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SAKU緊迫24・GWの楜しみ方

    ずっず䌑みの男が、倧型連䌑に挑んだ日

    䞖間は、GWだった。

    テレビを぀ければ芳光地。
    スマホを芋れば空枯。
    駅にはキャリヌケヌス。
    高速道路は枋滞。
    家族連れ、カップル、友人同士、みんながどこかぞ向かっおいる。

    日本䞭が、䌑む理由を埗お浮かれおいた。

    䞀方、私はずいうず。

    無職である。

    倧型連䌑。

    その蚀葉の前で、私は深く考え蟌んだ。

    倧型も䜕も、私はすでに垞時連䌑だった。
    月曜も䌑み。
    火曜も䌑み。
    氎曜も䌑み。
    祝日である必芁がない。

    ぀たり、䞖間が特別な顔をしお䌑んでいる䞭、私は普段通り䌑んでいるだけだった。

    これは、かなりき぀い。

    䌑みずいうものは、働いおいる日々があっお初めお茝く。
    普段の重さがあるから、䌑みが光る。
    月曜に削られ、火曜に螏ん匵り、氎曜に濁り、朚曜に耐え、金曜にようやく少しだけ魂が戻る。
    その先にあるから、連䌑は祝祭になる。

    だが私の堎合、䌑みの䞭に䌑みが来る。

    氎の䞭に氎を足しおいるようなものだ。
    䜕も濃くならない。

    私は郚屋でスマホを芋おいた。
    散らかった机。
    飲みかけのペットボトル。
    畳たれおいない服。
    床に萜ちたレシヌト。
    䞇幎床のせんべい垃団。

    そこに寝転びながら、私は思った。

    「  GWっぜいこず、するか」

    これが、すべおの始たりだった。

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    倧型連䌑ずいえば旅行である

    倧型連䌑ずいえば、旅行だ。

    旅。
    非日垞。
    知らない街。
    駅匁。
    枩泉。
    芳光地。
    ご圓地グルメ。
    海。
    山。
    倜の街。

    そういうものを、人はGWず呌ぶ。

    私も觊れたい。
    たずえ無職でも、GWの空気くらい吞いたい。
    䞖間の祝祭に、端っこだけでも参加したい。

    だが問題があった。

    金がない。

    これはかなり倧きい。
    旅行の敵である。
    いや、人生党般の敵である。

    ホテルは高い。
    新幹線も高い。
    飛行機など論倖。
    レンタカヌも無理。
    そもそも蚈画がない。

    だが、ここで匕き䞋がるわけにはいかない。

    私はスマホで怜玢した。

    栌安。
    GW。
    䞀人旅。
    倜行バス。
    圓日。
    安い。

    この怜玢ワヌドの䞊びだけで、すでに人生の銙ばしさが挂っおいた。

    するず出おきた。

    倜行バス。

    私は画面を芋぀めた。

    以前、倜行バスでひどい目にあった蚘憶がある。
    狭い。
    眠れない。
    銖が折れる。
    腰が死ぬ。
    隣の人の気配が近い。
    䌑憩のたびに目が芚める。
    降りた瞬間、魂が半分どこかに眮いおいかれる。

    あれだけ苊しんだ。

    だが、倀段には勝おない。

    私は人間ずしおの尊厳ず亀通費を倩秀にかけ、亀通費を遞んだ。

    「たあ、今回は倧䞈倫だろ」

    この䞀蚀を蚀った人間は、だいたい倧䞈倫ではない。

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    ノヌプラン出発

    出発圓日。

    私は黒タンクトップにゞヌンズで立っおいた。

    旅行に行く栌奜ではない。
    近所のコンビニぞ行く延長線䞊で、うっかり県倖ぞ向かう男だった。

    バッグの䞭には、着替えが䞀枚。
    タオル。
    スマホ充電噚。
    そしおなぜか猶ビヌル。

    旅情である。

    いや、違う。
    ただの油断である。

    本来なら氎を入れるべきだった。
    軜食を入れるべきだった。
    耳栓ずか、銖枕ずか、そういうものを甚意すべきだった。

    しかしSAKUは、なぜか猶ビヌルだけは忘れない。

    私は自分に蚀い聞かせた。

    「旅だからな」

    䜕が旅なのか。
    たずその黒タンクトップをどうにかしろ。

    倜、バスタヌミナルぞ向かった。

    そこには人があふれおいた。

    若者。
    カップル。
    孊生グルヌプ。
    旅行客。
    キャリヌケヌス。
    リュック。
    テンションの高い声。
    出発前の高揚感。

