらされおいるずいう状況では意味がありたせん。お垰りください」

     そう蚀っお、心山は奥に戻っおいった。小金䞞がサングラスが動くほど眉にしわを寄せた。

    「あい぀が先生か 望むずころだ。垰っおやらぁ、おい垰るぞ」

     そう蚀っお小金䞞は入り口に向かった。倫人ず䞉浊は慌おふためき、その堎でおろおろした。

    「小金䞞さん、先生を説埗しおみたすから、小金䞞さんは旊那さんをたた  」
    「ええ、わかりたした。たたご連絡したす」

    もう、みんな子どもなんだから  

     小金䞞の治療はこんなやりずりから始たった。
     この男の䟝頌は䜕だったのだろうか、そしお心山はどのようにしおその問題にアプロヌチしたのか。そしおたさかその以来の圱には党く別の人物が関わっおいたこずにこの時はただ誰も知らなかった。

     
     
     
    医垫で曞く人。 小説・゚ッセむ・挫画原䜜。 【受賞歎・関連䜜品】 ・マンガ『挂流病棟』原䜜 ・公募ガむド 掌線コンテスト䜳䜜『パラレル写真』 ・カクペムコン2021短線賞・特別賞「小児科医ず癜血病ず、マむクラず。」 医療描写の盞談・監修䟝頌は固定蚘事をご参照ください。

    あなたぞのおすすめ