    党員がGWを生きおいた。

    私はその䞭で、䞀人だけ別の時間軞にいた。

    黒タンクトップ。
    安いバッグ。
    手にはコンビニ袋。
    衚情だけは、なぜか芚悟を決めた男。

    呚囲の若者たちは、行き先の話で盛り䞊がっおいた。

    「明日、朝むチで芳光行こうぜ」
    「ホテルチェックむンたでどうする」
    「写真めっちゃ撮ろう」
    「向こうでレンタカヌ借りる」

    私は思った。

    ホテル。
    チェックむン。
    レンタカヌ。

    党郚、匷い蚀葉だ。

    こちらは宿すら決たっおいない。
    明日の自分がどこで暪になるのかもわからない。
    だが、なぜか心だけは旅人だった。

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    倜行バス、入堎

    バスが来た。

    芋た瞬間、嫌な予感がした。

    小さい。

    いや、普通のバスなのだろう。
    だが今倜の私の身䜓を預ける乗り物ずしお芋るず、どう考えおも小さい。

    乗り蟌む。

    満垭だった。

    本圓に、びっちりだった。

    GWの栌安倜行バス。
    そこには、安さを求めた者たちの芚悟が詰め蟌たれおいた。

    前。
    埌ろ。
    暪。
    党郚、人。

    私は自分の垭を探した。

    窓偎。

    䞀瞬、よかったず思った。

    しかし隣には、すでに若い男性が座っおいた。
    むダホンをしおいる。
    スマホを芋おいる。
    膝の䞊に倧きめのリュック。
    足元にも荷物。

    圌は悪くない。
    䜕も悪くない。

    だが、私の可動域はこの時点でかなり倱われた。

    「すみたせん」

    私は小さく蚀っお、奥ぞ入ろうずした。

    ここで䞀぀目の倱敗。

    狭い通路でバッグが座垭に匕っかかった。

    抜けない。

    少し匕く。
    抜けない。
    逆に匕く。
    ただ抜けない。

    埌ろの乗客が埅っおいる。

    私は焊る。

    黒タンクトップの䞭幎が、倜行バスの入口付近で荷物ず栌闘しおいる。
    出発前からすでに、旅行ずいうより救助案件だった。

    ようやく抜けた。

    座る。

    狭い。

    想像の二倍狭い。

    膝。
    前の座垭。
    肘。
    隣の人。
    窓。
    すべおが近い。

    私は思った。

    これは移動ではない。

    梱包だ。

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    若者たちの倜は終わらない

    バスは走り出した。

    しばらくは静かだった。

    だが埌方の若者グルヌプが、ただ元気だった。

    小声ではある。
    小声ではあるのだが、楜しさが挏れおいる。

    「やば、楜しみ」
    「寝れるかな」
    「おか狭くね」
    「サヌビス゚リアで䜕買う」
    「向こう着いたら朝ラヌ行く」

    朝ラヌ。

    匷い。

    こちらは朝たで自分の銖が残っおいるかどうかも怪しいのに、圌らは到着埌のラヌメンを考えおいる。

    若さずは、䜓力の残高である。
    私はすでに借金しおいた。

    しばらくしお、消灯になった。

    暗くなる。

    眠ろうずする。

    だが、眠れない。

    銖の眮き堎がない。
    腰の逃げ堎もない。
    足を䌞ばせない。
    隣の人の肘が、時々こちらの䞖界に入っおくる。
    こちらの肘も、たぶん向こうの䞖界を䟵略しおいる。

    囜境問題である。

    私は少しだけ背もたれを倒そうずした。

    埌ろの気配が気になる。

    倒しおいいのか。
    どこたでいいのか。
    倒したら怒られるのか。
    倒さなかったら自分の腰が怒る。

    私は結局、䞉センチだけ倒した。

    䞉センチ。

    気遣いず苊痛の䞭間地点だった。

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    猶ビヌルずいう愚行

    眠れない。

    ならば、少し気を玛らわせよう。

    私はバッグから猶ビヌルを取り出した。

    この時点で、すでに間違っおいる。

    倜行バスで猶ビヌル。
    しかも狭い座垭。
    揺れる車内。
    隣に人。
    暗い。
    テヌブルなし。

    条件が党郚悪い。

    だが私は思った。

    「旅っぜいな」

    旅っぜいのではない。
    危ないだけだ。

    プシュッ。

    思ったより音が倧きかった。

    暗い車内に、猶ビヌルの開封音が劙に響いた。

    私は䞀瞬固たった。

    隣の若者が、スマホから目だけ動かした気がした。

    気のせいであっおほしい。

    私は静かに飲んだ。

    うたい。

    疲れず緊匵ず安酒が混ざり、劙な高揚が来た。

    「これだよ、旅は」

    心の䞭で蚀った。

    その盎埌。

    バスが揺れた。

    ほんの少しだった。

    だが、私の猶ビヌルは少し傟いた。

    こがれた。

    膝に。

    黒タンクトップではなくゞヌンズに。

    冷たい。

    私は声を出さずに固たった。

    「うっ」

    声にならない声が挏れた。

    拭きたい。
    だがティッシュがない。

    バッグの䞭にはタオルがある。
    しかし足元にある。
    狭くお取れない。

    私は猶を持ったたた、膝の冷たさに耐えた。

    隣の若者が、完党に気づいた。

    でも䜕も蚀わない。

    蚀わない優しさが、痛い。

    私はビヌルをもう䞀口飲んだ。

    なぜ飲む。

    こがしたのなら、したえばいい。
    だがSAKUは、もったいない粟神だけは異垞に匷い。

    その結果、たた少し揺れお、今床は手にかかった。

    もう終わりだった。

    旅情ではない。

    車内で䞀人、発酵しおいる䞭幎だった。

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    サヌビス゚リアの地獄

    深倜のサヌビス゚リアに着いた。

    䌑憩。

    乗客たちが降りる。

    私も降りた。

    倖の空気がうたい。

    しかし、身䜓がおかしい。

    腰が䌞びない。
    銖が倉。
    膝はビヌルで少し冷たい。
    顔は寝䞍足の予告線みたいになっおいる。

    呚囲の若者たちは元気だった。

    「寒っ」
    「なんか買う」
    「写真撮ろ」
    「やば、深倜のSA゚モい」

    ゚モい。

    こちらぱモいどころではない。
    関節がすでにクレヌムを出しおいる。

    私はトむレに向かった。

    そこで事件が起きた。

    寝がけおいた。
    ビヌルも入っおいた。
    焊りもあった。

    トむレから出た私は、自分のバスがどれかわからなくなった。

    同じような倜行バスが䞊んでいる。

    癜い。
    長い。
    カヌテンが閉たっおいる。
    ナンバヌを芋る䜙裕がない。

    私はそれっぜいバスに近づいた。

    ドア付近に立぀。

    違う気がする。

    でも䌌おいる。

    運転手らしき人に聞けばいい。
    そう思った瞬間、別の乗客が私を芋た。

    私はなぜか、知っおいる顔をした。

    「戻っおきたした」みたいな顔をした。

    いや、戻っおいない。
    たぶん違う。

    その時、埌ろから自分のバスの添乗員らしき人の声がした。

    「〇〇行きの方、たもなく出発です」

    あっちだった。

    私は䜕事もなかったように方向転換した。

    しかし、䜕事もあった。

    深倜のサヌビス゚リアで、黒タンクトップの䞭幎が別のバスに垰ろうずしおいた。

    旅の難易床が高すぎる。

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    到着、そしお厩壊

    朝。

    珟地に着いた。

    到着した瞬間、私は勝ったず思った。

    いや、䜕に勝ったのかはわからない。
    少なくずも、倜行バスから生還した。

    しかし、降りた瞬間に気づいた。

    身䜓が終わっおいる。

    目がしょがしょがする。
    顔がむくんでいる。
    腰が固い。
    足が重い。
    服は埮劙にビヌルくさい。
    髪は぀ぶれおいる。
    粟神だけが、ただ車内に残っおいる。

    呚囲の若者たちは、早朝の街ぞ消えおいく。

    芳光。
    朝食。
    ホテルぞ荷物預け。
    レンタカヌ。
    そういう未来が圌らにはある。

    私は駅前で立ち尜くした。

    芳光どころではない。

    たず暪になりたい。

    颚景を芋る前に、倩井を芋たい。

    私はスマホを開いた。

    ホテル。
    満宀。

    旅通。
    高い。

    カプセルホテル。
    満宀。

    ビゞネスホテル。
    GW䟡栌で、こちらの財垃に殺意を向けおくる。

    私は画面を閉じた。

    圓然である。
    GWにノヌプランで来た䞭幎が、簡単に泊たれるほど芳光地は甘くない。

    だが、ここで諊めるわけにはいかない。

    私は怜玢した。

    マンガ喫茶。

    あった。

    ここだ。

    私は決めた。

    「今日の宿はここにする」

    宿ではない。

    だが、SAKUにずっおはもう宮殿だった。

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    最高玚ホテル、マンガ喫茶

    マンガ喫茶に入った。

    受付の若い店員が、淡々ず説明しおくれた。

    料金プラン。
    個宀。
    ドリンクバヌ。
    シャワヌ。
    延長料金。
    身分蚌。

    私はうなずいた。

    完党に理解した顔をした。

    だが、半分くらいしか入っおいなかった。

    寝䞍足の脳に料金プランは難しすぎる。

    私は䞀番安そうなプランを遞んだ。

    個宀に入る。

    狭い。

    だが、倜行バスに比べれば広い。

    フラットシヌト。

    暪になれる。

    神。

    私はバッグを眮き、靎を脱ぎ、暪になった。

    「最高だな」

    本気で思った。

    人間は、䞀床底を経隓するず、床に近い個宀でも高玚ホテルに芋える。

    だが、ここでもSAKUはやる。

    寝ようずした。

    その瞬間、隣の郚屋からキヌボヌド音。

    カタカタカタカタ。

    さらに反察偎から、袋菓子を開ける音。

    ガサッ。
    バリッ。
    ポリポリ。

    そしおどこかから、いびき。

    グオッ。
    グゎッ。

    ここは静寂の宿ではなかった。

    人間たちの小さな生掻音が集たる、郜垂の仮眠掞窟だった。

    私は目を閉じた。

    眠れない。

    たた眠れない。

    倜行バスで眠れず、マンガ喫茶でも眠れない。

    䜕のために来たのか。

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    ドリンクバヌでやらかす

    眠れないので、ドリンクバヌぞ行った。

    せめお䜕か飲もう。

    コヌヒヌ。
    お茶。
    ゞュヌス。
    スヌプ。

    私は迷った。

    ここでなぜか欲が出る。

    「元を取りたい」

    危険な考えである。

    ドリンクバヌで元を取ろうずする䞭幎ほど、芋おいお苊しいものはない。

    私はたずコヌヒヌを入れた。

    次に野菜ゞュヌス。
    そのあずスヌプ。

    持おない。

    䞡手にカップ䞉぀。

    完党に欲匵りすぎた。

    個宀ぞ戻る途䞭、通路が狭い。

    人ずすれ違う。

    私は䜓をよける。

    その瞬間、スヌプが少し揺れた。

    こがれた。

    手に。

    熱い。

    「っ」

    声を殺した。

    ここはマンガ喫茶だ。
    叫ぶわけにはいかない。

    私は熱さず恥をこらえながら、個宀ぞ戻った。

    コヌヒヌ。
    野菜ゞュヌス。
    スヌプ。

    䞊べお芋た。

    䜕がしたかったのか。

    それはもう、宿泊客ではなく、液䜓を集める劖怪だった。

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    シャワヌずいう垌望

    少し䌑んだあず、私はシャワヌを济びるこずにした。

    ビヌル臭いゞヌンズ。
    倜行バスの汗。
    寝䞍足の脂。
    GWの敗北感。

    党郚流したい。

    受付でシャワヌを借りる。

    時間制限がある。

    私は急いだ。

    急いだ結果、ここでもやる。

    着替えを持っお入った぀もりだった。

    だが、持っおきたのはタオルだけだった。

    黒タンクトップの替えがない。

    バッグに入れたはずの着替えは、個宀に眮きっぱなし。

    シャワヌ宀で気づく。

    氎音だけが響く。

    私は裞に近い状態で、しばらく考えた。

    戻るしかない。

    だが、どう戻る。

    タオルを巻いお戻るのか。
    それは事件だ。
    黒タンクトップをもう䞀床着るのか。
    それは敗北だ。

    私は結局、汗ずビヌルず倜行バスの蚘憶が染みた黒タンクトップを再び着た。

    掗った身䜓に、昚日の自分を着る。

    人間ずしおかなり悲しい。

    個宀に戻り、バッグを芋た。

    着替えは普通にあった。

    私はそれを芋぀めた。

    「お前、いたのか」

    着替えに話しかけるほど、私は疲れおいた。

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    芳光開始、しかし遅い

    昌近くになっお、ようやく倖ぞ出た。

    本来なら朝から芳光しおいるはずだった。

    だが、私が午前䞭にしたこずは、マンガ喫茶で液䜓を集め、シャワヌで着替えを忘れ、個宀で半分だけ気絶しただけである。

    街は芳光客であふれおいた。

    人。
    人。
    人。

    GWの芳光地は、人間の芋本垂だった。

    家族連れ。
    カップル。
    若者グルヌプ。
    倖囜人芳光客。
    おしゃれな人。
    写真を撮る人。
    食べ歩きする人。

    党員が、旅を楜しんでいる。

    私はその䞭で、ただ倜行バスの座垭の圢を身䜓に残しおいた。

    芳光名所ぞ向かう。

    列。

    どこも列。

    飲食店も列。
    土産店も列。
    有名スポットも列。
    トむレも列。

    私は思った。

    GWずは、䌑みに来た人々が䞊ぶ祭りなのか。

    ずりあえず名物を食べようずした。

    だが、高い。

    芳光地䟡栌。

    財垃を芋る。

    薄い。

    心も薄い。

    私は結局、コンビニでおにぎりを買った。

    旅先のコンビニおにぎり。

    これもたた旅である。

    そう蚀い聞かせた。

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    写真を撮ろうずしお終わる

    せめお写真を撮ろう。

    SNSっぜく。
    旅しおたす感を出したい。

    私は景色のいい堎所でスマホを構えた。

    自撮りにする。

    背景に芳光名所。
    手前に自分。

    画面を芋る。

    顔がひどい。

    疲劎。
    寝䞍足。
    むくみ。
    諊め。
    そしお黒タンクトップ。

    芳光地の爜やかさを、私がすべお吞収しお台無しにしおいる。

    角床を倉える。

    さらにひどい。

    少し笑う。

    怖い。

    真顔に戻す。

    もっず怖い。

    呚囲のカップルは楜しそうに写真を撮っおいる。

    私は自撮り䞀枚で、自分の珟実を突き぀けられた。

    結局、颚景だけ撮った。

    自分は入れなかった。

    旅先でも、自分の凊理に困る男。

    それがSAKUである。

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    倕方、急に寂しくなる

    倕方。

    芳光客たちは宿ぞ向かい始めた。

    ホテル。
    旅通。
    倕食。
    枩泉。
    郚屋着。
    也いた垃団。

    そういう幞せの方向ぞ、みんな消えおいく。

    私はマンガ喫茶ぞ戻る。

    別に悪いわけではない。
    暪になれる。
    ドリンクバヌもある。
    挫画もある。

    だが、なぜだろう。

    少しだけ、心が寒い。

    私は途䞭のスヌパヌで、割匕の匁圓を買った。

    旅先の倕食。

    半額匁圓。

    これもたた、私流のGWである。

    そう蚀い切るには、少し声が震えた。

    マンガ喫茶ぞ戻る。

    個宀に入る。

    匁圓を広げる。

    箞を割る。

    パキッ。

    劙に倧きく響いた。

    隣のキヌボヌド音。
    遠くのいびき。
    廊䞋を歩く足音。
    ドリンクバヌの機械音。

    私は匁圓を食べた。

    うたい。

    うたいのだが、芳光地で䞀人、マンガ喫茶の個宀で食べる半額匁圓は、味よりも状況が勝぀。

    私は思った。

    GWを楜しみに来たはずだった。

    なのに、なぜ人生の棚卞しみたいになっおいるのか。

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    さらにやらかす倜

    その倜。

    私は少しだけ挫画を読んだ。

    せっかくだから、マンガ喫茶らしいこずをしようず思った。

    だが、䞀冊目の途䞭で寝萜ちした。

    起きた。

    深倜。

    よだれが少し出おいた。

    ペヌゞが折れおいる。

    たずい。

    私は焊っお盎した。

    だが完党には戻らない。

    私は挫画に小さく謝った。

    「すみたせん」

    今日、私は人だけでなく本にも謝っおいる。

    さらに、スマホの充電をしようずした。

    充電噚を差す。

    反応しない。

    なぜだ。

    よく芋るず、コンセントではなく、LANケヌブルの差し蟌み口に充電噚を向けおいた。

    疲れおいた。

    かなり疲れおいた。

    通信ず電源の区別すら怪しくなっおいる。

    私は無蚀で正しいコンセントに差した。

    反応した。

    それだけで、少し勝った気がした。

    勝ちの基準が䜎すぎる。

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    翌朝、垰る

    翌朝。

    私はマンガ喫茶を出た。

    身䜓は痛い。
    目は重い。
    服はただ埮劙に昚日を匕きずっおいる。
    荷物は軜いのに、人生が重い。

    だが、䞍思議なこずに、少しだけ満足しおいた。

    旅行ず蚀えるのかはわからない。

    倜行バスで削られ、
    サヌビス゚リアで迷い、
    珟地で宿を探しお厩れ、
    マンガ喫茶で液䜓を集め、
    シャワヌで着替えを忘れ、
    芳光地で自撮りに敗北し、
    半額匁圓を個宀で食べ、
    LANポヌトに充電噚を刺そうずした。

    しかし私は、GWに出かけた。

    これは事実である。

    人は、立掟な旅だけを旅ず呌ぶわけではない。

    うたくいかなかった移動。
    眠れなかった倜。
    しょがい食事。
    自分の限界。
    思っおいたより高い珟地䟡栌。
    そしお、どうにもならない情けなさ。

    そういうものも、あずから振り返れば、たぶん旅になる。

    たぶん。

    ただ今は無理だ。

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    垰りのバスで、たた悟る

    垰りも倜行バスだった。

    なぜ孊ばないのか。

    安かったからである。

    私は座垭に座り、静かに目を閉じた。

    出発前、近くの若者が蚀った。

    「めっちゃ楜しかったね」

    私は心の䞭で蚀った。

    私も楜しかった。

    いや、楜しかったのか。
    苊しかった。
    恥ずかしかった。
    眠れなかった。
    高かった。
    狭かった。
    迷った。
    こがした。

    だが、郚屋にいたら䜕も起きなかった。

    䜕も起きない安党ず、党郚うたくいかない倖出。

    どちらがいいのか。

    私はただ答えを出せない。

    ただ䞀぀だけわかる。

    GWは、働く人にずっおの䌑みであるず同時に、無職にずっおは䞖間ずの差を匷烈に芋せ぀ける期間でもある。

    それでも私は、出た。

    黒タンクトップで。
    ノヌプランで。
    栌安倜行バスで。
    猶ビヌルをこがしながら。

    それだけは、少しだけ認めおもいい気がした。

    バスが揺れた。

    私は慌おお猶ビヌルを確認した。

    今回は買っおいない。

    少しだけ成長しおいた。

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    SAKUのGW蚘録

    移動手段栌安倜行バス
    睡眠時間ほがなし
    宿泊先マンガ喫茶を高玚ホテル扱い
    芳光満足床刀断䞍胜
    倱敗回数倚数
    粟神状態倧型連䌑に小型敗北
    埗たもの倖に出たずいう事実
    倱ったもの銖、腰、尊厳、少しのビヌル

    最埌に

    垰宅埌、私は䞇幎床の垃団に倒れ蟌んだ。

    郚屋は出発前ず倉わっおいなかった。

    散らかった机。
    床のレシヌト。
    飲みかけのペットボトル。
    眮きっぱなしの服。

    䜕も倉わっおいない。

    だが、私は少しだけ遠くぞ行っお戻っおきた。

    GWを楜しめたのかは、わからない。

    ただ䞀぀だけ蚀える。

    ずっず䌑みの男でも、
    倧型連䌑に挑むず、ちゃんず疲れる。

    そしおその疲れだけは、かなり本物だった。

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    saku

     
     
    50歳から劄想noteはじめたした。 元・営業マン、今・人生再起動䞭。 ロスゞェネ䞖代無職寞前おじさん。 散歩・昭和歌謡・軜自動車ず生きおたす。 「遅い」なんお誰が決めた 共感しおくれたら、ぜひ䞀緒に。 珟実か幻想か劄想か 本栌掟リアルフィクション 党おを超えおいけ

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